ラブライブ!サンシャインR   作:χ-u-魚

22 / 33
第2部 第5話 千歌復活

 

 

 

 

 

 

聖良「あなたは......戦う意思のない人とはバトルしませんよ。前回のバトルでそれは分かってるはずですよ。」

 

理亞「アンタ、どこまであたし達をバカにすれば...!」

 

千歌「この前は、私の勝手な理由でバトルを中断してしまって、本当にすみませんでした。」

 

千歌「私は聖良さん、理亞さんともう一度バトルしたいです。だから来ました。」

 

聖良「でも、この前のあなたにはバトルする理由はおろか、走る理由すらないように見えました。こんなことを言うのは申し訳ないですが、そんな状態でバトルしても結果は同じだと思いますが。」

 

千歌「聖良さんの言う通り、私には走る理由がありません。でも、だからこそ私はバトルしたいんです。私が走る理由を見つけるために。それに、私はひとりじゃありません。」

 

曜「今日のバトルは、私も乗って行おうと思います。いいですよね?」

 

聖良(なるほど...私たちと同じように走ろうと言うわけですか。これなら彼女の本当の走りを見られるかも知れませんね。)

 

聖良「はい。構いませんよ。千歌さんの考えもよく分かりました。このバトル、受けて立ちましょう。」

 

理亞「姉様...!」

 

聖良「千歌さんの意志の強さは彼女の目を見ればよく分かります。全力で迎え撃ちましょう、理亞。」

 

理亞「......」

 

 

 

ルビィ『ゴール前、準備整いました!いつでも大丈夫です!』

 

梨子「コースの準備はOKです。聖良さん理亞さん、準備は大丈夫ですか?」

 

聖良「えぇ。いつでも大丈夫ですよ。」

 

理亞「はい。大丈夫です。」

 

梨子「千歌ちゃん曜ちゃんも、準備大丈夫?」

 

千歌「いつでも大丈夫。」

 

曜「私も大丈夫だよ。」

 

梨子「千歌ちゃんをお願いね。」

 

曜「分かってる。必ず勝たせてみせるよ。」

 

梨子「...ありがとう。」

 

梨子「それじゃあカウント行きます!」

 

梨子「5!4!3!2!1!」

 

フォン!!!フォン!!!フォオオオオンン!!!!

 

ヴォン!!!ヴォン!!!ヴォオオオオン!!!!

 

梨子「GO!!!」

 

フォオオオオヴァアアアアアアアアア!!!!!

 

ヴォオオオオオバアアアアア!!!!

 

 

梨子「始まったわね。頼んだわよ、曜ちゃん...」

 

 

曜「このまま前に出よう!」

 

千歌「分かった!」

 

ファアアアアアアアアアアア!!!!!

 

理亞「この前同じやり方で負けてるのに、同じ手を使ってくるなんて。」

 

聖良「普通に考えれば悪手。クレバーだとは言い難いですね。ですが敢えてそういう手を取るということは、向こうにも何か考えがあるということでしょう。」

 

バアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

曜「次、緩めの右の後にキツい左カーブ来るよ!」

 

千歌「分かった!ちょっと我慢してね!」

 

ファンンン ファンンン!!! ファアアアアアアアア!!!!!!

 

ギャアアアアアアアア!!!!

 

曜(すごい横G!今まで体感したことない!!こんな速度で千歌ちゃんはいつも走ってるんだ...!)

 

聖良(あのコーナリング、やはり伊達ではありませんね。あとはその走りを生かせるモチベーションだけですが、どうカバーするんでしょうか。)

 

曜「次、右のヘアピンカーブ来るよ!」

 

ファアアアアアアアアアアア!!!!!

 

ギャギャギャギャ!!!!!!

 

千歌(曜ちゃんすごいよ...この先がどうなってるのか考えなくても走れるから、運転に集中できる!これなら、勝てるかもしれない!)

 

 

花丸「第1セクション伽藍山駐車場ずら。もうすぐ2台が通過するずら!」

 

ダイヤ「分かりましたわ。そのまま順位を教えてください。」

 

ルビィ『千歌さん、大丈夫かなぁ?』

 

花丸「きっと大丈夫ずらよ。今度は絶対に負けないずら!」

 

...ファアアアア ...バアアアアア ...ギャアアアアア

 

花丸「来たずら!!」

 

ファアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

 

バアアアアアアアアアアア!!!!!

 

花丸「千歌さんが先ずら!!」

 

花丸「千歌さんが先頭で、少し遅れてインプレッサが後ずら!千歌さんが勝ってるずら!」

 

ダイヤ「そうですか...!分かりましたわ。ありがとうございます。」

 

ダイヤ(本調子に戻りつつありますわね…ですがその先は高速セクション、気を抜いてはなりませんわよ。)

 

 

曜「ここからはカーブがあまりないよ、相手が追い上げてくるから気を付けて!」

 

千歌「う、うん!」

 

聖良(序盤の低速セクションでのあの走り...正直、あのレベルの走りをするとは思いませんでしたね。後のバトル展開を考えると、このまま前を走られると厄介ですね。)

 

聖良「エンジンパワーにものを言わせるのは不本意ですが、ここで前に出させてもらいましょうか。」

 

ヴォアアアアアアアアアアアアアッ ヴォアアアアアアア!!!!!!!

 

千歌「っ!速い!!」

 

このままじゃ、またこの前と同じになっちゃう!なんとかしなくちゃ...!

 

曜「落ち着いて千歌ちゃん!ここは追い抜かせよう!」

 

千歌「でも...!」

 

曜「焦る気持ちは分かるけど、この先で前に出るチャンスは必ずある。だから私を信じて!」

 

千歌「...分かった。」

 

理亞「この前の二の舞ね。やっぱり考えなんてなかったんじゃない?」

 

聖良「こんなことで終わる彼女たちではないはず...策が必ずあるはずです。」

 

前回のバトルから見れば、追い抜かれた時点でまず食い下がろうとしてくるはず。それが今回はなく、すんなりと引き下がった。恐らくはナビシートに座っている方の助言でしょうか。どちらにせよ冷静さは取り戻しているはずですね。

 

 

曜(チャンスは必ずある...この先に!私が千歌ちゃんを勝たせてみせる!)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

善子「うげ!また霧出てきてんじゃないの!リリーに連絡しとこうかな。」

 

プルルルル

 

善子「もしもしリリー?」

 

梨子『よっちゃんどうしたの?』

 

善子「そこはヨハネでしょ...あせびヶ原駐車場なんだけど、また霧が出てきたわ。」

 

梨子『またなの!?ちょっと苦しい展開になりそうね...一般車や事故に注意して。他の皆には私から伝えておくわ。』

 

 

善子(今回は曜が付いてる。前と同じ結果にはならないはず...信じてるわよ、曜!)

 

...バアアアアア ...ファアアアアア

 

果南「お、近づいてきたね。ダイヤに電話しとくか。」

 

果南「あ、ダイヤ?戸田駐車場なんだけど、もうすぐ通過するよ。」

 

果南「順位は〜...」

 

バアアアアアアアアアアア!!!!! ファアアアアアアアアアアアア!!!!

 

「鹿角さんたちが先、千歌たちは後だね。」

 

ピッ

 

果南「さて。ここからが肝心だよ。千歌、曜。」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

曜(鹿角さんの車とはだいたい車3台分の距離...この距離なら大丈夫、いけそう。)

 

理亞「この先、左から始まる下りの6連続コーナー。霧が出てるけど気にしないで。」

 

聖良(霧...千歌さんにとっては多少なりとも苦手意識があるであろう条件、ここできっちりマージンをいただきますよ。)

 

ヴァアアアアアアアアア!!!!!!!

 

 

千歌「霧だ...!」

 

この前と同じ状況だ...すぐ先の道が見えなくて、どこを走ってるのか分からなくなる。白い檻に閉じ込められてるみたいな気分になる。

 

でも!

 

今は隣に曜ちゃんがいる。私の一番のともだちが、私の代わりに道を教えてくれる!

だから、霧だって真っ暗闇だって迷わずアクセルを踏める!

 

 

千歌「曜ちゃん。私、曜ちゃんを信じるよ。」

 

曜「...任せて。ふたりで絶対勝とうね!」

 

千歌「うん!!」

 

曜「次は左から始まる6連続カーブだよ!さぁ、アクセル全開で行こう!」

 

ファアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

ギャアアアアアアアアア!!!!!

 

千歌「ひとつ!」

 

ギャアアアアアアアアア!!!!!

 

曜「ふたつ!」

 

ギャアアアアアアアアア!!!!

 

千歌「みっつ!」

 

曜「見えた!!」

 

 

聖良「来ましたね…」

 

理亞「あの距離なら大丈夫。次四つめ。」

 

 

曜「残りの3つ、ノーブレーキで行けるよ!外からパスしよう!」

 

千歌「分かった!」

 

ファアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

聖良「っ...!?」

 

理亞「は、速い!!」

 

ギャギャアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

曜「よっつめ!!」

 

千歌「あと...もう少し!」

 

聖良(こんなに焦るのは久しぶりですね...!!)

 

曜「今だ!アウトから!!!」

 

千歌「うん!!!」

 

理亞「ブレーキどころかアクセルオフすらしない!?」

 

聖良「サイド・バイ・サイド...!!」

 

ギャアアアアアアアアア!!!!!!!! ガッ!!!

 

聖良「!!!」

 

千歌「うわっ!!」

 

ッギャアアアアア!!!!!!

 

曜「そのまま最後!インベタで!!」

 

千歌「う、うん!!」

 

ファアアアアアアアアアアアア!!!!!! ギャアアアアアアアアア!!!!!!!

 

 

 

聖良(オーバーテイクした...

5つ目のコーナーのアウト側は崖...コースアウトすればタダではすまない状況、しかも実際、コーナリング中に路面のギャップでバランスを崩しかけた...それでも尚加速し続けるあの意志の強さ。今ハッキリとわかった。私たちは、とんでもないドライバーを相手にしている!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。