果南「結構速そうなのがいる、って...にこさん真姫さんじゃん。」
ヴァアアアアアアアアオオオオォォォ...
ルビィ「RX-7はどうしちゃったんだろう?追いかけてたはずじゃ?」
果南「様子を見るに、FDにちぎられちゃった感じだね。そんなに速いのかぁ〜。」
日本平PA───
にこ「あの加速力じゃとてもじゃないけど追い付けないわ。」
果南「やっぱりちぎられちゃったんですね。」
真姫「無理ね。あの音と加速力だと、3ローター化は確実よね。」
花丸「やっぱりそうですよね?マルもそう思ったずら。」
ルビィ「でもこれで、曜さんの行方は分からなくなっちゃった...」
一同「うーん...」
善子「ギランッ!ひ、閃いたわ...!」
花丸「ヨハネー、アイッ!とか変な設定引っ張り出してくるのはナシずらよ。」
善子「ちょっと!設定言うなし!もっとちゃんとした作戦よ!」
真姫「どんな作戦なの?」
善子「テキトーに理由付けて、電話なりチャットなりで居場所をそれとなく聞けばいいのよ!学年が違ったり、そもそも学生じゃない人が連絡したら怪しまれるから、ここは同級生のリリーと千歌さんに手伝ってもらうの!」
にこ「適当に明日の授業のこととか聞くって体でさりげなく居場所を突き止めれば、待ち伏せしてエンカウントもできるって寸法ね。」
善子「そゆこと!いい作戦でしょ?」
真姫「有効な手段だと思うわ。それで行きましょう。」
果南「冗談ばっかり言ってると思ってたけど、意外といい発想するんだ!見直したよ〜!」
善子「冗談って...せめて設定とか言って欲しいわね!設定でもないけど!」
ルビィ「そうと決まったら、3年生のおふたりに連絡しましょう!ルビィやりますね!」
善子(あれ、てか...)
善子「ずら丸、私のヨハネ・アイ、配信でしか言った記憶ないんだけど、なんでアンタが知ってんの?」
花丸「ずら!?そ、そうだったずらか?マルは会った時に聞いた記憶しかないずらねぇ〜!」
善子「ふ〜ん...」
(外ではあんまり言わないように気がけてるんだけど...もっと気をつけとこ。)
プルルルル プルルルル
梨子「はいもしもし。あ、ルビィちゃん!どうしたの?...ふむふむ、さりげなく居場所を聞き出してほしいと...分かったわ。任せといて!じゃあまた後でね!」
梨子(明日の小テストの範囲を聞くって体にして...チャットだと既読から返信にタイムラグがあると思うから、ここは急いでるって設定にして電話してみようかしら。)
プルルルル プルルルル
曜『もしもし梨子ちゃん?どうしたのこんな時間に!』
梨子「ごめんね〜。明日の小テストの範囲でどうしても聞いときたいことがあったんだけど、今大丈夫?なんかしてた?」
曜『全然!さわやかでハンバーグ食べてただけだから!』
梨子(さわやか?曜ちゃん家の近所だとあるけど...それならなんで果南さんたちは高速にいるのかしら?)
梨子「そうなんだ〜。さわやかって近所にもあるよね?家族で行ってるの?」
曜『知り合いのドライブついでに、静岡インターのとこで食べてるんだ〜!楽しいし美味しいしで、一鳥二鳥だよ!』
梨子(『一鳥二鳥』って...何だか絶妙に不快感を煽られる言い間違いね...)
「それを言うなら一石二鳥でしょ!でも楽しそう!私達も今度行きましょ!」
曜『お、いいね〜!みんなで行こう!』
......
梨子「じゃあまた明日ね〜!おやすみ!」ピッ
静岡インターのさわやかね...情報はゲットしたわよ!
ルビィ「はい...はい!分かりました!ありがとうございました!」ピッ
ルビィ「曜さん、静岡インターのさわやかでハンバーグ食べてるみたいです!」
果南「なるほどね。こっからそう遠くはないかぁ。そしたら、久能山スマートICで折り返して上りのPAで待ち伏せしようか。」
にこ「それはいいけど、アンタのZ、あのFDに太刀打ちできるスペックなの?にこと真姫のじゃ厳しかったわよ?」
真姫「向こうは少なく見積っても450馬力出てるのは確実よ。それに加えてあの車重...あなたのZも見たところチューンはしてあるみたいだけど、部が悪すぎるとしか...」
果南「うちの『サンパチ』、頑張れば600馬力は出るんで!まー何とかなると思いますよ!」
一同「600馬力!?」
果南「それより、さっさと移動しようよ。そろそろあのFDが動き出してもおかしくないし。」
にこ「そ、それもそうね。エンカウントするチャンスをみすみす逃したんじゃ面白くないし。アンタたちも乗りなさい。」
よしまる「は、はい!(ずら)!」
果南「ルビィはここで待ってて。すぐ迎えが来るから。」
ルビィ「え、えっ!?ルビィまた置いてけぼりなんですか!?」
バアアアアアアアアア!!!!!
ルビィ「そんなぁ〜!」
真姫「どうせ追いつけないから、私と善子ちゃんはゆっくり見物させてもらうわ。」
キュウウキュキュ!! キュウウウウウ!!!
ヴァアアン!!!!
フヴォン!!!
ヴォオン!!!
ルビィ「ルビィだってFDとZのバトル、見たいのに〜!」
まだ帰りたくないよ〜!!
ヴォオオオオオオオオオ...
いいなぁ...ルビィもアリストさんに乗ってくればよかった。それか、あんな真っ赤なスポーツカーでも持ってれば...
...真っ赤なスポーツカー?
ルビィ「あれは...まさか!!」
「ほんとにごめんね〜。こっちが誘ったのにご飯代出してもらっちゃって。」
曜「いいのいいの!ガソリン代かかるだろうし、私も乗せてもらってる分なにかしたいし!」
「曜ちゃん、ほんっとーにありがとう!」
曜「そんなことないよ!私たち親戚どうしじゃん!ね、月ちゃん!」
月「よーし、じゃあ帰りも...」
ようつき「全速前進...ヨーソロー!!」
ウウォオオオオオオオオオオオ......
にこ「...さっきの話引っかかりまくりなんだけど。フェアレディZで最高600馬力なんて、モンスターマシンじゃないの。」
花丸「おそらくはツインターボ仕様のVQ38HR、3.8リッターエンジンを載せてると見るのが妥当ですね。」
にこ「3.8リッターとなると、ボアアップしたと言うよりはZ34のNISMO、それも380RSのエンジンを引っ張って来てるでしょうね。」
花丸「トータルバランス度外視の、まさに最高速チューンずら...これはますます
凄いバトルになりそうな予感がするずら...」
にこ(600馬力のじゃじゃ馬に乗って、あのFDにどう挑むのか見せてもらうわよ...)
真姫「バトルが始まったらこの車じゃついていけなくなるけど、それでもよかった?」
善子「全然問題ないですよ!車は持ってますけど、メカとかバトルの話なんか分からないことの方が多いですし。」
真姫(そんな状態でこの前はあんな走りを見せたんだから、人ってつくづく分からないわね...)
真姫「それにしては、中々いい車乗ってるじゃない。ご家族の?」
善子「いえ、あの車自体は私がおか...母にプレゼントしたんです。」
真姫「ヴエェ!?プレゼントって、アナタまだ高校生でしょ!?学生なのにどうやって...!」
まさか、親に隠れて夜の仕事を...しまった、マズイこと聞いちゃった!
善子「配信サイトで配信やってるんで、そのスパチャと動画収益のお金を貯めてたんです。」
真姫「そ、そういう事ね...でも学生だったらそんなに配信できる時間なくない?」
善子「あ゛っ...私...この前まで不登校だったので...」
真姫(ヴエェ!油断して大きめの地雷踏んじゃった!)
真姫「ごめんなさい!知らないとはいえ、踏み込んだこと聞いてしまって...」
善子「あんまり気にしてないのでいいんです!過去の話だし、今はちゃんと学校行ってるので!」
真姫「いいえ悪いわ。お詫びにあなたのチャンネル登録しておくから、後で教えてくれない?」
善子「え!?私が言うのもなんですけど、やめといた方がいいですよ。多分訳が分からないと思うので...」
真姫「なんでもいいわよ。それに、変なノリはにこちゃんで耐性付いてるから大丈夫よ!」
善子「はぁ...。じ、じゃあ後で教えますね。」
善子(真姫さんってクールでドライな感じの見た目なのに、意外と優しいんだ...)