ラブライブ!サンシャインR   作:χ-u-魚

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第2部 第15話 三つ巴のバトル

 

 

 

 

 

 

 

果南「もうそろそろか...スピード上げとくかな。」グッ

 

ヴァアアアアアアアアアアア!!!!

 

にこ「...いよいよね。」

 

真姫「Zがスピードを上げた...もういつ来てもおかしくない。」

 

花丸(相手を待ってる時のなんとも言えない緊張感...峠とはまた違った緊張感ずら。)

 

善子(道は深夜ってこともあって空いてるのに、何故か重苦しいような、張り詰めたような感じがする...すぐ近くまで来てるってこと?)

 

 

 

 

カッ!!!

 

 

にこまき「来た!!」

 

果南(かなり速いな...250km/hは確実か...なるほど、あくまで私たちに合わせるつもりはない、って事ね。)

 

果南「面白いじゃん!!」ググッ

 

ヴァアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

 

にこ「行くわよ花丸!しっかり座ってなさいよ!」

 

花丸「ずら!!」

 

ウボアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

 

 

月「かなり速いのが前に2台いる!やっぱり今日はそういう日なんだな〜!」

 

曜「久々なんじゃない?あんなに速い車と会えたの。」

 

月「だね。最近はここを走る人もめっきり減ったからね。こんなにワクワクするのは久しぶりだよ!」

 

曜「運転してる時の月ちゃん、すごく楽しそう!」

 

月「もちろん!こんなチャンス、楽しまなきゃソンだからね!!」

 

 

 

 

 

 

ファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア......

 

善子「すごいスピードで追い抜いて行った...やっぱりあの車だ!」

 

真姫「向こうもこっちも準備は万端ね。」

 

ファアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

 

 

果南「まだ『揃って』ないからね。こんなところで堕とされちゃたまんないよ!もちろんそっちも、ね!」

 

 

にこ「ローリングスタートなのが功を奏したわね。まだ付いていけてるわ。」

 

花丸「でもそれだけじゃない...果南さん、本気で踏んでないずら。...何か待ってる?」

 

プルルル プルルル ピッ

 

善子『気を付けて!後ろからもう1台速いのが来るわ!』

 

にこ「嘘でしょ!?にこ達、今まで一度もアクセル緩めてないわよ!?果南のZの他に、この速度で距離を詰めてこれる車がいるっていうの!?」

 

カッ!!!!

 

果南「来たね。これで出揃った。」

 

キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァン!!!!!!!

 

真姫「あのテール、80スープラ!?なんであんな速度が出るの!?」

 

善子「あの赤い車は...!」

 

 

 

ダイヤ「捕まえましたわよ...件のFD!!」

 

ルビィ「やったぁ!間に合った!!」

 

 

よしまる「ダイヤさん!!!」

 

 

月「え!?後ろからもう1台来る!そうか...このZ、これを待ってたのか!」

 

曜「そうなの?」

 

月「うん!その証拠に...!」

 

曜「前の車、加速した!!」

 

 

 

にこ「いくら2JZでも、スープラにあの音と加速力は出せないでしょ!?一体何がどうなってんの!?」

 

花丸「あのスープラにはフルチューンされたセンチュリーのエンジンが載ってるずら。あの車こそ、沼津一の走り屋と呼び声高い、ダイヤさんの愛機ずら!」

 

にこ「センチュリーですって!?アンタそれ、5リッターのV12エンジンじゃない!バケモノね...!」

 

 

ファアアアアアアアアアア!!!!!!

 

キャアアアアアアアアアア!!!!!

 

バアアアアアアアアアア!!!!!!!

 

 

にこ(いくらノーマルとはいえ、ポルシェのハイエンドモデルですらついて行くのがやっと...トータルバランス度外視の最高速チューンを施した車は、こんなにも鋭い走りを見せるものなのね...)

 

 

 

月「あっはは!!すごいや!ここまで出してもまだ並びかけてくるよ!静岡にはまだこんな相手が残ってたんだ!」

 

曜(あれ...あの赤色のスポーツカー、どこかで見たような気が...)

 

 

 

ダイヤ「もっと...速く...!!」ググッ

 

果南「ダイヤがFDに並ぶ...!」

 

キャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

ファアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

曜「...あれぇ!?ダイヤさんとルビィちゃんだ!」

 

月「知り合いなの?」

 

曜「ほら、前に言ってたチームのリーダーだよ!」

 

月「あぁ!こんなところで会えて、しかも一緒に走れるなんてラッキーだよ!」

 

キャアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

ダイヤ「む...」

 

水温と油温が上がってきている...ラジエーターとオイルクーラー、共に大型化しましたが、それでも冷却は追いつきませんか...まぁいいでしょう、このバトルを降りる前に、このスープラの限界性能をしかとお見せしましょう。

 

ダイヤ「ルビィ、しっかり座っておきなさいね。」

 

ルビィ「うゅ!分かった!」

 

ダイヤ「さぁ 、行きますわよ!!」ガコッ ググッ

 

キャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

 

曜「すごい...この速度からまだあんな加速ができるなんて!やっぱりダイヤさんってすごいなぁ...!」

 

月「私達も追いかけるよ!ここで離されてちゃ面白くないもん!」

 

ファアアアアアアアアアア!!!!

 

果南「ダイヤ、あんな加速して大丈夫なのかな?」

 

バアアアアアアアアアア!!!!!

 

ルビィ「すごい!FDもZも、どんどん突き放していくよ!やっぱりセンチュリーさんのエンジンは強いんだね!」

 

ダイヤ「えぇ。なんと言ってもトヨタの技術が詰め込まれた結晶ですもの。」

 

「ですが、そのポテンシャルを活かしきるには、バランスというものがとても重要ですわ。」

 

バランス度外視で速さ以外の全てを生贄にしたこのスープラでは、今のこの走りが限界ですわ。

 

キャアアアアアアアアアアアアア......

 

ここで私たちのバトルは終わりですわ。水温も油温も、限界ギリギリの領域です。これ以上は1GZを潰しかねませんわ。

 

チカッチカッチカッ

 

花丸「ダイヤさんがハザードを焚いて減速した...」

 

 

にこ「多分これ以上踏めば車がダメになると悟ったんでしょう。」

 

おそらくは冷却が追いつかないことによってオーバーヒート寸前だったってとこかしらね。いくら強化したところで、メーカーが作ったバランスを崩していることに変わりはない。速さを追い求める代償は必ずどこかにしわ寄せとなって表れる。そこで車を守れるのは、乗り手の理性よ。車に無茶をさせない。限界を越えさせない。車の声を聞いて素直に従う理性が、車を守る最後の砦よ。

アンタのその判断は正しいわ...。

 

ファアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

ゴアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

ルビィ「果南さんとFDの一騎打ち...!」

 

ダイヤ「両者は互角...どちらが勝ってもおかしくない!」

 

果南(タイヤもまだしっかり食いついてるし、水温は高めだけどまだいける。一番の不安要素はインタークーラーの冷却...今のところは大丈夫だけど、バトルが長引けば危ういね...)

 

果南「悪いけど、こっからは手加減無しだからね!!」ググッ

 

ゴアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

月(前に出てきた!)

 

曜「あれ!?こっちの車は果南ちゃんだ!何がどうなってんの...?」

 

ググッ

 

ファアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

 

果南(目指すはオーバー300...いや、さらにその先、320km/h...!)

 

ゴアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

月「さっきのスープラよりも速い!めちゃくちゃ手強いぞ...!」

 

水温もだいぶ上がってきた...これ以上はヤバいけど!!

 

月「諦めたくはないかなっ!!」

 

 

果南(メーター読みで320km/h...だと、だいたい300ちょいくらいか。この速度域だと、一般車はもはや道路上のパイロンでしかない。この速度感、地面からの突き上げ、ハンドリング...そして背後からのプレッシャー。久しぶりだなぁ、3年振りだったっけ。)

 

ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

 

 

真姫「250km/h巡航してるのに突き放されてくなんて、普通じゃ信じられないわね...」

 

「あ、もうすぐ終わりそう。」

 

真姫「え?いきなりどうしたの?」

 

善子「...え?どうしたんですか?」

 

真姫「えぇ?あなた今、自分で『もうすぐ終わる』って言ったじゃないの。」

 

善子「えぇ?いや言ってないですよ。」

 

真姫「どういうこと...?」

 

 

 

月(あのZ、走り慣れてるな...さっきのスープラよりも走りが安定してる..."経験者"ってことか。俄然燃えてきたぞ〜!)

 

ファアアアアアアアアアアアア......

 

月「あれ?あれれ?」

 

曜「どうしたの?」

 

月「踏んでも加速しない...それどころか、落ちてく!どこもおかしいとこないのに...」

 

曜「...月ちゃん、これ!」

 

月「ん?...あっ!!」

 

ようつき「ガス欠だぁ〜〜!!」

 

 

 

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