果南「もうそろそろか...スピード上げとくかな。」グッ
ヴァアアアアアアアアアアア!!!!
にこ「...いよいよね。」
真姫「Zがスピードを上げた...もういつ来てもおかしくない。」
花丸(相手を待ってる時のなんとも言えない緊張感...峠とはまた違った緊張感ずら。)
善子(道は深夜ってこともあって空いてるのに、何故か重苦しいような、張り詰めたような感じがする...すぐ近くまで来てるってこと?)
カッ!!!
にこまき「来た!!」
果南(かなり速いな...250km/hは確実か...なるほど、あくまで私たちに合わせるつもりはない、って事ね。)
果南「面白いじゃん!!」ググッ
ヴァアアアアアアアアアアア!!!!!!
にこ「行くわよ花丸!しっかり座ってなさいよ!」
花丸「ずら!!」
ウボアアアアアアアアアアアア!!!!!!
月「かなり速いのが前に2台いる!やっぱり今日はそういう日なんだな〜!」
曜「久々なんじゃない?あんなに速い車と会えたの。」
月「だね。最近はここを走る人もめっきり減ったからね。こんなにワクワクするのは久しぶりだよ!」
曜「運転してる時の月ちゃん、すごく楽しそう!」
月「もちろん!こんなチャンス、楽しまなきゃソンだからね!!」
ファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア......
善子「すごいスピードで追い抜いて行った...やっぱりあの車だ!」
真姫「向こうもこっちも準備は万端ね。」
ファアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
果南「まだ『揃って』ないからね。こんなところで堕とされちゃたまんないよ!もちろんそっちも、ね!」
にこ「ローリングスタートなのが功を奏したわね。まだ付いていけてるわ。」
花丸「でもそれだけじゃない...果南さん、本気で踏んでないずら。...何か待ってる?」
プルルル プルルル ピッ
善子『気を付けて!後ろからもう1台速いのが来るわ!』
にこ「嘘でしょ!?にこ達、今まで一度もアクセル緩めてないわよ!?果南のZの他に、この速度で距離を詰めてこれる車がいるっていうの!?」
カッ!!!!
果南「来たね。これで出揃った。」
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァン!!!!!!!
真姫「あのテール、80スープラ!?なんであんな速度が出るの!?」
善子「あの赤い車は...!」
ダイヤ「捕まえましたわよ...件のFD!!」
ルビィ「やったぁ!間に合った!!」
よしまる「ダイヤさん!!!」
月「え!?後ろからもう1台来る!そうか...このZ、これを待ってたのか!」
曜「そうなの?」
月「うん!その証拠に...!」
曜「前の車、加速した!!」
にこ「いくら2JZでも、スープラにあの音と加速力は出せないでしょ!?一体何がどうなってんの!?」
花丸「あのスープラにはフルチューンされたセンチュリーのエンジンが載ってるずら。あの車こそ、沼津一の走り屋と呼び声高い、ダイヤさんの愛機ずら!」
にこ「センチュリーですって!?アンタそれ、5リッターのV12エンジンじゃない!バケモノね...!」
ファアアアアアアアアアア!!!!!!
キャアアアアアアアアアア!!!!!
バアアアアアアアアアア!!!!!!!
にこ(いくらノーマルとはいえ、ポルシェのハイエンドモデルですらついて行くのがやっと...トータルバランス度外視の最高速チューンを施した車は、こんなにも鋭い走りを見せるものなのね...)
月「あっはは!!すごいや!ここまで出してもまだ並びかけてくるよ!静岡にはまだこんな相手が残ってたんだ!」
曜(あれ...あの赤色のスポーツカー、どこかで見たような気が...)
ダイヤ「もっと...速く...!!」ググッ
果南「ダイヤがFDに並ぶ...!」
キャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
ファアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
曜「...あれぇ!?ダイヤさんとルビィちゃんだ!」
月「知り合いなの?」
曜「ほら、前に言ってたチームのリーダーだよ!」
月「あぁ!こんなところで会えて、しかも一緒に走れるなんてラッキーだよ!」
キャアアアアアアアアアアアアア!!!!!
ダイヤ「む...」
水温と油温が上がってきている...ラジエーターとオイルクーラー、共に大型化しましたが、それでも冷却は追いつきませんか...まぁいいでしょう、このバトルを降りる前に、このスープラの限界性能をしかとお見せしましょう。
ダイヤ「ルビィ、しっかり座っておきなさいね。」
ルビィ「うゅ!分かった!」
ダイヤ「さぁ 、行きますわよ!!」ガコッ ググッ
キャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
曜「すごい...この速度からまだあんな加速ができるなんて!やっぱりダイヤさんってすごいなぁ...!」
月「私達も追いかけるよ!ここで離されてちゃ面白くないもん!」
ファアアアアアアアアアア!!!!
果南「ダイヤ、あんな加速して大丈夫なのかな?」
バアアアアアアアアアア!!!!!
ルビィ「すごい!FDもZも、どんどん突き放していくよ!やっぱりセンチュリーさんのエンジンは強いんだね!」
ダイヤ「えぇ。なんと言ってもトヨタの技術が詰め込まれた結晶ですもの。」
「ですが、そのポテンシャルを活かしきるには、バランスというものがとても重要ですわ。」
バランス度外視で速さ以外の全てを生贄にしたこのスープラでは、今のこの走りが限界ですわ。
キャアアアアアアアアアアアアア......
ここで私たちのバトルは終わりですわ。水温も油温も、限界ギリギリの領域です。これ以上は1GZを潰しかねませんわ。
チカッチカッチカッ
花丸「ダイヤさんがハザードを焚いて減速した...」
にこ「多分これ以上踏めば車がダメになると悟ったんでしょう。」
おそらくは冷却が追いつかないことによってオーバーヒート寸前だったってとこかしらね。いくら強化したところで、メーカーが作ったバランスを崩していることに変わりはない。速さを追い求める代償は必ずどこかにしわ寄せとなって表れる。そこで車を守れるのは、乗り手の理性よ。車に無茶をさせない。限界を越えさせない。車の声を聞いて素直に従う理性が、車を守る最後の砦よ。
アンタのその判断は正しいわ...。
ファアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
ゴアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
ルビィ「果南さんとFDの一騎打ち...!」
ダイヤ「両者は互角...どちらが勝ってもおかしくない!」
果南(タイヤもまだしっかり食いついてるし、水温は高めだけどまだいける。一番の不安要素はインタークーラーの冷却...今のところは大丈夫だけど、バトルが長引けば危ういね...)
果南「悪いけど、こっからは手加減無しだからね!!」ググッ
ゴアアアアアアアアアアアアア!!!!!
月(前に出てきた!)
曜「あれ!?こっちの車は果南ちゃんだ!何がどうなってんの...?」
ググッ
ファアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
果南(目指すはオーバー300...いや、さらにその先、320km/h...!)
ゴアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
月「さっきのスープラよりも速い!めちゃくちゃ手強いぞ...!」
水温もだいぶ上がってきた...これ以上はヤバいけど!!
月「諦めたくはないかなっ!!」
果南(メーター読みで320km/h...だと、だいたい300ちょいくらいか。この速度域だと、一般車はもはや道路上のパイロンでしかない。この速度感、地面からの突き上げ、ハンドリング...そして背後からのプレッシャー。久しぶりだなぁ、3年振りだったっけ。)
ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
真姫「250km/h巡航してるのに突き放されてくなんて、普通じゃ信じられないわね...」
「あ、もうすぐ終わりそう。」
真姫「え?いきなりどうしたの?」
善子「...え?どうしたんですか?」
真姫「えぇ?あなた今、自分で『もうすぐ終わる』って言ったじゃないの。」
善子「えぇ?いや言ってないですよ。」
真姫「どういうこと...?」
月(あのZ、走り慣れてるな...さっきのスープラよりも走りが安定してる..."経験者"ってことか。俄然燃えてきたぞ〜!)
ファアアアアアアアアアアアア......
月「あれ?あれれ?」
曜「どうしたの?」
月「踏んでも加速しない...それどころか、落ちてく!どこもおかしいとこないのに...」
曜「...月ちゃん、これ!」
月「ん?...あっ!!」
ようつき「ガス欠だぁ〜〜!!」