善子「何だと!?我が術式をいとも簡単に見破るとはなかなかやるわね...しかも我が名はヨハネ!って...ずら丸!?いつの間にここまで!?」
花丸「面白い車を探して歩いてたら、駐車場の隅でブツブツ言ってる人がいたから気になったずら」
ルビィ「うゆ、ヘナールチャアこの人と知り合いなの?」
花丸「ずら。この子は津島善子ちゃん。オラの幼稚園の時の知り合いずら。クラスで一人だけ来てない子いるずら?あの子ずら。」
ルビィ「ど、どうも...黒澤ルビィです...」
善子「我が名は堕天使ヨハネ...この夜を司りし者...」
花丸「善子ちゃん、浦の星の時からずっと学校来てなかったから心配だったけど、元気そうで良かったずら」
善子「善子じゃなくてヨハネ!我が力の源は闇と負のエネルギー。学校などという檻の中では生まれない...」
ルビィ「善子さん、ここに来てるってことは峠も走るんですか?」
善子「善子じゃなくてヨハネ!私は堕天使たちのロンドを観賞する者...舞台には立たないわ。」
花丸「AMGに乗っててそれは勿体ないずら。スペックだけで言えばここにいる車の中ではダントツずら。」
善子「AMG?何それ?べんつって言われたから買ったんだけど?なっ、もしや詐欺...!?ククク...この堕天使ヨハネともあろうものが、小賢しい人間の罠にハマるとは...堕ちたものね...」
ルビィ「堕天使だったらもう堕ちてるんじゃ...」
善子「うげッ...う、うっさいわね!」
花丸「ボロ出して恥ずかしいずら。それに詐欺じゃないずら。これはベンツの中でも更に上級のブランド、より速く走ることに重きを置いた、スポーツブランドずら。」
善子「つまり、特別...ってこと?フフフ...やはり堕天使ヨハネ、特別な者同士惹かれ合う運命にあるんだわ!」
ルビィ「ちょっと変な人だけど、悪い人じゃなさそう...」
花丸「そうずら。色々と見ててきついところはあるけど、実はとっても優しいずら。だからルビィちゃんも善子ちゃんと仲良くしてほしいずら。」
善子「私が優しい...?フフ...そんな言葉をかけられたのは一体いつぶりかしら...そうね、あれはまだ私が下界へ落ちる前だったかしら?あの日もこんな夜だったわ...」ブツブツ
ルビィ「よ、よろしくね!善子ちゃん!」
善子「善子じゃなくてヨハネ!でもそうね...貴方を私のリトルデーモン2号にしてあげるわ...」
ボオオオオオオオオ...
花丸「今日は来なかったずらね、噂の軽トラ。」
ルビィ「うゆ...でもいいんだ!軽トラには会えなかったけど、代わりに新しいお友達もできたから!」
花丸「そうずらね。善子ちゃんもあんな感じだけど、裏では多分すごく喜んでると思うずらよ。あんな性格だからあんまり人が寄り付かないし、そもそも善子ちゃんが人と関わるのが得意じゃないから...」
ルビィ「そうなんだ...ルビィ、花丸ちゃんと善子ちゃんと一緒に学校でたくさんお話したいな!」
花丸「善子ちゃんもだけど、ルビィちゃんはもっともっと優しいずらね。マル、ルビィちゃんと友達で良かったずら。」
ルビィ「え、そう!?それほどでもないよぉ〜!」グググッ
ボアアアアバアアアアアアアア!!!!!
花丸「そ、その調子でもうちょっとご近所さんにも優しくできたらなお良いずら...」
久しぶりに、人と話したな...
あんな変なことばっかり言って、普通だったら気味悪がられてもおかしくないのに、あの二人は最後までずっと変わらず接してくれた...
また、会えるといいな…。
善子「そろそろ帰るか…」
フヴォオオン フヴォオオン フヴォオオオアアア!!!
フヴォオオオオオ...
善子「少し遅くなりすぎたわね...ふあ...少し眠いわね、ゆっくり帰ろ...」
チカッ チカチカッ
善子「?...何かしら、後ろの車?」
チカチカッ チカチカッ
善子「なに...退けって事かしら?分かりましたよー、っと」
ウゥヴォオオオオオオオ!!!!
うわ、すごいスピードで追い越して行ったわ...それにしても随分シャープなデザインの車だったわね、エンブレムはLのマークで高級感漂う感じ...セレブでも乗ってるのかしらね。
「沼津...久しブ〜リデスね〜♪」
ウゥヴォオオオオオオオ!!!!!