もしもポケモンがVRMMOになったら   作:岩鋼玄武

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チュートリアル
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ぽかぽか陽気な太陽の下で、温厚な野生ポケモンがちらほら見える草原で、日なたぼっこをしながらスピスピと、寝息をたてているドダイトスの甲羅に、寄りかかりながら、同じく俺も、まどろみを感じていた。

 

「本当にゲームじゃなくて、ポケモンの世界に転生したみたいだなぁ。」

 

視界の端にある表示された、ウインドウを見ながらも、俺はそうつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…--西暦2XYZ年、ヴァーチャルリアリティ(VR)技術が発達し、一般社会に浸透し始めたこの頃

 

ゲーム業界で様々なジャンルがVR化し、ドラゴンなアレも、ファンタジーなアレもと、幅広い層が慣れはじめた頃、ポケモンもまた、同じようにVR化するのも当然といえただろう

 

元々俺は、ポケモンにそれほど詳しくない

このVRMMO化されたポケモンの事を知ったのも、コンビニのポスターからで、最初はベータ版のテスター募集にも応募する気にもなれなかった

 

だが、同じ地元に就職した親しい友人の勧めでなんとなく応募するが、当然のように抽選に落ち、若干の悔しさからファーストプレイヤーの募集にも応募するも抽選に落ちた

 

地元にいる3人の友人と、県外にいる2人の友人の内、ベータテスターの抽選に全員が落ちたし、ファーストプレイヤーにも全員落ちた。

 

俺を含めた全員が諦めかけていたがセカンドプレイヤーの募集に友人一人を除いて当選し、やっとの事でプレイする事ができたのだった

 

俺達はまだ運が良かった方だと思っているし、当選しなかった親友と言える友人の一人はサードプレイヤーの募集に応募すると言っていた。

俺たちから言えば、俺たち6人の中で唯一、恋人がいたので天罰だと軽くはやし立てていたりした

 

さて、まだまだ就職して数年たち、中堅層に分類されはじめたとはいえ、周囲にポケモンをしている事を知られるのもなんだか気恥ずかしかったため、ひっそりのんびりと目立たないようにすると考えていたのに、どこから漏れたのか、次の月曜日にはもうバレていた

 

考えてみれば、友人達が言って回っていたらしく、ついには離れて暮らしている2つ上の兄にからもメールが来る始末であった

 

メール内容からすると、兄はベータテスター抽選に当選し、けっこう名が知られているらしいので、チュートリアルぐらいなら受け持ってやるとのことだった。

 

さて、トイレも済ませ、約束の時間を確認しながら、ゲーミングチェア用に購入したリクライニングシートに座りながら、ヘッドギア型の本体を仮装着して、ダウンロード済のソフトの起動画面を横目に、ペットボトルの水を飲んで、テーブルに置いてヘッドギアを本装着させた。

 

ヘッドギアに青いライトが走ったと思えば、プシッっという音をたてながら、鼻から上に密着してフッと意識がぼんやりとし始めた。

 

 

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