「3つ目、『パーティーのベストメンバーは、ランク4までに、揃える事。』
これは、チームを組むならば、チームウォーを目的に動いた方が、連携もとりやすくなるし、ポケモンの育成も、平均的に育てられるからということよ。
タイプ統一だからこそ、連携を重視すれば、パーティーメンバーは限定されてくるわ。
チームウォーのルールやバトル方法なんかも、調べておくと、パーティーメンバーの選定もやりやすいかもしれないわね。
もちろん、好きなポケモンでパーティーメンバーを決めてもいいわ。
PMOはゲーム、楽しんだ方がいいに決まってるじゃないの!」
「原作にもあるだろう?
『強いポケモン、弱いポケモン。
そんなの人の勝手。
本当に強いトレーナーなら好きなポケモンで勝てるように頑張るべき。』
『強くなるために必要なのは、ずっとポケモンを好きでいること。』
ってな。」
「私たちから言えることはこれだけよ。
じゃあ、何か質問はかるかしら?」
いろいろとアドバイスをもらった後に、聞いてない事はないかと、思い出していると、おずおずと、シキが手を上げて
「チームを組む時はどこでするんですか?」
「そういえば、言っていなかったか。
チームを組む時は、『チームギルド』という施設が、各地方に必ずある。
建物の見た目は、ハイパーボールだから、すぐわかるだろう。
用途は、チームメンバーの登録、チーム名とチームのアイコンの設定、各地方で開催されているチームウォーの内容や対戦相手の軽い情報なんかもある。
それと、『チームハウス』の購入なんかも可能だ。
チームハウスは、各地方のリゾート地域なんかにあるチームで金を出し合って購入できる家だな。
プレイヤーの自室で満足する者もいれば、自室そっちのけで、チームハウスにこだわる奴らもいる。
もちろん、ハウジングが可能だ。」
「…でも、お高いんでしょう?」
兄貴の言葉に、ゼオンがネタです返すが、
「べらぼうに高い!
リゾート地域というだけあるからな。
買うつもりがあるなら、普段から金をためておくことを、おすすめする。
他には何か質問あるか?」
「さっき、『ヒスイ地方』の名前が出てきたけど、ヒスイ地方に行く方法ってあるの?」
兄貴は、ネタとわかっていないのか、それとも、ネタにネタで返すのが面倒だったのかはわからないが、スルーしてまた聞いてきたので、俺は聞いてみた。
「結論から言うと、行く方法は『ない』。
ヒスイ地方への行き方を探しているプレイヤーの大半は『シンオウ地方』から移動できると考えているみたいでな、あちこちで『けんきゅういん』ロールのやつらが調べ廻っているようだな。
『イッシュ地方』では、『てつどういん』ロールの奴らが、『ノボリ』をマークしているらしいし、中には、幻のポケモン『セレビィ』の能力で行けるんじゃないかと考えて、探している奴らもいるらしいが。
だが、全くの情報がないというわけじゃないぞ。
特定のポケモンの進化に必要なアイテムも発見されているし、『ヒスイの姿』のポケモンの捕獲例も確認されている。
ポケモンナビゲーションで、調べておくと分布や、アイテムの発見場所もわかるだろう。」
ヒスイ地方に行くことはできないけれど、進化に必要なアイテムがあるならば、自分が考えているベストメンバーも大丈夫だろうと思っていると、ゼオンから手が上がる。
「これまで、チームを組んで、チームウォーに出ることばっかしだったけど、個人戦の、ポケモンリーグとかはねーですか?」
「もちろんあるぞ。
この場合、ポケモンリーグは、チームウォーと違っていくつか条件がある。
まず、毎日行われているチームウォーとは違って、リーグは、各地方をリアル時間で、毎月末に持ち回りに行われている。
参加資格を得るには、同じ地方のバッチを8つ集めること。
これは、ランク上げのために集めているのとは関係なく必要だ。
もちろん、重複して取ってもいい。
参加希望者は、各地方のポケモンリーグに参加希望を出して、各地方で予選の後、決まった地方のポケモンリーグで開催される。
だが、この上位陣は、世界大会の上位陣と同義だ。
今では、余りの強さに、身を引いているプレイヤーも多いぞ。
噂だが、そういう一握りの強者を、チャンピオンロードで隔離して、四天王や各地方のチャンピオンNPC達と戦わせるっていう話もある。
まあ、アップデートで、そうなってから手を出すぐらいの考え方でもいいと思うぞ。
…他には何か質問あるか?」
すると、リオンから手が上がった。
「ポケモンについてはわかりましたけど、トレーナーはフィールドで、ダメージを受けた場合はどうなるんですか?」
ああ確かに、と俺もその考えに至らなかったので気になった。
「その場合、プレイヤーとNPCでトレーナー達の強さが変わってくる。
一般的なNPCは、とにかく脆弱だ。
ロールワークを受けた場合にわかると思うが、どんなにレベルが低いポケモンでも、わざとじゃないかと思うぐらい、怯え慌てふためき、逃げ出したり、うずくまって泣きわめいたりする。
そういう時、NPCをかばう形になるが、プレイヤーは多少のダメージを感じるが、痛みは感じない。
PMOでは、衝撃や、五感は感じるが、特に、暑さ寒さ痛さには鈍く感じるようにできている。
そもそも、ポケモン自体が、炎の塊や雪そのものだったりする場合もあるからな。
そんなポケモンのトレーナーになるならば、耐性がないと、トレーナーとはいえない。
だから、一般的なNPCとは違って、ダメージを受けても、自分のポケモンを出すぐらいの余裕はあるぞ。
それから、ジムリーダー格かそれ以上の実力を持つNPC達は、トレーナー単体で、ポケモンと渡りあえる者達も多い。
そういうNPC達は、プレイヤーの方が弱く感じてしまう。
だが、ランクを上げるとどんどんその差は無くなっていき、俗に言う『スーパーマサラ人』並の強さになっていく。
実際、俺もポケモンの技を受けても対応できるからな。
…これでいいか?ほかに何か質問あるやつはいるか?」
兄貴の説明の後に聞かれたが、もう誰も何も聞かなかった。
それから、俺達はカイナシティに戻ると、ポケモンセンターで話しあい、とりあえずそれぞれで別れて、ベストメンバーを集めて、チームを作れるようになったらもう一度集まろうということになった。