「うーん、それも怪しいっちゃあ怪しいけど、『水タイプのポケモンがケガをする』っていう原因には繋がらないよな?」
「…そうですね。
そして、コレは、半日ほど前、クチバシティに入港して、荷物の搬入のために、船に出入りした運搬業者の証言です。
『そういえば、今朝早くに荷物の運搬を開始してからちょくちょく、『ふなのり』の男が、コンテナの集積所で、モンスターボールを片手に持ちながらうろついていたり、『コイル』を連れて海に向かって立っていたところを、職員が見ていたという報告があった。
こちらとしては、ただの見回りじゃないのかと、思っていたから、あまり気にしていなかった。
だけど、今思えば、その男が、サント・アンヌ号の乗客達が下船してきていた時にはいなくなっていたから、もしかしたら、その男は、サント・アンヌ号を待っていただけだったのかもしれないな。』
…元々、サント・アンヌ号の関係者を含むふなのりは、全て船に乗っていますので、港で待っていたふなのりの話は、どことなく不審に思ってしまいました。
今のところ、以上3つが、手がかりと思われる証言です。」
「…たしかに、そのふなのりが隠れて、コイルの技を海に向かって放っていたら、水タイプのポケモン達がケガをしていたということには、つながるかもしれない。
どれを調べるか…か。
(あれ?これって、どれかを選んで、エンディングが変わってくるっていうロールワークだったりするのか?
えーと、オラが思うに、一つ目のりょうりにんのことを解決するなら、ポケモンの入手の可能性があって、二つ目を解決しようとするならば、悪の組織、この場合は、カントーだから『ロケット団』だったかなぁ…
の、やつらとの戦闘になるのか?
三つ目を解決しようとすると、このロールワークの目的にあった解決を目指せるっていう考えでいいのか?
そういえば、ルインさんに言われてたのは、こういうロールワークでポケモンのゲットをするなら、ユニーク個体のポケモンが手に入るって言われてたっけ…
それに、悪の組織にと戦うならグランドクエストとかにもかかわれるかもしれないしなぁ。
…ニシシ…だったら、カンに任せて)…よし、全部調べてみよう!」
「…全部ですか。
…わかりました。ですが、船内で調査をする場合には、自分が立ち合って調べてもらう、ということになりますので、よろしくお願いいたします。」
オラが、わかったと返事をすると、その部屋を出て、まずは調理場のりょうりにんの所に向かってみることにした。
そこで、なにやら暗い顔でぶつくさ文句を言っ言いながら食糧庫っていう場所を案内してくれたりょうりにんのおっさんが、びくつきながら食糧庫をあけてくれたが、別段、ポケモンがいるっていうわけでもなかった。
りょうりにんのおっさんが言うには、果物の缶詰や、ナッツ類の入った麻袋、チーズが小分けして入れてあった場所が荒らされていて、いくつか在庫が無くなっていたらしいが、被害にあったのは、一回だけで、犯人につながる手がかりもなかったらしい。
それよりも、りょうりにんのおっさんは、自分が犯人扱いされて、このままクビにはなりたくないって嘆いていた。
顔が暗い理由もわかったから、とりあえずは食糧庫から離れることにした。
もしかしたら、この瞬間、食糧庫が空いたタイミングで、その犯人?この場合は犯ポケモンか?
…がこっそり侵入しようとしてないかと、周りを警戒していたけども、そんなに都合が良い事もなかったぜ☆
…ともかく、周りを注意深く見渡しながら、歩いていくと、豪華客船部の廊下で、なにやらものすごく特徴的な格好のやつを見つけた。
そいつは、真っ赤な上下のスーツに、黒い靴と黒い手袋をしていて、ド真っ赤な髪色で、同じ色のサングラスまでしていた。
「なんだ、ありゃあ?」
直視するのも目に悪そうな某ピンク色の芸能人並に真っ赤な見た目に、思わず顔をしかめると
「…あれは、『フレア団』の方ですね。
二人目の証言をしてくれました。ポケモン大好きクラブの方と同じく、カロス地方からのお客様になります。
フレア団は、カロス地方でそれなりに知られている人たちですが、カントーでは珍しいでしょうね。
何でも、あの格好がとてもオシャレで、フレア団全体でそのオシャレさをアピールしたいというのがカロス地方では通例のようですよ。
…変わった人たちというのは、どこにでもいると私は思いますね。」
とりあえず、ポケモン図鑑を取り出して、ばれないように、そのフレア団の男の写真を撮り、その場を離れながら、ポケモンナビゲーションを起動して、フレア団について調べてみた。
「…ビンゴ!
…(フレア『団』ってつくぐらいだから調べてみたけど、カロス地方で暗躍する悪の組織で間違いないらしいな。)」
「どうかなさいましたか?」
「あのフレア団ってのは、カロスで、カントーのロケット団並に悪事を働いているやつららしいぞ。
水タイプのポケモン達を傷付けているやつは違うだろうが、『傷付いたポケモン達を、船から見える景色からいなくなるぐらい乱獲している』のは、そのフレア団に間違いないだろうぜ。」
「…なんですと!?」
そしてオラ達二人は、そのフレア団の男がうろついている廊下に戻ってきて、その男を尾行することにした。
その男は、他の乗客達に、赤い格好の素晴らしさをアピールしてまわりながら、とある扉の前まで来ていた。
「おかしいですね。あの扉は、貨物室に行くための方向にあります。
いつもなら、監視員がいるはずなのですが…。」
と、オラ達もその扉の先に行くが、フレア団の男は先に行ったのか、すでにその姿はなかった。
「やはり監視員がいませんね。
…これは、どうもおかしい。
申し訳ありませんが、少し確認してきますので、このままここで、待っていて下さい。」
と、オラを置いて来た道を戻って行ってしまった。
ふと、扉の足元に、何かが落ちている事に気付いて、拾ってみた。
「…(なんだコレ?何かの種か?)」
そして、拾ったものは、等間隔で、廊下の隅に落ちていて、そのまま貨物室の方向に続いていた。
気になったので、その種らしきものをたどって、進んで行くと、そのまま貨物室に入り、隅に沿って歩いて行くと、不意に、木箱の隙間の中に続いていて、通れ無くなってしまった。
そして、その木箱を迂回するように進むが、種らしきものは無く、どうやら、木箱の隙間に何かはわからないが、ポケモンがいるらしいということが分かった。
直感に従って、その隙間にモンスターボールを投げると、ガガガン!という音とともに、小さな花火の音が聞こえた。
どうやら捕まえることができたらしく、近くにあった長柄のデッキブラシを突っ込んで、どうにかモンスターボールを回収すると、
ポケモンを見るために腰のスロットにはめてみてみると
デデンネさん:♂:Lv.13
図鑑No.702:デデンネ
親[ゼオン]
タイプ[でんき][フェアリー]
特性[ほおぶくろ]
持ち物[たべのこし]
わざ
1:エレキボール
2:かげうち
3:じゅうでん
4:たいあたり
[しんちょう]な性格、2XYZ年〇月△日、サント・アンヌ号で、Lv.13の時に出会った。[ぬけめが、ない。]
「んん!?」
腰のモンスターボールから見えるデデンネさんの顔は、彫りが深く、劇画タッチで、なんというかそう、ゴ〇ゴだった。