大洗整備士の名に懸けて   作:天空 海翔

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不幸体質の愛宕、これから先の大洗にどのような変化をもたらすのか…もたらさないのか…どういった展開になるか自分でも分かりません。
戦車道!受けます!(急)


巡り合い

愛宕「ひゃあ!寒い…」

 

そう言いながら顔にカイロを押し付けながら登校する。

 

愛宕「昨日とかもう少し温かい筈だけどなぁ…」

 

季節は春頃、まだまだ冬の寒さを感じさせる時期である。

今日も冷たい風に抵抗しながら通学路を進む。

 

愛宕「そう言えば、今日は転校生が来るとか言われていたような…うん?」

 

ふと前を見ると、一人の女学生が電柱を見つめている。

 

愛宕「あの人…何を見ているのかな?何か面白いモノでもあったかな?」

 

道行きすれ違う人々はその行為を奇異な目では見ていないのか、はたまたそこに居ないように接しているのかいざ知らず。気にしていないようだったが、声を掛けずにはいられなかった。

 

?「可愛い~」

 

愛宕「ねぇ、そこで何しているのかな?」

 

咄嗟に声を掛けた瞬間。

 

?「きゃああ!!」

 

愛宕「へぶっ!!」

 

驚いて咄嗟に振り向いたその遠心力により、運悪くカバンが顔にヒット!!

 

?「ご、ごめんなさい!!」

 

その子は申し訳なさそうにペコペコと謝った。

 

愛宕「大丈夫、いつもの事だし。」

 

?「え、でも鼻血が…」

 

カバンが顔面にヒットしたお陰で鼻血が出てしまっているが、愛宕は手慣れているかのようにポケットからティッシュを取り出し、鼻に詰める。

 

?「ご、ごめんね?ビックリしたとは言え…怪我させちゃって…」

 

愛宕「ひひゃあ、らいひょうふよ、ほへふはい。ひっふひはへはっはほはははひはひ(いやぁ、大丈夫よ、これくらい。ビックリさせちゃったのは私だし)」

 

?「え?で、でも…」

 

やはり怪我させた事について気にしているのか、向こうも引かない。

愛宕は鼻血が止まったのを確認して前もって持参していたビニール袋に入れて話す。

 

愛宕「まぁ、これも何かの縁な訳だし、恩?というのかな?いつか返せば良いから、ね?」

 

?「そ、そう?分かった今度きちんと返すね!」

 

愛宕「期待しているわ!」

 

そう言いながら二人で通学路を歩き始める。

 

愛宕「いやぁ、しかし本当に寒いわ…えーと…」

 

?「あ、えっと、まだ名乗ってなかったね。私は西住みほ、これから宜しくね!」

 

愛宕「みほちゃんか~私の名前は愛宕由衣、これから宜しくね。みほちゃん!」

 

軽めの握手を交わして学校に着く、用事があるからと言って昇降口からは別々に分かれた。

 

2年生にもなってあまり人の名前は覚えられていないが、頑張って覚えていくつもりではある。

 

愛宕(しかし、あの生徒はいつ居たのかな?見た感じ、同じ2年生の所の昇降口に居たから同じ学年なのは分かるけど…うーん…ま、いっか!)

 

そう考えながら自分のクラスへと足を運ぶ、まだ後1年以上は残っているし、頑張って自動車の整備頑張ろうと思っていた矢先であった。

 

愛宕「て、転校生だったのね…」

 

昼食の時間、みほはクラスの友達(?) を作れてホッとしている、別のクラスだからずっとは居られないからね。

 

その友達は茶髪の髪をした元気一杯の女子、武部沙織さん。

 

もう一人は背が高く、お淑やかで長いアホ毛が特徴の五十鈴華さん。

 

とても優しく、親しい人達だった。自分の自己紹介も終え、連絡先も交換して食事を済ませた。

 

ホームルームの後、必修選択科目のオリエンテーションにて、戦車道を大々的に立ち上げると生徒会が報告した。しかも選択した者には様々な特典が得られると聞いた、が…

 

愛宕(戦車って、確か一応車みたいなエンジンで動くはずだから、選択科目でも機械弄りが出来るかも!!) と思い、戦車道を選択した、特典なんて気にも留めてなかった。

 

放課後、自分は部活の自動車部の自動車のエンジンの内部構造を私見していた。

 

?「アタゴ、そろそろ部活を終わるけど、まだ居る?」

 

自動車のエンジンを整備しているとふと後ろから声が聞こえた。

 

愛宕「あ、中嶋先輩!分かりました、自分もそろそろ帰りますね!」

 

そういってエンジンを閉じ、荷物を纏めて学校を後にした。

 

 

翌日、みほとその友達と一緒に昼食を食べているとみほが生徒会からの呼び出しを受けた。

 

みほ「え、ど、どうしよう…」

 

武部「心配しないで!私達も一緒に行くから。」

 

五十鈴「落ち着いて下さいね、私も行きますから。」

 

愛宕「みほちゃん、私も居るから安心して!」

 

そう言って皆と一緒に生徒会室へと向かった。

 

?「これは一体どういうことだ。」

生徒会広報の川島先輩は鋭い目つきと、片眼鏡をしているのが特徴。

 

会って早々見せられたのがみほの必修選択科目の紙だった。みほは香道を選択しているが、それの何がいけないのかさっぱり分からなかった。

 

川島「我が校の戦車道経験者は皆無なのだ。入って貰わなければ困る」

 

?「じゃないと…我が校はお終いですぅ…」

 

横で少し落ち込んでいるのが生徒会副会長の小山先輩、ポニーテールと巨乳が特徴。

 

そして…

 

?「なぁんで戦車道を受けないのかねぇ…」

 

真ん中の席で呑気に干し芋を食べているのが、生徒会長の角谷先輩、背が凄く小さいのが特徴。

 

武部「そんな勝手なこと言わないでよ!」

 

五十鈴「そうです、みほさんの選びたい科目を選んで何がいけないのでしょうか」

 

愛宕「無理やりやらせるのは生徒会としてどうなのでしょうか!」

 

猛抗議、ある意味これは横暴に近いものだ。私達に非はない。そう思いながら懸命に抗議した。

 

角谷「そんな事言って…君達をこの学校から居られなくしちゃうよ?」

 

そんな事を言い始めた、脅しだ。

 

五十鈴「脅すなんて…」

 

武部「卑怯よ!」

 

愛宕「それでも生徒会ですか!横暴だ!」

 

河島「横暴は生徒会に与えられた特権だ。」

 

角谷「そう、特権、とっけーん!」

 

みほ「え、えっと…」

 

みほは皆の飛び交う意見に非常に戸惑っている。

 

角谷「愛宕ちゃん、私は戦車道を受けるだけで良いって言っているだけなんだよ?」

 

武部「みほは戦車道を嫌がって受けたくないんだよ?今回は諦めたらどうなの!」

 

五十鈴「幾ら受けて貰えるだけだとしても、相手にも嫌なものはあります。」

 

角谷「そうはいかないんだよねぇ、こっちにも立場ってものがあるからさ」

 

愛宕「関係ないです!」

 

そう言って愛宕が一歩前へ踏み出した瞬間…

 

みほ「あ・・・あの・・・!!」

 

振り絞って出した声なのか、震えている。

 

武部・五十鈴「みほ・・・?」

 

みほ「私・・・戦車道・・・やります!!」

 

五十鈴・武部・愛宕「えぇぇぇ!」

 

みほ「戦車道を…受けます!!」

 

その宣言は生徒会室に響いた。

 

放課後、私は部活を休むと中嶋先輩に伝えてきて、武部達と帰路を辿った。

 

愛宕「本当に大丈夫なの?戦車道なんか受けちゃって・・・」

 

みほ「うん・・・大丈夫。」

 

五十鈴「あまり無理はしない方が良いですよ・・・?」

 

武部「身体壊しちゃったら元も子もないんだからね!?」

 

二人は心配そうに声を掛けるが、みほは前を向いていた。

 

みほ「私、皆が私の為に…懸命にしてくれたのが…嬉しかったから…」

 

両手をモジモジさせながら二人の顔を見つめる。

 

武部「ふふ、みほらしいね、大丈夫!私好きな人に合わせていくから心配しないで!」

 

五十鈴「好きな人、居るのですか~?」

 

愛宕「居ないんじゃなくて?」

 

みほ「うわぁ!」

 

愛宕「へぶっ!!」

 

カバンが愛宕の顔面にヒット!!

 

みほ「あっ・・・」

 

武部「ちょっ!由衣!?」

 

五十鈴「あらあら・・・」

 

愛宕「おへんへ、おほほはへはっへ(ごめんね、驚かせちゃって)」

 

鼻にティッシュを詰めながら謝る。

 

武部「アハハ…あ!あそこにアイスクリーム屋があるよ!何か買っていこうよ!」

 

みほ「うん、行こう。」

 

五十鈴「身体に影響がなければ良いのですが・・・」

 

武部「やだもー!!それ言わないでよ!」

 

愛宕「ふふ、じゃあ私はダブルで!」

 

完全復活した愛宕が走り始める。

 

武部「私はシングルで!」

 

みほ「あ、じゃあ私も武部さんと一緒で・・・」

 

五十鈴「じゃあ私はトリプルにしますね。」

 

続いて皆が店へと走り出した。

こうして、大洗戦車道の第一歩を歩み始めたのであった・・・

 




誤字脱字がないか確認はしていますが、どうしてもミスが生じてしまいますね…。
後、キャラの話し方には気を付けていますが、皆様のイメージとは若干ズレが生じる場合がありますが、その時はコメントで教えて頂ければ幸いです。
次回も宜しくお願い致します。
(追記:見やすいように文章の書き方を変えました 2022年9月29日)
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