オリトラマングレイと愉快な世界   作:人見知り

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思いついた通りに書いたので、多め且つ時系列が飛び飛び。

投稿時刻12と間違えて21にしてた。


堅牢なる守護人

 

 


 


 

 

「ここは、《超人養成機関》UTA。

光の超人ティガの後継を生み出す為に作られた機関です。」

「今回は特別に講義の様子を見せて貰える事になりました!」

 

「案内して下さるのは、この方!

UTA創設者であり、現機関長であるフカセ・マコトさんです!」

 

「本日はよろしくお願いします。」

 

 

「フカセさん。今回は何故密着生放送を許可して下さったのですか?」

 

「みなさんに安心していただけるようにですね。」

 

「安心ですか?」

 

「はい。かの巨人…ウルトラマンティガが世界を救ったのは、みなさんがご存知の通りです。

しかし、我々を脅かした巨人が居た事も事実です。」

 

「あのイーヴィルティガですね。」

 

「ええ。

彼は天才です。そして、自身の才能を誇示したいと思いながら、巨人になってしまいました。

その顛末は、みなさんご存知でしょう。

 

そこで我々TPCは、光の巨人に相応しい人材を発見・育成するために、当機関を設立しました。」

 

 

「そうですか。訓練生の方々の事が、俄然気になってきた所でCMです。」

 

 


 

 

「フカセさん、ここは教室ですよね。

みなさんは、何をされているのですか?」

 

「今は道徳ですね。」

 

「道徳ですか? 小学校みたいですね!」

 

「そうですね。

しかし、希望にも絶望にも容易く染まる力です。

道徳や倫理といった物を嗤う様な人間には任せる事は出来ません。」

 

「正しい人間にしか任せられない!って事ですか?」

 

「いえ、正しいだけではダメですね。

あまり言うと、試験の模範回答になってしまうので、"何が正しいのか" それを考える事こそが要とだけ言っておきましょう。」

 

「それは、難しそうですね。

あれ? こちらの教室では、戦闘機のお話をされているようですね。」

 

「はい。防衛チームとの連携ができるように、戦闘機の戦術なども学びます。

また、巨人になれない時にも活躍できるように、避難誘導なども学びますね。」

 

「それは意外です!巨人のためだけの訓練をする所だと思っていました。」

 

「それなら、次の区画は驚くと思いますよ。」

 

 

 


 

 

「ここは……格納庫ですか?」

 

「はい、ガッツウイング等に対応した格納庫です。

ここでは実機で構造を学んだり、実際に修理や点検、試験飛行を行う事もありますよ。」

 

「そこまでやるんですね。」

 

「はい。勤務地では必ず必要になる技術ですし、巨人となるための試験は厳しいですからね。

巨人への適性は足らなくても、他の分野で活躍できるように。という意味でも必要な項目の1つです。」

 

「それは……もしかして休み無しですか?」

 

「学校ではないですからね。休みは少ないですよ。

もちろん、ご家族の事もあるでしょうから、配慮する事もありますが。」

 

「本当に大変なんですね。」

 

 

「本日最後は、実際の戦闘訓練を見て頂きます。楽しみになさって下さい。」

 

 


 

『次の訓練だけどさ、訓練生に突撃取材してね』

「拙いですよ。絶対怒られるだけじゃ済まないじゃないですか」

『その方が数字取れるでしょ。やらなきゃ、全員クビ」

「そんな!」

 


 

 

「ほ、本日最後は、実際の戦闘訓練だそうです。た、楽しみですね。」

 

「訓練生達の日頃の生活を是非ご覧下さい。【ピピピ】ちょっと失礼。」

 

「ど、どうされたんでしょうか?」

 

「失礼しました。

急な仕事が入りまして、

私がご案内できるのは、ここまでとなります。」

 

「待って下さい!」

 

「内部の地図はお渡ししますので、後は宜しくお願いします。」

「待って

 


 

 

「ぁ、あそこに訓練生の方がいらっしゃいます、

そ、それでは、お話をお聞きしようと思います。」

 

 

「訓練中すみません!どうしてあなたは、ここに来ようと思ったんですか?」

「え、どうしてこんな所に?

ここは、危険ですから、取材は後で。

ステージ外まで先導しますので、ついて来て下さい。」

「い移動しながらでいいので、回答お願いします!」

 

「…私は、かつてティガに救われました。

彼の想いを継ぎ、人々を守りたい、と思ったのがキッカケです。」

 

「おい、ナオト。そんな奴等に構うな!コッチは残り2人なんだぞ!【ドン!】

ぐわっ!」

 

「えっ!嘘。人が吹き飛んだ……」

「マサト! みなさん伏せて!」

 

「そこか!」【ドン!】

「あっバカ!」

 

【バン!】

「盾?」

「ぐわっ!」

「そこか!」

「ヤマト!ぐわっ!」

 

「ヤベー。ナオトとタイマンか。」

「あなたは?」

「ケンジ。って、そんな事より早く出て。出口はあっち。

ナオト!こっちで勝負だ!」

 

「待て!逃げるな!」

 

「行っちゃった……

えっと…訓練生はこんなにも厳しい訓練をされているのですね。今回は以上となります。皆さんまた見て下さいね。では。

 

早く出ましょうよ。早く。

 


 

執務室では機関長が電話をしていた。

 

「ご機嫌ですね、タナベさん。」

『これはこれは、フカセ機関長。お陰様でなかなかの数字が取れましたよ。

特に戦闘訓練の所なんて、ほんとにもう』

「ああ、その件ですが。困るんですよね、勝手に入られると。」

 

『まあまあ。済んだ事じゃないですか。

そんな事より、また今度お願いしますよ。』

「貴方に"今度"がありますかね?」

『どういう事ですか』

 

「偶然、貴方のパワハラを録音できたので、テレビ局に厳重抗議をさせて頂きました。

処分内容には関知しませんが、局の方は、重く受け止めて下さったようでしたよ?」

『貴様! そんな真似』【ピ】

 

 

「彼らの行動も貴方の手のひらの上、という事ですか。一体何を考えているのですか?」

 

「いろいろ考えているとも。

例えば、マスコミに対するコネと縁とか。

例えば、ハプニングに対する訓練生の反応とかね。」

 



 

 

 

 

《ナオトside》

 

「〜、タナカケンジ。

以上が超人課程に進む者たちだ。

超人体の作成については、別室で説明を行う。

辞退の申請についても同室で行うので、名前を呼ばれた者は全員行くように。」

 

待ちに待った超人課程に進める者を発表だった。

なのに、俺の名前は呼ばれなかった。

何故だ!何故!何故!

 

「おい、ナオト!機関長が呼んでるってばよ!」

「えっそうか。ありがとう教えてくれて。」

 

きっと特別な何かがあるんだ。それ以外に考えられない。

 

「超人課程でないにしても、十分過ぎるエリートコースなのに。そんなに巨人に執着してたとはなぁ」

 


 

「参りました、機関長!お話とは?!」

 

「そう慌てないで。

所で、マスコミが乱入して来た時の事覚えてる?」

 

「はい!私は避難誘導を行おうとしました!」

 

「本当は盾にしてたんだろう?」

 

「(なんで分かった!)そんな事する訳ないでしょう!」

 

「隠さなくてもいい。私も同じ事をしただろうからね。

ただ、そんな人間が巨人となれば、イーヴィルティガの再来になるのは理解してほしいね。」

 

(こんなにも頑張ったのに無駄だったのか。

嫌だ嫌だ嫌だ。アイツらが憎い憎い憎い。)

 

「そんなに気にする事は無い。彼らのデータ次第だが、我々の様な人間でも巨人になれる方法を幾つか模索している。

君には私の跡を継いでほしいと思っている。私の代ではどうだか分からないが、君の代ならきっと良い方法が見つかるだろう。

……聞いているのか?」


 

そうだ。アイツらが闇に囚われればいい。

そうすれば、俺を巨人にせざるを得ないだろう。

闇に囚われた巨人を砕いて保管していたはず。

それを混ぜてやる。

 

《side out》


 


 

「機関長!タナカケンジの超人体は処分すべきです!」

 

「そんなに慌てなくても良いだろう?」

 

「闇の巨人が混入したかもしれないのですよ!即座に廃棄すべきです。」

 

「"かもしれない"だろう?

貴重な安全な石像片を廃棄するのは、コスト的にねぇ。

所詮超人体でしかないし、彼は歴代でも最弱だ。万が一の時の鎮圧は十分可能だろう。

(貴重なサンプルでもあるしな。しかし、残念だよ、ナオト君。君なら託しても良いと思ったのに。)」

 



《ケンジside》

 

「お疲れ様です。」

 

「おう。お疲れさん。」

「コイツ、陰でお前の事を'調子に乗った奴'って言ってたぞ。力の差を見せつけてやろうぜ。」

 

火星に配属されて、はや一月。未だに幻聴が聞こえる。

「幻聴じゃねえってば!」

 

今のところ、俺以外に症例は無いそうだから毎日状況報告してるんだが、

感覚器の酔いみたいなもんで、慣れれば消えると言われてるんだが………

「いや、慣れても消えねえぞ」

 

そろそろ五月蝿いんだよな〜。

「五月蝿いだと……」

 



 

新たな巨人ダイナが現れてから、随分と経った。

(まぁ、火星に居るからあんまり会わないんだけど)

 

機関長に呼ばれて、地球に戻ってきた。

 

「機関長、一体どのようなご用件ですか?」

 

「ケンジ君、君は自分が弱いと言う自覚はありますか?」

 

うぐっ

「ぁ、あります…。」

 

「最近は、ダイナも苦戦することが増えてきた気がします。念のため君も強くなった方が良いと思い、連絡しました。

実験的に製作した巨人体を託します。これまで同様レポートは欠かさずにお願いしますよ。」

 

巨人体まで作れたのか!

「承知しました。誠意努力させて頂きます!」

 

《side out》


 

ふむ。彼は実に良いモルモットですね。

闇の巨人像の影響を調べるのに、ここまで役に立つとは。

 

彼の巨人体が上手く行ったら、

次は部分的に機械化してみたいですが……。

 

今の訓練生に対して、同じ名目で用意しますかね。

 



 

 

人類を脅かしたスフィアとの最終決戦から一年。

 

かのウルトラマンダイナを救った英雄、タナカケンジさんについてお詳しい方にいらして頂きました。

UTAのフカセ機関長です。

 

「ご紹介に与りましたフカセです。

ケンジくんは、そうですね…とても心配性な生徒でした。

自分が傷つく事も、誰かが傷つくことも恐れる事ができる優しい心の持ち主でしたが、

本人はそれを決して優しさとは認めませんでしたね。

 

あの日も私にまで連絡を取り、用意出来るだけの戦力をかき集めていました。

 

ダイナが吸い込まれそうになった時は、訓練生に指示を出したそうで、

エネルギーの綱を用いて滑車の要領で助けるというのは彼の案だそうです。

そしてダイナを繋ぐ危険な役目を即座に選びました。

 

そんな決断を出来た彼を、私は誇りに思います。

 

 

 

 

 



 

○登場人物

・フカセ機関長

TPCのお偉いさん。

転生者であり、巨人像の位置と性質をなんとなく把握できる。

その能力でUTAを設立。ティガを継ぐ者を生み出すと言う名目。

 

自身が打算で動く人間であるという自覚があり、巨人となっても暴走すると予想。

データ収集の為にUTAを設立した。

十分なデータのため、真面目にしっかり仕事している。

この世界線の闇の三巨人を石像のまま始末した人間。

 

 

・カミジョウナオト

ウルトラマンの力に憧れる転生者。

計算高く正しく振る舞えるが、性根はマサキより悪い。

 

その性根を見抜かれ、巨人課程に進めなかった。

フカセは、自分の同類だと思い、勧誘したが、

頭に血が上り、話を聞いていなかった。

侵入禁止エリアに入り込んだので拘束される。

 

・マサト 荒っぽい

・ヤマト そそっかしい

モブ訓練生。

 

・タナカケンジ

一応、主人公。

心配性なんだか楽観的なのかよくわからない性格。

戦闘系の成績がギリギリで合格した。

超人体の素材に闇の巨人が混ぜられたため、巨人の囁きを受けているが、

幻聴だと思い、歯牙にも掛けていない。

 

スフィアとの決戦時、ダイナを助けて吸い込まれ、行方不明。

直接原因は、エネルギーの綱の長さを見誤ったので延長した時に構成が甘かったから。(ダイナを力場から離脱させた直後に切れた)

 

 

・ウルトラマンダイナ/アスカ

自分を庇って消えた恩人を探して旅をしている。

 

 


 


 

・ウルトラマンケンジ/ウルトノイドケンジ

 

ウルトノイドには個人の深層心理などが反映され、「痛いのは嫌」というのが反映されたのか、

珍しく首より下が(ダーゴンの様な)鎧となった青い超人となった。
防御技に長けるが、必殺光線(ショートボンバー)の有効射程は拳2個分程度。牽制技はただ眩しいだけ。

 

巨人体は基本同じ。

必殺光線(ショートボンバー)の有効射程は腕一つ程度まで伸びる。

 




ダイナの全話を検討しようと思ったけど、他の卒業生とか考えるの難いので、こんな感じ。


このシリーズは、次のウルトロイドゼロのやつで終了(品切れ)。
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