僕のヒーローアカデミア-プレデター襲来- 作:サンショウウオ愛好家
静岡県技術街跡地
他の街とは切り離された場所にあるこの街は、元は最先端の技術で莫大な利益を上げており技術街と呼ばれていた所であった。しかし、超常黎明期に入りこの町の財を狙うヴィランが暴れ、時にはヴィラングループ同士の抗争も起き完全に崩壊。超常黎明期が終わった現代でも復興はされず、凶悪ヴィランが潜伏している、天然記念物のヤクザ組織が牛耳っている等の噂もあり危険地帯として全国に知られている。
草木も眠る丑三つ時。そんな時間の技術街跡地にて動く影があった。それは今は使われていないダンプカーを前に、右腕のガントレットを操作していた。明らかに地球の言葉ではない言葉を入力し、電子音のような音が鳴ると、ガントレットが変形し右腕を包み込む。そのまま右腕をダンプカーに正拳突きの形でぶつけると、ダンプカーは爆発音を立てて真っ二つになった。
「グオオオォォォォォ!!」
この結果に殴った主は歓喜の咆哮を上げる。
"このパワーがあれば、あいつを狩れる"と。
しかし、先程まで溢れていた喜びの気持ちは急激に下がった。その理由は、街に仕掛けたセンサーに反応があったからだ。それも2つ。すぐさま透明になり、ビルの屋上まで登り、侵入者を探す。赤外線の視界で探すが、何処を見ても熱が見当たらない。センサーの誤りか?とも思ったが、あのセンサーは"完全生物"をも見破る代物だ。間違う筈が無いと思ったその瞬間────
捨てられた街に、銃声が轟いた。
「いやぁー、流石っすね」
上空からこの光景を見たNo.3ヒーロー、ホークスは呟く。肩を貫かれた標的は、緑色の鮮血をまち散らしながら肩を押さえている。目標から500m離れた場所から正確に肩を撃ち抜くその健在ぶりに、ホークスは軽く身震いする。
『おい、油断すんじゃねえ』
そんな思いに耽っていると、耳の無線から女性の声が漏れる。
『いくらあっちがこちら側の姿を"見れないから"と言って、まだ動きを封じた訳じゃねえ。今から麻酔を入れた弾を打つから、眠ったら捕縛しろ。わかったか後輩』
「は、はい」
思ったより辛辣な言葉にホークスは戸惑いながらも、自信の個性である剛翼から剣を作り出す。
そしてまた一発、銃声が轟いた。
銃撃を受けた彼は動揺していた。何処から打った?何故自分が気づかなかった?そんな思いが心の中で渦巻く。そして再度、銃弾が撃ち込まれる。今度はさっきと違い、強烈な眠気が襲ってくる。恐らく麻酔の類だろう。このまま眠ってしまうのか?眠った後は装備を身ぐるみ剥がされ、実験動物のように体の隅々まで研究されるのだろう。そんな考えが薄れ行く意識の中で思い浮かぶ。これから起こる未来を想像した彼が感じたものは絶望ではなく"怒り"だった。
"ふざけるな!!"
心の中で叫ぶ
"まだアイツを狩れてないだろ!!" "こんな最後は、自分のみならず一族の名誉に傷がつく!!
この激しい怒りが、彼を奮い立たす。そして徐々になくなっていく意識の中、彼はガントレットから刃をだし、それを腕に──突き刺した。激しい痛みと同時に、意識が戻ってくる。そして背中から槍を取り出し構え、相手を強く睨み付ける。
"この身に受けた屈辱、返させてもらう"
そう、固く決意を決めて。
「奴さん、自分を刺して意識を取り戻しましたね」
『・・・チッ』
この結果にホークスは驚き、無線の女性は苛ついたのか舌打ちをする。
「そう苛つかないでくださいよ。戦いに想定外は付き物っすよ」
『手足の一本や2つ、無くても良いよな?』
突然の疑問に、ホークスは戸惑う。
「え?」
『ここからは二人で潰す。準備はいいか後輩?』
「・・・はぁ~、準備オッケーっすよ」
速すぎる男は剣を構え、麗しき反逆のヒーローは銃弾を装填し、狩人は槍を構え駆け出す。
満月を背に、捨てられた街での戦いが始まった。
ナガンさんの口調難しい・・・。この回が終わったら保須編が始まります。て言うか最近志々雄様がヒロアカ世界にinする話を書きたいと思ってる。どうしよ・・・。