頭がおかしい二人が大洗にいるだけ   作:普通の暇人

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データなんかねえよ、


12話

俺は朝から大洗駅から特急乗り、上野で京浜東北に乗り換えて、横浜に着いた。

西口ってのはみなとみらいと違い、なんて言うか終わってる街の感じがする。廃墟とかではなく単純に治安が悪い。

今なんて交番の目の前なのに寝てる奴がいる。

本当にすごい街だと実感する。

 

「お、やっと見つけた遅れてごめんね」

 

『朝霧少将、時間を守れなさすぎでは?」

 

「いやー道が思ったより混んでて」

 

「まぁあの車だからな」

 

「ちゃんと持ってきたよ。余っていたくろがね四駆」

 

「これ何キロ出せるんだ?」

 

「ちゃんと改造をしてあるから100キロ以上出せるよ」

 

「こんなのよく車検通るよな」

 

「え?それは気合いだよ」

 

「気合いでなんとかなるのか?」

 

「ダメって言われた所を改造すれば良いだけだからね」

 

割と正攻法で車検を通していることに驚きを隠せない。

帝国陸軍の金を使っているため、あまり金額に気にせず改造してそうだな。

だからあんな戦車が生まれてしまう。

 

「四駆はありがたいが、朝霧少将はこの後どうするんだ?」

 

「僕かい?東京の大本営によってくるよ」

 

「建て替え中ですけどね。大本営」

 

「やっぱ雑居ビルはダメだったね」

 

「普通に防衛省の中に入れてもらっている今が1番良いのでは?」

 

「やっぱ戦前風の建物の方が、それっぽいって事らしいよ」

 

「隠すかあんまないですよね?帝国陸軍」

 

「まぁバレても何もないからね」

 

「それはそうなんだけどな」

 

そんな事を話しているがそういえば、くろがね四駆は後ろに見えるが単縦に路上に停めているみたいなので、駐金切られたらめんどくさいから早く移動しないといけない。

 

「朝霞少将、くろがね四駆の鍵もらえます?」

 

「渡すの忘れてた。これだよ」

 

俺は鍵を貰うと車に乗り込んだ。

思ったよりシートがふかふかで、多分これ純正のから変えてるよな。

 

「ガソリン入れる時はいつものカード使って」

 

「了解。それじゃ大洗戻るよ」

 

「後で大本営から部隊についての連絡行くと思うからよろしくね」

 

「統合のやつ?」

 

「そう、武器と人員についての書類がいくよ」

 

「了解するけど、ちゃんと俺の名前で送ってきてな」

 

「善処するよ。じゃあね」

 

そういうと朝霧少将は国電の改札の方面に行った。

さて、この車で大洗まで戻るとしますか。

ちゃんと免許を持ってきているので今日は自分で運転ができる。

 

簡単に大洗までつくと思ったらまさかの二時間弱かかり今は俺は大洗の家の近くに車を停めて、学校に向かっている。

いやさ、確かに100キロ以上出るけど、なんか戦中の車だし怖いよな。

まぁカスタムしまくっていると思うから実際にはそこまで危険じゃないとはおもう。

 

学校に向かっていると、見覚えがある人がいた。完全に遅刻だと思うのだが何をしているのだろう。

 

「何してるんだ?」

 

「……眠い。足が動かん」

 

「いつも眠そうだな。そんなんだと留年しないのか?」

 

「……学校が遠い、眠けには勝てん」

 

「おんぶするから、早く学校に行くぞ」

 

「……恩にきる」

 

俺は知らん女の子をおんぶして学校に向かう。

この子はもう学校に住めば解決するのではないかと思う。

そんな事を考えながら歩いているのだが、普通にこの子が寝ている。

人におんぶされて寝るのはもう赤ちゃんなんだよな。

 

何分か歩くと学校に着いた。

なんか風紀委員みたいのが居たが俺がちょうど朝霧少将に会うために軍服を着ていたため、避けられた。

それでいいのか風紀委員。

 

「起きてくれ。下駄箱についたぞ」

 

「……眠ってた」

 

「もっと早く家を出れば間に合うんじゃないか?」

 

「…私には無理だ」

 

「そこを頑張って欲しいのだがな」

 

「……教室まで頼む」

 

「まぁ、もう送ってやるが、どこの教室だ?」

 

「…2年A組……」

 

一緒のクラスだったとは驚きだが、クラスで顔を見た事ないと思ったが、そういえば俺は一回しかクラスに行ってないしその時も秋山以外喋ってないから分からない。

 

「てか知らん人におんぶされてて警戒心とかないのか?」

 

「もしあったなら、とっくに使ってる」

 

「確かにな、それもそうか」

 

特に何もしようとも思わないので、そのまま階段を登り、教室の前まで着いた。

普通にホームルーム始まってますけど、一体大丈夫なのだろうかこの子は。

 

「教室の前に着いたぞ」

 

「この恩は忘れない」

 

「忘れてもらっても良いぞ。別にそこまで手間じゃないしな」

 

親がそう言う時、この子はやっと降りて、一緒に教室に入って行った。

担任も後ろから入って行ったが、遅刻魔と軍服を着てる変人のコンビは何も言ってこない。なんなら目を合わせてこなかった。

席に座ると隣の席には相変わらずちゃんと秋山がいた。

 

「羽黒殿、遅刻の理由、報告をお願いします!」

 

「横浜まで行ってたら遅れたよ」

 

「冷泉殿とは何故一緒に来られたんですか?」

 

「なんか道端に居たから拾ったかな、てかあの子は冷泉っていうのか」

 

そんな会話をしているとホームルームが終わり、今日は普通の授業らしい。てか一応ここは高校だからな。

帝国軍用の学校を作るべきだと思うんだが、提案でも通してみようか。

さてとりあえず出席はしたので、くろがね四駆の整備をしたい。

柳田を呼び出しても良いが、せっかくの学校なのでちょっとは学生っぽく過ごして欲しい気持ちもある。そんな事を考えていたら一限が始まりを迎えた。

 

 

それから午前の授業も終わり、俺は暇なので食堂に来てみた。

やっぱり学校といったら食堂の飯をうまさで、その先の学生生活の幸福度を測ることができると思う。知らんけど

適当に席を探していると、なんか見たことある子がこっちに来た。

 

「また君か。どうしたんだ?」

 

「……見つけた、から……」

 

「ほら、仲間がどっかにいるからそっちに戻りな」

 

「また無言で消えるんだから……ここにいたのね」

 

この子の仲間が呼びに来たんだがもう一人どころかなんかいっぱい増えた。全員昨日見たばかりでこの子達は本当に仲が良いのだろう。

 

「羽黒さん昨日は、本当にありがとうございました」

 

「別に気にするほどのものではないよ」

 

「大野ちゃんなんておんぶしてもらってましたし」

 

「そ、それはあ、あのっ……ありが、と……ございます……」

 

「あっはは! 大野ちゃん、めっちゃ恥ずかしがってる〜!」

 

「べ、別に恥ずかしくなんか……ちょ、ちょっとだけだし……」

 

一体俺は何を見せられてるんだ。俺は飯を食いに来たはずなんだがな。

 

「そろそろご飯食べませんか?」

 

「ん〜〜〜、たしかに〜〜」

 

「羽黒さんも一緒にどうですか?」

 

「なら一緒に食べようかな」

 

結局、一人で飯を食べに来たのに、7人で飯を食べることになった。

長机を一つ占拠して、カウンターに買いに行った。

俺はデカデカとおすすめメニューと書かれていた、さばの味噌煮定食を購入した。

 

「「いただきます」」

 

「ん〜、羽黒さんは私たちの名前知ってるの?〜」

 

「いきなりだな。そこの無口な子が丸山としか知らないな」

 

「私は!阪口桂利奈でーす! よろしくぅ!」

 

「澤梓です。よろしくお願いします」

 

「山郷あゆみです。宜しくお願いします,」

 

「宇津木優季で〜す…よろし〜〜く…」

 

「あ、大野あやですっ! よろしくお願いします〜っ!」

 

「……よろしく」

 

「よろしく、君たちはそういえば何年?」

 

「一年です!」

 

「俺の一個下か。柳田と一緒だな」

 

「先輩〜って…呼びましょ〜か〜」

 

「普通に名前で良いよ。別に一年なんて変わらん」

 

挨拶が終わったので皆、食事に戻り飯を食べ続けている。

味噌煮込みってのはあんまり好きでは無いが、このさばの味噌煮込みはうまい。

隣に座ってる宇津木がサバを見ているのだが、多分食べたいのであろう。なら何故君はラーメンを頼んだんだ?

 

「食べたいのか?」

 

「食べたい…あーんして〜ふふ〜〜」

 

「なら食べさすぞ」

 

俺はそう言いながら、宇津木に食わした。

うん、餌付けだねこれ。

 

「うそでしょ〜〜は、はずかし〜〜〜」

 

「冗談で言ってたのか?」

 

「……うん」

 

「俺の所、普通にこうやってねだってくるが多かったから、なんとも思わずにやってたわ」

 

「……なんというか、すごく……微笑ましいね」

 

てか、宇津木は早くラーメン食わんと伸びると思うんだが、大丈夫なのだろうか。

今更だがなんで俺はこの子達と飯食ってるんだ?

おかしいな一人で飯を食いにきたはずなんだが、右隣には宇津木、左に丸山…なんだこの状況。

 

「君は好きなものあるのか?」

 

「……?」

 

「そう、丸山だよ。いつも同じ表情してるし、好きなものとかあるのかなって」

 

「丸山ちゃんの好物ならね!きんつばと昆布茶なんだよ〜!」

 

「なんか渋くない?すごいな」

 

「そ、そうなの!? きんつば!? 」

 

「えぇ〜〜? あやちゃん、知らなかったの〜? 」

 

「え?し、知らなかったよ〜いつのまにそんな皆んなの常識に⁉︎」

 

「きんつばは持ってないけど、羊羹なら今あるぞ」

 

俺は机に羊羹を出す。

 

「ん〜?なんで持ってるの〜〜?」

 

「一応何かあった時のために持ってる。こんな小さなサイズでも羊羹ってカロリー高いからな」

 

「……!」

 

「これで200キロカロリーあるからな。適当にいっぱい食べたら太るから気をつけてな」

 

「……うん」

 

そんな会話をしていたが、俺はもう食べ終わっている。

この子達が食べ終わるのを待つか。




車校きつすぎわろた
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