〜〜〜〜〜横浜港にて〜〜〜〜〜
友人や後輩と横浜に来たって聞こえは良いけど、何で朝から横浜港に来なきゃいけないんだろうか。
「中佐、ここからどうしますか?」
「乗り込むしないよな」
「なんか凄い嫌そうですね」
「オレンジペコと何年ぶりかに会うんだけど、何かめんどくさいんだよな」
「私は会ったこと無いので、どんな子か分からないです」
「柳田に喋り方は似てるけどもっと、口数を減らした感じかな、まぁ数年前の話だから今は分からないが」
「人は変わりますからね」
「そうだな」
そんな事を話しながら船というかほぼ陸みたいな大きさの船?に乗った。
なんて言うか、船の上で文字通り生活できると、それはもはや陸な気がするから何で言えば良いんだろうか。
とりあえずは、言われた聖グロリアーナに向かう
「レンタカーとかあれば楽なんだけどな」
「多分免許証あっても貸してくれないと思いますよ」
「今度さ、軍用車借りてこようか」
「九七式側車付自動二輪車が倉庫で暇を持て余してるので借りれますよ」
「陸王か、まぁあれも二人乗りだから行けるか」
「後はT型フォードがありますよ」
「…戦前以外の車って無いのか?」
「軍部が予算を回してくれないので無いです」
「陸王維持の方が金かかるだろ」
「半分上層部の趣味ですよ」
「趣味で、予算を使うなよ」
「本当にそうですよね、武器も古い銃しか支給されないですし」
「イランにいる時は、チハを送りつけてこようとしたからな。流石に断ったけど」
「坂を登りきれずズルズル落ちていくチハが想像できますね」
「その後に、チリ戦車が送られてきたがな」
「それも新車ですからね。自衛隊の型落ちのを回してくれれば良かったんですけどね」
「後3ヶ月長ければチセ戦車を開発し始めたんだけどな」
「本当に作るかだったんですか」
「設計図があったからな、それを現代風にすれば良いし」
「軍部がそれを許しますか?」
「予算案を通すことは出来そうだったけどね」
「あ、学校が見えてきましたよ」
「とりあえずは校門の前まで行こう」
「そうですね」
〜〜〜〜〜〜〜聖グロリアーナ校門前〜〜〜〜〜〜〜
「着いたけど、ここからどうするか」
「誰か走って来てませんか?」
「嫌な予感がするんだよな」
そして走ってきた子は俺の前まで来た。
見覚えしかない子だな。
「体調〜お久しぶりだよ〜」
「田邊か、久しぶり」
「中佐、この子はなんなんですか?」
「この子は、前に軍に居た子、退役したはずだけどな」
「はい!田邊と申します。退役前は中尉でした〜」
「俺と同じぐらいに入隊したはずなんだけどな」
「隊長〜それよりも、撫でてください」
「田邊は変わってないな、撫でるのは後だな、今日は用事があってきたからな」
「オレンジペコに会いにきたんだよね〜」
「まさかだけど、田邊は案内役か?」
「案内役だよ〜」
「中佐、この人は何かやらかす事とかあるんですか?」
「みんなに迷惑をかける事はないかな」
「そうだよ〜」
「俺には迷惑をかけるのにな」
「何処が?」
「なら今も何で手を掴んでるんだ?」
「久しぶりに隊長に会ったから〜」
「そうか」
どうせ何を言っても離してくれなさそうなので、俺はもう諦めた。
一応、田邊に案内してもらい、校舎の中までは入ったのだが、ちゃんと案内してるのだろうか?
田邊だし、少し不安になる
「校舎の中綺麗ですね」
「大洗学園は張り紙が多かったからな」
「隊長は今は大洗にいるの〜」
「今は大洗学園に居るぞ」
「僕も大洗に行こうかな」
「軍に戻ったら、大荒学園に飛ばされそうだけどな」
「なら軍に戻るよ」
「それは俺に言うんじゃなくて、朝霧少将に言えば良いよ」
「あの人か〜僕苦手なんだよね」
「俺も苦手だけどな」
「私もあまり好きではないですね」
「てか田邊は誰に言われて案内担当になったんだ?」
「朝霧少将だよ〜」
「軍事クーデターでも起こすか」
「平成維新でもやりますか?」
「やるにしても国を巻き込んだクーデターというよりはストライキに近いけどな」
「僕はスト権ストが良いと思うよ」
「國鉄の、ストライキ権が欲しいからストライキするのはよく分からん」
「結局ストライキしてますもんね」
「もうすぐで、戦車道の部屋に着くよ」
「てか今は授業中じゃ無いのか?」
「多分大丈夫だよ〜」
一応今も教室の横を通っているのだが、中で授業してる子達からめちゃくちゃ見られる。
既視感があるなこの光景。
「中佐、なんか私不安になってきました」
「朝霧少将に一発撃つべきなのか。それとも田邊に撃つべきなのか」
「隊長、僕は隊長に殺してもらえるなら良いですよ」
「重いな」
「重いですね」
「何がですか〜」
「分かってないあたりやばいな」
「隊長、軍に戻るってのを朝霧さんにメールしてもらえませんか〜」
「まぁ、田邊が電話してめんどくさい事になるよりは、マシか」
「朝霧さんも、めんどくさい人ですからね」
「あ、戦車道の授業の部屋着いたよ」
「この学校も戦車道は選択授業なのか?」
「選択ですよ〜僕も戦車道取ってますよ」
「てか俺、選択の授業の紙出してないから、何になるんだろうな」
「私も出してないですよ」
「えぇ…」
「それで、戦車道は今座学の時間か」
教室の前に着いて、中を見てみると皆んな座って勉強している。
これは何年生なのだろうか?思ったより人数が少ないな
「中佐と私は完全に学校をサボってるだけですし、大洗でも今は座学の時間かもしれないですよ」
「確かにな、転校して2日目でサボってるから、何の授業か分からないしな」
「学校に連絡してないですからね。普通に考えてみたらやばい人達だと思われますよ」
「今更だろそんなことは」
「隊長は、昔からやばいですよね」
「そうか?俺は普通にやってきたつもりなんだがな」
「あ、隊長。あの二人は元気ですか?」
「あの二人なら少し前に亡くなったよ」
「それは残念です。不死鳥の名も廃れてきましたね」
「そうだな、不死鳥時代のメンバーで軍に入ったのは四人で、生き残ってるのは田邊と俺だけだぞ」
「不死鳥とは何ですか?」
「隊長〜この子に何にも話してないの?」
「話す必要性が無かったからな、何も話してない」
「なら簡単に説明するね。僕と隊長が昔入ってた戦車道のチームだよ」
「結局最盛期の戦車何両と人数は何人いたんだっけ?」
「えーと戦車は16両と、人は…30は超えてたよね」
「思ったより大きなチームに居たんですね」
「そうだな、最終的には全国から人を集めながらチームを形成してたけどな」
「一番最初は、北海道の根釧台地辺りの学校のチームだったはずですよね〜」
「名前も根釧台地共同体だったしな、よくあの名前で全国制覇出来たよな」
根釧台地共同体って最終的に共産主義っぽいからって理由で不死鳥にしたんだけど次は、厨二病ぽくなったんだよな。
厨二病の奴が何人と居たから良いけど
「中佐は最初から居たんですか?」
「隊長と僕と仲山と仲屋敷が、創設メンバーだよ〜」
「戦車2両、メンバー四人で始めたからな」
「他の二人は誰なんですか?」
「あの二人なら途中で辞めたからな、その後そいつらがどうなったのかは知らないな」
「不死鳥解散時には居なかったですしね」
「他のメンバーはどうしてるのかね、第一戦車隊のメンバーは何処の学校の戦車道行ってもやっていけると思うけどな」
「どうでしょうね〜そもそも戦車道ない学校も多いですから」
「てかまだ授業終わらないのか」
「あの少しで終わると思うよ」
「中佐って何処生まれですっけ?」
「俺は熊本生まれで、育ちは北海道だな」
「隊長は、この先どうしますか?」
「さぁ?陸軍が崩壊するまでは、陸軍にいるつもりだしな」
「隊長は作ったものは最後までやる派ですよね〜」
「そうだな、自分で始めたのは終わらせる派だな」
そんな事を話しているとキーンコーンカーンコーンと鳴り響く。
授業が終わったみたいだ
「誰も出てこないですね」
「理由は明白な気がするが?」
「なんででしょう隊長」
軍服着ていて教室のドアの前あたりにいたらそりゃ誰も近づかないよな。
俺だってそんな奴いたら多分避ける。
「これ中入って行った方が良いと思うか?」
「中佐、流石にやめておいた方が良いと思いますよ」
そんな事を話していたら、前から走ってくる子が居た
うん、オレンジペコが走ってきてるな。