結局また2時間ほど列車に揺られ、大洗駅に到着した。
降りたらまたくろがね四駆が止まっていた。
朝霧少将って他の車を持っていないのか?
てか軍用のくろがね四駆を陸軍から借りてこようかな。
「朝霧少将、今到着しましたよ」
「君たちか、僕もついさっき到着したばかりだよ」
「朝霧少将って他の車は持ってないのか?」
「軍用車を使えば良いから、僕が所有している車は無いね」
「そうだ、軍用車のくろがね四駆ってまだ余ってるか?」
「数台余ってるよ?使う?」
「使いたいから、今度持って来ておいてくれないか?」
「中佐が運転するんですか?」
「そうだな、俺が運転しても良いし、柳田が運転しても良いけどな」
「なら今度持って来ておくよ、よし乗ってくれ」
「分かった」
俺と柳田は車に乗り込んで、発進した。
うん…やっぱ法定速度守ってます?
まぁ別に俺が捕まるわけでも点数が下がる訳でもないから良いんだけど。
隣に座っている柳田は前よりは体調良さそうにしている。
永遠にこっちに見て来て、子犬みたいな感じになってるけど、多分大丈夫。大和魂でなんとかしてくれ。
そんな事を思いながら外を眺めてたりしたら、学校に到着した。
てかさ学校に来たってことは、まさかだけど学校内に戦車置いてきたのか…やばい奴だな。
「到着したよ。とりあえず校庭らしい所に戦車置いておいたから」
「どうやってここまで持ってきたんだ?」
「空輸してきたよ?」
「……」
「朝霧少将、空から落としたんですか?」
「自衛隊に頼んで、落下傘使ったよ」
「それで何を持ってきたんだ?」
「四式中戦車を数量作ったら、一台持ってきたよ」
「チトかよ、」
「また日本軍の戦車ですか」
「現代技術で改造したから、最高速度は45キロから70キロにアップ」
「90式戦車でよくない」
「デジタル化もされてるから、乗組員は3人でもOK」
「チトじゃなくなってきてませんか?」
「装甲、主砲、その他諸々改造したから、もはや性能だけは現代戦車と一緒だよ」
「新しい戦車作れよ」
「コストだけ見たら新型戦車作った方が良かったらしいよ」
「上が無能すぎる」
「やっぱクーデターするないですね」
「とりあえず見にいくだけ見に行こう」
結局3人で見に行ってみると、本当に見た目チトの戦車が止まっていた。てか大洗学園って学園艦の上だから少し寒いんだけど、なんでこんな所に学校立てたんだ。
「朝霧少将、コートとか持ってないか?」
「憲兵マントなら3着あるよ」
「なんで憲兵のはあるんだ?」
「単純な長さの発注ミスで憲兵マントサイズになってしまったからだよ」
「寒いから、それを貸してくれないか?」
「良いよ。なんならあげるよ」
俺は朝霧少将から憲兵マントを受け取り羽織った。
上だけでも暖かくなるからさっきよりはマシになった。
「ついでに柳田君にもあげるよ」
「ありがとうございます」
「それでこの戦車はどうするんだ?」
「君たち用にここに置いておくよ」
「乗組員が一人足りないんだけど」
「田邊君を軍に戻して、大洗に来させるから問題ないよ」
「まぁそれなら良いか」
「それとついでに新兵の子も派遣しておくよ」
「分かった」
「後、君たちの軍刀も返しておくよ」
「そういえば戦争に行く時に預かってもらってましたね」
朝霧少将から軍刀を受け取ったのだが、どんどん武装が増えていって周りから見たら、完全に危ない人になっている。
最初から柳田が銃を学校内で発砲したりしたから、そもそもその時点でアウトだけど。
「それでこの戦車はどこに置いておけば良いんだ?」
「納屋にでも入れておけば良いんじゃないかな」
「学校を一体なんだと思っているんだ?」
「廃校寸前のやばい所」
「それはあってますね」
「とりあえず山の方とか言って突貫工事で建てるか」
「僕が、教師たちに許可取ってるよ」
朝霧少将が走って校舎内に行った。
多分脅してくるんだろうな。
結局銃が正義って事がよくわかる。
「朝霧少将が行きましたけど、大丈夫でしょうか?」
「まぁ…警察来ても、撃てばなんとかなるからな」
「確かにそうですけど、それって大丈夫なんですか?」
「さぁ?やってみなきゃわからないな」
「行き当たりばったりですね」
「てかチト戦車の弾はあるのかな」
「景気良く一発放ちますか?」
「流石に校内で実弾発砲はやばい」
「それにしても、よく出来た戦車ですね」
「時速70キロ出せるなら、一般道は普通に走れるよな」
現代戦車の90式戦車は時速70キロと魔改造チトも同じ。
うん90式戦車の方が欲しいよな。
流石にそのまま貰うのは、無理そうだし上が新型戦車を開発する予算を出すとは思えないし、どしよっかな
「中佐、何を悩んでるのですか?」
「新型戦車の手に入れ方を考えてた」
「自衛隊の戦車欲しいですよね」
そんな事を言っていたら朝霧少将が走って帰ってきた。
何かやらかしてそうだが大丈夫だろうか?
「それでどうでした?」
「裏山にある納屋なら使っても良いって」
「まぁそらなら良いか」
「それじゃあ二人とも乗り込むよ」
チトに乗り込んでみたら、中は完全にチトとは思えない作り。
元が5人乗りできつめだったのが、3人なら少し余裕がある。
主砲ごと現代戦車レベルになってるから、少しスペースがある。
「一応3人全員が座りながら出来るようにはなってるよ」
「オイルタンクとか後ろ側についてたと思うけど、どうなってるんだ?」
「細かい仕様は知らないよ」
「…まぁ良いか。チハたんよりはマシだし」
「チハたんは坂を転げ落ちましたからね」
「このチトはちゃんと馬力も上げてるよ」
「すごいけど、無駄な所にお金使ってるよな」
「運転は私がしますね」
「装填ってまさかだけど、自動?」
「自動だよ」
「僕は砲手で良いかな。前から砲手の事が多かったし」
「味方にわざと撃ちそうな砲手だな」
「朝霧少将ならやりかねないですね」
「君たち、僕の事相当やばい人と勘違いしてない?」
「事実では?」
「やばい人で間違いないと思います」
「てか俺が戦車長やるとしても、山まで行くだけだから戦車長と砲手あんまりやることないんだよな」
「一応装填されてるから実弾は打てるけどね」
「何でどいつもこいつも、校内で発砲しようとするかな」
「とりあえず進みますよ」
「了解」
チトが少しずつ進み始めたと思ったら一気にスピードが上がった。
エンジンを換装してあるからかは分からないが圧倒的にチハたんよりも、エンジン音が静か。
「てか本当に最高時速出そうとしてない?」
「出そうかなと思いましたけど、もうすぐ山なので一度止めます」
「了解」
山に入る道がこっちからだと見えないから少し迂回しないと進まないかもな。
まぁ木々の隙間から登ることは可能だと思うけど。
そんな事を思っていたら山の麓に到着した。
さてとりあえず降りてみるか。
俺が降りた後に二人とも、降りてきた。
柳田は運転する分には酔わないみたいだな
「一服して良いかい?」
「良いけど、朝霧少将まだタバコ吸ってたのか」
「戦車の上で一服するのは最高だよ」
「まぁ、変な事されるよりはマシか」
「君たちも吸うかい?」
「わたしはやめておきます」
「俺は吸う理由が無いからやめておく」
「そうか、なら一人で吸うよ」
それから朝霧少将は服の中からタバコとライターと取り出して吸い始めた。
この人戦争行っても、すぐにタバコ吸って方だよな。
「この後納屋を探さないといけないのか」
「朝霧少将は山にあるとしか聞いてなさそうですしね」
「僕は山としか聞かされてないよ」
「よし、罰として探してきて」
「僕一応君たちの上官なんだけど」
「上官らしい事あまりしてないので」
「分かったよ、しょうがないな。とりあえず洗車見張ってて」
「了解」
「それじゃあ探してくるよ」
タバコを咥えながら、朝霧少将は探しに行った。
うん?タバコ咥えながら行ったよなあの人。
森が燃えない事を祈ろう
「中佐、待ってる間はどうしますか?」
「特にやる事ないよな」
「それなら、オセロでもしますか?」
「なんで持ってるの?」
「どこ行くにもオセロとトランプだけ持ってます」
「オセロ無ければ銃弾がもっと入ると思うんだけどな」
「ならあの木に向かって弾でも撃ちますか?」
「もはやそれで良い気がしてきた」
「射撃制度を落とさないようにするのも重要ですし」
「九四式拳銃も長年使ってるしそろそろ新しい物にしようかな」
「私の北支一九式拳銃も変えようかな」
「弾の調達とかが難しくなるのが嫌だからずっと変えてないんだよな」
「とりあえず私から撃ちますね」
そう言って、柳田が打つと木に当たった。
まぁ拳銃使うは、あんまないから前と同じそうで良かった。
「三八式歩兵銃を持ってきておけば良かったな」
「あの銃ももう古くないですか?」
「古くても、在庫がまだあるから使えるよ」
「まぁ戦車で戦う事が多いから、良いですけど」
「それじゃあ次は俺が打つか」
俺は手前の木に狙いを定めて、撃ってみた。
木に当たったが、これ以上距離が、伸びたら精度が特段悪くなりそう。
「中佐も精度落ちてないですね」
「ずっとやってるからな」
「後に中佐、そこにいる子はなんですか?」
「知らん」
戦車の隣で撃ってる最中に、近くに一人の女の子が来たのは分かったが、危害がなさそうなので放っておいた。
攻撃してきたら撃てば良いだけだし。
「まぁ大洗の制服着てるから、そういう事でしょ」
「そういえば一応校内でしたね」
校内で発砲する奴は頭がおかしい