“元”魔法少女としま☆マギカ    作:モンハン太郎ゆゆゆスキー

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プロローグ 新たなる幕開け

転生、それは死を迎えた者が生まれ変わること。

 

突然だが、転生というものを信じているだろうか。もちろん俺は信じている。何故なら、俺自身が経験者だからだ。そんな俺が転生した世界はとても有名な世界だ。多くの人にトラウマを植え付けたに違いない、とあるアニメの世界だ。そう、俺は『魔法少女まどか☆マギカ』の世界に転生した。それも、原作開始の33年前にだ。

 

そして俺は色々あって、今から20年くらい前に契約をし魔法少女になった。2人の親友も一緒に魔法少女になった。俺たち3人は誰よりも強かった。魔女にだって負けることは無かった。アイツと、伝説の魔女である『ワルプルギスの夜』と戦うまでは。俺たちは負けた。俺たちは街を守れなかった。死を覚悟した。だが俺たちは死ぬことはなかった。魔女になった訳でもない。俺たちは、魔法少女じゃなくなっていた。

 

俺の親友たちは魔法少女であったことは全く覚えていなかった。しかし俺だけは覚えていた。魔力がほとんどないから今まで使っていた魔法は使えないが、身体能力は高くなったままだった。俺はその身体能力を活用し、魔女狩りをしていた。いずれ来る原作の開始に備えて。

 

そして今日、俺こと『夢咲花子』は見滝原中学校の教師として招かれた。…出身校に招かれるってなんで?原作開始まで暇すぎて教員免許取って、トチ狂った授業してみたのがまずかったのか?

 

そんな俺は今、見滝原中学校の体育館のステージの上で全校生徒から注目を浴びています。胃がいてぇ…。

 

「それでは花子先生、よろしくお願いします。」

 

くそこの校長め、お前いくつまで校長の座についてんだよ。俺がここに通ってたときもお前校長だったろ。ニヤニヤすんな。俺は心の中で悪態をつく。自己紹介ねぇ、話すのは苦手なんだよなぁ。

 

「今日からこの学校の生徒指導を担当させてもらう、夢咲花子だ。君たちには中学生であるという自覚を持ち学生生活を送ってほしい。勉学に励み、ハメを外しすぎずに遊び、是非とも有意義な中学校生活を送ってくれ。あと、何かあれば話を聞くくらいはできる。これからよろしく頼む。以上だ。」

 

「花子先生、ありがとうございました。」

 

うわぁ、絶対後で揶揄われるやつだ。くそ校長め。覚えとけよ。

 

◇◇◇

 

集会が終わり、校長に揶揄われ、やがて放課後になった。俺は自分に割り当てられた部屋で作業をしていた。すると生徒指導室の扉がノックされる。

 

「どうぞ。」

 

「失礼します。」

 

入ってきたのは親友でした。その親友の名前は『早乙女和子』、破局回数がぶっちぎりのやべー奴である。

 

「…久しぶり、花子。」

 

「おう、久しぶり。」

 

「今まで何処に行ってたの?」

 

「転々と色んなとこに行ってた。なかなか面白い旅だった。…詢子は元気か?」

 

「ええ、今でもたまに飲みに行ってるの。今度行きましょう?」

 

「喜んで。」

 

「それじゃあ私は仕事を終わらせて来るわね。」

 

「頑張れよ。」

 

「ええ、それじゃ。」

 

親友が職員室に帰っていった数分後、また扉がノックされた。

 

「どうぞ。」

 

「失礼します!一年の美樹さやかです!」

 

「し、失礼します…。一年生の鹿目まどかです…。」

 

そう言って入ってきたのは最強になるピンク髪と寝取られる青髪だった…やっぱりそうか、鹿目まどかって、親友の娘だなぁ。俺には2人親友がいる。1人は早乙女和子、もう1人は『鹿目詢子』という。てか、一年生?原作開始前だなぁ。備えられるから良いか。

 

「詢子の娘か。」

 

「ママを知ってるんですか?」

 

「嗚呼、詢子と和子は親友だ。」

 

「和子先生もなんですか?」

 

「へー、意外と世界って狭いんだね、まどか。」

 

「して、何の用だ?」

 

「いやー、先生と話してみたくて。」

 

「ほう、なるほど。ならもてなそう。生憎今はこういった物しか出せないがな。」

 

俺はそう言ってうんまい棒やロッキーを取り出す。

 

「飲み物は紅茶になるが良いか?」

 

「は、はい。ありがとうございます。」

 

まどかちゃんいい子だなぁ。なんで詢子からこんないい子が産まれたんだ?そんなことを考えながら紅茶を淹れる。

 

「おぉ、すげー…。」

 

「どうぞ。砂糖が欲しければこの容器から取り出してくれ。」

 

「あ、ありがとうございます。…!うめー…。」

 

「いただきます。…!おいしい…。」

 

「それは良かった。」

 

そこから話が盛り上がり、時計は下校時刻を指していた。

 

「うげ、もう下校時刻じゃん。」

 

「え、あっ、ほんとだ。」

 

「楽しい時間だった。礼を言う。またこうして話そう。」

 

「はい!それじゃ、サヨナラ!先生!」

 

「はい、先生、さよなら。」

 

「さようなら。」

 

そして俺は2人が帰り、寂しくなった部屋を片付ける。

 

え、マジ2人ともいい子過ぎん?やばいってあれ。もうマジでいい子。コミュ症が発動して固い喋り方になっちまったのが悔やまれる…!

絶対に原作と同じ展開にはさせないぞ、インキュベーター。あの子らは俺が守る。

 

そう決意を抱き、俺は帰り支度を整えた。

 

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