ラスボスジャマト戦から、役2週間が経った頃……翔達はデザイア神殿に呼び出された。
ヘルメス「やぁ、元気にしているかな?」
翔「…何の真似だ?」
ヘルメスの言葉に違和感を感じた翔は、思わず彼を睨み付ける。
幸喜「おいおい、ヘルメスって神様だろ?」
一海「あれは、まぁ……翔のメンタルがすげぇんだ。」
神を睨む翔に困惑する幸喜と、そんな彼に苦笑いしながら話す一海。
友香「今回のゲーム内容って、何ですか?」
ヘルメス「君達には、『子育て』をしてもらう。」
紫「こ、子育て…?」汗
ゲーム内容は『子育てゲーム』…いや、ゲームなのか?
ヘルメス「あそこにある卵を育てて貰うぞ。好きなのを1つ選び給え。」
ヘルメスの指差す方向には、そこそこの大きさの卵が6つある。
諒芽「じゃあじゃあ、俺はこれにする!!」
幸喜「お、俺は1番右!!」
諒芽と幸喜が卵を取ると、一海と紫と友香も卵を取った。
翔「……。」
翔(今回のゲームはくだらん…実にくだらねぇ……やる価値あんのか?)
一方、翔は残った卵を取ろうとしない。
ヘルメス「翔よ…この卵はゲーム攻略の鍵を握っている。それに、育ててみれば愛着が湧くと思わないか?」
翔「…バカ言え。」
諒芽「翔ちん、取らねーのか?」
翔「今から取るんだよ。」
文句を言いながらも、残った卵を手に取る翔。
翔(残り物には福があるって言葉があるが…どうなることやら……)
紫「それで、舞台はどこなんですか?」
アフロディーテ「今回の舞台は、こちらです!!」
アフロディーテが手を叩き、戦いの舞台となる世界を映し出す。
この世のおりょうりを司る幸せな世界『クッキングダム』が守って来た全てのおりょうりのレシピが『ブンドル団』に盗まれてしまった。
ブンドル団が次に狙うのはおりょうりの妖精『レシピッピ』。レシピッピが奪われてしまうと料理の味が変わってしまう!レシピボンを探しにクッキングダムから3匹のエナジー妖精が人間界の『おいしーなタウン』にやって来る。
そこに住む『
この世界が、今回の舞台となる。
幸喜「プリキュアかぁ、妹が好きだったなぁ…」
友香「幸喜さん、妹さんがいるんですか?」
幸喜「あぁ!可愛い妹だぜ!!」
諒芽「男子でもプリキュア好きだって人もいるよな?」
一海「居るな。」
紫「翔はどうだ?プリキュアは好きか?」
翔「興味ねぇよ、喧嘩売ってんのか?」
アフロディーテ「今回はバックルを皆様に1つずつお配り致します。それでは、ゲームスタートです!!」
アフロディーテがそう言うと、6人のライダー達はプリキュアの世界へと飛ばされた。
翔は諒芽と共に、おいしーなタウンの和食ストリートに降り立った。
諒芽「おぉ〜、美味そうな香りで溢れてんなぁ!!」
翔「観光に来たわけじゃねぇ、気ぃ抜くなよ?」
諒芽「おい翔ちん見てみ!?でっけぇ招き猫があるぞ!!」
翔「…おい。」汗
諒芽の自由奔放さに振り回されながらも、ジャマトの気配を探る翔。しかし……
翔(…ん?ジャマトの反応が無い…どうなってんだ……?)
ジャマトの気配も、ジャマーエリアも無い。
諒芽「おーい翔ちーん!!寿司でも食おうぜ!!」
翔「…は?」汗
いつの間にか寿司を買ってきた諒芽に、困惑する翔。
諒芽「まずは腹ごしらえ、腹が減ってはいい草はできねぇって言うだろ?」
翔「それを言うなら戦だろ…」汗
戸惑いつつも、諒芽が買ってきた寿司を食べ始める翔。
諒芽「うんめぇ〜♪」
翔「……。」
翔(確かに美味い…コイツ、一体何がしたいんだ…?)
諒芽「いやはや、シェアしながら食うともっとうめぇや!!」
翔(…そういうことか…てか、何故こんな贅沢なモンをチョイスしたんだ…?)汗
シェアするのであれば、寿司じゃなくても良いだろうと思った翔だが、黙って食べることにした。空腹を満たした後、街を散策することに…
諒芽「美味かったぁ、満腹満腹ぅ♪」ケフッ…
翔「…あんがとよ、諒芽。」
諒芽「へへっ、良いってことよ!」
街を歩きながら、ジャマトを探す翔と諒芽。
翔「てか、まずは一海らを見つけねぇとな?」
諒芽「あ、そうだった…」汗
翔「忘れてんじゃねぇよ。」汗
ジャマトより仲間を探すことにした2人は、洋食ストリートに向かった。
洋食ストリートに着いた頃、諒芽のお腹が鳴った。
諒芽「あぁ、腹減ったぁ…」
翔「さっきまで寿司食ったのにか?」
諒芽「おん…」汗
翔「ならあそこに行こうぜ?今度は俺が奢る。」
諒芽「マジで!?サンキュー翔ちん、心の友よー!!」
翔「うるせぇっての…」汗
2人が入ったのは、オムライス専門店だ。席に着き、名物のオムライスを注文した。やがて、料理が運ばれて来ると…料理を口に運んでいく。
諒芽「う、うめぇ~!!」
翔「…フンッ。」
翔と諒芽だけではなく、ここにいる客全員が幸せそうな顔をしている。
???『ピッピ〜♪』
翔「…ん?」
翔(何だあれ…?)
突如、店の中に現れたオムライスに似た姿の小さな精霊…翔と1人の少女以外は気付いていない。
少女「わぁ、レシピッピ…!」
翔(へぇ、レシピッピって言うのか…何かありそうだな。)
どうやら、現れた小さな精霊はレシピッピというらしい。レシピッピは少女の元へ飛んでいき、彼女の周りを回っている。だが、近くにいる少年はレシピッピに気付いていない。いや、正確には見えていないと言った方が良いだろう。
翔(…!!)
ふと、翔は少女の後ろにいる怪しい人影に気付く。人影は箱のような物を取り出すと…
『ブンブンドルドル・ブンドルー!』
…と、怪しげな呪文を唱え始めた。
翔(まさか…させるか!!)
翔が席から立ち上がった直後、箱から黒い煙が現れると…レシピッピを吸い込み始める。
レシピッピ『ピッピー!!』
少女「…!?」
レシピッピはどんどん吸い込まれていく。しかし、箱に収納される直前…
翔「…。」サッ…
翔が人影の前に立ち、レシピッピを優しくキャッチした。
???「…何?」
翔「お前は誰だ?ここで何をしている?」
???「…ちっ!」
人影は怪盗のような格好をした少女だった。その少女は、瞬時に姿を消した。
翔(…くそっ、逃げられたか。)
怪しげな少女には逃げられたが、レシピッピを救うことには成功した。
レシピッピ『ピィ…?』
翔「…大丈夫か?」
レシピッピ『ピッピピッピ〜♪』
助けられたレシピッピは、翔に感謝するように彼の周りを飛び始めた。
諒芽「翔ちん、どうしたんだよ?」
翔「話は後だ、一先ずここを出るぞ。」
諒芽「お、おう…」
翔と諒芽は会計を済ませ、早歩きで店を出た。
少女「あっ、待って…!!」
少年「…ゆい?」
翔と諒芽の後を追うように、少女も店を出た。
翔「…!」
諒芽「何だ?」
店を出ると、先程の怪しい少女の姿があった。
翔「尻尾巻いて逃げたと思えば、そこに居たのか…」
ジェントルー「我は怪盗ブンドル団の『ジェントルー』、その妖精をこっちに渡してもらおう。」
翔「そうはいかねぇな…コイツを、お前の元に行かせてはならねぇ……コイツの様子が、それを物語ってる。」
レシピッピは翔の後ろに隠れ、ジェントルーと名乗る少女に怯えている。
諒芽「何だコイツ、敵か…?」
翔「当たり前だ。」
ジェントルーと睨み合う中…
???「見つけたわよ、レシピボン泥棒!!」
美しい容姿の男性(?)が姿を現す。
少女「マリちゃん!?」
ローズマリー「!?ゆい…!!」
ゆい「その人、レシピッピを…でも、そのお兄さんがレシピッピを助けてくれたんだよ!!」
ローズマリー「えっ…貴方達も、レシピッピが見えるの!?」
現れた男性は『マリーローズ』…『クッキングダム』という国からレシピボンを探しに来たレシピボン捜索隊隊長だ。後ろにいる少女は、和実 ゆい…後にプリキュアとなる少女である。
ジェントルー「貴様らの相手は私ではない…コイt、ん…?」
その時、周囲を赤い結界が覆って行くのが見えた。
諒芽「ジャマーエリア!?こんな時に!!??」
それは、ジャマーエリアであり…エリアが広がると、どこからかジャマトが姿を現した。レストランのホールスタッフの衣装を着た『ホールスタッフジャマト』だ。
翔「諒芽!!ジャマトを狩るぞ!!」
諒芽「おうよ!!」
翔と諒芽は、デザイアドライバーにレイズバックルを取り付けると…
バックルを操作し、仮面ライダーへと姿を変えて行く。
仮面ライダーギーツ(ゾンビフォーム)に変身した翔は、ゾンビブレイカーを構え…仮面ライダーダパーン(マグナムフォーム)に変身した諒芽は、マグナムシューター40X(ライフルモード)を構える。
ゆい「な、何あれ…?」
ローズマリー「き、キツネと…パンダ……?」
ギーツとダパーンを不思議そうにみるゆいとローズマリー。そんな彼らを気にせず、ライダー達は武器を構える。
ギーツ「さぁ、ゲームの時間だ。」
ローズマリー「げ、ゲームの時間!?」
ダパーン「さぁ、うーんと…ら、ランチタイムだ!!」
ゆい「ランチタイム!?」
2人のライダーは、迫りくるジャマトからこの店を守るべく…ジャマト達に立ち向かって行く。
ギーツ「ぉぉおおおおっ!!」ヴオオオオオオオッ!!
ギーツはゾンビブレイカーを唸らせ、ジャマト達を真っ二つに斬り捨てる。
ダパーン「よっと!」ズギュンッ!
ダパーンはマグナムシューター40Xからレーザーを放ち、ジャマトの頭部を正確に貫く。直後、レバーを引き…ジャマト達に狙いを定める。
音声が響くと、ギーツは残りのジャマトを切り捨て…その場で屈む。その直後、ダパーンはマグナムシューター40Xのトリガーを引いた。
銃口からは太いレーザーが放たれ、残ったジャマトを消し去った。
ゆい「わぁ〜、すご〜い!!」
ローズマリー「あんなに居た敵をものの数十秒で…!!」
ジェントルー「…成程、一旦退こう。」
ゆいとローズマリーが感心する中、ジェントルーはその場から姿を消した。
ダパーン「あっ!?こら、待て!!」
ダパーンはマグナムシューター40Xの銃口を向けたが、逃げられてしまった。
ダパーン「くっそぉ〜、アイツ逃げ足速すぎだってぇ…!!」
ギーツ「ダパーン、まだ終わってねぇぞ!!」
ダパーン「…へっ、まさか…!!」
ギーツとダパーンが、慌てて店の中に入ると…
客「うわああぁぁっ!!」「いやっ、離して!!」
店内にホールスタッフジャマトが現れ、客を襲っていた。
ギーツ「ッ!!」
ギーツは床を蹴って飛び上がり、ジャマトに飛び蹴りを放った。
ジャマトA「ジャアッ!?」
襲われていた客を救出し、人々の前に壁として立ち塞がると…ゾンビブレイカーのカバーを上部までスライドする。
エネルギーをチャージし、手を放してカバーを戻すと、必殺技待機音が鳴り始める。その間にトリガーを押すと、前方にいるジャマト達を一気に叩き斬った。
ダパーン「俺も…って、ここで撃つ訳にはいかねぇか。そんなら…!!」
ダパーンは店の奥へ入り、ホールスタッフや料理人の救出に向かった。
ダパーン「よっ!!」ガツンッ!
ジャマト「ジャッ!?」
ダパーン「大丈夫ですか!?」
ホールスタッフ1「は、はい…!」
ダパーン「早くホールへ、仮面ライダーがいるんで大丈夫っす!!」
1人のホールスタッフを助けると、更に奥へ突き進み…残りのホールスタッフや料理人の救出を始める。
料理人「うわぁっ!?か、怪物…!!」
ジャマト「ジャッ!!」
ダパーン「させるかぁ!!」ドカァッ!!
ジャマト「ジャッ!?」
ジャマトにタックルし、スタッフ達を守るため…前に立つ。
ホールスタッフ「な、何だあれ…!?」
料理人「ぱ、パンダ…?」汗
戸惑うホールスタッフを見たダパーンは、名前を名乗る。
ダパーン「俺はパンダヒーロー『仮面ライダーダパーン』だ!!」
そして、マグナムシューター40Xを鈍器として使い…ジャマトを撃破した。増援のジャマトが来ると…
ダパーン「あ、フライパン借りて良いですか?」
料理人「えっ…あ、どうぞ…」汗
フライパンを1つ手に取って、マグナムシューター40Xをレイズバックルホルダーに収納する。
ダパーン「っしゃあ!行くぜ行くぜ行くぜぇぇええええ!!」
フライパン片手にジャマトに突進していくと…
ダパーン「ほっ!!」ガツンッ!
ジャマトA「ンジャアッ!?」
ダパーン「せりゃっ!!」ゴォンッ!!
ジャマトB「キョジッ!?」
ダパーン「おりゃっ!!」ブアキィンッ!!
ジャマトC「キョトキョッ!!」
襲ってきたジャマトの頭を叩き、ダウンさせた。
ダパーン「よし、トドメだ!!」
ダパーンはマグナムレイズバックルを操作すると、左手にフライパンを、右手にマグナムシューター40Xを持つ。
ドライバーから音声が響くと、ダパーンは腰をどっしりと落とす。
ダパーン「必殺、ライダークロスストラァァアアアアイク!!」
そして、持っている武器を上へ振り上げ…最後にアルファベットのXを描くように武器を振り下ろした。攻撃はジャマトに命中し、ジャマト達は撃破…人々の救出に成功した。
ギーツ「…終わったようだな。」
取り残されたホールスタッフと料理人達と一緒に出てきたダパーンをみて、ギーツは思う。
ダパーン「翔ちん、これは鈍器として使った!!どうだ、良い判断だろ?」
ギーツ「バーカ、当然の判断だ。」
ダパーン「あちゃ〜、厳し〜なぁ〜…!」
ギーツ「てか、お前の卵はどうした?」
ダパーン「えっ…あっ!?ヤベッ、割れてねぇか!?」
ダパーンは慌ててMY卵を確認すると、卵は無事であった。ギーツはいつの間にか、MY卵をねんねこに包んでいた。
ダパーン「よ、良かったぁ…!!」ホッ!!
料理長「あの、ありがとうございました!!このお店を、お客様を守ってくださって…ありがとうございました!!」
ギーツとダパーンは、この店の料理長から感謝され…更に、周りの客からも感謝された。
母親「あの、パンダさん…貴方のお名前は?」
ダパーン「おっ?俺はダパーン、仮面ライダーダパーンです☆」
父親「そっちのキツネさんは?」
ギーツ「仮面ライダーギーツだ。」
ダパーンとギーツが名乗りをすると、子ども達が集まって来る。
子ども「かめんらいだー!!」「ぎーつーー!!」「だぱーん!!」「じゃぱーん!!」
ダパーン「おぉ、順番な〜?」
ギーツ「そんなに慌てるな、ケガしたらいてぇだろ?」
集まってきた子ども達とハイタッチしたり握手したりと…彼らは子どもの扱いには慣れているのだ。
ゆい「マリちゃん、私達も握手して貰おうよ♪仮面ライダーってカッコいいね!!」
ローズマリー「フフッ、そうね。」
親子が握手をする中、ゆいとローズマリーもギーツとダパーンに握手をしてもらい、笑顔を見せるのであった。
ジェントルー「仮面ライダーギーツに…仮面ライダーダパーンか……覚えておこう。」
ギーツのゾンビフォーム、漸く出せたぜ。
皆さんは、仮面ライダーギーツのライダーの中でどのライダーが好きですか?
ちなみに今の僕は、タイクーンとダパーンとケイロウです。