さぁ、ゲームの時間だ   作:やさぐれショウ

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21.元ジェントルー

翔「おい、まだゲームクリアにならねぇのか?」

 

ヘルメス『残念ながらまだだ。』

 

プリキュアの世界に降り立ち、かなりの時間が経過した。翔はスパイダーフォンを使い、ヘルメスにクレームの電話を入れていた。

 

翔「寝坊助なら育っだろ?いつになったらゲームクリアになるんだよ?」

 

ヘルメス『ゲームマスターの承認があれば、ゲームクリアとなる。それがなければ、クリアにはならん。』

 

どうやら、ゲームマスターがクリアと断定していないため、ゲームクリア自体はまだ終わっていないようである。

 

翔「後、何でウバウゾーとジャマトが融合してるんだ?」

 

ヘルメス『…多分アイツの仕業だろう。』

 

翔「そのアイツってのはどこのどいつだ?」

 

ヘルメス『私の口からは言えん。』

 

翔「は?あっ、おい…ったく、ガチャ切りかよ……」

 

この世界にて現れた新種のジャマト『ウバウゾージャマト』は、プリキュアの世界の怪物であるウバウゾーに、ジャマトが合体した姿である。プリキュアのみの力では倒すことはできず、プリキュアと仮面ライダーの必殺技を同時に撃ったことで撃破することができた。しかし、誰がジャマトを産み出しているのかは分かっていない。

 

あまね「…青空さん?」

 

そこに、あまねがやって来る。

 

翔「……。」

 

翔はスパイダーフォンをしまうと、あまねに声を掛ける。

 

翔「お前…菓彩っつったよな?」

 

あまね「はい、そうです。」

 

翔「お前は…元ジェントルーだろ?」

 

翔の言葉に、目を丸くするあまね。

 

翔「別に、だからと言って周りに言いふらしたりするような真似はしねぇよ。んなことしたって、そっちにもこっちにも何のメリットもねぇからな。」

 

あまね「…確かに、私はかつて…悪事を働いていました。プリキュアとして活動しているのも、罪滅ぼしのようなモノです……」

 

翔「…それでも、お前は誇れることをやっている。」

 

あまね「…えっ?」

 

翔はあまねの方を向くと、彼女に語り掛ける。

 

 

翔「お前は見返りを求めることなく…誰かを笑顔にし、人々の幸せを守っている。人の為に行動できる自分を認めてやれ。それに、お前にも居場所が見つかったようだな。アイツらもお前を心から受け入れてくれている、違うか?」

 

 

あまね「…そうだと、嬉しいです。」

 

未だ、不安そうな顔をするあまね。だが…

 

「もっちろん!!私達はあまねちゃんを受け入れてるよ!!」

 

あまね「…!?」

 

いつの間に、ゆいとここねとらんの姿もあった。彼女達はニコニコしていた。そんな彼女達を見て、安心する翔。

 

翔「良かったじゃねぇか、菓彩。仲間達と過ごせる時…大事にしろよ?」

 

その言葉を聞き、漸く笑顔を見せることができたあまね。そんな時……

 

 

???「やぁやぁ、ごきげんよう!!オレさまのファンに、男がいたとはなぁ!!」

 

 

木の上に、薄緑色の長髪を大きな黒リボンでサイドテールにし、紳士風の黒い服を纏い、仮面を付けている青年が現れた。

 

翔「…誰だてめぇは?」

 

ナルシストルー「オレさまかい?ナルシストルー様だ!!成る程…君が仮面ライダーかい?」

 

翔「だったら何だ?」

 

ナルシストルー「オレさま自慢のモットウバウゾーと戦って欲しいのさ~♪」

 

現れた青年『ナルシストルー』は、改良型捕獲箱を取り出す。

 

「トルルントルルン・ブンドルー!!」

 

そして、ショートケーキとチョコケーキのレシピッピを捕獲しようとする。

 

翔「ッ!!」ダンッ!

 

翔はレシピッピを助けようとジャンプし、手を伸ばすが…レシピッピはナルシストルーに捕獲されてしまった。

 

翔「ちっ…!」

 

ナルシストルー「アハハハ、残念だったな!!では…カモンッ!モットウバウゾー!!」

 

ナルシストルーは改良型捕獲箱から、ウバウゾーの強化個体『モットウバウゾー』を召喚した。

 

 

モットウバウゾー「モットウバウゾオオォォ!!

 

 

モットウバウゾーが雄叫びを上げた次の瞬間…

 

 

オギャー!!オギャー!!

 

 

モンスターバックルが声を上げて泣き出した。

 

モットウバウゾー「モット、ウバウ…ゾ!?」

 

ナルシストルー「ぐぅっ!?な、何なんだあのガキの声…あ、頭が…!!?」

 

モンスターバックルの泣き声が響き、耳を抑えてのたうち回るモットウバウゾーとナルシストルー。

 

翔「今しかねぇな…」

 

その隙に、翔はデザイアドライバーにモンスターバックルをセットし、仮面ライダーギーツに変身した。

 

 

《MONSTER!!》

 

《READY FIGHT!!

 

 

ゆい達もプリキュアに変身し、戦闘態勢に入る。そのタイミングで、ジャマト達が姿を現した。

 

幸喜「うぉぉおおおおおおおおおお!!」

 

そこに、幸喜が全力疾走でやって来て、仮面ライダーへと変身していく。

 

幸喜「変身ッ!!」

 

 

《NINJA!!》

 

《READY FIGHT!!

 

 

仮面ライダータイクーンは、ニンジャバックルを使っているため、『ニンジャデュアラー』という専用武器を装備している。

 

ジャマト「「「ジャアアァァッ!!」」」

 

タイクーンに迫りくるジャマトの群れ。

 

タイクーン「ニンッ!!」ポンッ…

 

その時…タイクーンの姿が一瞬にして消えた。戸惑うジャマト達。

 

ジャマトA「ジャアッ!?」

 

1体のジャマトが上を見ると、そこにはタイクーンの姿があった。

 

タイクーン「おらぁっ!!」ビュッ!!

 

タイクーンは肘から手裏剣型光弾を発射し、ジャマト軍団を撃破した。

 

タイクーン「さてと…次はお前だ!!ニンニンッ!!」

 

タイクーンはニンジャバックルを操作し、3人に分身すると…モットウバウゾーに向かって突進していく。

 

 

《NINJA STRIKE》

 

 

音声が響くと、モットウバウゾーとタイクーンがすれ違い…モットウバウゾーの巨体が空中に吹き飛ばされた。ギーツはプリキュア達と空中に飛び上がり、モットウバウゾーに攻撃を開始する。

 

ピリッtoヘビーサンドプレス!!

 

スパイシーがモットウバウゾーを拘束すると、

 

1000kCalパーンチ!!

 

プレシャスが強烈なパンチを叩き込む。地上に落下したモットウバウゾーに、ヤムヤムが技を繰り出す。

 

バリバリカッターブレイズ!!

 

モットウバウゾー「モッ、モットウバウゾー…!!」

 

ナルシストルー「くそ…何をしているモットウバウゾー!?」

 

ギーツ「余所見してる場合か?」

 

ナルシストルー「なっ!?」

 

ナルシストルーの近くに忍び寄っていたギーツは…

 

 

《MONSTER STRIKE》

 

 

ギーツ「ぶっ飛べェェエエエエ!!

 

ナルシストルーをアッパーカットで空の彼方へとぶっ飛ばした。その後、地上に降り立ち…

 

ギーツ「タイクーン!ウバウゾーの注意を逸らすぞ!!」

 

タイクーン「おう!!」

 

タイクーンと共にモットウバウゾーに向かって走って行く。

 

ギーツ「寝坊助!!」

 

 

オンギャー!!オンギャー!!

 

 

ギーツの言葉によってモンスターバックルが泣き出すと、モットウバウゾーは耳を抑えてのたうち回る。

 

タイクーン「オラオラオラオラァァアアアア!!」ズババババッ!!

 

怯んだモットウバウゾーに、タイクーンはニンジャデュアラーで斬り付ける。

 

ギーツ「!!」

 

その間に、ギーツはプリキュア達に合図を出した。トドメはフィナーレが決める。クリーミーフルーレよりエネルギー体を4回搾り出し、「ブルーミン・ダンシンフルーツ」の掛け声の後にフルーレで正面に∞のマークを描くと…

 

 

プリキュア・デリシャスフィナーレ・ファンファーレ!!

 

 

掛け声と共に浄化ビームを放った。フィナーレの浄化技を受けたモットウバウゾーは、穏やかな顔になる。

 

モットウバウゾー「お腹いっぱい♪」

 

そして、フィナーレとタイクーンと手を合わせ…

 

 

フィナーレ「ごちそうさまでした♪」

 

タイクーン「ごちそうさまでした!!」

 

 

完全に浄化された。モットウバウゾーが浄化されたことで、ショートケーキとチョコケーキのレシピッピが救われ…味も思い出も元通りとなった。

 

 

 

ローズマリー「フィナーレ、スゴいじゃない!!」

 

フィナーレ「ギーツと、もう一人のライダーがいたから…それに、皆が居てくれたからこそ、勝つことができたんだ。」

 

プレシャス「あれ、フィナーレって仮面ライダーギーツのこと知ってるの?」

 

フィナーレ「共に戦った仲間だろう?後、ダパーンも知っているぞ。」汗

 

モットウバウゾーを浄化するには、キュアフィナーレの力を借りるか…プレシャス、スパイシー、ヤムヤムが持っている“あるアイテム”を使った技でなければ浄化できない。

 

タイクーン「やったな、翔!!」

 

ギーツ「…お前、中々面白い戦い方をするじゃねぇか。」

 

タイクーン「身体動かすの好きだからな!」ハハハッ!

 

タイクーンが使用したニンジャバックル…どうやら、運動好きな幸喜とは相性が合うようだ。

 

ギーツ(ジャマトとウバウゾーが合体したように…さっきの強化ウバウゾーとジャマトが合体する可能性が高い……プリキュアに頼らざるを得ないが、こっちにも何か対策ができるはずだ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ウヒヒヒ、良いことを思いついちゃった〜♪」

 

とある農園では、ジャマトの栽培が行われていた。

 

ロキ「このロキ様の悪戯で産み出したコイツら、何にでも合うからなぁ〜♪さ、あの怪物と融合し…もっとも〜っと、強くなぁれ♪」

 

ジャマト「ジャア…!!」

 

何と、ジャマトを産み出したのは…悪戯の神として知られている『ロキ』だった。ロキが水やりを始めると、当たり一面に赤ん坊の笑い声が響き渡った。

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