翔「おい、まだゲームクリアにならねぇのか?」
ヘルメス『残念ながらまだだ。』
プリキュアの世界に降り立ち、かなりの時間が経過した。翔はスパイダーフォンを使い、ヘルメスにクレームの電話を入れていた。
翔「寝坊助なら育っだろ?いつになったらゲームクリアになるんだよ?」
ヘルメス『ゲームマスターの承認があれば、ゲームクリアとなる。それがなければ、クリアにはならん。』
どうやら、ゲームマスターがクリアと断定していないため、ゲームクリア自体はまだ終わっていないようである。
翔「後、何でウバウゾーとジャマトが融合してるんだ?」
ヘルメス『…多分アイツの仕業だろう。』
翔「そのアイツってのはどこのどいつだ?」
ヘルメス『私の口からは言えん。』
翔「は?あっ、おい…ったく、ガチャ切りかよ……」
この世界にて現れた新種のジャマト『ウバウゾージャマト』は、プリキュアの世界の怪物であるウバウゾーに、ジャマトが合体した姿である。プリキュアのみの力では倒すことはできず、プリキュアと仮面ライダーの必殺技を同時に撃ったことで撃破することができた。しかし、誰がジャマトを産み出しているのかは分かっていない。
あまね「…青空さん?」
そこに、あまねがやって来る。
翔「……。」
翔はスパイダーフォンをしまうと、あまねに声を掛ける。
翔「お前…菓彩っつったよな?」
あまね「はい、そうです。」
翔「お前は…元ジェントルーだろ?」
翔の言葉に、目を丸くするあまね。
翔「別に、だからと言って周りに言いふらしたりするような真似はしねぇよ。んなことしたって、そっちにもこっちにも何のメリットもねぇからな。」
あまね「…確かに、私はかつて…悪事を働いていました。プリキュアとして活動しているのも、罪滅ぼしのようなモノです……」
翔「…それでも、お前は誇れることをやっている。」
あまね「…えっ?」
翔はあまねの方を向くと、彼女に語り掛ける。
翔「お前は見返りを求めることなく…誰かを笑顔にし、人々の幸せを守っている。人の為に行動できる自分を認めてやれ。それに、お前にも居場所が見つかったようだな。アイツらもお前を心から受け入れてくれている、違うか?」
あまね「…そうだと、嬉しいです。」
未だ、不安そうな顔をするあまね。だが…
「もっちろん!!私達はあまねちゃんを受け入れてるよ!!」
あまね「…!?」
いつの間に、ゆいとここねとらんの姿もあった。彼女達はニコニコしていた。そんな彼女達を見て、安心する翔。
翔「良かったじゃねぇか、菓彩。仲間達と過ごせる時…大事にしろよ?」
その言葉を聞き、漸く笑顔を見せることができたあまね。そんな時……
???「やぁやぁ、ごきげんよう!!オレさまのファンに、男がいたとはなぁ!!」
木の上に、薄緑色の長髪を大きな黒リボンでサイドテールにし、紳士風の黒い服を纏い、仮面を付けている青年が現れた。
翔「…誰だてめぇは?」
ナルシストルー「オレさまかい?ナルシストルー様だ!!成る程…君が仮面ライダーかい?」
翔「だったら何だ?」
ナルシストルー「オレさま自慢のモットウバウゾーと戦って欲しいのさ~♪」
現れた青年『ナルシストルー』は、改良型捕獲箱を取り出す。
そして、ショートケーキとチョコケーキのレシピッピを捕獲しようとする。
翔「ッ!!」ダンッ!
翔はレシピッピを助けようとジャンプし、手を伸ばすが…レシピッピはナルシストルーに捕獲されてしまった。
翔「ちっ…!」
ナルシストルー「アハハハ、残念だったな!!では…カモンッ!モットウバウゾー!!」
ナルシストルーは改良型捕獲箱から、ウバウゾーの強化個体『モットウバウゾー』を召喚した。
モットウバウゾーが雄叫びを上げた次の瞬間…
モンスターバックルが声を上げて泣き出した。
モットウバウゾー「モット、ウバウ…ゾ!?」
ナルシストルー「ぐぅっ!?な、何なんだあのガキの声…あ、頭が…!!?」
モンスターバックルの泣き声が響き、耳を抑えてのたうち回るモットウバウゾーとナルシストルー。
翔「今しかねぇな…」
その隙に、翔はデザイアドライバーにモンスターバックルをセットし、仮面ライダーギーツに変身した。
ゆい達もプリキュアに変身し、戦闘態勢に入る。そのタイミングで、ジャマト達が姿を現した。
幸喜「うぉぉおおおおおおおおおお!!」
そこに、幸喜が全力疾走でやって来て、仮面ライダーへと変身していく。
幸喜「変身ッ!!」
仮面ライダータイクーンは、ニンジャバックルを使っているため、『ニンジャデュアラー』という専用武器を装備している。
ジャマト「「「ジャアアァァッ!!」」」
タイクーンに迫りくるジャマトの群れ。
タイクーン「ニンッ!!」ポンッ…
その時…タイクーンの姿が一瞬にして消えた。戸惑うジャマト達。
ジャマトA「ジャアッ!?」
1体のジャマトが上を見ると、そこにはタイクーンの姿があった。
タイクーン「おらぁっ!!」ビュッ!!
タイクーンは肘から手裏剣型光弾を発射し、ジャマト軍団を撃破した。
タイクーン「さてと…次はお前だ!!ニンニンッ!!」
タイクーンはニンジャバックルを操作し、3人に分身すると…モットウバウゾーに向かって突進していく。
音声が響くと、モットウバウゾーとタイクーンがすれ違い…モットウバウゾーの巨体が空中に吹き飛ばされた。ギーツはプリキュア達と空中に飛び上がり、モットウバウゾーに攻撃を開始する。
スパイシーがモットウバウゾーを拘束すると、
プレシャスが強烈なパンチを叩き込む。地上に落下したモットウバウゾーに、ヤムヤムが技を繰り出す。
モットウバウゾー「モッ、モットウバウゾー…!!」
ナルシストルー「くそ…何をしているモットウバウゾー!?」
ギーツ「余所見してる場合か?」
ナルシストルー「なっ!?」
ナルシストルーの近くに忍び寄っていたギーツは…
ギーツ「ぶっ飛べェェエエエエ!!」
ナルシストルーをアッパーカットで空の彼方へとぶっ飛ばした。その後、地上に降り立ち…
ギーツ「タイクーン!ウバウゾーの注意を逸らすぞ!!」
タイクーン「おう!!」
タイクーンと共にモットウバウゾーに向かって走って行く。
ギーツ「寝坊助!!」
ギーツの言葉によってモンスターバックルが泣き出すと、モットウバウゾーは耳を抑えてのたうち回る。
タイクーン「オラオラオラオラァァアアアア!!」ズババババッ!!
怯んだモットウバウゾーに、タイクーンはニンジャデュアラーで斬り付ける。
ギーツ「!!」
その間に、ギーツはプリキュア達に合図を出した。トドメはフィナーレが決める。クリーミーフルーレよりエネルギー体を4回搾り出し、「ブルーミン・ダンシンフルーツ」の掛け声の後にフルーレで正面に∞のマークを描くと…
掛け声と共に浄化ビームを放った。フィナーレの浄化技を受けたモットウバウゾーは、穏やかな顔になる。
モットウバウゾー「お腹いっぱい♪」
そして、フィナーレとタイクーンと手を合わせ…
完全に浄化された。モットウバウゾーが浄化されたことで、ショートケーキとチョコケーキのレシピッピが救われ…味も思い出も元通りとなった。
ローズマリー「フィナーレ、スゴいじゃない!!」
フィナーレ「ギーツと、もう一人のライダーがいたから…それに、皆が居てくれたからこそ、勝つことができたんだ。」
プレシャス「あれ、フィナーレって仮面ライダーギーツのこと知ってるの?」
フィナーレ「共に戦った仲間だろう?後、ダパーンも知っているぞ。」汗
モットウバウゾーを浄化するには、キュアフィナーレの力を借りるか…プレシャス、スパイシー、ヤムヤムが持っている“あるアイテム”を使った技でなければ浄化できない。
タイクーン「やったな、翔!!」
ギーツ「…お前、中々面白い戦い方をするじゃねぇか。」
タイクーン「身体動かすの好きだからな!」ハハハッ!
タイクーンが使用したニンジャバックル…どうやら、運動好きな幸喜とは相性が合うようだ。
ギーツ(ジャマトとウバウゾーが合体したように…さっきの強化ウバウゾーとジャマトが合体する可能性が高い……プリキュアに頼らざるを得ないが、こっちにも何か対策ができるはずだ。)
???「ウヒヒヒ、良いことを思いついちゃった〜♪」
とある農園では、ジャマトの栽培が行われていた。
ロキ「このロキ様の悪戯で産み出したコイツら、何にでも合うからなぁ〜♪さ、あの怪物と融合し…もっとも〜っと、強くなぁれ♪」
ジャマト「ジャア…!!」
何と、ジャマトを産み出したのは…悪戯の神として知られている『ロキ』だった。ロキが水やりを始めると、当たり一面に赤ん坊の笑い声が響き渡った。