その頃……
「ぎゃああぁぁ!!」「さ、里を守れ!!」
鬼「〜〜〜〜!!」
金魚の姿をした鬼が里を襲っているのを、颯太郎は安全な場所から見ていた。
颯太郎「…さて、蜜璃ちゃんはどこに……おっ!!」
すると、恋柱の甘露寺 蜜璃が姿を現し、日輪刀を振るって金魚鬼達を次々と撃破していく。
刀鍛冶A「おぉ、柱が来たぞ!!」
蜜璃「遅れてごめんなさい!!みんな、すぐ倒しますから!!」
蜜璃の日輪刀はとても薄く、リボンのように伸縮自在である。相手を絡め取るだけでなく、極薄の刃でスッパリと鬼を斬り裂いていく。里中を走りながら日輪刀を振るう蜜璃は、瞬く間に鬼達を撃破していく。
刀鍛冶B「す、すげぇ…!」
刀鍛冶C「はやっ…!!」
刀鍛冶D「強…!!可愛いから忘れてたけど、強いんだよな…柱って……」
圧倒的な力を見せ、美しく戦う蜜璃に魅了される刀鍛冶の者達。
刀鍛冶D「お、長を…長を頼みまーす!!」
鬼達を撃破し、奥へ突き進む蜜璃に里の者はそう叫んだ。
その頃、ギーツ達は…
ギーツ「くっそぉ…あの天狗野郎、何してくれんだよ……」
タイクーン「鬼ジャマト達もわんさかいやがる!!早いとことっちめるか!!」
可楽の血鬼術によって炭治郎達から離れた場所に飛ばされてしまった。それも、数多の鬼ジャマト達がいる場所へ……
鬼ジャマト1「ジャジャジャジャ…ジャアアァァッ!!」
1体の鬼ジャマトは、全身から煙幕を発生させ、ギーツ達の視界を奪う。
ギーツ「ちっ!!」
ギーツはドライバーを180°回転させ、リボルブオンを行う。
リボルブオンをしながら横へ移動し、煙幕から逃れるギーツ。タイクーンも持ち前のスピードで煙幕をくぐり抜けた。
タイクーン「アイツらも血鬼術を使えるのか、こりゃあ厄介だ。」
ギーツ「……。」
ギーツ(タイクーンはまだ疲れてねぇ、だったらコイツを…仲本に託すか……)
攻撃を避ければ、別の鬼ジャマトが血鬼術を発動してくる。今度は地面からツタを伸ばしてきた。
タイクーン「よっと!!」ズババババッ!!
タイクーンはニンジャデュアラーで全てのツタを斬り刻んだ。
タイクーン「へへっ、段々身体も温まって来たし…そろそろ本気を出すとするぜ!!」
ギーツ「ならばこれを使え!!」
ギーツはタイクーンにブーストバックルを投げ渡す。
タイクーン「おっと…おいおい、これってブーストバックルじゃねぇか!!」
ギーツ「ソイツはお前が使え、俺にはこれらがある。」
タイクーン「…翔、お前…」
ギーツ「奴らは任せろ、お前は甘露寺さんの所にでも向かえ。」
タイクーン「おう、サンキューな翔!!」
タイクーンはブーストバックルを装填すると、バックルを操作する。
ブーストバックルを使い、ニンジャブーストフォームへと切り替わったタイクーン。
タイクーン「おっしゃあ、行ってくるぜええええぇぇ……!!」
気合いを込めたタイクーンは、凄まじいスピードで蜜璃の救援へと向かった。
ギーツ「さて、寝坊助…まだやれるか?」
寝坊助「あい!!」
ギーツ「…いい返事だ。」
1人残ったギーツは、無数の鬼ジャマト達を殲滅するため…立ち向かった。まず、下半身に装着されたモンスターフォームのビッグレッグで勢い良く地面を蹴り、レイズダガーを大きく振るう。
ギーツ「ムンッ!!」ブォンッ!!
ギーツがダガーを振るうと、衝撃波が発生し、3体の鬼ジャマト達の首を切断した。そして、残りのジャマトを討伐すべく、ギーツは走り出した。
その頃、里に現れた金魚鬼達を殲滅に成功した蜜璃は、里の長である鉄珍の救出に成功した。
蜜璃「鉄珍様!!鉄珍様!!聞こえますか!?」
彼女の腕の中で、鉄珍は……
鉄珍「若くて可愛い娘に抱き締められて、何だかんだで幸せ……ごっふぅ……」ガクッ…♡
彼女の腕の中でキュン死した(死んでない)。
蜜璃「っ!?や、やだぁ…もう鉄珍様ったら〜…♪」///
鉄珍に褒められた事で、思わず照れる蜜璃。
刀鍛冶E「私も、頭から落ちました…」
蜜璃「えっ?」
近くには別の刀鍛冶も数名おり、全員無事である。
刀鍛冶E「手を握ってくだされ…」
刀鍛冶Eはプルプルと小刻みに震えながら蜜璃に向かって手を伸ばしていた。
蜜璃「ふぁっ!?あぁ、ごめんなさい…!!大丈夫ですか!?」
鉄珍「引っ込んどれ!!」
先程は弱って気絶した鉄珍は、それが嘘のように元気だった。
刀鍛冶F「よ、良かった…はぁ……」
ホッとしたのも束の間…そこに、颯太郎が姿を現した。
颯太郎「おいコラ変態ジジィ!!蜜璃ちゃんの腕の中に居て良いのはオレ様だけだぞ!!さっさと離れろ!!」
刀鍛冶F「のわっ!?い、猪野郎!!??」
颯太郎は顔を真っ赤にし、鼻息荒くしながら叫ぶ。
鉄珍「誰が離れるか!!悔しかったらお主もここに来てみろ!!」
鉄珍は蜜璃の腕の中で颯太郎を挑発する。
颯太郎「んだとこのクソジジィ…ブチ殺してやる!!」
蜜璃「ちょっとちょっと!!お年寄りには優しくしないとダメだよ!?」
蜜璃が颯太郎に注意すると、「そうじゃそうじゃ!!」と鉄珍も便乗する。だが、それが颯太郎の火に油を注ぐ事になる。颯太郎はデザイアドライバーにチェーンアレイバックルを装填し…
ターボン「オレ様を怒らせた罰だ、地獄に堕ちろ…!!」
仮面ライダーターボンへと変身…そのままレイズチェーンアレイを振り被り、鉄珍目掛けて振り下ろす。その時……
タイクーンが猛スピードで駆け付け、ターボンに飛び蹴りを打ち込み、鉄珍と蜜璃を助けた。
ターボン「がはぁっ!!」ドサササッ…
地面を転がるターボン。タイクーンはス◯イダーマンのようなスーパーヒーロー着地で、地面に降り立つ。
刀鍛冶E「な、何だ…!?」
蜜璃「〜!!…こ、幸喜君!!来てくれたんだね!!」
蜜璃がそう言うと、刀鍛冶の者達も安心する。
タイクーン「はい、困ってる人を放ってはおけないんで来ました!!蜜璃さん、コイツは俺に任せてください!!すぐにぶっ飛ばします!!」
蜜璃「うん!!頑張れ幸喜君!!」
タイクーンの言葉を聞き、彼を応援する蜜璃。
幸喜(ウワワワワワワワ…や、やべぇ…俺、今…推しキャラからガチ応援されてる!?落ち着け俺、そうだ…素数を数えて…!?)
実は幸喜…鬼滅の刃のキャラで一推しなのは、甘露寺 蜜璃である。推しキャラから本気で応援され、内心パニックになっていた。
ターボン「てめぇ…また邪魔すんのかこの野郎!!」
タイクーン「ぬっ!?邪魔してんのはそっちだろ!?良いか、蜜璃さんは柱なんだ!!大事な任務を任されてんだよ!!責任重大な任務の邪魔をしちゃあダメだろ!?」
ターボン「うるせぇ!!まずはてめぇからぶっ殺してやる!!」
怒ったターボンはレイズチェーンアレイを振り回し、タイクーンへ攻撃を開始する。
タイクーン「ニンッ!!」ポンッ!!
すると、タイクーンの姿が一瞬にして消えた。
ターボン「何っ!?」
蜜璃「えぇ〜!?消えた!?」
ターボン「ッ!!そこかっ!!」
ターボンは後ろに振り向くと同時に、左手のグリップで打撃を繰り出すが…そこにタイクーンの姿は無い。
タイクーン「正解はここだ!!」
タイクーンはターボンの頭上に姿を現すと、無数の手裏剣型光弾を発射した。
ターボン「ぐっ!?」
ターボンの近くで爆発が起こり、爆風に包まれて行く。
ターボン「ゲェッホ!!ゲェッホ!!」
タイクーン「もっと本気で来いよ!!ほら、早く!!」
ターボン「ゲホッ…黙れぇ!!」
ターボンはレイズチェーンアレイをタイクーンに向かって振るう。
タイクーン「ッ!?」
蜜璃「あっ!?」
しかし、ターボンが攻撃したのは丸太であった。タイクーンはターボンの懐に素早く入り、タックルを繰り出した。
ターボン「ぎゃっ!?」
タイクーン「へへ〜ん、どうだ!?俺の忍法・変わり身の術は!!」ドヤッ!!
蜜璃「スゴいよ幸喜君!!本物の忍者みたい!!」
鉄珍「本物みたいじゃのぉて、本物の忍者じゃよ。」
蜜璃「あっ!?そ、そうでした……」汗
多彩な忍術を駆使して戦うタイクーンを褒め称える蜜璃と鉄珍。
タイクーン「い、いやぁ〜それ程でもぉ〜♪」アハハハハ
お調子者のタイクーンは、思わず照れる。
ターボン「デレデレしてんじゃねぇよ!!」ブォンッ!!
タイクーン「うおっと!?」
ターボンが振り下ろして来たレイズチェーンアレイを、バク転で躱すタイクーン。横から迫りくるチェーンアレイはバク宙で、上から迫りくるチェーンアレイは側転やバク転でヒラリヒラリと避けていく。
ターボン「ぜぇ…ぜぇ……くそがぁ!!」
闇雲にレイズチェーンアレイを振り回したターボンは、体力が尽きそうだ。それもその筈、レイズチェーンアレイは超重量級の重さで、威力は高いものの、その分隙が多い。反対に、ニンジャブーストフォームのタイクーンは機動力・俊敏性・隠密性に特化しており、ブーストバックルを使用してから格段にパワーアップしているため、ターボンにとっては最も相性が悪い相手になっている。
タイクーン「そんじゃ、そろそろ決めるぜ…蜜璃さん、見ていてください!!俺の必殺技!!」
蜜璃「うん、しっかり見てるよ!!」
タイクーンはブーストバックルを操作すると、ニンジャデュアラーを構える。
音声が響くと、忍術を発動する。
タイクーン「まずはこれだ、分身の術!!」
無数の分身を出すと、ターボンを撹乱させ…1体1体がターボンを攻撃し、空中へと飛ばしていく。
タイクーン「かーらーのー!!」
すかさずタイクーンはバックルを操作し、空中へと飛び上がる。
タイクーン「分裂手裏剣の術、くらええぇぇっ!!」シュシュシュシュシュッ!!
トドメは無数に分裂する手裏剣型光弾を放った。
ターボン「ぎゃああああぁぁぁぁ!!」チュドーン!!
タイクーンの必殺技を受けたターボンは、空中で変身が解除される。そして、颯太郎の姿に戻ると、戦闘不能になった。
蜜璃「やった!!幸喜君が勝ったんだ!!」ギュゥゥウウウウッ!!
鉄珍「むほぉ…シ・ア・ワ・セ♡」ボンッ!!
タイクーンの勝利を見届けた蜜璃は思わず鉄珍を抱き締め、鉄珍は全身を真っ赤にし、幸せそうに気絶した。
タイクーン「さぁ、早く安全な場所に行きましょう!!」
蜜璃「あっ!?そうだ、翔君は!?」
タイクーン「翔なら、鬼ジャマトと戦ってます!!けど、アイツ…俺より遥かに強いんで大丈夫です!!」
蜜璃「それでも、助けに行かないと!!炭治郎君達もきっと戦ってる筈だから!!」
タイクーン「そうですね、まずは里の人達を避難させないと!!」
ターボンを撃破したタイクーンは、蜜璃と共に里の人達を安全な場所へと避難させた。
颯太郎「ぐっ…こんな、筈じゃ…こんな筈じゃ……!!」
誰も居なくなった里にて、ボロボロになった颯太郎が倒れている。そこに、ヘルメスが姿を現す。
ヘルメス「随分好き勝手しようとしてくれたな?」
颯太郎「…!!」
ヘルメス「だが、お前はまんまと罠に嵌った。目の前の甘い誘惑に乗り、数多くのチート能力を手放した事が運の尽きとなったようだな?」
ヘルメスがそう言うと、ターボンのIDコアが消滅した。その直後、颯太郎の身体が消えていく。
颯太郎「お、覚えてろ!!次あった時は必ず…!!」
ヘルメス「安心しろ、貴様に次は無い。さらばだ…」
颯太郎の身体が消滅すると、彼が使用していたデザイアドライバーが地面に落ちた。
ヘルメス「風隼 颯太郎…貴様は、仮面ライダー失格となった。」
ヘルメスはデザイアドライバーを回収すると、静かに姿を消した。
こうして、鬼滅の刃の世界にいたジャドウライダーは討伐された。しかし、翔と幸喜のミッションは、まだ終わっていない。
『鬼ジャマト』…鬼滅の刃の世界に適応するため、ポーンジャマトが変化した姿。攻撃されても瞬時に再生する。また、血鬼術を1つ使うことができ、それぞれ違う血鬼術を使用する。首を切断されると消滅する。