さぁ、ゲームの時間だ   作:やさぐれショウ

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33.ジャドウライダーを討伐せよ『ブラーリ編・その2』

ブラーリを撃退した一海と諒芽は、荷物運びを手伝っていた。

 

ヨル「あのロイドさん、寝室は?」

 

ロイド「勿論別々です。」

ロイド(来客の時にそれっぽく誤魔化したいが、ホームステイ中だから厳しいか……)

 

ヨル「そ、そうですね。」

 

一海「結構広い家ですね?」

 

諒芽「海外の家ってこんな感じじゃねぇのか?」

 

荷物の整理をしていると、アーニャが駆け寄って来た。

 

アーニャ「アーニャん家にいらしゃいませ!」

 

歓迎する彼女を見て、思わず微笑むヨルと一海と諒芽。

 

ヨル「よろしくお願いします、アーニャさん。」

 

一海「歓迎してくれてありがとうな、アーニャ。」

 

諒芽「よろしくな、アーニャ!!」

 

こうして、フォージャー家にホームステイすることになった一海と諒芽。既に、一風変わったこの家族からは信頼を得ていた。

父、ロイド・フォージャー…精神科医、正体はスパイで、コードネームは『黄昏』…母、ヨル・フォージャー…市役所職員、正体は殺し屋でコードネームは『いばら姫』…娘、アーニャ・フォージャー…正体はエスパー…ホームステイ、木場 一海…正体はオルフェノクでコードネーム(?)は『仮面ライダーバッファ』…同じくホームステイ、鏡 諒芽…正体は人間でコードネーム(?)は『仮面ライダーダパーン』。

この変わったホストファミリーに、こりゃまた変わった者が2人仲間入りしたのだった。フォージャー家はそれぞれの正体を隠しているが、一海と諒芽は仮面ライダーであることを隠していない。そもそも、先程のブラーリの襲撃でやむを得ず変身することになったのだ。

 

アーニャ「アーニャ、母案内する。後、カズにぃとリョウにぃも。」

 

ロイド「一段落着いたら、面接の練習するぞ〜?」

 

アーニャの後に続くヨル達。まず、キッチンにやって来た。

 

アーニャ「ここキッチン!!父料理上手い!!」

 

ヨル「そうなんですね。そういえば、一海さんも料理上手と仰っていましたね?」

 

一海「はい、得意料理はパスタなんですよ。あ、でも皆さんには日本料理を楽しんで欲しいんで、夕食は俺らが作ります。」

 

諒芽「よぅし、そんじゃあ寿司握るか!!」

 

アーニャ「日本料理!?寿司!?ワクワク!!」

 

一海と諒芽の言葉に、目をキラキラさせるアーニャ。

 

一海「諒芽、こう見えても料理結構できるんですよ?」

 

諒芽「おいおい、どう見えてんだ?もしかして、かっけぇってか!?」

 

一海「いや、バカっぽく見える。」

 

諒芽「そっかバカっぽく見えるか〜、っておい!!」

 

アーニャ「カズにぃリョウにぃおもしろい〜!」

 

一海と諒芽は子どもが好きである。すっかりアーニャも虜にしていた。続いて、バスルームにやって来る。

 

アーニャ「ここがトイレ、お風呂!!」

 

ヨル「ピカピカです!」

 

一海&諒芽「「それな〜!!」」

 

続いて洗面所にやって来た。

 

アーニャ「アーニャ1人で顔洗える!」

 

ヨル「アーニャさん偉いです。」

 

一海「うんうん、良いことだ。」

 

諒芽「そうだな、色々できると自信もついてくるぜ☆」

 

そして、アーニャの自室にやって来る。

 

アーニャ「ここアーニャの部屋、いらさいませ!!」

 

ヨル「ふふっ、お邪魔します。」

 

一海「俺達も入って大丈夫か?」

 

アーニャ「うん、来て来て♪」

 

諒芽「サンキュー!」

 

一同はアーニャの部屋に入る。

 

ヨル「まぁ、可愛い部屋。」

 

アーニャ「キメラさんを紹介する〜。」

 

キメラ(アーニャ)「私がキメラだ、よろしょうお願いします。」

 

茶番であっても、ヨルと一海と諒芽はそれを受け入れる。

 

ヨル「初めましてキメラさん、アーニャさんの母です。」

 

一海「キメラって言うのか、俺は仮面ライダーバッファだぜ。」

 

諒芽「よぉキメラ!俺はパンダヒーロー、仮面ライダーダパーンだぜ!」

 

茶番後、ロイドの部屋に案内される。

 

アーニャ「ここ父の部屋!」

 

ヨル「ロイドさんのお部屋ですか。」

 

ヨルの部屋は、ロイドの部屋の左隣である。

 

アーニャ「ここ母の部屋、隣はカズにぃの部屋、カズにぃの隣リョウにぃの部屋。」

 

ヨルの隣の部屋は一海の部屋、その隣は諒芽の部屋となっている。

 

一海「いやぁ、何かすいません。個別の部屋まで用意して貰って…」

 

諒芽「ロイドさん、本当にありがとうございます!!」

 

ロイド「あまり気にせず、自分の部屋だと思ってくつろいでください。家具の配置はどうです?軽く掃除もしておきましたが。」

 

ヨル「はい、大丈夫です!」

 

アーニャ「アーニャも掃除手伝った〜!!」

 

一海「そうなのか!ありがとうなアーニャ。」

 

諒芽「神対応とはまさにこの事…マジ感謝しかねぇ!!」

 

メンバーからお褒めの言葉をいただき、嬉しそうにするアーニャ。

 

アーニャ「えへへ、偉い?偉い?」

 

しかし、本当は…一生懸命やったのは事実だが、転倒してバケツの水をぶち撒けてしまった。

 

ロイド「お前はバケツを引っくり返しただけだろ?」汗

 

アーニャ「ガーン!!」

 

諒芽「ま、まぁまぁ…アーニャもアーニャなりに一生懸命やったんだよな?」

 

アーニャ「うん、アーニャ頑張りますた!!」

 

ロイドの言葉にショックを受けたアーニャだったが、すかさず諒芽がフォローしたことですぐに機嫌を直した。その後は、ティータイムという名の休憩をすることに…出されたクッキーは、ロイドの手作りである。アーニャも手伝ったそうなのだが、またも失敗してしまったようだ。

 

一海「アーニャ、人ってのは失敗することで大きくなって行くんだぞ?」

 

一海の言葉に、安心するアーニャ。

 

ロイド(一海君も諒芽君もアーニャの相手をよくしてくれている。任務も順調に進みそうだ。)

 

一海達が来た事で、ロイド自身も安心していた。一息ついた後は、アーニャとヨルの面接練習をすることに…一海と諒芽は見守り役となった。ロイドはまるで面接官のようなのだが、アーニャとヨルが珍回答を連発していた。

 

諒芽「…w」

 

一海「おい、笑うなw

 

諒芽「違う違う、今のはゲップが出たんだ…w

 

一海「もっと失礼だろ…

 

彼女達の珍回答連発に、一海と諒芽は笑いを堪えるのに必死だった。このままでは駄目だと判断したロイドは、入学を諦めようとするが、ヨルが必死に説得する。

 

ロイド「よし、出かけよう。一海君達も良かったらご一緒に。」

 

出掛ける事を提案したロイド。彼の狙いは、アーニャとヨルに社会に触れて何かを得る事であろう。そして、3人の共通認識を作ることだ。

 

 

 

アーニャ「おでけけおでけけランラララン♪」

 

ロイド「お出かけな?」

 

街中を楽しそうに歩くアーニャと、彼女の言葉にツッコミを入れるロイド。

 

アーニャ「母手繋ぐ?」

 

アーニャがヨルに手を差し伸べると…

 

ヨル「…!よろしくお願いします♪」

 

ヨルはアーニャと手を繋いだ。そんな彼らを微笑ましく見る一海と諒芽。

 

一海(一風変わってる、か…そんな事は無いと思うんだけどなぁ。)

 

諒芽(見てるこっちが癒やされるんだよなぁ~。)

 

アーニャもすっかり、ヨルに懐いているようだ。だが、何かを思ったのか…アーニャは突然ヨルの手を解き、鉢植えに身を潜めた。

 

一海(あ、やっぱ変わってるな…)汗

 

諒芽(こりゃあ心開けるまで、もう少し時間が必要かもしれねぇな……)汗

 

そんな彼らを、遠くから見ている存在があったことを、この時の彼らはまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九頭夫「見つけたぞ、仮面ライダーバッファと仮面ライダーダパーン…この世界のライダーは、オレ…島袋(しまぶくろ) 九頭夫(くずお)様だけで十分だ。この世界はオレが守ってやるから、とっとと退場しろっての。」

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