フォージャー家のお出かけに同行することになった一海と諒芽。ミュージカルのステージでは、アーニャは目を半開きにしたまま爆睡し、何故かヨルは両目の下にクマができていた。
一海「あの〜、ロイドさん…お二人、いや3人ダウンしてますよ?」汗
諒芽「…うーん。」
諒芽は終始つまらなさそうにしていた。
ロイド(よし、次行こう。)
その後、一同は美術館にやって来た。
ロイド「アーニャ、ここでは大きな声を出すなよ?」
アーニャ「うぃ。」
うぃ…それは、アーニャなりの返事と思われる。
諒芽(ひょえ〜、どれも高そうな絵ばっかりだな!!)
一海(高そうな絵ばっか…多分コイツはそう思ってるだろうな。)汗
一流の音楽の次は、一流のアートに触れて以下略…ロイドはそう思っていた。だが……
アーニャ「父〜、スッポンポンスッポンポン!!」
諒芽「ブッフォ!!w」
アーニャ「首ちょんぱ身体ちょんぱ!!」
諒芽「ブフゥッ!!がっははははwww」
アーニャの容赦無い言葉に、諒芽はとうとう笑いを堪える事ができなくなり…大爆笑した。
ロイド「大きな声を出すなと言ったろ…」汗
一海「諒芽、お前なぁ…!!」汗
そんな2人に呆れるロイドと一海。ふと、ヨルを見てみると…彼女は一枚の絵に釘付けになっていた。よく見ると、そこにはギロチンや処刑される寸前の人物、大勢の大衆が描かれていた。
ロイド「よ、ヨルさん…?」
一海(あ、やっぱこの人変わってるな…)汗
恐ろしげな絵にうっとりするヨルに、困惑するロイドと一海。
美術館の後は、一休みすべくとあるショッピングモールの休憩スペースにやって来た。ここでは、子どもでも楽しめるような設備がいくつもある。アーニャはお絵かきスペースを指差しながら言う。
アーニャ「アーニャあれやりたい!」
ロイド「お絵かきか、良いぞ。ヨルさん、一海君と諒芽君も一休みしましょうか。」
ヨル「はい。」
一海「わかりました。」
諒芽「了解です!!」
近くには椅子があるため、子どもを見守りながらリラックスすることができる。アーニャは何かをブツブツ言いながら何かを描いている。
ロイド「そろそろ行きましょうか。」
ヨル「えぇ。」
ロイドは次の場所に移動する為、アーニャを呼びに行く。
アーニャ「できたー!!」
アーニャも絵が完成したようだ。
ロイド「アーニャ、次行くぞ?」
アーニャ「っ!?」
アーニャ(これ見られたら、アーニャの能力バレちゃう…!!)
そう思ったアーニャは、描いた絵を隠そうと貼り付く。だが、ほとんど隠れていない。
ロイド「おぉ、大作だな。」
諒芽「おっ?森の中にブタ(?)が居るな。」
アーニャ「これはお城に住んでるキメラさん!!」
諒芽「あぁ、悪い悪い。」
ロイド「でも、ボンドマンは分かるぞ、当たりだろ?」
アーニャ「うい…」
一海「あれ?よく見たらこれ、仮面ライダーか?」
アーニャ「そ!バッハとザパーン!!」
一海「バッファとダパーンな?」汗
すると、アーニャは何故かホッとしたような顔をしていた。仮面ライダーの戦いを見ていたのか、バッファとダパーンのことも知っているようだ。名前は覚えられていないが……
ロイド「次は仕立て屋に行くぞ?」
仕立て屋に着くと、ヨルとアーニャの服を作ってもらう事に。面接の為の服を所望しているのだ。購入した後、店を出て街を歩く。
諒芽「…?」
ふと、諒芽は後ろを振り向く。
一海「どうしたんだ、諒芽?」
諒芽「…いや、何でも無い。」
諒芽(誰かに着けられてる気がするな…)
諒芽は一海に手招きをし、耳元でこう呟く。
諒芽「なぁなぁ、この間の奴が来てる気がするんだ。」
一海「何だって?」
諒芽「多分だけど、仲間も引き連れてるかも…でけぇ半グレ組織のリーダーって神様言ってたからな。」
一海「ソイツはヤバいな、待ち伏せるか?」
諒芽「だな。」
嫌な予感を感じた2人のライダーは、準備を整える。
ロイド「…?どうかしましたか?」
一海「あ、ロイドさん。ちょっと近くを散策して来ても良いですか?」
ロイド「構いませんよ。」
写真屋に入ったフォージャー家を見送ると、来た道を少しだけ戻って行く。
諒芽「おい、いい加減出てきたらどうだ?」
諒芽がそう言うと、路地裏から九頭夫が姿を現した。それも、数多くの半グレ達を連れて…
半グレ「おっ?コイツらかぁ、中々ショボそうな奴らだぜ!!」「ギャハハハ!!こっちは50人もいんだ、勝ったも同然だぜ!!」
半グレ達は鉄パイプやナイフ、数人はピストルを手にしている。
九頭夫「よぉ、今日こそがてめぇらの命日だ!!」
九頭夫はそう言うと、デザイアドライバーにハンマーバックルをセットする。
一海「私利私欲の為に力を振るうようなバカに、仮面ライダーを名乗る資格なんてねぇ!!」
諒芽「上等だ、返り討ちにしてくれるわ!!」
一海はゾンビバックルを、諒芽はマグナムバックルをセットする。
彼らが仮面ライダーに変身が完了したタイミングで、写真屋からフォージャー家が出て来てしまう。
ブラーリ「お前らあの家族を狙え!!男は殺して、女とガキは攫え!!」
ブラーリが指示を出すと、半グレ達は一斉にフォージャー家に襲い掛かる。
バッファ「そうはさせるか!!」ガツンッ!!
すかさずバッファは、拡張武器であるゾンビブレイカーのカバーを足蹴りでスライドし、トリガーを押す。
そして、ゾンビブレイカーから紫色の衝撃波を襲い掛かって来た半グレ達に飛ばした。
半グレ「「「ぎゃあっ!?」」」
半グレ達は爆発に包まれ、ボロ雑巾と化して地面に突っ伏した。
ダパーン「はいはい皆々様!パンダヒーローの力、とくとご覧あれ!!」
ダパーンはハンドガンモードのマグナムシューター40Xのレバーを引く。
その直後、半グレ達の銃に向かって実弾を放ち、銃を破壊した。
半グレ「しまった、銃が!!」「くそっ、どうすれば!?」
ブラーリ(つっかえねぇなコイツら…ならばオレがやる!!)
ブラーリはハンマーバックルを操作すると、レイズハンマーにエネルギーを纏わせる。
ブラーリがレイズハンマーを地面に叩きつけると、赤色のエネルギー波が高速で発射された。
バッファ(マズい、避けたらフォージャー家に当たっちまう!!)
ダパーン(ならば、己の身を盾にして防ぐしか!!)
バッファとダパーンは自身を盾にして、フォージャー家を守り…ブラーリの必殺技を受けた。
地面を転がるバッファとダパーン。
ブラーリ「おいその程度かぁ?この間の勢いはどこに置いてきたんだあぁん?」
バッファとダパーンを煽るブラーリ。
バッファ「ほざけ、俺達はまだ倒れねぇ!!」
ダパーン「仮面ライダーは人類の為に戦ってるんだ、簡単にはやられねぇよ!!」
気合いを入れて立ち上がるバッファとダパーン。バッファはゾンビバックルを操作すると、左手のバーサークローを地面に叩きつける。
すると、地面から無数の手が現れ、ブラーリを捕らえる。
ブラーリ「ぐおっ!?何だこれ、う、動けねぇ…!!」
突然の事に戸惑うブラーリ。
ダパーン「バッファ、ちっと小型バックル持ってねぇか?」
バッファ「蛇口ならある!!」
ダパーン「オッケー、借りるぜ?」
ダパーンはウォーターバックルをマグナムシューター40Xに取り付け、蛇口を捻る。
音声が響くと、バッファはブラーリ目掛けて突進し、頭部の角でブラーリを宙に飛ばした。そのタイミングでダパーンは、マグナムシューター40Xのトリガーを引く。
マグナムシューター40Xからは凄まじい量の水が勢いよく噴射された。
ブラーリ「冷てええええぇぇ…!!」
大量の水に撃たれたブラーリは、そのまま遠くまで飛ばされた。
半グレ「り、リーダーがやられたぞ!!」「に、逃げろ!!あんな奴らに敵う訳ねぇ!!」
リーダーがやられた半グレ達は戦力がガタ落ちし、逃げ出そうとする。
バッファ「…逃がすか!」
バッファは再びバックルを操作し、地面から無数の手を出現させて半グレ達を1人残らず全員捕らえた。ダパーンが警察に通報し、まもなく半グレ達は全員逮捕された。
警官「お前…仮面ライダーか!?」
アーニャ「まって!!バッハとザパーンみかた!!」
ヨル「この仮面ライダー達は、私達を守ってくれたのです。」
ロイド「私達が見ていました。」
バッファとダパーンも逮捕されそうになったが、フォージャー家が無実を証明してくれた。
その後は演説を見に行ったり、レストランで食事をしたり、リフレッシュをしたり…だが、そこでひったくりを見てしまった。老婆が男に財布を盗られたのだ。
ヨル「逃がしません、待ちなさーい!!」
諒芽「ヨルさん、俺も行きます!!」
ひったくり犯をヨルと諒芽が追い掛ける。ロイドはアーニャを抱いて行動を開始する。ふと、アーニャが鼻血を出してしまったが…途端に「ケーキ食べたい」と言い、指を指す。彼女の人差し指の先には、不自然な歩き方をする男の姿があった。
一海(あれが犯人か…諒芽に知らせねぇと。)
一海はスマホを取り出し、諒芽に電話をかける。しかし、諒芽が到着するよりも早く、ロイドがひったくり犯から財布を取り返す事に成功した。その後、老婆に財布を返し、感謝された。
ロイド「ありがとうヨルさん、今日は良い気分転換になりました。また仕事、頑張ります。」
ロイドの言葉に、思わず頬を赤く染めるヨル。ロイドの頬も赤くなっていた。
アーニャ「父と母、いちゃいちゃ?」
アーニャの言葉に「「してません!!」」と同時に言った。
一海「良い家族だな、諒芽。」
諒芽「だな〜、やっぱりお似合いだよな。」
その後、買い物を済ませた後、フォージャー家宅に帰ってきた。その後、アーニャは模擬面接の続きをしたのだが、後半から上手く行かなくなった。ヨルがココアやコーヒーを淹れ、心を落ち着かせた。
一海「あ、ロイドさん。今夜は俺達が飯を作ります。」
諒芽「今夜は日本料理である寿司を握ります!!」
ロイド「そうですか、ではよろしくお願いします。」
アーニャ「すし!!ワクワク!!」
ヨル「どのようなお寿司ができるのでしょうか。楽しみにしてます。」
一海と諒芽は夕食として『寿司』を振る舞った。マグロやサーモン、鯛やいくら、たまご等の定番のネタは勿論、巻物や軍艦巻、焼き肉や天ぷら等の変わり種のネタも作った。食事の時、フォージャー家が寿司に舌を巻いたのは言うまでも無い。幸せそうに寿司を食べるフォージャー家を見て、彼らを絶対に引き裂けさせないと胸に誓う一海と諒芽であった。