一海と諒芽がこの世界に降り立って、1週間が経過した。今回は、名門イーデン校の受験である(アーニャの)。尚、一海と諒芽はフリーの日だ。
諒芽「あ〜〜〜〜…暇……」
一海「だな…やることも殆どねぇし、どーすっかなぁ……」
外出の許可も得ているのだが、それでは面白くない。すると、諒芽は何かを思い付いたのか声を上げる。
諒芽「なぁなぁ、俺達もさ…イーデン校に行ってみねぇか?」
一海「はぁ?いやいやいや、あくまでもアーニャの受験なんだし、俺等は部外者だろ?」
諒芽の提案をすぐに否定する一海。しかし、その程度で諒芽は折れない。
諒芽「いやいや、そんな事ねぇだろ?俺等はホームステイさせて貰ってるんだぞ?それに考えてみ?もしだぞ、もし…受験会場にブラーリが来たら、誰が対処するんだ?相手は目的を果たす為なら手段すら選ばねぇ…だったら、俺等で何とかしようぜ?」
一海「ぐぬぬ……」
諒芽「それにだ、仮面ライダーの名誉回復のため…ドカッと活躍しちゃおうぜ!!な?な?」
一海(確かに、諒芽の言ってる事に一理ある…この世界からのライダーへの信用はもはや…だけど、俺等が介入した事でアーニャが落ちちまったら……くそっ、どうする?考えろ…考えるんだ……)
考え込む一海。それを見た諒芽は、少しため息を着く。
諒芽「悩めるんなら行こうぜ!!大丈夫だって、俺達なりのエレガントで行きゃあイケる!!」
一海「なっ!?ちょ、おい諒芽!!」
そして、諒芽に引き摺られる形でイーデン校へと向かうことになった。
その頃、イーデン校では…どういう訳か動物達が脱走し、訪れた親御さん達はパニックへと陥っていた。その中に、何故か制服を着たジャマト達がいる。
ロイド(そこまでするか…イーデン校!!)
ロイドはアーニャを抱いて走っていた。
ロイド(非常時の出る本性を見るつもりか…パニックになれば試験官の思う壺だ。)
ロイド「フォーメーションDを崩すなよ?動物達にも破壊神で臨むんだ。」
その頃…試験官達も慌てた様子でいた。
マスター「おい誰だ、あそこまでやれと言ったのは?」
試験官1「えっ、マスターでは?」
マスター「えっ!?」
マスター(まさかこれは…本物のハプニング!!?)
試験官達も予想外のトラブルに混乱し始める。その時だった……
どこからか声が聞こえたかと思うと、高壁の上に2つの影が見える。
ロイド(一海君に諒芽君!?)
バッファとダパーンの登場に、戸惑うロイド。その時、近くで男の子が転倒する瞬間を見た。
ロイド「っ!?」
男の子「うわっ!?待って、お父さーん!!」
転倒した男の子に、猛スピードで接近するロイドと仮面ライダーバッファ。
バッファ「止まれぇっ!!」ガッ!!
ゾンビブレイカーを盾にし、牛の突進を食い止めるバッファ。その隙にロイドが男の子を救助した。
ロイド「大丈夫か?」
父親「おぉ、よくやった!!」
男の子は泣きながら父親に飛び付いた。その直後、ヨルがリーダー格と思わしき牛を瞬時に気絶させた。
ヨル「いえいえちが、違います!!昔ヨガを習っていまして」
バッファ「ナイスですヨルさん!!」
ヨル「へぇっ!?あ、はい…」汗
父親「おぉ、流石だ!!」
ダパーン「ちょっとちょっと、お礼ぐらい言えないとエレガントじゃありませんよ?」
父親「ふえっ!?ぱ、パンダ…?」汗
ダパーンは父親にそう言うと、赤い布を取り出し、バッファを飛び越えていく。
ダパーン「ほぉ〜らほらほら!!こっちだこっちだ!!」
すると、突進してくる動物達は一斉にダパーンの方へと走って行く。
ダパーン(よし、掛かった!!)
ダパーンは校内の物を壊さないように気を付けながら、動物達を飼育小屋へと誘導していく。
ジャマト「ジャジャッ!!」「ジャアッ!!」
学生ジャマト達はそうはさせるかと言わんばかりにダパーンを追い掛ける。ダパーンは飼育小屋の上に飛び乗り、動物達が入っていくのを確認し、ドアを締めた。
ダパーン「よしよし、よく帰ってきたな♪」
ジャマトA「ジャッ!!」
ダパーン「ふんっ!!」ドパァンッ!!
迫り来るジャマトAを、張り手で吹き飛ばすダパーン。
バッファ「ダパーン!!」
ダパーン「俺は大丈夫だ。」
バッファが駆け付けたタイミングで、ダパーンは名乗りを上げる。
ダパーン「輝く
ダパーンが名乗ると、何故か彼の背後に花火が咲いた。
バッファ(いやいや、エレガントじゃねぇって!!)
ダパーン「おいバッファ…!!お前もやるんだよ…!!さぁ、さぁ…!!」
バッファ「はぁっ…!?」
バッファは戸惑いつつも、名乗りを上げる。
バッファ「罪の無い者達を傷付けようとするのであれば、この我が許さぬ!!この角、手足、全身は、罪無き者達を救うためにある!!我、仮面ライダーバッファ!!」
バッファの背後に、紫色の花火が咲く。
ダパーン(ふっ、決まったぜ。)
バッファ(これ、めっちゃ恥ずい…)汗
名乗りを上げたライダー達を、学校内から見る試験官達。
試験官2「ま、マスター…あれは……」
マスター「か、仮面ライダー…しかし、仮面ライダーは悪のはず…なのに、何故我が校を守る?」
やはり、この世界では仮面ライダーは悪という概念があるようだ。しかし、今のバッファとダパーンにそんな事は関係無い。
バッファ「ダパーン!!」
ダパーン「おう!!」
バッファとダパーンはジャマトを討伐すべく、一斉に走り出す。バッファはゾンビブレイカーを柳葉刀のように振るい、ダパーンはまるで踊るようにステップを踏みながら戦う。
バッファ「せいっ!!やっ!!」ザシュッ!!ガキンッ!!
ダパーン「よっ!!ほいっ!!」ドカッ!!ボコッ!!
お互いを信頼し合っている2人は、上手く連携を取りながら、確実にジャマトを倒していく。
ロイド(一海君、諒芽君…!!)
ヨル(わぁ、何て素晴らしい連携なのでしょう…!!)
男の子「すごーい!!」「がんばれー、仮面ライダー!!」
女の子「お母様、仮面ライダーってエレガントですわね!!」「かっこいい〜!!」
このハプニングから人々を救いに来たライダー達は、周囲から黄色い声援を浴びせられる。
バッファ「決めるぜ!!」
ダパーン「俺達の必殺!!」
バッファとダパーンはバックルを操作する。直後、バッファは左手のバーサークローを地面に叩き付け、ダパーンはリボルブオンをした後右足で地面を踏む。
音声が響くと、学生ジャマト達は大空に飛ばされ…直後、無数の赤い火の玉がジャマト達を追う形で大空へ上がっていく。やがて、それは花火となってジャマト達を消滅させた。その直後、周囲は大歓声へと包まれた。
ダパーン「ふぅ、これで…親御さん達を守れたな。」
バッファ「だな。」
バッファとダパーンの介入により、会場に訪れた人達は軽傷者が数人出た程度で済んだ。すると、アーニャが気絶した牛に近付くと、牛を優しく撫で始めた。
アーニャ「大丈夫ます、怖くない怖くない。」
慌ててロイドがアーニャを抱き抱えるが、牛は彼らに背を向け、飼育小屋へと戻って行った。その時、マスターが全力疾走でこちらへとやって来た。
マスター「た、助かった、礼を言う…そして、今日の所は完敗だ。」
マスターの言葉にキョトンとするフォージャー家と2人のライダー。
マスター「混乱の収集の為、面接試験は開始時刻を遅らせる事にする。身なりを整えてから再度会場へと来い。お前達は、我が校に挑む為の資格がある!!」
どうやら、フォージャー家の落第は無いようだ。
ロイド「先生…お気遣いありがとうございます。ですが、ご心配なく…こんなこともあろうかと、もう一着備えてありますので。」
溝にハマった男の子を助けて一度着替えて、今のタイミングでもう一度着替えて…どんだけ替え持ってんの?(汗)
マスター(な、なんかエレガントと言うより…この人たち怖い…!!)汗
ダパーン「おぉ、備えあれば何とかって奴だな。」
バッファ「憂いなしな?」
こうして、フォージャー一家は面接本番へ……
九頭夫「えっ、おい…オレの出番は?」