合格発表から3日後……
アーニャ「アーニャ合格ぅ〜、アーニャ合格ぅ〜、アーニャ合格ぅ〜♪」
キメラさんと共に、何やら謎のダンスをしているアーニャ。それを見守るロイドとヨル。
ロイド「何をやってるんだアイツは?」
ヨル「合格するように、お祈りのダンスを踊っておられるようです。」
ロイド「あぁ、そうですか…」汗
あくまでも補欠合格ということで、必ず合格とは限らない。その為、合格を祈って舞い踊っているそうだ。その時、電話が鳴った。ロイドは真っ先に電話に向かい、受話器に耳を当てる。
ロイド「はい、フォージャー……はい…はい……では、失礼します。」
果たして、合否の結果は……
アーニャは見事、イーデン校に合格したのだ。クラッカーを鳴らすロイドと、合格を喜ぶアーニャ。一緒に喜ぶヨルと一海と諒芽。
アーニャ「ち〜ち〜!アーニャ合格!!」
ロイド「よく頑張ったな、アーニャ!!」
アーニャ「やったー!!」
ヨル「良かったですね、嬉しいです!!」
ロイド「ヨルさんも本当にありがとう!!」
一海「っしゃああぁぁ!!スゴイぞアーニャ!!」
諒芽「うおおぉぉ!!流石アーニャ!!」
困難を乗り越えた先には、喜びがある。共に喜びを分かち合うフォージャー一家とライダー達。
一海「よしっ、アーニャが勝ち取った合格のお祝いとして…!」
諒芽「おう、寿司握るか!!」
アーニャ「おぉ、すし!!ワクワク!!」
ロイド「一海君と諒芽君も、本当にありがとう。」
ヨル「はい、一海さんと諒芽さんもアーニャさんの支えになってますからね♪」
アーニャの合格祝いに、寿司を作る事にした一海と諒芽。日本の寿司は、フォージャー一家にはとても好評であったのだ。その時、電話が鳴った。ロイドが対応し、その数分後……赤縁メガネとアフロヘアー、左耳のピアスが特徴の男がやって来た。名は『フランキー・フランクリン』、ロイドの良き情報屋である。バーリントでタバコ屋を営みつつ、情報収集等で黄昏(ロイド)のサポートを行っている。だが、この名前は偽名であり、本名は誰にも明かしていない。
フランキー「おーい、合格したって〜?お祝いだお祝い!!」
そして、フォージャー家に上がり、ワイン等を持ってきた。
フランキー「あ、どうも奥さんとホームステイファミリー初めまして!ロイドの友人のフランキーです!」
ヨル「どうも、」
アーニャ「もじゃじゃ!!」
一海「初めまして、木場 一海です。」
諒芽「鏡 諒芽です〜。」
フランキーがやって来た所で、アーニャの合格祝いの宴が始まった。
フランキー「へぇ〜、これが日本の寿司って奴かぁ!!ムグッ、美味っ!?」
アーニャ「すし、美味い!!」
ヨル「ん〜、最高れすね〜♪」
フランキーも寿司を気に入り、アーニャとヨルも舌を巻いている。何やら、ヨルの様子がおかしいが…まぁ、宴には支障はないだろう、たぶん……
フランキー「ん~お前ちゃんと飲んでるの〜?」
ロイド「ほっとけ…」汗
アルコールが入って、ほろ酔い状態のフランキー。おそらく、ヨルも既に酔っているのだろう。
フランキー「良かったねアーニャちゃん、今ならパパがご褒美に何でも買ってくれるってよ~♪」
ロイド「こら、勝手に約束するな…!」
フランキーの言葉に笑顔を見せるアーニャ。
アーニャ「アーニャ、欲しいものじゃなくてしてほしいことがある!!」
ロイド「ん、何だ?可能な範囲であれば応じるぞ?」
アーニャがやりたい事とは……何やら部屋を暗くし、シアターのような雰囲気に……て訳では無く、テレビの映像だった。どうやら、ボンドマンに関するごっこ遊びがしたいようだ。しかし…
ロイド「無理、却下。」
アーニャ「…!!」ウルウル
ロイドの言葉に、涙目になるアーニャ。近くにフランキーが来ると…
フランキー「ヒドい!ケチ!鬼!!アーニャ学校行かないから!!」
…と、アーニャの気持ちを代弁した。
ロイド「勝手に代弁するな…」汗
しかし、最終的にはやることになった。会場の手配はフランキーが行い、フォージャー一家とライダー達は会場へと向かうことに、それも飛行機で。間もなく飛行機は飛び立ち、会場へと向かって飛んで行く。街の夜景がよく見える、操縦はロイドが行っている。いざ、城に到着すると、アーニャとフランキーがはしゃぐ。しかし……
アーニャ「…何か違う。」
ロイド「違うって何が?」
アーニャ「敵と家来が居ないおしろなんて、おしろじゃない…アーニャしょんぼり……学校いけなくなりそう……」
この会場の城は完全貸切であり、フォージャー一家とフランキー、そして一海と諒芽以外誰も居ない。ロイドとヨルは困ってしまった。だが、急遽大勢をよび、パーティのような感じになった。でも、敵が居ない…その時……
どこからか謎の声が聞こえたと思うと、地面からツタのような物が生えてきて……その中から無数のジャマトが出現した。
男1「な、何だ!?」
男2「あれも、黄昏さんの依頼で来たのか!?」
女1「いや、何あれ!?」
女2「ちょっ、こっち来てるわよ!!」
ジャマト達は訪れた人達に襲い掛かって行く。すると、一海と諒芽が前に出てきて、ジャマト達と戦闘を始める。
一海「やめろ!!」ドカッ!!
一海は肉弾戦で戦い…
諒芽「パーティーに水を刺すんじゃねぇ!!」ゴォンッ!!
諒芽はフライパンで戦う。
諒芽「一海、行こうぜ!!」
一海「あぁ!!」
デザイアドライバーを身に着けた一海と諒芽は、それぞれのレイズバックルを取り出すと、それを交換し、ドライバーに装填する。
2人の背後に、文字が出現すると、2人は変身ポーズを決め、バックルを操作する。
一海が変身した仮面ライダーバッファは、マグナムフォー厶となり、マグナムシューター40Xを装備する。諒芽が変身した仮面ライダーダパーンはゾンビフォームとなり、ゾンビブレイカーを装備する。
2人の仮面ライダーは、人々を守るためにジャマト達の方へと走って行く。
女3「あれ、仮面ライダー…?」
女4「えっ、私達を守るために戦ってるの……?」
男3「アイツら、俺達の敵じゃないのか?」
男4「味方だったら、頼もしいかも…」
すると、フランキーがマイクを持ちながら実況を始める。
フランキー「さぁ、お前ら注目!!仮面ライダーは本当に人類の敵なのか!?いや、コイツらだけは違う!!牛のライダーは仮面ライダーバッファ!!心の中に宿る炎、
バッファはマグナムシューター40Xを使ってジャマトに実弾を発射したり、鈍器として殴っている。ダパーンはゾンビブレイカーを唸らせ、迫りくるジャマト達を次々と斬り捨てている。
ジャマトA「ジャッ!!」
バッファ「おっと、おらっ!!」ドゴォッ!!
ジャマトA「ジャアッ!?」
ダパーン「っ!おりゃっ!!」バキィッ!!
ジャマトB「ンジャア!?」
互いの事を信頼し合っているバッファとダパーンは、見事な連携で多勢のジャマト達をどんどん倒している。
「おぉっ、良いぞ仮面ライダー!!」「いけぇ、ライダー!!」「頑張れライダー!!」
周囲の者達も、バッファとダパーンが味方であると認識されたようで、次第に応援の声が大きくなっていく。
アーニャ「っ!!バッハー!!ザパーン!!」
アーニャも思わず喜び、バッファとダパーンを呼ぶ。
ダパーン「〜♪」フリフリ〜
バッファ「!!」コクッ!
アーニャに手を振るダパーンと、アーニャに頷いてみせるバッファ。一海と諒芽は、ファンサービスも忘れない。
ダパーン「行くぜ、俺の必殺!!」ガツンッ!!
ダパーンはゾンビブレイカーのカバーを蹴り上げると、まるで刀を構えるようなポーズを取る。ダパーン目掛けて走ってくるジャマト達…次の瞬間……
ダパーン「ライダースラッシュ!!」ガッ!!
迫りくるジャマト達をゾンビブレイカーで斬ったのだ。
ダパーン「りゃあっ!!」ズパァッ!!
ジャマトC「!?」
ダパーン「ほっ!!」ズシャッ!!
ジャマトD「!!」
ダパーン「アーニャ!!」ジャキッ!!
ジャマトE「〜!?」
ダパーン「合格!!」ドシャッ!!
ジャマトF「…!!?」
ダパーン「おめでとぉぉおおおお!!」グシャアッ!!
ジャマトG「ジャア…!!」
アーニャを讃えるダパーンに斬られたジャマト達は爆散した。その直後、ダパーンの後ろに小さな花火が上がった。
アーニャ「〜!!」
アーニャが喜ぶと、ダパーンの近くにハテナミッションボックスが落ちて来た。
ダパーン「どれどれ、必殺技を決める、か……成る程。」
ダパーンがミッションボックスを開けると、そこにはブーストバックルが入っていた。
ダパーン「おっ!!ブーストバックル来たぁ〜!!」
早速ブーストバックルを装填し、バックルを操作するダパーン。
ダパーン「っしゃあ!!」
ゾンビブーストフォームになったダパーンは、苦戦するバッファの手助けに向かう。
バッファ「!!…くそ、数が多い…だが、負けるか!!」
バッファはマグナムシューター40Xを鈍器として扱い、ジャマト達と戦っていた。
ダパーン「よっとぉ!!」ドッゴォッ!!
そこにダパーンが駆け付け、バッファを助ける。
バッファ「ダパーン、助かった!!」
ダパーン「気にすんなよ、バッファ!!」
グータッチをするライダー達は、武器を構える。
ロイド(一海君、諒芽君…!)
ヨル(アーニャさん、とっても喜んでますね〜♪)
アーニャ「バッファとダパーンかっこいい〜!!」
思わず微笑むロイドとヨル、歓声を上げるアーニャは漸くバッファとダパーンと言えた。ダパーンはブーストで加速しながらゾンビブレイカーでジャマト達を攻撃し、バッファはライフルモードに切り替えたマグナムシューター40Xからレーザーを放ち、ダパーンを援護している。
ダパーン「バッファ、使え!!」
ダパーンはブーストバックルを外し、バッファに投げ渡した。
バッファ「えっ!?あ、何で…!?」汗
ダパーン「お前のカッコいいとこ見せてやれよ!!」
バッファ「ダパーン…おう!!」
バッファはブーストバックルを装填し、バックル操作を行った。
最も相性ピッタリなバックルを用いた現時点での最強フォーム『マグナムブーストフォーム』になったバッファは、マグナムシューター40Xをハンドガンモードに切り替えると、レバーを引く。
その後、トリガーを引いて弾丸の嵐をジャマト達に放った。爆散するジャマト達、続いてライフルモードに切り替え、もう一度レバーを引く。
そして、爆煙から現れたジャマト達目掛けてレーザーを放った。
マグナムシューター40Xから放たれた太いレーザーは、ジャマト達を包みこんでいった。その後、ダパーンはゾンビバックルを操作し、左手のバーサークローを床に叩き付ける。
その後、床から無数の手が現れると、残ったジャマト達を拘束した。すかさずブーストバックルを操作するバッファ。
音声が響くと、ブーストライカーが現れ、バッファローのような姿に変わり、鳴き声を上げる。
これはブーストライカーの形態の1つ『バッファモード』だ。ブーストライカーはブーストバックルの使用者によって、様々な動物の姿になることができるのだ。
バッファ「ダパーン!ライダーの必殺技といえば、アレだよな?」
ダパーン「あぁ、アレだな!!」
バッファはバックルを操作すると、ダパーンと共に空中に飛び上がる。
ドライバーから音声が響き渡ると、ブーストライカーが吐き出す炎と共に、バッファとダパーンはライダーキックを繰り出した。2人のライダーが放ったライダーキックは、ジャマト達を貫き、全滅させた。バッファとダパーンの活躍により、フォージャー一家と訪れた人達は助かった。
ジャマト達が全滅すると、夜空には数多の花火が上がった。会場の人達は、イーデン校に合格したアーニャと、怪人から守ってくれたバッファとダパーンに盛大な拍手を送る。
「アーニャちゃん、おめでとう!!」「バッファ、ダパーン、すごかったぞ!!」
その後、訪れた人達は皆撤収し、フォージャー一家とライダー達だけが残った。
アーニャ「アーニャ孤児院出てからワクワク、ちちのおかげ…アーニャ、学校頑張る!!」
ロイド「…そうか。まぁ、なんだ…取り敢えず、入学おめでとう。」
アーニャを抱き締めるロイドを見守る、一海と諒芽。
一海(良かったな、アーニャ。)
諒芽(この頑張り、ぜってぇ無駄にならねぇからな。)
アーニャは、一海と諒芽の元に走る。
アーニャ「かずにぃとりょうにぃ、ありがとう!!」
無邪気な笑顔を見せるアーニャ。その時、一海と諒芽の身体が光り始める。
ロイド「一海君、諒芽君!?」
一海「おっ、この現象が起きるって事は…ミッションコンプリートか。」
諒芽「ちぇ〜、もうちょっとだけここに居たかったんだけどなぁ。」
どうやら、ミッションを達成し、この世界から去ることになったようだ。
アーニャ「…かずにぃ、りょうにぃ、いっちゃいや…」ポロポロ…
お別れだと察したアーニャは、思わず涙をこぼす。そんなアーニャを優しく撫でる一海。
一海「アーニャ、安心してくれ。2度と会えないわけじゃないからな。」
アーニャ「…ほ、ほんと…?」
諒芽もアーニャの目線に合わせ、彼女に語る。
諒芽「あぁそうさ、きっとまた会える。」
一海と諒芽を包む光は、段々強くなっていく。
一海「ロイドさん、今日までお世話になりました!!」
諒芽「ヨルさんにもよろしく伝えておいてください、お世話になりましたって!!」
ロイド「わかりました。では、お元気で。」
一海と諒芽に笑顔を見せるロイド。
諒芽「んじゃ…」
一海「またな、アーニャ。」
アーニャ「かずにぃ…りょうにぃ……ばいばい…」
やがて、光が強くなると…そこに、一海と諒芽の姿は無かった。この世界にいたジャドウライダーとジャマト達は、仮面ライダーバッファと仮面ライダーダパーンの活躍によって殲滅した。これにて、『SPY×FAMILY』の世界は救われたのであった。