一同は、目的地の大型ショッピングモールに到着した。
諒芽「よぉし、着いたか。」
一海「取り敢えず変身しとくか?」
紫「そうだな、何かあってからでは遅い。」
友香「翔さん、どうですか?」
翔「好きにすると良い。紫、コイツは返す…」
武「ま、まぁ…変身した方が、安心だよな……?」
6人はデザイアドライバーのスロットに、レイズバックルをセットする。
そして、変身ポーズを決め…
翔「…。」
翔以外は『変身』と叫び、レイズバックルを起動させた。
武が変身したのは、羊を彷彿とさせる『仮面ライダーメリー』だ。
ダパーン「な、なぁ…何かゾンビとジャマトが来てねぇか?」汗
ギーツ「あれだけ叫んだんだ、そりゃそうだろ…」
メリー「えぇっ!?な、何で言ってくんねぇんだよ!?」
ギーツ「少しは自分で考えろよ、バカたれ。」
ライダーへ変身が完了した直後、沢山のゾンビやジャマトがやってきてしまう。今回のジャマトは、如何にもゾンビな『ゾンビジャマト』だ。ギーツは装備した新武器『レイズチェーンアレイ』の鉄球をブンブン振り回し、ハンマー投げのように回転しながらゾンビ達に向かっていく。
ゾンビ達は頭部を粉砕され、次々と倒れていく。
胡桃「おおぉぉっ!!スゲェなぁ!!」
由紀「あ、青空君カッコいい!!」
ギーツ「よっと…へぇ、コイツは良い。気に入った…」ジャラッ…
バッファ「成程、頭を狙えば良いのか。」
ダパーン「ま、ゾンビってのは頭が弱点って相場が決まってるだろうし……」
ギンペン「弱点さえ分かればこっちのモノだ。」
ナーゴ「そうですね。頭を中心に狙いましょう!」
メリー「よ、よし…」
メリー(ここで活躍すれば…!!)
ゾンビ及びゾンビジャマトの弱点が分かったところで、他のライダー達も続々とゾンビ達を殲滅にかかる。
バッファ「そらよっと!!」ヴオオォォンッ!!
ゾンビジャマトA「ウゥッ…!?」バタッ…
バッファ「はぁっ!!オラッ!!」ヴォォオオオオッ!!
ゾンビA「ウオォォ…」ドサッ……
バッファはゾンビブレイカーを振り回し、ゾンビ達の頭を粉砕していく。ナーゴもバッファに続き、ゾンビ達の頭をレイズハンマーで叩く。ギンペンとダパーンは遠距離攻撃で近接戦を行うライダー達を支援した。
メリー「おりゃっ!!って、あわわわわ!?」ブォォオオンッ!!
メリーも負けじとゾンビ達に立ち向かうが、ブーストレイズバックルの力が強く…逆に無様な姿を見せてしまうだけだった。
メリー(くそが…これじゃあ俺が一番の足手まといじゃねぇか!!こんな筈じゃ…)
ギーツ「よし…そんじゃ、進むぞ。」
ギーツを先頭にし、ショッピングモールの中に潜入する一同。案の定、中にはゾンビとゾンビジャマトの群れが徘徊している。
胡桃「奥に食料があるんだが…これじゃあ進めねぇじゃん……」
ギーツ「何弱音吐いてんだよ…だったら、道を作ってやろうじゃねぇか。」
胡桃「ち、ちがうし…燃えてくるって言いたかったんだよ…!」
ギーツ「それで良い…」
バッファ「あー、翔の奴…自分にも他人にも、滅茶苦茶厳しい性格なんだよ…あはは……」
由紀「どうしてそんなに厳しいの?」
ナーゴ「周りのことを考えてくれてるからですよ?」
ギーツ「そこ、私語は慎め。」
ダパーン「取り敢えず、俺と紫とお前は…この子達を守ろうぜ?」
ギンペン「意義なしだ。」
メリー「お、おぉ…」
メリー(おいおい、全然リーダーシップを発揮できねぇんだが…ま、発揮したことねぇけど…)汗
作戦として、ギーツ、バッファ、ナーゴが胡桃と共に近接攻撃で道を作り…ダパーン、ギンペン、メリーは他のメンバーを守りながら進んでいくモノだ。ギーツの合図で、近接担当はゾンビ達の殲滅を始める。討ち漏らしたゾンビ達は、ダパーンとギンペンが薙ぎ倒す。メリーは相変わらず調子が出ず、またも足を引っ張ってしまう。すると、1体のゾンビジャマトがメリーに遅い掛かって来る。
ゾンビジャマト「ウオォォ…!!」
メリー「う、うわああああぁぁぁぁっ!!」
ダパーン「ッ!!」
咄嗟にダパーンが、メリーの前に出た。その直後…
ゾンビジャマト「ガアアァァッ!!」ガブッ!!
ダパーン「うぎゃああぁぁっ!!」
ダパーンは右腕をゾンビジャマトに噛まれてしまった。
メリー「あ……あ…ああぁぁ……!!」
メリーはその場で尻餅を突き、戦意が消失してしまう。
ギーツ「ちぃっ!!」ダッ!!
ギーツはすぐにダパーンとメリーの救出に向かい、メンバー達に指示を出した。
ギーツ「食料の元に走れ!!」
ギーツの指示を聞いたメンバー達は、一斉に走り出す。そのタイミングで、ギーツはレイズバックルを起動させる。
アームドチェーンアレイを振り回し、ゾンビジャマトの頭を粉砕…ダパーンとメリーの救出に成功した。
ダパーン「わりぃ翔ちん、噛まれちまった…!」
ギーツ「早く行くぞ。」
メリー「……。」
ギーツ「お前もだよ、置いてくぞ?」
ゾンビ達をなぎ倒し、メンバー達の元へ向かう3ライダー達。
そして、無事に食料を確保できたのだが…
ダパーン「お、俺…ここで終わっちまうってのかよ……」
ゾンビジャマトに噛まれ、感染してしまったダパーンは落ち込んでいた。
バッファ「お、おい諒芽…噛まれたのか…?」
ダパーン「…あぁ。」
ナーゴ「そ、そんな…」
ギンペン「どうにかして、元に戻せないのか…?」
美紀「それならワクチンを」
ギーツ「無駄だ。」
美紀「…えっ?」
ギーツ「この世界のワクチンは、あくまでゾンビに対抗するもの…ゾンビとゾンビジャマトはちげぇんだよ。」
美紀の提案をバッサリと切り捨てるギーツ。
メリー「じゃ、じゃあ見殺しにするのかよ…!!」
ギーツ「は?誰が見殺しにするっつったよ?てかお前…スゲェバックル手に入れた割には、随分立派な足枷になってくれたなぁ?」
ギーツはそう言うと、メリーのデザイアドライバーから強引にブーストレイズバックルを取り外した。
メリー「なっ!?おい、それを返せ!!」
ギーツ「お前みてぇな奴にコイツは勿体ねぇ。コイツを使う前に、戦う覚悟を身に着けろカス野郎。」
メリー「…!!」
その時、ブーストレイズバックルが火を噴き、どこかへ飛び去って行ってしまった。ブーストレイズバックルは力が強力過ぎるが故に、1度しか使えないのだ。
悠里「あら、バックルさんが…!」
由紀「と、飛んでっちゃった…」
ギーツ「…ちっ。」
つい、舌打ちをしてしまうギーツ。彼は今、物凄く機嫌が悪い…
ダパーン「しょ、翔ちん…俺……」
ギーツ「まだだ。」
ダパーン「…へっ?」
ギーツ「まだ終わってねぇだろ…簡単に諦めてんじゃねぇぞこの野郎……」
ダパーンと目を合わせ、ギーツは言う。
ギーツ「諒芽…お前はどんなに絶望的な状況であっても、周りを励ますムードメーカーだ……俺に悪戯して、ゲンコツくらっても性懲りもなくまた繰り返す程の鋼のメンタルがある……普段のお前は、簡単に絶望しねぇはずだ…選ばれた以上、最後まで諦めんなよ?」
ダパーン「…へへ、そうだな…サンキュー翔ちん、元気出たぞ!!」
ギーツ「それでこそお前だ、諒芽。」
希望を取り戻したダパーンは、少しずつ立ち直って来ている。
ギンペン「ゾンビ化を戻す方法があるのか、翔?」
ギーツ「このゲームを終えることだ、そうすればゾンビ化が解けるかもしれねぇ。」
僅かな望みをかけ、このゲームを生き残る…そうすれば、諒芽の状態異常が解ける可能性がある。
デザイアグランプリにて、命を落とした者は脱落…世界からも存在を抹消される。