さぁ、ゲームの時間だ   作:やさぐれショウ

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オリジナルバックル出ます。


42.ジャドウライダーを討伐せよ『ナッジスパロウ編・その4』

あかねの自殺未遂事件から数日後、今ガチの公式YouTubeチャンネルには黒川 あかねに関する動画が出ていた。見てみると、今ガチメンバー達との思い出を始め、彼女がどれだけ頑張っていたのかを振り返る内容となっていた。どうやら、アクアやMEMちょを初めとする今ガチメンバー達からの応援メッセージだったのだ。投稿されてから24時間後、瞬く間にバズり、炎上もある程度治まった。

 

この日の収録日、紫と友香も見学に来ていた。何でも、今ガチメンバー達からお呼ばれしたそうな。この日の彼女は、まるで『星野 アイ』のようだった。

 

紫(あかね…すごい演技力だ……)

 

友香(まるで、今は亡き『星野 アイ』さんみたい……)

 

キャストもスタッフも、カメラマンも他のメンバー達も皆…あかねに視線を向ける。いつもは素っ気ないアクアだが、この日はあかねにだけ素直だった。そんなアクアをからかうMEMちょとゆき、アクアは教室から出ていった。

 

ゆき「あかね、どうする!?」

 

MEMちょ「これガチでガチのやつあるよ!?」

 

「「どうするどうする!?」」

 

ふと、あかねを見ると…頬を少し赤く染めていた。

 

あかね「ど、どうしたら良いのかな…?」

 

「「あ、いつものあかねに戻っちゃった。」」

 

スイッチが切れたのか、いつも通りのあかねに戻っていたのだ。

 

MEMちょ「えっ、あかね的にガチで来たらガチで返すの?」

 

ゆき「マジで付き合うルートある?」

 

あかね「あ、あるか無しで言ったら…ある。」

 

あかねの返答に「「キャー♪」」と嬉しそうな反応をするMEMちょとゆき。

 

ゆき「だったらもう、裏でもあの感じで攻めるしかないでしょ!?」

 

MEMちょ「マジ!?マジ!?」

 

「「面白くなってきた〜♪」」

 

大盛りあがりの2人。

 

紫「2人共その辺にしておけ、あかねが恥ずかしがっているだろう。」

 

ゆき「でもでもぉ、紫も嬉しくない!?」

 

MEMちょ「そうだよ、あかねがもしかしたらアクたんと付き合うかもしれないんだよ!?あ、もしかして…ゆかりんもアクたん狙ってたりする?」

 

紫「それは無い、私には既に恋人がいるからな。」

 

紫の言葉を聞き、「「えぇ〜!?」」と驚くMEMちょとゆき。

 

友香「そういえば、まだ言ってませんでしたよね?」

 

紫「あぁ、そうだな。」

 

ゆき「紫に彼氏さんがいるってことは…もしかして友香にもいるの!?」

 

友香「はい、いますよ♪」

 

MEMちょ「まさかの!?ゆったんもお付き合い済みなのか!!」

 

ゆき「ねぇねぇ、2人の彼氏さんってどんな人!?教えて教えて♪」

 

早速質問攻めを開始するゆき。

 

紫「答えられる範囲で良ければ答えよう。」

 

MEMちょ「ズバリ、付き合い始めたのはいつ?」

 

友香「昔からの幼馴染だったので、高校生になってからですね。」

 

ゆき「昔から仲良しで、その流れで付き合ったんだ〜♪へぇ〜、良いねえ♪」

 

その後の質問攻めに、冷静に答える紫と楽しそうに答える友香。その時……

 

 

「ちょっと、関係者以外立ち入り禁止ですyがふぁっ!?」

 

 

スタッフの悲鳴が聞こえてきたと思うと、教室の戸が勢いよく開き…

 

鳳翔鈴「見つけましたよ、私のアクアに集る雌豚共…」

 

ハイライトの消えた目を向ける鳳翔鈴が入って来た。彼女は既にデザイアドライバーを身に着けており、モンスターバックルを構えている。

 

ゆき「えっ、何!?」

 

MEMちょ「な、なんかヤバくない…?」

 

あかね「ど、どうしよう…!!」

 

明らかに普通じゃない鳳翔鈴を見て怖がる3人。そんな彼女達を守るように立つ紫と友香。

 

友香「私が足止めします!!紫さん、皆さんをお願いします!!」

 

友香はそう言うと、ビートバックルを構える。

 

紫「了解した、さぁ皆こっちだ。」

 

キャスト達及びスタッフ達を避難誘導する紫。鳳翔鈴と友香は仮面ライダーに変身し、一騎打ちを開始する。

 

ナッジスパロウ「はぁっ!!ふぅっ!!」

 

ナーゴ「はっ、やっ!」

 

ガキンッ!!ガキンッ!!

 

ナッジスパロウのモンスターグローブとナーゴのビートアックスがぶつかり合い、火花を散らす。その間に、メンバー達を教室から退室させた紫。

 

紫「1階に移動しよう、慌てず落ち着いてな。」

 

ゆき「ゆ、紫って…こういうの慣れてるの?」

 

紫「まぁな。」

 

数々の戦場や修羅場を乗り越えて来た紫にとって、避難誘導はお手の物だ。しかし、そんな彼らの前にドルオタジャマト達が立ち塞がる。

 

MEMちょ「うわぁっ!?あの時の怪物!!」

 

あかね「か、数が多い…!!」

 

紫「…やむを得ん。」

 

紫はデザイアドライバーを装着すると、ファンバックルをドライバーに装填する。

 

 

《SET》

 

 

紫「変身。」

 

 

《ARMED FAN》

 

 

《READY FIGHT!!

 

 

仮面ライダーギンペンへと姿を変えた紫は、レイズファンを飛ばし、ジャマト達を撃破する。そして、メンバー達の誘導を再開する。

 

ギンペン「皆、こっちだ。」

 

ギンペンの後に続くメンバー達。その後も、階段に無数のジャマト達が居たが、ギンペンは必殺技を連発して道を切り開いていった。だが…

 

ギンペン「ハァ…ハァ……」

 

必殺技を使用しすぎたせいか、次第に息が荒くなってくるギンペン。

 

MEMちょ「ゆかりん、大丈夫!?」

 

ギンペン「ハァ…だ、大丈夫だ……ハァ…ハァ……」

 

大丈夫だと言うギンペンだが、足取りが重い…遂にはフラ付き、倒れそうになる。咄嗟にあかねがギンペンを支え、転倒せずに済んだ。

 

あかね「紫ちゃん…!」

 

ギンペン「あぁ…ありがとう、あかね……」

 

そんな中、またドルオタジャマト達の群れが現れた。

 

ゆき「またジャマト…!!」

 

ノブユキ「紫はもう限界…こうなったら、俺が行くしか!!」

 

ケンゴ「俺も行く!!」

 

ボクシングのような構えを取るノブユキと、ギターを構えるケンゴ。しかし……

 

 

ギンペン「よせ!!」

 

 

ギンペンが彼らを止めた。

 

ノブユキ「えっ、何で!?」

 

ケンゴ「紫、どうしてだめなんだ!?」

 

ギンペン「あのジャマトは生身で戦っても、戦闘経験が浅ければ勝つ事は難しい。仮面ライダーは人類を守るために戦っている…君達が命を落とせば、悲しむ者がいるだろう?私は大丈夫だ、だから……どうか、応援して貰えないだろうか?」

 

ジャマトと呼ばれる怪人は、生身の人間が戦うのは無謀と言っても過言ではない。それも、戦闘経験が無い者や浅い者では敵わない。それが群れをなせば尚更勝てない。だからこそ、ライダーがいるのだ。どんなに厳しい状況でも、冷静に考え、的確な判断でメンバー達をここまで導いてきた仮面ライダーギンペンこと、東雲 紫。

 

あかね「……ばれ…」

 

ゆき「あ、あかね…?」

 

あかね「頑張れ、紫ちゃん!!」

 

紫の言葉を聞き、あかねは彼女を応援し始める。

 

MEMちょ「そうだよ、ファイトだよゆかりん!!」

 

あかねに続いて紫を、ギンペンを応援するMEMちょ。

 

ゆき「うん…私達がここまで来れたのは紫のおかげ、私も紫を応援してる!!だから、もう少しだけ頑張って!!」

 

ノブユキ「行けぇ仮面ライダー!!」

 

ケンゴ「ライダー頑張れ!!」

 

「ライダー!!ライダー!!ライダー!!ライダー!!」

 

メンバー達はギンペンの勝利を信じ、大きな声援を送る。その時、ギンペンの右手に水色の光が収束していくと…それが、段々形を形成していく。それは、水色と白の2色で構成され、雪の結晶を模様した大型バックルだった。すかさずギンペンは、ファンバックルを外し、大型バックルを装填し、バックル操作を行う。

 

 

《FROZEN》

 

 

《READY FIGHT!!

 

 

ギンペンの身体が吹雪に包まれて行くと、顔面部にゴーグルのようなバイザーがあり、上半身がアイスホッケーのユニフォームのような鎧『フローズンチェスト』、両手には白と水色のグローブ『フローズングローブ』が装着されている。更に、右手には白い長柄と先端に氷を彷彿とさせる水色の刃が着いた武器『フローズンスティック』を装備している。冷静沈着な紫の行動とメンバー達からの声援が力となり、『フローズンフォーム』へと遂げた仮面ライダーギンペン。

 

ギンペン「ふっ!!」

 

ギンペンはフローズンスティックを構え、ドルオタジャマト達へと向かって行く。棒術が得意なギンペンには、フローズンバックルとの相性は抜群だった。得意の棒術を駆使して、氷の刃でジャマト達を斬って行く。

 

ギンペン「これで終いだ。」

 

ギンペンはフローズンスティックに着いている雪の結晶型ハンドル『フローズンハンドル』を勢いよく回転させる。

 

 

《FROZEN CHARGE》

 

 

フローズンスティックから音声が響くと、ギンペンはフローズンスティックのトリガーを引く。

 

 

《TACTICAL BLIZZARD》

 

 

ギンペン「はぁぁああああああ!!」

 

ギンペンがフローズンスティックを勢いよく回転させると、ジャマトの群れに暴風雪が飛んで行った。ジャマト達はみるみる凍り付けにされていく。最後に、ギンペンがフローズンスティックを1振りすると、凍り付いたジャマト達は砕け散った。

 

MEMちょ「やったぁ、ゆかりんが勝った!!」

 

ゆき「良かった~♪」

 

あかね「やったね、紫ちゃん!!」

 

ノブユキ「おぉ、やっぱりライダーってすげぇ!!」

 

ケンゴ「ホントだよ、あんなにいた敵を簡単に倒すなんて…!!」

 

新たな力を身に付け、戦いに勝ち、メンバー達を誰一人怪我させる事無く守り抜いたギンペン。ギンペンの勝利を喜ぶメンバー達。

 

ギンペン「さぁ皆、出口はもうすぐだ。」

 

やがて、ギンペンはメンバー達を外へ連れ出す事に成功した。そのタイミングで、上からナッジスパロウとナーゴが飛び降りて来た。

 

ナッジスパロウ「ゼェ…ゼェ……ち、力が…」

 

ナッジスパロウのドライバーに着いているモンスターバックルを見ると、力を使い果たしたのかゼェゼェ言っている。モンスターバックルには意志があり、力を使いすぎると疲れてきてしまう。そうなれば、使用ライダーを弱体化させてしまうのだ。

 

ギンペン「大丈夫か、ナーゴ!?」

 

ナーゴ「大丈夫です、それより皆さんは?」

 

ギンペン「安心しろ、皆無事だ。怪我人も居ない。」

 

ナーゴ「良かったです♪」

 

無事に合流したギンペンとナーゴは、バックル操作を行う。

 

 

《FROZEN STRIKE》

 

 

《BEAT STRIKE》

 

 

そして、漸く立ち上がったナッジスパロウ目掛けてライダーキックを放った。ナッジスパロウは咄嗟にガードをするが、ギンペンとナーゴのライダーキックを受け、吹っ飛ばされた。

 

ナッジスパロウ「がふぁっ……うぅ……」

 

ナッジスパロウは変身が解除され、鳳翔鈴の姿に戻り、戦闘不能になった。

 

ゆき「友香も勝ったよ!!」

 

MEMちょ&あかね「「やったぁ!!」」

 

初めてナッジスパロウに勝利したギンペンとナーゴ。鳳翔鈴は何も言わず、メンバー達を睨みつけると、逃げるように去って行った。ギンペンとナーゴは変身を解き、元の姿に戻る。

 

友香「そういえば、アクアさんはどちらへ?」

 

MEMちょ「うーん、事務所にでも戻ったのかなぁ?」

 

いつの間にか姿を消したアクア。事務所にでも戻ったのか、こちらに戻って来る事は無かった。

 

紫「…アクアの所属事務所はどこだか教えてもらえないか?」

 

ゆき「確か、苺プロダクションだよ。」

 

紫「そうか、ありがとう。」

 

あかね「…紫ちゃん?」

 

紫「何だか、妙な胸騒ぎがするんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳳翔鈴(成る程、このバックルにエネルギーを供給し続けていれば…弱体化はせずに済む。そうすれば、アクアは私のモノに!!)

 

拠点へと帰った鳳翔鈴は、嫌がるモンスターバックルに多量のミルクが入ったストロー付の大きな瓶を加えさせた。そして、それを固定し、瓶を背中に背負った。

 

鳳翔鈴(次は苺プロに行きましょう。直接迎に行った方が早いですからね…フッ、フフフフ……)




フローズンレイズバックル…氷の力が詰まった大型バックル。上半身にフローズンチェスト、フローズングローブを身に纏い、拡張武器『フローズンスティック』は『ランスモード(槍)』と『サイズモード(鎌)』の2モードに変形できる。

フローズンチェストは腹滑りをする事が可能であり、フローズングローブからは冷気を放つ事が可能。
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