さぁ、ゲームの時間だ   作:やさぐれショウ

43 / 58
43.ジャドウライダーを討伐せよ『ナッジスパロウ編・その5』

ジャマトとナッジスパロウからの襲撃から、今ガチメンバーを守ることに成功したギンペンとナーゴは、世間からの信頼を得つつあった。

 

 

『ギンペンとナーゴ、悪いライダーじゃないじゃん。』

 

『ナッジスパロウ嘘ついてたって事だよね?』

 

『正義のライダーはギンペンとナーゴだね。』

 

『ナッジスパロウが悪で草生えたw』

 

 

SNSではギンペンとナーゴを正義、ナッジスパロウを悪と認識し、様々なコメントが飛び交っている。今までの悪事が引き金となったのか、ナッジスパロウはボロクソに言われてしまっていた。

 

MEMちょ「ねぇねぇゆかりん、ゆったん。」

 

紫「ん?」

 

友香「どうしました?」

 

MEMちょはさっそく、SNSのコメントを紫と友香に見せる。彼女は、紫と友香がライダーである事を知っている。他の今ガチメンバー達も、2人がライダーである事を知っている。

 

MEMちょ「これ見て、ナッジスパロウがめっちゃ叩かれてるの。アクたんも言ってたんだけど、やっぱりナッジスパロウが悪だって。」

 

紫「…しかし、ここまで叩く必要は…まぁ、それを望んだのは奴だが……にしても、少し可哀想に思う…」

 

友香「かなり言いたい放題言われていますね…やり過ぎな気がします……」

 

ナッジスパロウの変身者である鳳翔鈴を少々気の毒に思う紫と友香だが、紫が言ったように…この現状を望んだのは、彼女自身である。これまで、星野 アクアマリンを我が物にしようと行動した鳳翔鈴…モンスターバックルを強奪し、圧倒的な強さを得たものの……紫と友香がそれぞれ新しい大型バックルを手にした事で、形勢逆転…予定が大幅に狂ってしまった。

 

紫「友香…何だか、妙な胸騒ぎがする。」

 

友香「奇遇ですね、私もです。」

 

ナッジスパロウに勝利したものの、何だか嫌な予感を感じる紫と友香。その予感は、すぐに的中する事になる。

 

紫「…ん、あかねからか?」

 

スマホが鳴った為、出てみると…慌てた様子のあかねの声が聞こえて来る。

 

あかね『あ、紫ちゃん!?今すぐ苺プロダクションに来て!!あの変な仮面ライダーが来たの!!』

 

紫「何ッ!?わかった、すぐに向かう!!」

 

友香「苺プロダクションにナッジスパロウが!?」

 

紫「そうだ!!すぐに行こう!!」

 

どうやら、ナッジスパロウが苺プロダクションを襲撃して来たそうだ。紫と友香はデザイアドライバーを身に着けると、急いで苺プロダクションに向かった。

 

 

 

ルビー「ちょっ、何なの…このライダー?」

 

みやこ「ルビー、奥に行ってなさい!!」

 

アクア「……。」

 

ナッジスパロウ「…フフフフフフ…やっと、やっと見つけました…愛しのアクア……」

 

モンスターRB「〜〜ッ!!」

 

ナッジスパロウのドライバーに取り付けられているモンスターバックルは、泣き声すら出せずに居た。ストローがテープで固定され、口から離せなくなっているのだ。更に、そこからミルクが流れ続けているため…ゲップすらできずにいる。吐き戻しても、強制的に胃の中に流し込まれる。モンスターバックルにとって、この状況はもはらや拷問だ。

 

みやこ「アクア、貴方も奥に隠れてなさい!!」

 

アクア「それはできない…」

 

みやこ「どうして…!?」

 

アクア「ナッジスパロウは俺を狙っている。ルビーの所に行ってみろ…あんたもろともルビーが消される。だったら、無駄な抵抗はしない方が良い。」

 

アクアはそう言うと、みやことルビーの前に立つ。

 

ルビー「お、お兄ちゃん!!」

 

ナッジスパロウ「さぁアクア…私と一緒に愛の楽園を創造しましょう!!」

 

ナッジスパロウがアクアの元へ向かおうとした時、彼女の足元が凍り付き、動きを封じる。

 

ナッジスパロウ「ッ!!??」

 

ギンペン「そこまでだ外道!!」

 

そこに、フローズンフォームのギンペンと…ビートフォームのナーゴが現れた。

 

ナーゴ「皆さん、大丈夫ですか?」

 

ルビー「また仮面ライダー!?」

 

アクア「そのライダー達は味方だから安心しろ。」

 

ナッジスパロウ「な、何故居場所がバレた!?」

 

ギンペンとナーゴが来て、戸惑うナッジスパロウ。

 

ギンペン「ね、寝坊助!!」

 

ナーゴ「そんな、寝坊助ちゃん……」

 

ギンペンとナーゴは、ナッジスパロウのドライバーに着いている無惨なモンスターバックルを目の当たりにする。そして、ギリリと拳を握らせる。

 

ギンペン「ナッジスパロウ…貴様、自分が何をしているのか分かっているのか?」

 

ナーゴ「こんなに小さな子を虐めて、貴女は最低です!!」

 

しかし、ナッジスパロウは……

 

 

「うるさい!!私はアクアを手に入れるのであればなんだって利用します!!利用できるモノを利用してこそ、賢いんですよ!!このバックルだって、所詮は道具に過ぎないんですから!!だからコイツがどうなろうと知った事ではありません!!」

 

 

…と、平然と言ってみせた。そして、足元の氷を破壊し、ギンペンとナーゴに襲い掛かる。

 

ナッジスパロウ「ふっ!!はぁっ!!」ギャアッ!!ギャアッ!!

 

ギンペン「甘い!!」ガッ!!ガッ!!

 

ナッジスパロウの攻撃をフローズンスティックで受け止めるギンペン。

 

ナーゴ「えいっ!!」ガァンッ!!

 

ナッジスパロウ「があっ!?」

 

ナーゴはビートアックスでナッジスパロウを叩き斬る。怯んだナッジスパロウに、ギンペンはフローズンスティックの刃で突く。

 

ギンペン「はぁっ!!やぁっ!!」

 

最後に、下から掬い上げるようにフローズンスティックの刃を振るう。ナッジスパロウはそれを避けたが、モンスターバックルとミルク缶を繋いでいたストローが切断された。

 

ナッジスパロウ「!!??」ガクンッ…

 

すると、ナッジスパロウの全身に重力のような重みがのしかかる。モンスターバックルはゼェゼェと息を切らしており、疲れていた。モンスターバックルが疲れていると、使用者は弱体化してしまうのだ。

 

ギンペン「ナーゴ、寝坊助を頼む!!」

 

ギンペンは左手から冷気を発生させ、ナッジスパロウの動きを封じる。その隙に、ナーゴがナッジスパロウのドライバーからモンスターバックルを強引に引き抜いた。

 

ナーゴ「寝坊助ちゃん!!」

 

ナーゴがモンスターバックルからストローを外すと、モンスターバックルは火が着いたように泣き出した。

 

ナーゴ「よしよし、よく頑張りましたね。もう大丈夫ですよ?」

 

ナッジスパロウ「くそぉ…私の、バックルを返せ…!!」

 

エントリーフォームとなったナッジスパロウに、もはや力は無い。

 

 

ギンペン「ナッジスパロウ…寝坊助を乱暴に利用し、虐めた罪は重いぞ?」

 

ナーゴ「寝坊助ちゃんが受けた苦しみ、味わってくださいね?」

 

 

ギンペンとナーゴはバックル操作を行い、ナッジスパロウ目掛けて飛び蹴りを繰り出す。

 

 

《FROZEN》

 

 

《BEAT》

 

 

《STRIKE》

 

 

ドライバーから音声が響き、ギンペンは足に氷のエネルギーを、ナーゴは音符のようなエネルギーを纏ったライダーキックを繰り出した。

 

 

ドゴォォオオオオオオンッ!!

 

ぎゃああああぁぁっ…!!

 

 

ギンペンの氷によって身動きが取れないナッジスパロウは、ダブルライダーキックを受け、変身が解除された。鳳翔鈴の姿に戻り、床を転がって戦闘不能になった。

 

 

 

ナッジスパロウに勝利したギンペンとナーゴは、変身を解いて元の姿に戻った。

 

みやこ「貴女達は、あの時の…!!」

 

ルビー「助けてくれてありがとう!!」

 

アクア「本当にありがとう、助かった。」

 

紫「大した事はしていない。」

 

友香「皆さんの居場所を守れて良かったです!ね、寝坊助ちゃん♪」

 

モンスターRB「ぶ〜♪」

 

友香の腕の中で笑うモンスターバックルは、ゆっくりと目を閉じ…スヤスヤと眠り始めた。

 

紫「ふふっ…おやすみ、寝坊助。」

 

友香「もう安心ですからね♪」

 

その時、紫と友香の身体中が光り始める。

 

ルビー「えっ!?何々、どういう事!?」

 

紫「信じられないかもしれないが、私達はこの世界の住人では無いんだ。」

 

友香「この世界を脅かす悪いライダーも怪人も倒したので、元の世界に帰ります。」

 

アクア「…なる程。」

 

みやこ&ルビー「「いや、何故わかる!?」」

 

1人冷静なアクアにツッコミを入れるみやことルビー。やがて、光が更にまぶしくなり…気が付くと、紫と友香の姿は無かった。ナッジスパロウが倒れた事により、この世界にいるジャマト達も倒れた。この世界は、無事救われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳳翔鈴「ぐぅ……こんな、筈では……!!」

 

その頃、ボロボロになった鳳翔鈴は…何やら人気のない路地裏に来ていた。そこに、女神アフロディーテが姿を現す。

 

アフロディーテ『鳳翔鈴さん、貴女はゲームに負けました。よって、ここで脱落とさせていただきます。』

 

アフロディーテがそう言うと、鳳翔鈴のドライバー真ん中にあるIDコアが消滅…次に、彼女の身体が段々と消えていく。

 

鳳翔鈴「そんな…私は認めてません……こんなの、負けになりません!!たまたま調子が悪かっただけです!!」

 

アフロディーテ『貴女が何を言おうと、負けた事実を塗り替える事はできません。現実を受け入れなさい。』

 

鳳翔鈴「イヤアアアアアアアアアアァァ……!!

 

 

《RETIRE》

 

 

鳳翔鈴の叫びも虚しく、彼女の身体は消滅…デザイアドライバーが地面に落ちた。

 

アフロディーテ『鳳翔鈴さん、貴女は…仮面ライダー失格となりました。』

 

アフロディーテはデザイアドライバーを回収すると、静かに姿を消したのであった。




投稿が遅れてしまい、申し訳ありません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。