ヘルメス『突然だが、少し訓練を交えたゲームを行おう。』
デザイア神殿いるライダー達に言うヘルメス。
翔「本当に突然だなおい…」
ヘルメス『君達ライダーの前に現れる敵は、必ずしもジャマトであるとは限らない。悪質な転生者が変身するライダーの事だってある、そこでだ…君達にはちょっとしたサバイバルを行ってもらう。』
ヘルメスはそう言うと、まるでコロッセオのようなバトルフィールドに9人を転送した。その後、ゲームの説明を行う。
ヘルメス『ルールは簡単、君達9人で連携を取り合い、力を合わせて敵を倒す。使用できるバックルは小型バックルのみ。3分後には訓練用ジャマトが投入される。それまでに小型バックルを見つけるのだ。』
すると、ゴゴゴゴゴ…と地響き音が辺りに響き渡り、迷路が出来上がった。
諒芽「こんなだだっ広い迷路からバックルを見つけろってか!?しかも制限時間はたったの3分…キッチぃけど、面白そうじゃん。」
ヘルメス『安心したまえ、設置されているミッションボックスには必ず小型バックルが入っている。ハズレは…無いとは言えんがな。』
翔「何が安心したまえだ…」汗
ヘルメス『では、始めるぞ。よーい…始め!!』
スタートの合図が出ると、翔はすぐに迷路に入っていく。
翔「…。」スンッ…
翔(匂いは石と砂の匂いのみ…木やロープの匂いは無し。こりゃあ、罠は仕掛けられてねぇな……)
匂いだけで罠が無いことを知った翔は、全員に聞こえるように声を出す。
翔「この迷路に罠は1つもねぇ!!安心して探せ!!」
一海「了解!!」
幸喜「えっ!?そうなのか!?」
友香「翔さんは鼻が効くんです。」
翔を信頼する仲間達は迷路を突き進み、ミッションボックスを探す。最初に見つけたのは、Nだった。
N「あっ、あったわ!!」
ボックスを開けると、中にはプロペラバックルが入っていた。次にVが、アローバックルを見つけ、彩羽がチェーンアレイバックルを見つける。残り時間は1分30秒…翔はシールドバックルと、何やらオレンジ色の斧の形をした小型バックルを手に入れていた。
幸喜「やべぇぞ、全然見つからねぇ!!」
諒芽「どこにあるんだぁ!?」
紫「落ち着け!!まだ時間はある!!」
時間はどんどん減って行き、次第に焦り出す幸喜と諒芽を宥める紫。一海はハンマーバックルを、友香はスピアバックルを見つけた。残り時間が30秒になった所で、紫はウォーターバックル、諒芽はクローバックル、幸喜はダガーバックルを手に入れた。そして、タイマーが0になった時…訓練用ジャマト軍団がフィールドに解き放たれた。そのタイミングで迷路が消滅し、広いバトルフィールドへと切り替わる。9人は小型バックルをドライバーに装填、仮面ライダーへと変身する。
翔は仮面ライダーギーツ(アームドハチェットシールド)になり…
バッファ「よし…!!」
一海は仮面ライダーバッファ(アームドハンマー)に……
タイクーン「おっしゃあ!!」
幸喜は仮面ライダータイクーン(アームドダガー)に……
ダパーン「っしゃあっ!!」
諒芽は仮面ライダーダパーン(アームドクロー)に……
紫は仮面ライダーギンペン(アームドウォーター)に……
友香は仮面ライダーナーゴ(アームドスピア)に……
彩羽は仮面ライダーパンクジャック(アームドチェーンアレイ)に……
Nは仮面ライダーケイロウ(アームドプロペラ)に……
Vは仮面ライダーレター(アームドアロー)へと姿を変えた。
9人のライダー達は、訓練用ジャマト軍団に向かって行った。
斑目「……はぁ…」
カナ「またため息ですか、斑目さん?」
愛「ため息つくと幸せが逃げちゃいますよ、所長?」
ドールハウスでは、翔達の戦いを見守る者達が居た。ドールハウス所長である斑目 セツナを初めとするメンバー達だ。特殊公務員の南田 カナ、ドールハウス専属医の片山 愛、胡蝶 深雪、七草 蜜璃、アイドルであるDollsとNumberSもだ。特に翔を心配していたのは、所長の斑目だった。
斑目「翔の戦い方は本当に危なっかしい…毎度毎度肝が冷える……」
カナ「翔君が心配ですか?」
斑目「…当たり前だ。」
深雪「お気持ちは分かります。ですが所長、翔君には素敵な仲間達がいるじゃないですか。」
深雪は笑顔を崩さずに言うが、斑目は納得いっていない様子。
蜜璃「仲本 幸喜君、すっごく良い子ですよ?真っ直ぐで人柄も良いですし、翔君もだいぶ心を開いていますし。」
斑目「……。」
小型バックルのみで、ジャマト軍団と戦うライダー達を見守るメンバー達。中でも、ギーツは最前線に出てレイズハチェットで訓練用ジャマトを次々斬り裂いて行く。時より苦戦する仲間のライダーを手助けしている。
ナナミ「翔さんって…どの武器も簡単に使いこなしますよね。今更ですが、何者なんですかね……」
アヤ「ホントに今更ね…」
ミア「翔さんが何者かって…ボク達のヒーローじゃん♪」
ディオ「それはそう…」
ギーツ「…くしょいっ、ズズッ……」
タイクーン「おい、大丈夫か翔?」
ギーツ「あぁ、大した事ねぇ。」
ギーツ(誰だ、俺の噂をしている馬鹿は……?)
訓練用ジャマトA「ジャアッ!!」
ギーツ「お前かァ…ハァッ!!」ドザシュッ!!
襲って来た訓練用ジャマトを一刀両断するギーツ。ジャマトが拳を突き出してくれば、レイズシールドで防ぎ、レイズハチェットでカウンター攻撃を仕掛ける。他のライダー達も、連携を取り合って上手くジャマトと渡り合っている。
バッファ「おらっ!!」ガァンッ!!
ギンペン「くらえっ!!」ビシュウウゥゥッ!!
バッファが下がったタイミングで、ギンペンはレイズウォーターから水を出すが……すぐに勢いが弱くなり、やがて水は出なくなった。
ギンペン「しまっ!?」
ダパーン「よいしょおっ!!」ガシュッ!!
訓練用ジャマトB「ジャッ!?」
ギンペンに襲い掛かろうとした訓練用ジャマトBを、ダパーンがレイズクローで攻撃した。
ナーゴ「にゃああぁぁっ!!」ブォンッ!!
訓練用ジャマト「「「ジャジャッ!?」」」
ナーゴはレイズスピアを回転させ、訓練用ジャマト達を吹っ飛ばす。
訓練用ジャマトC「ジャ!?」
訓練用ジャマトD「ジャジャ〜!!」
ケイロウ「フ〜ラフラ〜、フラフラ〜♪」バラバラバラバラッ!!
ケイロウはレイズプロペラで不規則に空中を飛び回って囮となり、訓練用ジャマト達の気を引いていた。
パンクジャック「そぉらぁっ!!」ブォンッ!!ドゴオオォォッ!!
レター「…。」バシュッ!!バシュッ!!
その間に、パンクジャックがレイズチェーンアレイを振り下ろし、レターはレイズアローから矢を放つ。
ギーツ「っらぁっ!!」バキィッ!!
訓練用ジャマト「ンジャアッ!?」
ギーツが攻撃したジャマトから、ミッションボックスが落ちた。
ギーツ「タイクーン、それをやる!!」
タイクーン「サンキュー!!」
タイクーンがボックスを開けると、中にはドリルバックルが入っていた。タイクーンはドリルバックルをドライバーに装填し、バックル操作を行う。
タイクーン「っしゃあ!!デュアル来たぁぁああああ!!」
タイクーンは右手にレイズダガーを、左手にレイズドリルを装備した姿『アームドダガードリル』となった。レイズドリルを勢い良く回転させると、それを活かした左ストレートを放つタイクーン。瞬く間に吹き飛ぶ訓練用ジャマト。
訓練用ジャマトE「ンジャッ!?」ドゴォッ!!ピヨピヨピヨピヨ……
吹き飛ばされたジャマトは、目を回してしまった。その後、タイクーンは地中に潜ると…苦戦しているナーゴの元へ向かい、ジャマトに奇襲攻撃を仕掛けた。
訓練用ジャマトF「ジャアッ!?」
タイクーン「友香、大丈夫か?」
ナーゴ「平気です、ありがとうございます幸喜さん!!」
タイクーン「へへっ、良いって事よ!!」
100体程いた訓練用ジャマトも、残り僅かとなった。すかさずバックル操作を行うギーツ。右手のレイズハチェットを大きく振りかぶると、勢い良く地面に叩き付けた。
オレンジ色のエネルギー波が地面を駆けて行き、ジャマト達に到達した瞬間…青いエネルギーが飛び出し、訓練用ジャマト達を殲滅した。
ヘルメス『ミッションコンプリートだ。』
訓練用ジャマトを殲滅した事で、ゲームは終了した。
デザイア神殿に戻って来たライダー達を、ヘルメスとアフロディーテが迎えた。
アフロディーテ『皆さん、お疲れ様でした!!こちらが、皆さんのスコアとなります。』
1位は翔で、合計1150ポイント…最下位はNで、0ポイントだった。
ヘルメス『普通のジャマトは10ポイント、武器を持ったジャマトは50ポイント、翔が撃破したレアジャマトは500ポイントだ。ちなみに、最下位だった者には…その場でキツい罰を受けてもらう。』
N「…はい?」汗
ヘルメスの言葉に、嫌な予感を感じるN。それは、すぐに現実となる……
ヘルメス『みんな大好き、ブーストキックの刑だ。』
N「ええぇぇっ!?」
突然の罰ゲームを突き付けられ、ムンクの叫びのように驚くN。
翔「そりゃあ良いじゃねぇか…」
何やら悪い笑みを浮かべる翔。ヘルメスは幸喜にブーストバックルを手渡す。
ヘルメス『では幸喜、遠慮は要らん。思いっきりやると良い。』
幸喜「おしっ…N、悪く思わないでくれよ?」シッシッシッ…
幸喜はノリノリで仮面ライダータイクーン(ブーストフォーム)となり、ブーストバックルを操作する。
辺りに待機音が響き渡る。それは、Nにとって絶望へのカウントダウン曲となった。
N「ちょっと待って幸喜ちゃん!!まだ心の準備が」
翔「N、大人しくしてろ。姉貴、手伝え。」
彩羽「あいあいさー♪」
逃げようとするNを抑えつける青空姉弟。
N「あっ!?翔君と彩羽さんに捕まっちゃった!!翔君に捕まっちゃった!!これはぁ…良い!!って、違う違う!!離してちょうだい!?」
翔「離すわけねぇだろ、全員手拍子。」
ブーストタイムの待機音に合わせて手拍子をする仲間達。ヘルメスとアフロディーテもノリノリで手拍子を行う。
一海&諒芽「「わっしょい♪わっしょい♪ソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッ♪」」
待機音に合わせ、祭りの掛け声をする一海と諒芽。
N「紫ちゃん、友香ちゃん!!どうしたら良いかしら!?」
紫「N、腹をくくれ。」
友香「頑張ってください、Nさん♪」
N「そんなっ!?Vちゃん…!!」
V「…ドンマイ、N。」
頼みの女性陣からも見放されるN。
N「待って!!せめて優しく、優しくお願いしまぁぁああああす!!」
翔「仲本、全力でやれ。」
タイクーン「おうっ!!」
タイクーンはブーストバックルを捻り、右足に力を込める。
タイクーンが放った渾身のブーストキックは、Nのケツにクリーンヒット。
口を大きく開けて絶叫するN。それを見て大爆笑する翔、一海達と彩羽とVは盛大な拍手を行った。
翔「因果応報とはまさにこの事だwww」
ケイロウだったNに仕返しをする形で、ブーストキックを行った幸喜。この後、幸喜がNに土下座レベルで謝罪したのは言うまでもない。Nは翔が言ってた「因果応報よ。」と言って彼を許した。
サクラ「…い、痛そうです……」汗
ヒヨ「Nさん、大丈夫かなぁ?」
ヤマダ「ヤマダには、翔さんが悪魔に見えるっす…」汗
レイナ「翔君、容赦ないわね……」汗
シオリ「……翔君、流石に怖いです。」汗
ユキ「……。」汗
トリア「情け無用とはまさにこの事を言うのでしょうか……」汗
容赦もせず、のたうち回るNを笑う翔に…ドールハウスのメンバー達も流石に引いていた。
ハチェットレイズバックル…小型レイズバックルの1種。色はオレンジ。ハンマーバックルと同じ操作方法。拡張武器のレイズハチェットは、デンガッシャー(ハンドアックスモード)と同じ形状。
ブーストキックの刑…とあるバラエティ番組の特殊お仕置きを参考にした刑。ブーストバックルを使用するライダーのキックを、プレイヤーのお尻に向かって放つ。