さぁ、ゲームの時間だ   作:やさぐれショウ

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46. 暗躍する影

ロキ「むぅ…我が全身全霊をかけて育てたジャマトが倒されるのを見るのは、実に辛い……」

 

ジャマーガーデンにて、悪戯の神であるロキが悩んでいた。ジャマトを生み出した張本人であり、愛情を込めてジャマトを育てている。

 

ロキ「うーむ…しかし、新たなジャマトを生み出すにしても…肥料や養分が足りない……」

 

ロキは1体の赤ちゃんジャマトを抱き上げる。すると、赤ちゃんジャマトは元気に笑う。

 

ロキ「ん〜、可愛いでちゅねぇ〜♪」チュッチュッ♡

 

ロキは笑う赤ちゃんジャマトにキスをしたり、頬スリしたりして可愛がる。

 

ロキ「さて、さぁ我の可愛いベイビーちゃん達。ご飯の時間でちゅよ〜♪」

 

ロキが赤ちゃんジャマト達に水やりを始めると、ジャマーガーデン中には元気な笑い声が響き渡った。

 

ロキ(そういえば、脱落したジャドウライダー達のドライバーがあったよな…そうだ、良いことを考えたぞ…!!)

 

ロキは水やりを終えた後、ジャドウライダーが使っていたと思われるデザイアドライバーを手に取る。その後、成長したポーンジャマト達を呼んだ。

 

ロキ「ジャマトを仮面ライダーにしてしまえば良いんだ…そうだそうだそれが良い!!レイズバックルは小型バックルでどうにかなる…だがしかし、IDコアがなぁ……まぁ良い、さぁ我の自慢の子供達、これを装着するんだ!!」

 

ロキがそう言うと、ポーンジャマト達はデザイアドライバーを腰に当てる。すると、ドライバーからベルトが出現し、ジャマト達に巻き付いた。ドライバーが彼らに適合したのだ。

 

ロキ「やった…やったぞ!!流石は自慢の子供達!!ドライバーが適合したのか!!」

 

喜びに浸るロキは、脱落したジャドウライダー達のIDコアをベースに、IDコアを製作し始めた。だが……

 

ロキ「あぁ、ヒビが入ってしまった…何かこれ、カピカピのキャラメルみたいだ……」

 

ポーンジャマトA「ジャ?」

 

ロキ「あぁ、我が息子よ…これは失敗作だ、これは流石に」

 

ポーンジャマトA「ジャジャジャジャ♪」

 

ポーンジャマトAはヒビ割れたIDコアを手に取り、デザイアドライバーに装填した。ポーンジャマトの頭を金属化させたような頭部は、紫色のツタのような何かがあり、左の破損したかのような穴から覗く、ひび割れた緑色の複眼を光らせる不気味な姿となった。頭部以外は、他のライダー達のエントリーフォームと同じである。

 

ロキ「…おぉ…おぉ、これぞ…仮面ライダー……いや、『ジャマトライダー』だ!!そうだこれこれ!!では、ジャマトライダー専用のバックルも作ろう…!!」

 

怪人のジャマトが覚醒した姿『ジャマトライダー』が誕生した。さっそくロキは、ジャマトライダー専用のバックル開発を始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、デザイア神殿では……

 

幸喜「N、本当に悪かった…ちっとやりすぎた……」汗

 

N「き、気にしないで頂戴…」汗

 

ベッドにうつ伏せで寝ているNに、謝罪する幸喜。ブーストキックを受けたお尻が、まだ痛むようだ。

 

翔「まぁだ謝ってんのか仲本…言ったろ、因果応報だって…コイツにはお前のケツを蹴った報いが来たまでだ。」

 

そこに、蜜璃の新作スイーツを持った翔がやって来る。

 

幸喜「翔…けど、Nは仲間だろ?心配じゃないのかよ?」

 

翔「心配に決まってんだろ、お前の言う通り…コイツは仲間だからな。」

 

N「…翔君…!!」

 

翔の言葉を聞き、目を輝かせるN。

 

翔「お前、泣き顔もブッサイクだなぁ…ほら、これでも食ってろ。」

 

翔が差し出したのは、パンプキンパイだ。

 

翔「七草さんの新作スイーツだぜ?」

 

N「翔君、ありがとう…七草さんにもよろしく伝えておいて頂戴?」

 

翔「自分で伝えたらどうだ?本人が言った方が説得力もあんだろぉが…」

 

翔はNの近くにパンプキンパイを置くと、部屋を出て行く。フロアに来ると、Dolls達が来ていた。

 

サクラ「お疲れ様です、翔さん!!」

 

翔「あぁ、お疲れ。」

 

シオリ「そういえば、新しいご友人がいらっしゃると聞いたのですけど。」

 

翔「アイツの事か、おい仲本。」

 

翔が幸喜を呼ぶと、彼はすぐにフロアにやって来た。

 

レイナ「貴方が仲本 幸喜君かしら?初めまして、私達は『Dolls』。アイドル活動をしているの。私はレイナ、DollsチームB及び全体のリーダーよ。」

 

幸喜「初めましてだな、俺は幸喜!!仲本 幸喜、Dollsの皆よろしくな!!」

 

ニカッと笑ってグッドサインをする幸喜。彼は持ち前の高いコミュ力で、Dollsとすぐに打ち解けた。その光景を見届けた翔は、カウンター席に座る。

 

カナ「お疲れ様です、翔君♪」コトッ…

 

翔「おぉ南田さん、気が利くじゃねぇか。」

 

そこにカナがやって来て、翔にコーヒーを渡した。

 

カナ「彼が、仲本 幸喜さんですか?」

 

翔「そうだ、中々面白い奴だぜ?」

 

初めて彼と出逢った時には、警戒して彼に対して否定的だった翔。だが、戦いを共にしていく内に、次第に彼を認め始めた。今ではすっかり彼にも心を開き、その実力を認めている。

 

カナ「ふふっ、皆もすっかり打ち解けてますね。」

 

翔「だな。」

 

カナ「翔君が認めているなら、大丈夫ですね。」

 

楽しそうに話すDollsと幸喜を優しく見守るカナ。こうして、幸喜はアイドルと友達になることができた。

 

 

 

 

 

 

 

斑目「……。」

 

ドールハウスの観測室では、斑目が1人考え事をしていた。

 

斑目(進化し続ける怪人、ジャマト……Dollsを上回る翔とはいえ、やはり何かあってからでは遅い……どうしたものか…未知の世界でも、ジャマト以上の脅威があれば…翔がまた……)

 

彼女はデザイアグランプリでジャマトを初めとする未知の敵と戦う翔が心配でたまらなかった。そんな彼女の元に、ヘルメスが姿を現す。

 

ヘルメス「斑目 セツナ、翔が心配か?」

 

斑目「…当たり前だ。」

 

ヘルメス「それもそうだ…敵はジャマトだけではない、他の世界の脅威とジャマトが融合するという事例もあったのだ。奴らは成長するからな。」

 

斑目に共感をするヘルメスは、右手に黒いドライバーを持っている。そして、それを斑目に差し出す。

 

ヘルメス「この先、翔の身に何が起こるかわからない…本気で彼を守りたいのであれば、これを使ってみるか?」

 

斑目「…これは……?」

 

ヘルメス「翔の未来を守る力のこもったドライバーだ。話は変わるが、デザイアグランプリの正式なゲームマスターはまだ決まっていないのだ。ゲームマスターの業務は企画の立案、及びゲームクリアの承認だ。ゲームマスターの考えた企画を、我々が実行する。そこでだ、君がゲームマスターになればこのドライバーを君に預けよう。これには翔の未来を守れる力がある。彼が危機的状況に陥った際には、すぐに駆け付けることも可能だ。」

 

斑目「……。」

 

ヘルメス「斑目 セツナよ…本気で彼を守りたいのであれば、答えは決まっているだろう?」

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