キャンプ場でゆるいキャンプをしたライダー達は、キャンプ場を後にした。特に行き先も無く、その場を歩く事にしたのだが……突如として、スパイダーフォンが鳴った。
???『緊急ミッション、緊急ミッション、
スパイダーフォンから聞こえて来たのは、ヘルメスの声でもアフロディーテの声でもない。加工された声で、誰なのか判別できない。
翔「…何者だ、てめぇ。」
冷静に問い詰める翔だが、スパイダーフォンは切れてしまった。
幸喜「き、緊急ミッションって言われても…その本栖高校ってどこにあるんだ?」
紫「今から調べる。」
紫がスパイダーフォンで検索しようとすると、彼らの身体が光はじめ…その場から姿を消した。
本栖高校……
「おはよう。」「おはよー!!」
この高校は、山梨県身延町の常葉地区の丘にある小規模な男女共学の公立高校である。学生達が登校して来ている中、どこからとも無くキャンパージャマト達が現れた。ジャマト達は本栖高校へと向かって来ている。
「ねぇ、あれ何?」「コスプレとか何かか?」「この時期にコスプレなんてするか?」「なぁ、こっちに来てないか?」
なでしこ「…!」
なでしこ(あ、あれって…この間の……!!)
この高校には、なでしこも来ている。ジャマト達を見ると、みるみる内に顔が青ざめていく。
なでしこ「み、みんな…逃げて!!」
慌てて周囲に叫ぶも、周囲は危機感を持っていない。
男子生徒1「大丈夫だって。あの、何のようですか?」
男子生徒1はジャマトに声をかけに行ったが……
ジャマトA「ジャッ!!」ドカッ!!
男子生徒1「がっ!?」
ジャマトは「邪魔だ」と言わんばかりに、男子生徒1を殴り飛ばした。それを見た生徒達は悲鳴を上げ、逃げ始める。なでしこも逃げようとしたが、足が震え…その場に尻餅を着いてしまう。
なでしこ「…あ…ああ……!!」ガタガタ
絶体絶命の時、なでしこの近くに眩い光が発生する。やがて、光が消えると……
諒芽「あいてっ!?ってぇ〜、尻打った〜!!」
N「諒芽ちゃん大丈夫?」
翔「さっさと立て、敵が来てんだろぉが。」
見覚えのある人物達がいた。
なでしこ「…し、翔…君…たち……!!」
友香「貴女は、なでしこさん!!大丈夫ですか?」
友香の手を取り、漸く立ち上がれたなでしこ。
V「ここは私達に任せて、貴女も逃げて。」
翔「足が上手く動かねぇ状態なんだ、女性陣は各務原に着いてやれ。」
翔はそう言うと、構えを取る。
一海「おぅおぅジャマト共!!簡単に通り抜けられると思ってんじゃねぇぞぉ!!」
諒芽「来いやぁ、ジャマト共!!」
彩羽「ねぇねぇ翔君、アタシは?」
翔「姉貴も各務原を守る事に専念しろ。」
彩羽「了解!!」
なでしこを女性陣に任せ、デザイアドライバーを装着する翔以外の男性陣。そして、レイズバックルをドライバーに装填し、仮面ライダーへと変身する。
一海は仮面ライダーバッファ(ゾンビフォーム)に、諒芽は仮面ライダーダパーン(マグナムフォーム)に、幸喜は仮面ライダータイクーン(ニンジャフォーム)に、Nは仮面ライダーケイロウ(アームドプロペラ)へと変身が完了した。
タイクーン「あれ?翔、何で変身しねぇんだ?」
翔「バックルを持ってねぇからだ。」
バッファ「だったら俺のドリルバックルを」
翔「要らん、このまま戦う。」
バックルを所持していない翔は、生身の状態で戦うようだ。
ケイロウ「援護するわ、翔君!!」
翔「助かる。」
翔とライダー達は壁として正門前に立ち塞がる。そして、迫りくるジャマト達を迎え撃った。翔は素早い動きからの肉弾戦で、ジャマト達を押し返す。バッファはゾンビブレイカーを唸らせ、ジャマト達を一刀両断する。タイクーンは分身の術を活かしながらニンジャデュアラーでジャマト達を斬り捨てる。ダパーンはハンドガンモードのマグナムシューター40Xから実弾をジャマト達目掛けて放つ。ケイロウはレイズプロペラで空を飛び回り、ジャマト達に足蹴りを繰り出しつつ翔を援護する。男性陣が正門前のジャマト達と交戦する中、裏門からもジャマト達が迫って来ていた。
女子生徒1「ねぇ、裏からも来てる!!」
紫「何っ!?」
友香「紫さんと私が行きます!!彩羽さんとVさんは学校の生徒達をお願いします!!」
彩羽「ラジャー!!」
V「分かった。」
紫は仮面ライダーギンペン(フローズンフォーム)に、友香は仮面ライダーナーゴ(ビートフォーム)に変身し、裏門から迫るジャマト達を迎え撃つ。ギンペンはランスモードのフローズンスティックを用いた槍術で、広範囲のジャマト達を撃破する。ギンペンの攻撃から逃れたジャマトを、ナーゴがビートアックスで薙ぎ払う。ライダー達が戦う中、彩羽とVは生徒達を学校内に避難させ、玄関に立つ。正門から迫るジャマトの数は多く、遂に何体か学校内に入って来てしまった。
翔「バッファ、ダパーン、タイクーンは引き続き正門前で戦え!!ケイロウと俺が学校内に戻る!!」
タイクーン「おうっ!!」
ダパーン「了解!!」
バッファ「わかった!!翔、N、頼んだぞ!!」
ケイロウと翔が急いで学校内に戻る中、彩羽とVも仮面ライダーへと変身する。彩羽は仮面ライダーパンクジャック(モンスターフォーム)、Vは仮面ライダーレター(アームドアロー)だ。モンスターグローブを活かした近接戦を行うパンクジャックを、レターはレイズアローから矢を放ってジャマト達を攻撃する。やがて、翔とケイロウが到着し、ジャマト達と戦闘を始める。
翔「ッ!!」ドゴォッ!!
ジャマトB「ンジャッ!?」
翔「邪魔だ!!」バキッ!!
ジャマトC「ジャアッ!?」
翔は多彩な蹴り技で、ジャマト達を押し退ける。
ケイロウ「アタシも行くわよ!!」
ケイロウはレイズプロペラの回転を止め、地上に降り立つと……独特な動作を取りながら、ジャマト達と戦闘を繰り広げる。
ケイロウ「あんっ!!あんっ!!」ドカッ!!ドカッ!!
レイズプロペラの長いブレードで、打撃攻撃を繰り出すケイロウ。
ジャマトD「ッ!!」ドゴッ!!
ケイロウ「おぉうっ……ダメよ〜ダメダメ、全っ然、キレが、無いわあんっ!!」ドカァッ!!
ジャマトD「ンジャアッ!!??」
ジャマトからの攻撃を受けたものの、返り討ちにした。その後もヌルヌルと変幻自在に動き回りながら、ジャマト達を惑わしつつ撃破するケイロウ。
翔(へぇ、やるなぁN…面白い、俺も交ぜてもらおうか。)
翔は僅かに口角を上げると、ケイロウを攻撃しようとするジャマトに向かって飛び蹴りを放ち、ケイロウを助けた。
ケイロウ「あら翔君、助けてくれたの!?」
翔「当たり前だ、俺達は仲間だろ?」
ケイロウ「嗚呼っ、素敵……惚れてまうやろぉ〜♡」
翔「まだ倒れるなよ?」
ケイロウ「はぁいっ!!」ビシッ!!
思わず倒れそうになったケイロウだが、翔の言葉を聞いてすぐに元気になる。
どこからとも無く、あの声が聞こえて来る。
パンクジャック「うーん、何か胡散臭いなぁ…」
レター「でも、ジャマトも少なくなって来てる。」
翔「全員一気に決めろ!!」
翔が怒鳴り立てると、ライダー達はバックルや武器を操作して必殺技を放った。それが決め手となり、迫って来たジャマト達は全滅。本栖高校も生徒達も教員達も、ライダー達によって守られた。
ロキ「ほぅ、やるなぁ……」
ジャマト農園から戦いを観ていたロキは、少し悔しそうにしている。
ロキ「だが、お前たち仮面ライダーの時代はすぐに終わる。これからは、ジャマトライダーの時代になるのさ♪」
しかし、すぐに怪しい笑みを浮かべる。彼の後ろには、9体の影が目を光らせていた。