さぁ、ゲームの時間だ   作:やさぐれショウ

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5.パンダヒーロー!?

獲得した食料を、キャンピングカーに積んで行くメンバー達。

 

ギーツ「おいお前、丈槍っつったな?」

 

由紀「うん、どうしたの?」

 

ギーツ「お前の好物は何だ?」

 

由紀「うーん、カレーが好きかな?」

 

ギーツ「わかった。」

 

由紀に好きな食べ物を聞いたギーツは、胡桃の元へ向かう。

 

ギーツ「恵飛須沢、お前の好物は何だ?」

 

胡桃「あたしか?肉料理が好きだぞ、ハンバーグがイチオシだなぁ。」

 

ギーツ「わかった。」

 

その後、悠里と美紀の好物を聞くと…再びショッピングモールへと入って行った。

 

 

 

ギーツ(カレー、カレー…おっ、これか……よし、賞味期限は大丈夫だな。後はハンバーグ、ってここにあったか…後は、ミルクチョコとビスケットか……)

 

何をしているのかと言うと、学園生活部の4人の好物を取りに来ており、それぞれの好物を探しているのだ。

 

ギーツ(ビスケットはここにあったな、後はミルクチョコ…お、最後の1つか。)

 

メンバー達の好物を全て見つけたギーツは、彼女達が待つキャンピングカーへと戻った。

 

 

 

胡桃「おっ、青空ー!!」

 

悠里「どうして戻ったんですか?」

 

ギーツ「ん。」ガサッ…

 

ギーツは買い物カゴに入っている物を差し出した。

 

美紀「もしかして、私達の好物を聞いた理由は……」

 

由紀「探してきてくれたんだ!!わーい、ありがとう青空君♪」

 

ギーツ「…気にするな。」

 

それぞれの好物が手元に来たことで、メンバー達は喜んだ。すると…

 

 

『SECRET MISSION CLEAR』

 

 

ミッションクリアのアナウンスが聞こえ、ギーツの目の前にミッションボックスが現れた。中を開くと…

 

ギーツ「…へぇ。」

 

そこには、先程の戦いで飛び去って行ったブーストレイズバックルが入っていた。任務を完了した一同は、学園へと帰還した。

 

 

 

悠里「いいんですか、別々の教室で?」

 

翔「女の空間に男がいりゃあ、気ぃ遣うだろ?」

 

諒芽「俺もそうして貰えたら助かるかな〜…噛まれちまったしさ。」

 

メンバー達は学園生活部の4人とは別の教室を拠点にすることにした。

 

諒芽「ぜぇ…ぜぇ……」ビキビキ…

 

翔「大丈夫か、諒芽?」

 

諒芽「大丈夫…へへっ、翔ちんが人を心配するとは珍しいな。」

 

翔「…ほざけ。」

 

諒芽の右腕には、ヒビが入ったような傷ができており…紫色の裂け目が見えている。

 

翔(くそ……第3ウェーブはまだか…?早くこのゲームをおわらせなければ、諒芽は……)

 

この世界に飛ばされる前、ヘルメスから説明があったように…ゾンビジャマトに噛まれれば、ライダーに変身していようがそうで無かろうが感染してしまう。更に、ゾンビ化は進行していき…最終的には、ゾンビになってしまうのだ。元に戻す方法が分からない以上、ゲームを終えることに賭けることにしたのだ。

 

武「……。」

 

翔「さて、おいてめぇ…いつまでそこに突っ立ってんだよ、さっさと消えろよ。」

 

翔は近くにいる武を睨みながら言う。

 

翔「お前がデザイアグランプリに参加したのは、自分の理想の世界を…つまり、美女達とハーレムでも築きてぇってか?」

 

武「…!!」

 

翔「どうやら図星のようだな…参加することも何を願うかも勝手だが、せめて命とのやり取りをするっつー覚悟を持ってからエントリーすると良いだろうよ。」

 

翔に責められ、武はだんまりしている。

 

友香「しょ、翔さん…」

 

紫「…翔。」

 

武「な、なぁ…誰も、庇ってくれねぇのか…?」

 

情けなく呟く武は、既に涙目になっている。

 

一海「いやいや、庇ってくれねぇのかって…お前なぁ……」

 

翔「所詮は腰抜けか…全く、どんな審査してんだよ……まぁ良い…いつまでもそんなんじゃ、脱落すんのも時間の問題かもな?」

 

何故翔が武にここまでキツく当たるのかと言うと…諒芽はありのままの自分を受け入れた数少ない友人である。その友人がゾンビになってしまうことに寂しさを感じ、そうなったのは武の責任だと思っているからだ。

 

 

 

次の日…

 

アフロディーテ『皆様、第3ウェーブです。頑張ってくださいね!!』

 

翔「待てよ。このゲームを終えれば、諒芽のゾンビ化は無くなるんだろぉなぁ!?」

 

ヘルメス『無くなるぞ。決して諦めるなよ?』

 

翔「よし、そんじゃ行くか。」

 

諒芽「なぁなぁ翔ちん、俺にやらせてくれるか?試してぇことがあるからさ。」

 

翔「…まぁ良いだろう。但し、死ぬなよ?」

 

諒芽「死にやしねぇってw」

 

前方には、数多のゾンビやゾンビジャマトがウジャウジャいる。諒芽はデザイアドライバーにマグナムレイズバックルとウォーターレイズバックルを取り付け…

 

《SET》

 

諒芽「変し…っとと、デケェ声出しちゃ駄目なんだよな?」汗

 

レイズバックルを起動させる。

 

 

《DUAL ON》

 

《MAGNUM》

 

《ARMED WATER》

 

 

《READY FIGHT!!

 

 

ダパーン「っしゃあ、行くぞー!!」

 

仮面ライダーダパーンへと変身した諒芽は、ゾンビ達の群れへと走っていく。マグナムシューター40Xをレイズバックルホルダーに収納し、アームドウォーターの拡張武器である水鉄砲『レイズウォーター』を持つと、そこから水を発射する。

 

ダパーン「くらえぇっ!!」ドドドドドッ!!

 

勢いよく吹き出た水は、ゾンビ達を押し退けたのだが…

 

ダパーン「…って、あら?」汗

 

その直後、水の勢いが急激にダウンし…レイズウォーターからは少しだけ水が出てきている。

 

一海「マズイ…逃げろ諒芽!!」

 

翔「あっ、バカ…!!」

 

危機を感じた一海はダパーンにそう叫ぶ。すると、ゾンビ達が一斉にこちらへ走ってきた。

 

翔「…ん?」

翔(待てよ、ゾンビ共は何故諒芽を狙わないんだ…?)

 

ゾンビ達はダパーンに目もくれず、こちらへ向かって来ている。

 

翔(…成程、そういうことか。)

 

ダパーン「あっ!?おい待て!!お前らの相手は俺だよ!!あっ、おい待て待て待て待て!!」

 

ダパーンは左手にマグナムシューター40Xを装備し、ゾンビ達の頭をレーザーで撃ち抜いて行く。

 

ダパーン「これ、鈍器にもなるんじゃね?オリャッ!!」ガツンッ!!

 

ゾンビA「ウゥッ…」ドサッ…ドロォ……

 

ダパーン「おぉおぉ、こっちの方が良いかもしれねぇな!!へへっ、よっ!!どりゃっ!!」ガツンッ!!ゴンッ!!

 

ゾンビ達に狙われないことを良いことに、ダパーンは無双を始める。

 

ダパーン「よいしょおっ!!」ゴォンッ!!

 

ゾンビジャマトa「オォウ……」ドサッ…

 

ダパーン「せーのっ、でりゃあっ!!」ガツゥンッ!!

 

ゾンビB「ガァ…」バタッ…

 

ダパーン「オリャオリャオリャオリャアアァァッ!!」グルルルルッ!!

 

ドガガガガガッ!!

 

ゾンビ達「ギャッ!!」「ゴアァ…!」「グギャアッ!?」

 

たった1人で、沢山のゾンビ達を圧倒するダパーン。

 

紫「諒芽…何故ゾンビに狙われないんだ?」

 

翔「簡単なことだ…」

 

友香「翔さん、分かるんですか?」

 

翔「アイツはゾンビに噛まれたことで、感染した…つまりだ、ゾンビ達からアイツは仲間って認識されているから、ゾンビに襲われねぇんだ。」

 

ゾンビジャマトに噛まれたことで、半ゾンビになっている諒芽は…ゾンビと認識されているため、ゾンビ達から全く襲われないのだ。だからこそ、やりたい放題ができているのだ。

 

由紀「皆…!」

 

胡桃「って、あのパンダみてぇな奴…ゾンビ達を圧倒してるぞ…!!」

 

美紀「す、スゴイです…ゾンビ達の群れが、どんどん減ってる…!!」

 

悠里「あら…あらあらあら…!!」

 

そこに、学園生活部の4人が合流する。

 

翔「手出しはするな…今の諒芽、いや…仮面ライダーダパーンなら、大丈夫だ。」

 

胡桃「へぇ…ダパーンっていうのか。」

 

由紀「スゴイスゴイ!パンダのヒーローって、かわいいしカッコいい!!」

 

翔「バカ、叫ぶな…!」

 

由紀が思わず叫んだことで、ゾンビ達がまたこちらへ向かって来る。

 

ダパーン「行かせねぇぞ!!」ダッ!!

 

ダパーンはレイズウォーターとマグナムシューター40Xを鈍器として、ゾンビ達の頭を殴り、次々とゾンビ達を撃破していく。

 

ダパーン「よぉし、トドメだ!!」

 

すかさずダパーンは、レイズバックルを起動させると…装備している武器の銃口をゾンビ達に向ける。

 

 

MAGNUM WATER VICTORY

 

 

ドライバーから音声が響いた直後、ダパーンはトリガーを引く。

 

ダパーン「必殺・ライダーダブルガトリングウウウウゥゥゥゥッ!!」

 

ドゥルルルルルルルッ!!

 

 

マグナムシューター40Xとレイズウォーターからは、大小長短の赤いレーザーと青の水が、まるでガトリングガンのように連射された。ダパーンが放った必殺技により、ゾンビ軍団は全滅した。

 

 

 

諒芽「ふぃ〜、スカッとしたぜぇ…」

 

アフロディーテ『おめでとうございます、これにて今回のゲームはクリアとなります!!』

 

アフロディーテのアナウンスが入ると、諒芽の傷が浄化され…元に戻ったのだった。

 

諒芽「んおっ!?翔ちんやったぜぇ!!元に戻った!!よっしゃああああっ!!健康って素晴らしーーーー!!」

 

翔「…ふん、調子の良い奴だ。」

 

一海「とか言っちゃって、本当は嬉しいんだろ?」

 

翔「うっせぇわ。」

 

紫「ともかく、諒芽が元に戻って良かった。」

 

友香「はいっ!これでまだ、ずっといられますね♪」

 

最悪な終わりは避けられ、全員が無事だった。その時、6人の身体が光り始める。

 

美紀「ど、どうしたんですか!?」

 

翔「ゲームは終わった…俺達はこの世界を去ることになるんだ。」

 

悠里「お別れ…ってことですか?」

 

翔「そうだ。短い間だったが、世話になったな。」

 

由紀「えぇっ!?そんなの、嫌だよ…折角仲良くなれたのに…!!」

 

胡桃「そ、そうだ!!そんな、悲しいこと…言うなよぉ…!!」

 

翔「泣くんじゃねぇよ、2度と逢えねぇって訳じゃねぇんだから。」

 

世話になったこの世界の住人達に、翔は1つの願いを告げた。

 

翔「どんなに絶望的な状況に追い詰められても、最後まで諦めるな…僅かな希望さえ捨てなければ、必ず報われる。よぉく覚えておけよ?」

 

光が強くなって来た時…

 

 

翔「…またな。」グッ!

 

 

…と、翔がサムズアップし…6人のライダー達は姿を消していった。

 

悠里「…皆、青空君の言葉…しっかり聞いたわね?」

 

由紀「グスッ…う、うん…!」

 

胡桃「ヒック…も、もぢろんだ…!!」

 

美紀「これからも、私達は…生き続けましょう。未来のために、平和のために…そして、ずっと一緒に居られるように…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルメス「よく戻って来てくれた、これが君達のスコアだ。」

 

諒芽「やったぜぇ!!また1位だぁ!!」

 

翔「…2位か。」

 

今回の戦いも、諒芽がトップだった。前回ビリだった翔は、2位となった。一海、紫、友香もそれなりにスコアを稼げていた。ただ、武だけは全くスコアを稼げず、ビリとなってしまった。

 

アフロディーテ「次の戦いまで、ゆっくり休んでくださいね♪」

 

こうして、今回の戦いは一先ず終わった…しかし、ジャマト達はいつ現れるか分からない。それに、ジャドウがまだ現れていない…世界の平和は、ライダー達に託されているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、とある世界では……

 

???1「へぇ、デザイアグランプリか……なんだか、面白そうだな。」

 

???2「デザイアグランプリ…最後まで生き残った奴には、1つだけ願いも叶えられるか……これなら、俺の野望が叶う…!!」

 

2人の男が、デザイアグランプリのお知らせを見ていた。彼らは一体、何者なのだろうか……

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