さぁ、ゲームの時間だ   作:やさぐれショウ

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52. ジャマトライダーを越えて行け

その頃、デザイア神殿では…負傷した翔を、メンバー達が懸命に手当てしていた。彼らにとって、翔は大切な仲間であり、9人の指令塔のような役割を持った重要な存在であった。

 

一海(あのジャマトは、今まで会ったジャマトよりも格段に強い…)

 

紫(情けない話だが、あのジャマトは今の私達では勝てない…)

 

友香(ジャマトの研究を行ってくださっている翔さんが脱落してしまえば、私達はおしまいです……)

 

諒芽(翔ちんが負ければ、今後の戦いにも支障が出る。だったら、尚更翔ちんを負けさせるわけには行かねぇだろ……)

 

ここで翔が負ければ、自分達も負ける…もしも仮面ライダーが全滅してしまえば、ジャマトやジャドウライダーに荒らされた世界が…その世界にいる住人達が……そう思うと、8人はゾッとしてしまう。

 

幸喜「なぁ翔、何か欲しいモンとかあるか?」

 

翔「ねぇよ。」

 

N「あんまり遠慮しなくて良いのよ?」

 

翔「俺に構ってる暇があんなら自分をメンテナンスしろ、オカマ。」

 

N「そうそうオカマ…オカマ!?言ったわね、アンタレディに対して最大の侮辱を!!ンムッキィィイイイイ!!

 

翔「仲本、お前もだ。いつでも戦えるよう、しっかり休んでおけ。」

 

幸喜「お、おぉ…」汗

 

Nを無視し、幸喜にも休むよう言う翔。

 

翔(例えば…ブーストバックルの力を2倍にして使うことってのは……叶うのか……もしそれが実現すれば、あのジャマトを一網打尽に出来る可能性は……)

 

斑目「翔…!!」

 

考え事を始める彼の元に、斑目がやって来る。

 

斑目「大丈夫か?」

 

翔「……。」

 

斑目の言葉も届いていないのか、翔はずっと険しい顔をしている。

 

斑目(…考え事をしているのか、一旦そっとしてやるのが良いだろう……)

 

それを感じ取った斑目は、すぐに彼の前から姿を消した。そんな彼の前に、オーディンが姿を現した。

 

オーディン「斑目 セツナ!!どこにおるのだ!?」

 

翔「…っせぇな。」

 

オーディン「ムッ!?そなたは、青空 翔…!!」

 

オーディンは彼を見るなり、ポケットらしきヶ所をゴソゴソし始める。そして、金色のバックルを取り出した。

 

翔「……何だ、それは?」

 

オーディン「青空 翔、ジャマトライダーを止められるのはそなたしかおらぬ!!これを使ってくれ。」

 

光や星をあしらったスロットマシンの様な見た目のレイズバックルを受け取る翔。

 

翔(へぇ、スロットマシンか…コイツに、掛けてみるか……)

 

翔はベッドから起き上がり、オーディンにこう言った。

 

翔「礼は言わねぇ…だが、パフォーマンスで返そう。」

 

そして、訓練場へと向かった。訓練場には、8人全員がいた。

 

紫「…!!翔…」

 

友香「翔さん、休んでいなくていいんですか!?」

 

翔「もう十分休んだからここに来たんだよ。」

 

翔は集まっているメンバーに言う。

 

翔「良いか?ジャマトライダーを倒すには、1つのバックルの力を倍にしなければならない。」

 

一海「一つのバックルを2つ分にする的な…?」

 

翔「そうだ。」

 

諒芽「とは言ってもよぉ、デカバックルは1個しか無いんだぜ?どう考えても無理だろ?」

 

翔「ソイツぁどうかな?」

 

翔はメンバー達に金色のバックルを投げ渡す。

 

幸喜「何だこれ?スロットマシンか?」

 

翔「ジャマトライダーをぶっ潰す為のバックルだとよ…」

 

彩羽「斑目さんから貰ったの?」

 

翔「違う。」

 

V「じゃあ、神様か女神様から?」

 

翔「違う。てか、神や女神はヘルメスとアフロディーテだけじゃねぇだろ。」

 

人数分ある新しいレイズバックルをそれぞれ1つずつ手にしたライダー達。そのタイミングで、ジャマト出現のアナウンスが入った。ライダー達は再び、本栖高校へと飛ばされた。翔も居る。ジャマト達に襲われ、逃げ惑う生徒達。9人はすぐさま仮面ライダーへと変身し、生徒達の救出するためジャマト達に立ち向かう。

 

ギーツ「ッ!!」ヴォォオオオオ!!

 

ブーストフォームのギーツは、バックルの力で加速しながら素早く重い一撃でジャマト達を薙ぎ倒す。タイクーン、バッファ、ダパーン、ギンペン、ナーゴ、パンクジャック、ケイロウ、レターもそれぞれ愛用のバックルの力でジャマト達を倒して行く。

 

 

 

ロキ「漸く来たか、青空 翔…さぁ、行け…我の可愛い子供達。」

 

ジャマトの数が減って来た所で、ロキは7体のジャマトライダーを解き放ち、姿を消した。

 

 

 

ダパーン「翔ちん!!ジャマトライダーが来たぞ!!」

 

ギーツ「漸く来たか、全員アレを使え!!奴らを確実に叩き潰すぞ!!」

 

ギーツはライダー達に指示を出し、新たなバックル『フィーバースロットレイズバックル』をドライバーに装填する。

 

 

《SET FEVER!!》

 

 

その後、バックル操作を行うと、スロットが回転し『???』の所で止まった。

 

 

《GOLDEN FEVER!!》

 

《JACK POT HIT》

 

《GOLDEN FEVER》

 

 

その見た目は、上半身下半身共にブーストフォームを身に纏った姿『フィーバーブーストフォーム』である。ジャマトライダーはギーツ目掛けて必殺技を放って来る。するとギーツはバックル操作をせず、普通のパンチで対抗した。ジャマトライダーとギーツのパンチがぶつかり合い、勝ったのは……

 

 

ジャマトライダーC「ンジャアッ!?」

 

 

ギーツだった。ジャマトライダーCは大きく後方に吹っ飛ばされ、校庭を転がる。

 

なでしこ「…翔君…!!」

 

下駄箱の陰からなでしこがヒョコッと顔を出す。

 

ギーツ「各務原か…さっさと逃げろ、キャンプしたくねぇのか?」

 

なでしこ「そ、そんな事は…翔君、怪我は…?」

 

ギーツ「もう大丈夫だ。安心しろ、奴らは俺達がすぐにぶっ潰す…だから行け。」

 

なでしこ「……うん、うん…!!」

 

なでしこが逃げたのを確認したギーツは、従来のブーストよりも更に加速し、ジャマトライダーCを追撃する。アッパーカットで宙に放り上げ、連続飛び蹴りを浴びせて地面へ叩き落とす。救援にやって来た他のジャマトライダー達に対しては、目にも止まらないスピードで駆け回り、すれ違い様に攻撃をする。宙を舞う7体のジャマトライダー達。そこに、フィーバースロットバックルを使った仲間達が現れる。

 

 

バッファ「仮面ライダーのお出ましだぁ!!」

 

タイクーン「フィーバー来たぁぁああああ!!仮面ライダータイクーン、タイマン張らせてもらうぜ!!」

 

ダパーン「パンダヒーロー、仮面ライダーダパーン、参上!!」

 

ギンペン「我が名は仮面ライダーギンペン。ジャマト共、大義の為、犠牲になってもらう。」

 

ナーゴ「仮面ライダーナーゴです♪悪しき真似は、お辞めなさい!!」

 

パンクジャック「アタシは仮面ライダーパンクジャック!!パンクに行っくよ〜!!」

 

ケイロウ「あっ、変わっちゃった!?こんな感じに、でも嫌いじゃないわぁ!!」

 

レター「N、落ち着いて…」

 

 

9人の仮面ライダーが集結したタイミングで、ギーツが指示を出す。

 

ギーツ「ケイロウとレターは2人係で、他のライダーは1人でジャマトライダーと戦え!!パンクジャックはケイロウレターペアを援護しろ!!」

 

ギーツの指示を聞き、仮面ライダー達はジャマトライダー目掛けて走り出す。ケイロウとレターは小型バックル2つ分の姿であるが…互いに信頼しあい、上手に連携が取れている。その証拠に、ジャマトライダーを翻弄し、常に優位に立っている。その隙に、パンクジャックが連続パンチやキックを叩き込み、ジャマトライダーを攻撃する。バッファは2振りのゾンビブレイカーを唸らせ、ジャマトライダーが放つ蔓を斬りながら進んでいく。そして…

 

バッファ「ォォオオオオオオ!!

 

ジャマトライダーD「ジャアアァァッ!?」

 

最後は2振りのゾンビブレイカーでジャマトライダーを叩き斬った。タイクーンは2本のニンジャデュアラーを用いた斬撃と、普段よりも多くの分身体を産み出してジャマトライダーを瞬時に撃破した。ダパーンは2丁のマグナムシューター40Xから実弾やレーザーを放ち続け、ジャマトライダーを撃破した。ギンペンは2本のフローズンスティックを組み合わせて両刃薙刀状にし、回転させてジャマトライダーを氷漬けにした後、粉々にした。ナーゴは2本のビートアックスを軽々と振り回し、ジャマトライダーを怯ませ、撃破した。ケイロウとレターも2人で力を合わせ、パンクジャックとも協力してジャマトライダーの撃破に成功した。

 

バッファ「翔、そろそろ決めてやれ!!」

 

ギーツ「言われなくとも。」

 

ギーツがスロットを回転させると、ブーストライカーが出現…ギーツはそれにまたがると、エンジンを唸らせ校庭内を走り回る。救援に来たキャンパージャマト達は、ブーストライカーに次々と跳ね飛ばされる。そして、空中で爆散したジャマト達を背に、ジャマトライダーCへ突進するギーツ。

 

 

《GOLDEN FEVER VICTORY!!》

 

 

ジャマトライダーCを宙に飛ばすと、ブーストライカーから素早く降りる。その直後、ギーツは片手でブーストライカーを持ち上げ、それを振り回してジャマトライダーを攻撃し続ける。

 

ギーツ「やられたら100倍に…いや、1000倍にしてやり返す……それが、俺のやり方だ!!」

 

ジャアアアアァァァァ!!??

 

ジャマトライダーは断末魔を上げ、本栖の空に散った。途端、本栖高校の生徒達は大歓声を上げた。

 

 

 

「「「やったー!!」」」

 

その頃、デザイア神殿では…DollsとNumberS、カナ、深雪、蜜璃がライダー達の勝利を見届け、大喜びしていた。

 

レイナ「ギーツのGは、GREATのG!!翔君、本当にスゴいわ!!」

 

アヤ「スゴいじゃない、あのジャマトライダーをあっさり倒しちゃうなんて!!」

 

シオリ「翔君もそうですが、一海君達も流石ですね♪」

 

深雪「そういえば、斑目所長はどちらへ?」

 

カナ「あー、斑目さんなら……はい……」汗

 

蜜璃「へっ?か、カナさん?」汗

 

そこには何故か、斑目の姿は無かった。カナに尋ねる深雪だが、カナは言葉を濁した為、蜜璃は困惑していた。

 

 

 

ロキ「ああああああああぁぁ〜〜!!我が最高傑作のジャマトライダーがぁ〜!!」

 

ジャマトライダーが敗れ、ロキは悔しさのあまり絶叫していた。そこに、仮面ライダーグレアが姿を現す。

 

グレア「ゲームを乱したのは貴様か…」

 

ロキ「んなっ!?貴様は、ジャマトライダーを倒したあのライダー…!!」

 

グレア「殺しはしないが、少々痛い目に遭ってもらう…歯を食い縛れ。」

 

グレアはヒュプノレイを操作すると、ロキが逃げられないよう結界を張り巡らせた。更に、ヒュプノレイからは赤い電撃が発射され、ロキ目掛けて飛んで行く。まもなく、ジャマーガーデン内にはロキの汚らしい断末魔が響き渡った。

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