さぁ、ゲームの時間だ   作:やさぐれショウ

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今回の舞台は、超人気アプリにもなっているアニメの世界です。


6.神経衰弱

ヘルメス「よくぞ集まってくれた、ライダーの諸君。」

 

翔「随分とまぁ偉そうだな…」

 

ヘルメス「実際偉いからな。」

 

武(何だ、このシュールな光景……)汗

 

ヘルメスと翔のやり取りを見て、困惑する武。

 

一海「今回もゲームをやるんですか?」

 

ヘルメス「その通り、今回はこのゲームをやってもらう。題して『神経衰弱』だ。」

 

今回のゲームは、ステージ内にいるトランプジャマトを倒すという内容だ。

 

アフロディーテ「今回、新たに2人の参加者が参りました。では、どうぞお入りください。」

 

アフロディーテがそう言うと、彼らの前に2つの光柱が出現し、そこから2人の男が出てきた。

 

幸喜「よぉっ!!俺は幸喜…『仲本(なかもと) 幸喜(こうき)』、いつか世界中の人達と友達になる男だ!!」

 

男「……。」

 

右にいる黒いリーゼントヘアーが特徴の少年『仲本 幸喜』は自己紹介をするとニカッと笑う。彼の隣りにいる坊主頭の男は、黙っている。

 

翔「俺は青空 翔…おいそこの坊主、名前ぐれぇ名乗ったらどうだ?」 

 

男「…ケッ……」

 

幸喜「おいおい孝志、翔の言う通りだぜ?自己紹介ぐらいしろよな?」

 

男「うっせぇなぁ…『田中(たなか) 孝志(たかし)』……これで良いだろ?」

 

反抗的な態度を取る坊主頭の少年は『田中 孝志』と名乗った。

 

ヘルメス「今回はチーム戦、くじ引きで二人一組のペアを組んで貰う。まずは諒芽、お前からだ。」

 

諒芽「おっ、どれどれ?」

 

諒芽が引いたのは、バッファのコアIDが書かれたボールだった。

 

諒芽「一海ぃ、よろしくな〜!」

 

一海「おう、よろしく。」

 

ヘルメス「次は翔の番だ。」

 

翔「……。」コツ…コツ……

 

翔が引いたのは、何やら狸のライダーズクレストが書かれたボールだった。その人物は…

 

ヘルメス「翔、お前のペアは仲本 幸喜だ。」

 

幸喜「おっ、マジで!?よろしくな翔!!」

 

フレンドリーに話しかける幸喜だが、翔はこれを嫌がった。

 

翔「気安く名前を呼ぶな、あと触るな。」

 

幸喜「あぁ、ワリィワリィ。」

 

その後、紫と友香ペア…武と孝志ペアが完成し、5チームとなった。

 

アフロディーテ「今回、1チームに1つのレイズバックルを支給致します。仲良く使ってくださいね?」

 

アフロディーテがそう言うと、8人は戦いの舞台へと飛ばされた。

 

 

 

…翔&幸喜 side…

 

翔と幸喜ペアが降り立ったのは、何やらライブステージと思われる広い場所だった。

 

幸喜「うぉっ!?ここってライブ会場か!?」

 

翔「……。」

 

落ち着きが無い幸喜とは反対に、翔は落ち着いていた。

 

少女1「ねぇねぇ、あの人達何だろう?」

 

少女2「まさか、変質者?」

 

少女3「ら、蘭ちゃん…いきなりそれは失礼だよ……」汗

 

少女4「でも、どっちもカッコ良くない!?」

 

少女5「うんうん、優しそうだし…るんっ♪と来る!!」

 

観客「何だ、あの少年達は?」「演出の人?それともダンサー?」

 

いきなり翔と幸喜が現れたことで、周りは混乱し始める。そこに、ジャマト達が乱入してきた。

 

ジャマト「「「ジャッ♪ジャッ♬」」」

 

シルクハットを被り、トランプの裏側模様の衣装で、自身のトランプのスートを隠している。槍を武装しているが… 彼らは襲ってくる様子を見せず、左右に揺れるようなダンスを踊っている。

 

翔「…ちっ、来やがったか。」

 

翔はデザイアドライバーにチェーンアレイレイズバックルをセットする。

 

幸喜「よしっ、俺も!!…あ、ヤベ…レイズバックルが……」

 

翔「これを使え!!」ヒュンッ!

 

翔はシールドレイズバックルを幸喜に投げ渡した。

 

幸喜「サンキュー翔!!」パシッ…

 

翔からレイズバックルを受け取った幸喜も、デザイアドライバーにレイズバックルをセットした。

 

 

《SET》

 

翔「変身。

 

幸喜「変身!!

 

《ARMED CHAIN ARRAY》

 

《ARMED SHIELD》

 

READY FIGHT!!

 

 

翔は仮面ライダーギーツに変身し、幸喜は狸を彷彿とさせる戦士『仮面ライダータイクーン』に変身した。

 

少女A「わぁ、変身したわ!!」

 

少女B「あれはまさに、異界からの使者…!!」

 

少女C「ちょっ、写真写真!!」

 

少女D「す、すげぇ…!!」

 

仮面ライダーへの変身が完了すると、周りがザワザワし始める。ギーツはそれを全く気にすることなく、鉄球を振るってジャマトを攻撃する。タイクーンは緊張しながらも、シールドを攻撃にも防御にも上手く使う。

 

ギーツ「ムンッ!!」ブォンッ!!

 

ドッゴオオォォッ!!

 

ジャマト「ジャッ!?」

 

ギーツがジャマトを撃破すると、ダイヤのマークが浮き出た。

 

タイクーン「よっと!!」ドカァッ!!

 

ジャマト「ジャッ!!?」

 

タイクーンがジャマトを撃破すると、スペードのマークが浮き出た。ジャマトが倒れ、周りからは拍手が飛び交うが…何故かジャマトは起き上がり、踊りだす。

 

タイクーン「あれっ!?倒せてねぇのか!?」

 

ギーツ「これは神経衰弱だ、同じマークの奴を倒さねぇと死なねぇよ…てかお前、話ぐれぇ聞いとけよ。」汗

 

タイクーン「おっ、そうか。」汗

 

ギーツはチェーンアレイの鉄球をグルグルとぶん回し、タイクーンはファイティングポーズを取っている。

 

ギーツ「俺はあのジャマトを潰す、お前はさっきのジャマトを潰せ。」

 

タイクーン「おうよ!!」

 

ギーツは奥にいるジャマトに向かって鉄球を投げた。タイクーンはさっき倒したジャマトをもう一度倒した。すると、スペードとスペードが現れ、2体のジャマトが消滅した。

 

少女1「やったぁ!!悪者をやっつけたよ!!」

 

少女E「あの白いの、オッちゃんみたい。」

 

少女F「あの2人のヒーロー、一体何者なのかしら?」

 

ジャマトを倒した2ライダーに、関心を示す少女達。観客は歓声をあげている。

 

タイクーン「成程、おんなじマークのジャマトを同時に倒せば良いのか。」

 

ギーツ「だから言ったろ、神経衰弱だって…」汗

ギーツ(コイツ、よく見ると諒芽みてぇな野郎だな…)

 

タイクーン「って、この箱に入ってるレイズバックル…何か強そうじゃね!?なぁなぁ翔、これって当たりか!?当たりなのか!?」

 

タイクーンが開けたハテナミッションボックスには、ブーストレイズバックルが入っていた。

 

ギーツ「知らん、後気安く名を呼ぶんじゃねぇ。」

 

 

…翔&幸喜 side…

 

 

 

諒芽「へぇっくしょおい!!」

 

一海「おい、大丈夫か?」汗

 

諒芽「誰かに噂されてるっぽい…」

 

諒芽がくしゃみをした後、ジャマト達が踊りながら登場した。

 

諒芽「って、なんだぁ!?あのジャマト達!?」

 

一海「早く倒そうぜ!!」

 

一海は仮面ライダーバッファに、諒芽は仮面ライダーダパーンに変身…ジャマトの撃破を開始するが……

 

ダパーン「へへ〜ん、どんなもんよ!!」

 

ジャマト「ジャッ♪ジャッ♬」

 

ダパーン「…えっ?」

 

バッファ「コイツら、不死身なのか!?」

 

ダパーン「そうだ!このレイズバックル使おうぜ!!」

 

バッファ「よ、よし…!」

 

支給されたレイズバックルを使い、何度も撃破を試みたが…ジャマトはムクッと起き上がり、彼らを嘲笑うかのように踊る。

 

ダパーン「えぇ〜!?何なんだよコイツらぁ!!」大汗

 

バッファ「どうしたら良いんだ…」汗

 

 

 

一方、紫&友香ペアは…

 

ナーゴ「さぁ、早く安全な場所へ!」

 

ギンペン「ッ!!」バシュッ!バシュッ!

 

ナーゴが一般人の避難誘導をし、ギンペンはジャマト達を攻撃して足止めしていた。やがて、ナーゴも参戦し…支給されたクローレイズバックルを駆使してジャマトを倒す。だが…

 

ムクッ…

 

ジャマト「ジャッ♪ジャッ♬」

 

ギンペン「何ッ!?」

 

ナーゴ「そ、そんな…!!」

 

何度撃破しても起き上がるジャマトに、混乱していた。

 

 

 

武と孝志ペアはというと…

 

メリー「バカッ!お前がそっちを倒せよ!!」

 

シロー「うっせぇ!!どれを倒したって同じだろうが!!」

 

お互い自分勝手な性格なのが災いし、中々連携が取れずにいた。孝志が変身しているのは、シロクマを彷彿とさせる戦士『仮面ライダーシロー』だ。

 

メリー「てか、そのレイズバックル使わせろって!!」

 

シロー「お前みてぇな無能が使うより、有能な俺が使った方が良いんだよ!!」

 

彼らに支給されたのは、アローレイズバックル…仲良く使うどころか、取り合いっ子を始めていた。

 

ジャマトA「ジャッ♪ジャッ♬」

 

一般人a「いやっ!!離して!!」

 

一般人b「aちゃん!!」

 

ジャマトB「ジャッ!!」ドカッ!

 

一般人b「がっ!?」ドサッ…

 

2人のライダーが取り合いをしている間に、カップルの一人が拐われてしまう。彼氏は彼女を助けようとしたが、もう1体のジャマトに攻撃され、気絶してしまった。

 

一般人a「bくーん!!」

 

一般人aの叫びも虚しく、彼女はどこかへ連れて行かれてしまった。

 

 

アフロディーテ『一般市民の救出に失敗したため、ペナルティをかけます。』

 

 

アフロディーテのアナウンスが響くと、メリーとシローを黒い煙が包んだ。

 

メリー「ぬおっ!?な、何だこれ!?」

 

シロー「か、身体が…重く……」

 

それは、グラヴィティ・スモッグと呼ばれる物で…吸ってしまうと一時的に身体が重くなってしまうのだ。

 

 

 

第一ウェーブが終了し、ライダー達は休憩することに…

 

サクラ「翔さん、何か飲み物はいかがですか?」

 

翔「おうサクラ、何があるんだ?」

 

サクラ「ほうじ茶、緑茶、ココア、コーヒーがありますよ♪」

 

翔「そんじゃ、コーヒーだな…ブラックで頼む。」

 

サクラ「はいっ!」

 

アヤ「一海、あんたも何か飲む?」

 

一海「あぁ、そうだな…ほうじ茶にすっか。」

 

アヤ「OK、諒芽は?」

 

諒芽「俺はココア!!セツナさんとカナさんからの魔法のおまじないもつけてな!!」

 

アヤ「えぇっと……取り敢えず、ココアね?」

 

レイナ「紫、友香、貴女達もドリンクはいかがかしら?」

 

紫「良いのか?では、緑茶にしよう。」

 

友香「私はコーヒーにします、お砂糖とミルクもお願いします。」

 

レイナ「わかったわ。」

 

休憩室では、DOOLSやNumbersのメンバー達が接客をし、ドリンクを作っている。

 

ミア「君は確か…仲本 幸喜さんだったよね?何飲む?」

 

幸喜「おっ!?良いのか、へへっサンキューな。ほうじ茶で!!」

 

ミア「そちらのお二人さんは?」

 

武&孝志「「……。」」

 

ミア「いらないの?」汗

 

翔「口がねぇ奴はほっとけ。」

 

孝志「あるわ!!」

 

翔「じゃあ何が飲みてぇのか言えよ、聞いてんだろうが。」

 

孝志「何でも良いわ…」

 

武「俺もおまかせで…」

 

ミア「は〜い、後翔さん、ありがとね♪」

 

ミアは翔にウィンクし、奥へと引っ込んだ。間もなく、ドリンクが運ばれて来た。

 

翔「……。」

 

シオリ「翔君、お味はいかがですか?」

 

翔「…あぁ、美味い。」

 

一海「てか、今回はどこの世界なんだ?」

 

ヘルメス「今回の舞台は【BanG Dream!】の世界だ。ジャマト達を食い止められるのは、君達だけだからな。」

 

諒芽「非戦闘キャラのみの世界かぁ…まいっか。」

 

紫「どんな世界だろうが、ジャマトには消えて貰わなければな…」

 

友香「えぇ、皆が平和に暮らせるためにも…ですね!」

 

孝志「バンドリの世界!?香澄ちゃんいねぇかな?」

 

武「さよひなに会いて〜……」

 

今回の舞台は、戦いの無い平和な世界…この世界にも、ジャマトの魔の手が伸びていた。




仲本 幸喜…16歳、男。

変身ライダー…仮面ライダータイクーン

モチーフ…仮面ライダーフォーゼの主人公、如月弦太朗


世界中の人達と友達になることを夢見て、デザイアグランプリに参加した転生者。正義感が強く、優しくて面倒見が良い性格だが…お調子者でツメが甘い所も……また、運動が好きで身体能力が高い。


イメージCV…福士 蒼汰さん

次の舞台【推しの子】の世界での展開方法について

  • 1.原作に沿って進めて欲しい
  • 2.オリジナル展開中心に進めて欲しい
  • 3.作者に任せる

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