俺の高校生活は最初から最後まで間違っていたのか? 作:ユウア ブルーラム
「卒業生の皆様、並びに卒業生の親御様、お卒業おめでとうございます。本日は青天に恵まれ、卒業式を実施する事が出来たのは大変喜ばしい限りでございます。さらに来賓の方々、並びに学校の先生方、在校生の皆様、今日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。」
卒業式が始まり、俺はステージ前にある卒業生用の椅子に座って進行している先生の話を聞きながらも、欠伸を我慢しながら退屈な時間を過ごしていた。ちなみに1クラス男女それぞれ2席ずつ計4席を作り、あとは後ろにその形がずらっーと並んでいる。左隣は葉山で、右隣が三浦で、ついでに言うと、三浦の後方斜め左が由比ヶ浜だ。よりによって知り合いかつこんな退屈な時にこの2人の真ん中は最悪しかない。葉山はきちんと姿勢を正して話を聞いているようだ。逆に三浦は俺と同じく退屈なのかイライラしている。おそらく先生たちの長ったらしい話が終わると、また違う先生が長ったらしく、その先生が終わったら次の、とエンドレスなのがきつい。三浦は大事な行事とあってかあまり態度には出さないようにしている。俺は早く終わってくれないかなぁーと思いながら、また欠伸を我慢していた。
「いやぁ〜、なんか行事はわかるけどさぁ、いつも卒業式って固すぎしょー!」
「と、戸部くん!静かにしなきゃ、怒られるよ。」あわあわ
、、、なんか前方から声は控えめではあるチャラい声と逆に周りを気遣う天使の声が聞こえるなぁー。その声を聞いて前者はともかく、後者の事が気になりそちらに目を向けると、思っていたとおり、F組のムードメーカーで葉山達のトップカーストの一員、戸部翔とテニス部所属で奉仕部の依頼を通じて仲良くなった天使こと戸塚彩加が話していた。俺はその時まで寝ぼけていたが、俺の天使と仲良く話し、あわよくば隣の席と知って体内でメラメラと何かが燃え始めた。いわゆる周りからは嫉妬として片付けられる。しかし、それで終われば苦労しないのだが、そんなことよりここで退屈な時間を過ごすより、自分もそこで天使と話したいという欲望が混じる。
「ちょっと、あんたさっきからうるさいんだけど?気が散るからやめてくれない!」キッ
さっきから独り言を漏らしてたからか、左隣にいる三浦には聞こえてしまい、更に今までの退屈によるストレスがあっていつも以上に怒っているようだ。
だが、今の比企谷はそれ以上三浦よりも戸塚の方に集中していた。それは三浦は怒りを露わにしているが、比企谷は嫉妬で更に戸塚が関わることで普段の気弱な心が吹っ飛んでいた。
「静かにしろ。俺は今考え事をしているんだ。」ジィ
「ヒイッ!ハッ、あ、あ、あんたがひ、独り言をしてるから、じゃ、ん、、」しょぼん
流石にいつも三浦の言葉にビビり謝る比企谷だが、今回は睨んではいないはずの目に静かな怒りが見えてびっくりしたのか、怖じ気ずいて声を小さくしながら文句を言っていた。
「や、やり過ぎだぞ、比企谷!三浦はま、まぁちょっとの事で君に歯向かってるかもしれないが、嫌いという訳じゃないからな。」
葉山はイジける三浦を見て、今の比企谷にビビりながらも至らない部分を指摘する。
「ちょ、ちょっと!?ヒッキー!優美子に何してるの!?」
突然三浦を心配してか、後方にいる由比ヶ浜が聞いてきた。しかも、普通に周りに聞こえる声で、、
「オホン!そこの桃色髪の子、静かにするように!今は貴方がたの卒業式なんですよっ!!」
「あわあわあわ!?す、すいません!!」ペコ
司会の場で話していた先生が急に大声を出して席を立った由比ヶ浜に注意し、注意された由比ヶ浜はすぐに謝り、席に座った。
「もぅ!ヒッキーのせいだからね!バカァ!!」
「いや、それお前の不注意だろ。」
「いつの間にか戻ったのか、、」
私の代の卒業式は感動というよりは最後まで面白かったですね。
今も思い出すと、本当に卒業式に出たのかと不思議で仕方がないです。
皆さんもそういったことはあるんでしょうか。