「1...1 ...広すぎる...あった!」
さすが雄英と言うべきか、校舎内も広いなぁ。
それにしても...
「ドアでか...バリアフリーか?」
にしても扉の前に立つと緊張するなぁ。
「あの受験者数から選ばれたエリート達...」
あの眼鏡の人...勝っちゃん...
「怖い人達...クラス違うと有り難い...」
ガラガラガラ
「机に足をかけるな!」
「あ~?」
「雄英の先輩方へ、机の製作者方に申し訳無いと思わないか!」
「思わねーよ!てめぇどこ中だよ端役が!」
ツートップ...
「ぼ...俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」
聡明っていつも全県模試トップを独占してるあの!?
「聡明~?糞エリートじゃねぇか!ぶっ殺し甲斐が有りそうだな!」
「なっ...!ブッコロシガイ!君酷いな!本当にヒーロー志望か!?」
「ケッ...あ?」
「ん?...君は」
不味い、見つかった!?
「 「 「 あ?」」」
更にクラス全員に注目された!?というか、もうこんなに集まってたの!?
「あぁ!えっと!」
こういう時どうするのが正解なんだ!?
「おはよう!俺は私立聡明中学の...」
「聞いてたよ!...あっと、僕、緑谷。よろしく飯田君」
なんと言うか、飯田君。イメージと違うなぁ...
「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け...ここはヒーロー科だぞ」
な、なんかいるぅ!?
「はーい、静かになるまで八秒掛かりました。時間は有限、君達は合理性に欠くね」
「担任の相澤消太だ、よろしくね」
担任!?こんなくたびれた人が!?ということはプロヒーロー!?こんなヒーロー見たこと無いぞ...
「早速だが、これ着てグラウンドに出ろ」
体操着?入学式に何をするんだ?
「おい、俺の後ろに隠れてないでコイツらを更衣室に案内しろ」
誰に話しかけてるんだろ?
「しょうがないなぁ、皆ついてきて」
こ、子供!?なんでこんなところに!?
「せ、先生。その子は?」
「後で説明する、今は早くしろ」
と、取り敢えずこの女の子に付いていかないと!
閻帝side
取り敢えず僕の仕事は終わったので僕も着替えないと。僕の更衣室は確かこの先を右に曲がって...
「 「 「個性把握テストォ!?」」」
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
「雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは 先生側もまた然り。ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50メートル走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈、中学の頃からやってるだろ?"個性禁止"の体力テスト」
そこで先生は一呼吸を置き、話し始める。
「国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だよ」
言っていることは理解できるが素の力を測りたい人にとっては有り難いと僕は思う。実際個性に頼りっぱなしだと相澤先生みたいな個性持ちと戦うときに一方的にやられてしまう。その為の体力テストじゃないのかな?
「今年の首席はお前だな、爆豪」
「あぁ」
へぇ...彼が。僕はてっきりあの眼鏡の人かと。
だって普通そう思わないか?足の形を見るに個性はエンジンを足に内臓していたりするタイプだからあの試験にはピッタリの個性だと思うんだけど。
「死ねェ!」
おっと、考え事をしている最中に投げてしまった。成る程、爆発系の個性か。応用も利くし何よりシンプルに強いな。工夫無しでブッパでも十分戦える個性だ。そう考えていると他の生徒達が「面白そう」と言ったところで相澤先生の雰囲気が変わった。
「面白そう、か。ヒーローになるための三年間、そんな腹積もりで過ごす気か?」
相澤先生は不敵に笑って、よし、と小さく呟いた。僕は心の中で「まあそうなるよね」と呟いた。すこしは相澤先生のことは理解している気がする。
「トータルの成績が最下位だった者は、見込みなしと判断して除籍処分にしよう。生徒の如何は、俺たちの自由だ」
「な、入学初日ですよ!? いきなり除籍って、そんなの理不尽すぎる!」
「理不尽を覆してこそのヒーローだ。ほら、プルスウルトラさ。全力で乗り越えてこい」
なかなか粋なことするじゃないか相澤先生。
「それともう1つ。全員が気になっていると思うがこの子供だ。こいつは閻帝底といって特別入学枠の生徒だ」
ふふん!どうだ!驚いたか!
「えぇ!その子供が!?見たところ小学生だぞ!?」
おい。これでも身長は伸びた方だぞ。
「小さいからって油断するなよ。おい、閻帝。投げてみろ」
え?それって大丈夫なの?生徒泣かない?
「安心しろ、そこまで軟弱ではないと思う」
そこまで言うなら...
第三者side
「ハントレス」
閻帝が呟くとその小柄な姿とは打って変わり長身で威圧感のある女性の姿となる。ただその姿は禍々しく兎の仮面を被っており、腰には手斧がかけられている。
「おい!なんだよあれ!?」
「あ、あれではヴィランですわ...」
チャラそうな見た目の男子、上鳴電気が叫び、おしとやかな女子、八百万百が恐れを抱く。
他の生徒も恐れている中、仮面の女。ハントレスはボールを構え、腰と肩、足の振り切りを利用し投げる。
「なっ...!?」
なんと先生の持っている測定器には「2009m」と表示されていた。
「こいつは元々ヴィジランテで活動していた生徒だ。名前は閻帝底。こいつはお前らよりも一歩も二歩も踏み込んだ位置にいる、色々学べよ」
「よろしくね」
閻帝底!
個性『変貌』!
様々な殺人鬼に姿を変えるぞ!
「 「 「えぇ!?」」」
相澤先生の言葉に生徒達は驚いた顔を見せる。
「ヴィジランテ!?それって...」
緑谷が相澤先生に対して説明を求める。
勿論だがそれは他の生徒もだ。それを察したのか元々説明するつもりだったのか相澤先生は話し始めた。
「こいつは俺が捕まえて雄英に入学させた。勿論無罪になった訳じゃない。こいつには一つの条件を課す代わりに目を瞑ってやるだけだ」
「その条件って...まさか!?」
麗日が察したのか驚いた表情を浮かべる。
「こいつには必ずトップヒーローになってもらう」
「 「 「トップヒーロー!?」」」
その場にいる生徒達が叫ぶ中、耳がイヤホンジャックになっている生徒、耳郎響香が相澤に向かって疑問をぶつける。
「只でさえヴィジランテの経歴を持っているのにトップヒーローになるなんて、バレたら大変なことになるんじゃ...!!」
「それも含めてトップヒーローになって貰うってことだ」
相澤はまるで当たり前のことを話すように話していく。
「まぁそういうことで。これから宜しくね、みんな!」
閻帝は変貌を解きながら軽く挨拶をする。
「あ、言っておくが閻帝は1位じゃなかったら即行除籍だからな」
「ヴぇ...やっぱ居なくなるかも」
さっすがハンちゃん強い!カワイイ!最高!
...少々取り乱しましたが、今回出たキラー、ハントレスの元の能力は手斧を投げる能力で、投げる繋がりでボールを投げて貰いました。次回で個性把握テストは終了です。感想、指摘、誤字報告よろしくお願いします。してくれると作者が逆立ちしながら焼き肉焼いてサラダ食べるぐらい喜びます。