シャンフロ二次   作:エーゲ海のええ外科医

4 / 4
ばれんたいん

 

 

 新大陸にひっそりと佇むカフェ……『蛇の青林檎』。その一角でサイナ、ウィンプ、エムルによる『じょしかい』が開かれていた。

 

 「で、わたしたちはなんであつめられたのかしら」

 「サンラクサンには聞かせられないお話ってなんなんですわ?」

 「…飲茶(ごくん)返答(いい質問ですね):時に二人とも、バレンタインというものをご存知ですか?」

 

 紅茶を啜るサイナの質問に二人は首を傾げる。

 

 「そのバレンタインってなんなんですわ?」

 「解答:開拓者の間で話題になっているイベントの名称、女性から普段お世話になっている相手や好きな人物へ菓子類を贈るという内容だそうです」

 「ふーん……つまりあいつにおかしおくろうってこんたんなわけね」

 「肯定(せやな):まぁどちらかと言えば当機(ワタシ)がお世話してあげてる側ですがね」

 「それでお菓子って何を贈ればいいんですわ?」

 「チョコレート、という物を贈るのが一般的だそうですね」

 「そのちょこれーと? はどこでうってるのよ」

 

 サイナはウィンプの言葉に呆れたように首を振る。

 

 「嘆息(やれやれ)……:ウィンプ、貴方には呆れてインテリジェンスも言えません」

 「べつにいわなくていいわよ…」

 「手作りってことですわ?」

 「Exactly (その通りでございます)

 

 とまあだいたいこんな感じのやり取りを経て、三人はサンラクへ贈るためのチョコレートを作り始めた…………訂正、たった今四人に増えたようだ。

 

 「(なに)、してる?」

 「ぴゃっ!? てぃ、てぃーあすしぇんしぇ…

 「バレンタインで契約者(マスター)へ贈るお菓子作りを」

 「(サバイバアルが()ってたやつ……)ん、(わたし)手伝(てつだ)う。(なに)したらいい?」

 「それでは……これを混ぜて貰えますか」

 「ん、わかった」

 

 エプロンに着替え、言われた通りに作業するティーアス。そしてそれを遠目で見守る不審者達(着せ替え隊)

 

 「ティーアスちゃんがチョコ作りを……!」

 「エプロン姿も可愛いぃ…」

 「ツチノコさんッ…! なんて羨ましい…!」

 「サバさんが知ったらどんな顔するかなぁ……」

 「てかティーアスちゃんいつもより楽しそうじゃね?」

 「…………この話は止めよう」

 「「「そうしよう」」」

 

 

 

……………………………………………………………………………………………

 数時間後

 

 

 なるほどなるほど、だいたいの流れは理解した。

 いや自分の為にチョコ作ってくれたのは素直に嬉しい、これは本音だ。

 だがそれはそれとして少し考えてみて欲しい、明らかに見た目がおかしいチョコを食えと言われてはいと頷く派は少ないと思うんだ。

 

 「で、なんだこれ」

 「ちょこれーとよ!」

 「四品中三品が見た目おかしいですけど」

 

 先ずこのどす黒いビターチョコよりビターっぽいチョコを作ったのは……

 

 「サイナ、どうしてこうなった」

 「逡巡(えっとぉ)…:チョコレートを溶かそうと思いヤシロバードから借り受けた火炎放射器を使用、しました……」

 「今日からお前はエセインテリジェンスだ」

 「絶句(なん…だと…)

 

 次! このチョコバナナならぬチョコ人参(・・・・・)を作ったのは…

 

 「エムル、なんだこれは」

 「~ラビッツ産一等級スイーツ人参のチョコレート掛け~ですわ!」

 「せめて人参は切って欲しかったな、せめて」

 

 エムルはまだマシか、そしてこの白い皿が……

 

 「幼女(ティーアス)先生」

 「……(なに)

 「えっと……何も無いのは何故なのでしょうか……」

 

 そう、この皿には何も乗ってない。透明なチョコだったならまだ良かったが正真正銘"無"なのだ。

 

 「(つく)ってたら……お(なか)すいたから」

 

 うん、じゃあしょうがない!

 いやだって……師匠ポジにあんまり強く言えないし……。

 気を取り直して最後! ウィンプ!

 

 「どうよ!」

 「そっか料理する奴だったなお前」

 

 ちゃんとチョコレートしてやがる……! 前三つがアレだったからより輝いて見えるぞ。

 よく考えれば唯一の料理担当だからまあ納得。味も……

 

 「どうなのよ」

 「うん、うまい」

 「ふふん!」

 

 おーイキってるイキってる。まあちゃんと美味かったのでよしとしよう。

 

 「よーし解散!」

 「待機を推奨(おいコラちょっと待て)

 「どうし…た」

 

 俺を呼び止めるサイナ&エムル&幼女(ティーアス)先生。

 俺はウィンプのチョコだけ食べた。

 彼女らが手に持つは試食もされなかったチョコ(?)達。

 

 「成る程?」

 

 古雷の撃鉄(レビントリガー)(ハザード)起動! 最速で店を出「早さじゃ負けない」あっ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果から言うとエムルのは意外と食えた。サイナのは食べたらスリップダメージ食らった。攻撃アイテムとして有能だった。

 でも皿食わせるのは止めてくれませんかねぇ!?

 

 

 




 記念二次
 計画してから
 書き出そう
  
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。