新大陸にひっそりと佇むカフェ……『蛇の青林檎』。その一角でサイナ、ウィンプ、エムルによる『じょしかい』が開かれていた。
「で、わたしたちはなんであつめられたのかしら」
「サンラクサンには聞かせられないお話ってなんなんですわ?」
「…
紅茶を啜るサイナの質問に二人は首を傾げる。
「そのバレンタインってなんなんですわ?」
「解答:開拓者の間で話題になっているイベントの名称、女性から普段お世話になっている相手や好きな人物へ菓子類を贈るという内容だそうです」
「ふーん……つまりあいつにおかしおくろうってこんたんなわけね」
「
「それでお菓子って何を贈ればいいんですわ?」
「チョコレート、という物を贈るのが一般的だそうですね」
「そのちょこれーと? はどこでうってるのよ」
サイナはウィンプの言葉に呆れたように首を振る。
「
「べつにいわなくていいわよ…」
「手作りってことですわ?」
「
とまあだいたいこんな感じのやり取りを経て、三人はサンラクへ贈るためのチョコレートを作り始めた…………訂正、たった今四人に増えたようだ。
「
「ぴゃっ!? てぃ、てぃーあすしぇんしぇ…」
「バレンタインで
「(サバイバアルが
「それでは……これを混ぜて貰えますか」
「ん、わかった」
エプロンに着替え、言われた通りに作業するティーアス。そしてそれを遠目で見守る
「ティーアスちゃんがチョコ作りを……!」
「エプロン姿も可愛いぃ…」
「ツチノコさんッ…! なんて羨ましい…!」
「サバさんが知ったらどんな顔するかなぁ……」
「てかティーアスちゃんいつもより楽しそうじゃね?」
「…………この話は止めよう」
「「「そうしよう」」」
……………………………………………………………………………………………
数時間後
なるほどなるほど、だいたいの流れは理解した。
いや自分の為にチョコ作ってくれたのは素直に嬉しい、これは本音だ。
だがそれはそれとして少し考えてみて欲しい、明らかに見た目がおかしいチョコを食えと言われてはいと頷く派は少ないと思うんだ。
「で、なんだこれ」
「ちょこれーとよ!」
「四品中三品が見た目おかしいですけど」
先ずこのどす黒いビターチョコよりビターっぽいチョコを作ったのは……
「サイナ、どうしてこうなった」
「
「今日からお前はエセインテリジェンスだ」
「
次! このチョコバナナならぬ
「エムル、なんだこれは」
「~ラビッツ産一等級スイーツ人参のチョコレート掛け~ですわ!」
「せめて人参は切って欲しかったな、せめて」
エムルはまだマシか、そしてこの白い皿が……
「
「……
「えっと……何も無いのは何故なのでしょうか……」
そう、この皿には何も乗ってない。透明なチョコだったならまだ良かったが正真正銘"無"なのだ。
「
うん、じゃあしょうがない!
いやだって……師匠ポジにあんまり強く言えないし……。
気を取り直して最後! ウィンプ!
「どうよ!」
「そっか料理する奴だったなお前」
ちゃんとチョコレートしてやがる……! 前三つがアレだったからより輝いて見えるぞ。
よく考えれば唯一の料理担当だからまあ納得。味も……
「どうなのよ」
「うん、うまい」
「ふふん!」
おーイキってるイキってる。まあちゃんと美味かったのでよしとしよう。
「よーし解散!」
「
「どうし…た」
俺を呼び止めるサイナ&エムル&
俺はウィンプのチョコだけ食べた。
彼女らが手に持つは試食もされなかったチョコ(?)達。
「成る程?」
結果から言うとエムルのは意外と食えた。サイナのは食べたらスリップダメージ食らった。攻撃アイテムとして有能だった。
でも皿食わせるのは止めてくれませんかねぇ!?
記念二次
計画してから
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