東方魔箱録 〜メモリの使役者〜 作:マイスイートザナディウム
現在来雪が使えるメモリはこちら!
MAGMA,PLANT,FLEET,T-REX,ICEAGE
はいどうも〜マイスイートザナディウムです!
美鈴との決着です。
個人的に来雪と美鈴に師弟関係を紡ぎたいと思った作者である!
敵組織に対抗するのにそういう関係あったほうが燃えません?
私だけ?
それではどうぞ!
紅魔館の門前にて肉食恐竜の記憶と草食恐竜の記憶がぶつかり合っていた。
「ガァァァァァァ!!」
Tレックス・ドーパントの雄叫びが衝撃波となり、トライセラトップス・ドーパントに襲いかかる。
「クッ…この程度で…怯むと思いますか!」
トライセラトップス・ドーパントは衝撃波をものともせずにTレックス・ドーパントに詰め寄り、掴み掛かった。
「流石美鈴さん…一歩も引きませんね!」
「来雪さんこそ…教え甲斐がありそうですね!負ける気はありませんが!!」
トライセラトップス・ドーパントの蹴りがTレックス・ドーパントの大きな頭を捉えた。
「クッ」
「その大きな頭を削り取って差し上げましょう!!」
トライセラトップス・ドーパントは右脚にエネルギーを溜め始め、蹴りを放つ。
「まだまだぁ!」
Tレックス・ドーパントも負けじと頭突きで相殺した。
「ほう…」
「うぬぬぬ…おりゃアァァァァ!!」
Tレックス・ドーパントは持ち味の突進力でトライセラトップス・ドーパントを突き飛ばした。
「クゥッ」
突き飛ばされたトライセラトップス・ドーパントは空中で受け身を取り、着地する。
「あぁ……やはり戦いとはこうでなくては!」
トライセラトップス・ドーパントは純粋に戦いを楽しんでいた。
「楽しそうですね」
「楽しいですとも…紅魔館の門番を引き受けた時から好敵手と呼べる相手も居ませんでしたからね…来雪さん…あなたに出会うまでね」
心の底から美鈴は来雪を好敵手と思っていた。
「それは何よりです…でもこれはこの子の力…私自身の力じゃない…この子達がいなければ私なんてあなたの相手は務まらないですよ」
「ならば鍛えれば宜しい…その力で私やお嬢様達に勝って見事私に指導させてみせなさい!!」
「上等です!」
二人がぶつかり合う瞬間に、来雪は嘗てのマグマメモリと同じ現象が起きた。
【T-REX!】
来雪が見たのは嘗てのTレックスメモリの主だった女性、津村真里奈の罪と経緯だった。
WIND SCALEでデザイナーとして勤務していたが、彼氏である戸川同様リストラに遭う。
復讐を果たすため、戸川と真里奈は血の滲んだようなスカーフを纏うセールスマンからメモリを購入。
当初は戸川との共犯でWIND SCALEを襲撃していた。
(これがこの子の記憶……街に似合う帽子や服を作っていたかっただけだったんだ…でも…だからって…この子を使って…ましてや戸川さんまで手に掛けるなんて…)
『裁きを受けて、昔のお前に戻ってくれ!メモリを捨てろ…真里奈』
(この人…戸川さんの時にも……誰なんだろう)
だが男性の思いを津村真里奈は踏み躙る事になる。
左肩の生体コネクタにメモリを挿し込んだのだ。
(ッ!)
『っ!止めろ!ぐあっ』
そこでヴィジョンは消えた。
(…真里奈さん……悔しかったんだろうな…この子を使ってまで…でも)
来雪はTレックスメモリの嘗ての主、津村真里奈の過去を見て決意する。
(どんな理由があろうと…私はこの子達を…メモリのみんなを復讐の道具にしたく無い!)
来雪はTレックスメモリの力を最大限に発揮する。
「ガァァァァァァァァァァァァ!!」
Tレックス・ドーパントが雄叫びを上げると、地面や紅魔館の門の外壁が剥がれだした。
「ッ!これは…まさか」
瓦礫はTレックス・ドーパントの身体に纏わり付き、軈てその体を形成していった。
「ビッグ・ティーレックス…これが私とこの子の全力です!!」
「面白い…ならばこちらも!!」
トライセラトップス・ドーパントが両腕を上げるとその腕が巨大化し、トライセラトップス・ドーパントの形を変えていく。
軈てトライセラトップス・ドーパントは二足歩行の巨大な姿に変わった。
「ビッグ・トライセラトップス…掛かって来なさい!!」
「ガァァァァァァ!!」
巨大化した二人の恐竜がぶつかりあった。
巨大化した恐竜達が激突する少し前、紅魔館内に侵入した霊夢と魔理沙は館の主であるレミリア・スカーレットを手分けして探すことにした。
「この館…外観と内装が全然違うじゃない…何でこんなに広いのよ…」
魔理沙と別れた霊夢は迷路の様な館内で迷っていた。
「………」
霊夢は何かを感じ取ったのか、その場で立ち止まる。
「…外観に合わないくらい広い迷路の様な内装…もしかしなくとも…あなたの能力かしら?」
霊夢の後ろにはメイド服を着た少女がいつの間にか立っていた。
「あら…感がいいのね…正解よ」
「何時から私の後ろに立ってたのかしら?」
「さぁ…何時でしょうか?…美鈴ったら侵入されちゃって…後でお仕置きね」
「あの門番に非は無いわよ…私の仲間が一人残って足止めしてくれてるだけだもの」
「それでもよ…門番なのだから侵入されないのが大前提でしょ?」
メイドは笑みを浮かべながら言った。
「あら手厳しい…で?あなたは?」
「これは失礼を…私は十六夜咲夜…この紅魔館のメイド長をしております…侵入者様」
「そう…私は博麗霊夢…この迷惑極まりない赤い霧を出してる元凶を懲らしめに来た博麗の巫女よ」
「まぁ…確かに洗濯物の乾きが遅くなるのはメイドとしては見過ごせないけど…お嬢様の命令ですもの…喜んで従うまで」
「あら…意外にも不満があるんじゃない…まぁ主を持つ者であるあなたにとっては取るに足らないことでしょうけど」
霊夢がお祓い棒と御札を構える。
「その通りです…お嬢様の命令は絶対ですもの」
咲夜の手にはいつの間にかナイフとメモリが握られていた。
「……やっぱりメモリ持ってるわよね…門番が持ってるんだからメイドが持ってない訳ないもの」
「えぇ、全力であなたを倒さなきゃならないのだからこっちも出し惜しみは無しよ…お嬢様から頂いたメモリの力…見せて差し上げます」
咲夜がガイアメモリのボタンを押す。
【CHURCH!】
ドォォォォン
ビッグ・ティーレックスがビッグ・トライセラトップスの首に噛み付き外壁に叩き付ける。
「グッ」
「タァァァァ!!」
再び首に噛み付き、外壁を引きずりながら更に投げ飛ばす。
ドォォォォン
「クッ…巨大化戦に持ち込んだのは失敗でしたね」
美鈴は単純な戦闘は得意だが巨大化によって体が大きくなった分、動きが鈍くなっていた。
「これで…終わりです!!」
ビッグ・ティーレックスがビッグ・トライセラトップスを蹴り飛ばし、バランスを崩させる。
「なっ!?しまっ…」
その好きにビッグ・ティーレックスはビッグ・トライセラトップスの背中を脚で踏み付ける。
「ガァァァァァァァァァ!!」
そのままビッグ・トライセラトップスに向けて、ビッグ・ティーレックスが衝撃波を浴びせた。
「グッ…見事…です」
ドゴォォォン
衝撃波に耐えきれなくなったビッグ・トライセラトップスは大爆発を起こした。
「ハァ…ハァ…勝った…」
ギュウウン
ビッグ・ティーレックスからメモリが摘出され、来雪は人間の姿に戻った。
「……」
ボロボロになった美鈴が外壁にもたれ掛かっており、その横にはトライセラトップスメモリが落ちていた。
「見事に負けました……来雪さん…あなたの勝ちです」
「純粋な勝負だったらこっちが負けてましたよ」
来雪は落ちてるトライセラトップスメモリを取る。
「これは回収させて貰いますね」
「えぇ…構いませんとも」
「……私は紅魔館の中に入ります…良いですね?」
「敗北者の私にあなたを止める資格はありません…敵の私が言うのもなんですが…来雪さん…頑張って下さい…ですがこれだけは守って下さい…くれぐれも
「……私はこの館のメモリを回収しなきゃなりません…その地下室にメモリがあるなら…それは聞けません」
「………そうですか…ご武運を」
来雪は美鈴にお辞儀をし、紅魔館に入っていった。
「来雪さん……あなたなら…もしかしたら……お嬢様を救えるかも…しれませんね」
美鈴はそう呟くと疲労の為か眠りについた。
はいということで十六夜咲夜を少しだけ登場させました!
使用するメモリはメモリに憑かれた男様のチャーチメモリです!
最初はタイムメモリにしようかと思ったのですがありがちだなって思いまして…どこかの二次創作動画で咲夜が教会出身のヴァンパイアハンターだった動画を見たことあったなって思いだしチャーチメモリにさせて頂きました。
アイディア下さったメモリに憑かれた男様ありがとうございます!
さて次回は霊夢と別行動の魔理沙と来雪の話しにします!
次回もお楽しみに!
それでは!