東方魔箱録 〜メモリの使役者〜 作:マイスイートザナディウム
現在来雪が使えるメモリはこちら!
PLANT,FLEET,T-REX,ICEAGE,WISDOM,DRACULA,ZOO,ENIGMA
はいどうも〜マイスイートザナディウムです!
今回は小悪魔の過去というより名前を出します。
完全に作者の妄想なので悪しからず。
戦闘シーンは今回は無しです。
いつもより短いですが温かい目で見て頂けると幸いです。
それではどうぞ!
塔守昴はコックローチ・ドーパントを始末し、自身が所属する執行チームのアジトに帰ってきた。
「戻ったぜ!いやぁ楽な仕事で助かったわぁ」
そこには人間の男女が三人いた。
「お帰りなさい昴さん…それでターゲットは?」
「木っ端微塵ですよヨルさん…あっこれヨルさんにお土産ね」
昴が渡したのはビニール袋だった。
「これは……なるほど」
ビニール袋の中には真っ赤な液体に漬かった塊が入っていた。
「あらあら…そんなものを持って帰ってきて…此処が汚れるじゃない」
「すみませんねぇヘルの姐さん…こういうの持ってこないとヨルさんに俺が
昴はヘルと呼ばれる女に頭を下げながら言った。
「
「メモリの副作用が何処まで進んでるか分かったもんじゃないんでねぇ…保険ですよ保険」
昴はヘラヘラしながら言った。
「ヨル…落ち着け…昴も煽るな…話が始められねぇだろ」
「へいへい…フェンの旦那」
フェンをリーダーとした執行チーム
「それで昴さん…今回の依頼はいくらなんですが?」
「ん?……〇〇〇万円だったか?」
「はぁ!?安くないですか!?」
昴が金額を答えるとヨルは思わず立ち上がった。
「コックローチメモリのデータ収集が目的だからなぁ……一般市民を一人殺ったくらいじゃそんけだろうよ」
「にしても安すぎですよ!
「そりゃあ俺だってもうちょっと欲しいけどよぉ…」
昴も不満そうに呟く。
「ハァ…私達の存在価値って何なのかしらね…」
ヘルが呟いた。
「だってそうじゃなくて?売人を統括してる着火さん達三人はデータ収集でウハウハ…ハサンさんの所もメモリ製造で大儲け…同じ執行チームの一角の癖にバゴーの所もそれなりに儲けてる…なのに私達はこんなはした金ばっかり……」
「……ッ!やっぱり納得出来ません!!
ヘルの言葉に感化されたヨルが叫んだ。
「……お前達がそう思うのも無理はない…だが
フェンはヨルやヘルの意見を聞きながら答える。
「大体何なんですか…
「園田来雪……それはシルバー階級から上の幹部しか知らん…俺達の様な下っ端に教えてくれるとでも思ってるのか?」
フェンはヨルの問いに冷静に答えた。
「そういや…ターゲットを木っ端微塵にした時に居たな…あの来雪とか言う嬢ちゃん…何でボス達があんな嬢ちゃんを欲しがるのかねぇ…正直ボス達がそこまで固執する様な奴には見えなかったわぁ」
「……そこまで気になるなら確認すれば良いんじゃないでしょうか?」
ヘルの呟きに三人が反応する。
「ボスの怒りを買う可能性もあるけど…知りたくありません?…園田来雪ちゃんが組織にとってどんな影響を及ぼすのか…」
「……確かに…少し気になりますね」
ヘルの提案にヨルは乗る気だった。
「えぇ〜…ボスの怒りを買うかもしんないのに…俺は正直嫌だなぁ」
「……何れは接触する機会も巡って来るだろう…まっ…止めはしないがな」
フェンがそう呟くとヨルが動き出した。
「では
「えっマジで?…本気ですかいヨルさん」
昴がヨルを見つめながら言った。
「えぇ…でも
ヨルは先程昴から貰ったビニール袋を見せる。
「何ですの?…悪魔でも召喚するつもりですの?」
ヘルが訪ねるとヨルは笑みを浮かべた。
「フフフ……少しは楽しめると良いんですけどね」
そう言うとヨルは部屋を出た。
「良いんですかいフェンの旦那……ヨルさんマジでやる気ですぜ?」
「まぁ…何れは仕掛けようと思っていたからな…その時期が早まっただけだ」
フェンは笑みを浮かべながら言った。
執行チームがそんな話をしているとは露知らず、来雪達が関わったコックローチ・ドーパントの事件から既に数週間が過ぎた。
来雪はテラスで新しく知り合った紗綾とお茶をしていた。
「はぁ…やっぱり咲夜ちゃんが淹れてくれた紅茶美味しい…何で私の紅茶は不味くなるんだろ…」
「誰にでも得意不得意はあるよ、来雪さんにとっての不得意が紅茶を淹れる事なんじゃない?」
「でもなぁ…お菓子とか料理とかは出来るのになぁ」
来雪と紗綾は他愛もない話をしていた。
「あら先客がいたみたいね」
そこにパチュリーを連れたレミリアがやって来た。
「あっレミちゃんにパチュリーさん」
「お邪魔してますレミリアさん、パチュリーさん」
「えぇいらっしゃい…まさか来雪が友達をつれてくるとはね」
レミリアが苦笑いする。
「事件の調査をするはずが…友達を作ってきたなんて」
パチュリーは笑みを浮かべながら言った。
「誂わないで下さいよ…紗綾さんのおかげでコックローチ・ドーパントの仕業だって分かったんですから」
「まぁ…その犯人も何者かにやられましたけどね…」
「……」
紗綾の言葉に来雪は暗い顔になった。
「来雪さん、あの攻撃って…」
「…多分ドーパントのものだと思う…幻想郷に住む人達の力を把握してないから断言は出来ないけど…」
「私を助けてくれた時に現れたあいつと何か関係があるのかしら…」
レミリアは自身を襲ったギア・ドーパントの姿を思い出す。
「それは分かりません…幻想郷にメモリが流通してるのは確かだし…一般市民が変身したドーパントの可能性もあるけど…」
来雪は考えた。
だが不明な点も多い為、考えた所で答えは出ない。
「まぁまぁ、今考えてもしょうがないですよ」
紗綾がカップを持ちながら言った。
「分からない事をいくら考えても埒が明かないですし、今はお茶を飲んでのんびりしましょう…折角咲夜さんが淹れてくれたお茶が温くなっちゃいますし」
「そう…ですね…うん」
紗綾の言葉に来雪も頷いた。
「来雪は一人で抱え込み過ぎよ…私達は家族なのだから頼ってくれてもいいのよ?」
「そうね…何かあったら私達にも相談しなさい…まぁメモリに関してはまだ調べる必要があるけどね」
レミリアとパチュリーが来雪に言った。
「レミちゃん…パチュリーさん…うん…ありがとう」
「…さぁ、気を取り直してお茶会の続きよ…そう言えばパチェ、こあはどうしたのよ?」
「こあなら図書館の点検に行ってるわよ、もう少ししたら来るんじゃないかしら」
レミリアの問いにパチュリーが答えた。
場所は変わりヴワル魔法図書館内
小悪魔は無数の本を抱えながら歩いていた。
「この本が此処で…これが彼処ね…」
小悪魔は慣れた手付きで本を片付けていく。
「ふぅ…無駄に本が多くてしょうが無い…不要な本は処分する様にパチュリーちゃんに言い聞かせないと駄目ね」
小悪魔はパチュリーに本の選別をやらせる事を心に決めた。
ある程度の本の片付けが終わった。
「さてと…片付けも終わったし私もお茶会に行きましょうかね」
小悪魔が図書館を去ろうとした。
「何だ行っちまうのか?」
突然小悪魔を呼び止める声が聞こえた。
「ッ!?」
小悪魔が振り返るとそこには一人の男が柱に寄り掛かっていた。
男の背中と腰に悪魔特有の翼と尻尾があった。
「よぉ
男は小悪魔をリリスと呼んだ。
「……
「覚えててくれるとはな…感動で涙が出てくるわ」
グレンと呼ばれた男は笑いながら言った。
「…何しに来たのよ」
「なに…契約上の仕事さ…園田来雪って女知ってるよな?」
「………」
小悪魔は無言だった。
「にしても……変わったなぁリリス…魔界で暴れ回ってたあの頃に比べて弱体化したなぁ…今のお前なら俺でも倒せそうだぜ」
「………」
「おいおい…何か言えよ無言とか悲しくなってくるだろうが」
グレンは泣き真似しながら言った。
「……仕事って言ってたわね…来雪さんをどうする気?」
「どうもしねぇよ…まぁ俺の契約者が園田来雪の事を調べろって契約だからなぁ…それなりに殺り合うかもな」
「………」
小悪魔はグレンを無言で睨み付けていた。
「いくら弱くなったって言ってもお前も悪魔だ…悪魔にとって契約がどれだけ大事か分かるだろうよ?」
「えぇ…そうね」
小悪魔は懐に手を入れる。
「…フッ…ホントに弱くなったな…そんな見え見えな行動…前のお前ならもっと上手くやってただろうに」
「別に隠す必要も無いからね」
小悪魔は懐からクラウンメモリを取り出す。
「殺ろうってか?…俺と」
「来雪さんは紅魔館の家族…つまり私の家族でもある…家族を危険に晒す位なら此処であなたを葬った方が良いでしょ?」
「ハッ…ホントに変わったなぁお前……なぁリリス…物は相談何だが」
グレンは真面目な顔で小悪魔を見つめる。
「俺と来い…もう一度あの頃に戻ろうぜ…魔界で好き勝手暴れてたあの頃によ」
「…………」
グレンの提案に小悪魔は無言だった。
はいということで塔守昴が所属する執行チームと悪魔グレンを出しました。
フェン,ヨル,ヘルを考えてくれた肘神さま様、グレンを考えてくれた神谷主水様ありがとうございます!
そして塔守昴をフェン率いる執行チームΑに勝手ながら入れました。
塔守昴を考えてくれたメモリに憑かれた男様、執行チームを考えてくれた肘神さま様勝手に申し訳ありません!
今回は執行チームを登場させましたが戦いにはなりませんでした。
もうちょっと経ってから本格的に動いて貰いますのでお楽しみに!
小悪魔の嘗ての名前に至っては完全に作者の趣味と足りない知能で考えた結果リリスと名付けました。
小悪魔ファンの方々申し訳ありません!
次回はそんな小悪魔とグレンの戦いになります。
お楽しみに!
それでは!