東方魔箱録 〜メモリの使役者〜   作:マイスイートザナディウム

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Count,The,Memorie's!

現在来雪が使えるメモリはこちら!

PLANT,FLEET,T-REX,ICEAGE,WISDOM,DRACULA,ZOO,ENIGMA,FIRE EXTINGUISHER,HEAT

はいどうも〜マイスイートザナディウムです!

今年最後の投稿になります!

題名で分かるかもですが、今回はあの人を登場させました!

それではどうぞ!


Aの継承/振り切る霊夢

来雪達が異変解決に乗り出す少し前の事……

 

 

「春だってのに雪景色……はぁ」

 

博麗神社にて、霊夢は現在起こっている異変に溜息を吐いた。

 

「全く…どうしてこうポンポンポンポン新たな異変が起きるのかしら…」

 

霊夢は呟きながら空を飛んだ。

 

(でも…()()()が関わってるかも知れない…凛の仇は私が…)

 

霊夢は今も来栖凛を利用した二人のドーパントを許せずにいた。

 

「雪景色…取り敢えず彼奴に当たってみましょ」

 

霊夢は広がる雪景色を見つめながら思い当たった人物を探した。

 

 

 

「たくよぉ霊夢の奴…あたしを置いて一人で異変解決に出るとか酷いぜ全く」

 

霊夢が博麗神社から飛び立って数分後に魔理沙が来たが、既に霊夢が居ないことにボヤいていた。

 

「はぁ…取り敢えずチルノでも捕まえてみるか…雪景色出しな…ん?」

 

魔理沙がチルノを捕まえようと考えて居ると、森の中に一人の妖怪を発見した。

 

「彼奴は……」

 

 

「はっくしょん」

 

犬妖怪の犬飼紗綾は春だと言うのに広がる雪景色の中、薪となる木の枝を探していた。

 

「も〜う…春になって暖かくなるから必要分の薪しか集めてないのが裏目に出た…だってしょうがないじゃない!ここまで冬が長引くとは思わないじゃない普通!!」

 

紗綾は一人、枝を探しながらツッコんだ。

 

「はぁ…」

 

「お〜い」

 

「はぇ?」

 

紗綾が声のする方を見ると、こちらに飛んでくる魔理沙がいた。

 

「おや…貴女は」

 

「お前来雪と最近仲良くなった奴だよな?」

 

「来雪さんとですか?…まぁそうですね…それで貴女は確か…博麗の巫女と一緒に居る白黒魔法使いさんですよね?」

 

「白黒魔法使いって…あたしは霧雨魔理沙、普通の魔法使いさんだぜ」

 

「魔法使いに普通も異常も無いと思うんですが……それで何の用です?」

 

紗綾が魔理沙に聞くと、魔理沙は話し出した。

 

「この異変について何か知ってる事あれば教えてくれ!何でもいいからさ!」

 

「異変ですか?…あぁやっぱり異変なんですね…ホント勘弁して下さいよ…冬が長引くとか…はぁ」

 

「何だよ…お前見たところ犬妖怪だろ?犬って冬でも外を駆け回るもんじゃねぇの?」

 

「犬でも寒いものは寒いんですよ!全犬種が揃って冬好きだとは思わないで貰いたい!!」

 

「お、おう」

 

紗綾の圧に思わず気圧される魔理沙。

 

「はぁ……あぁそう言えば…異変と関係あるかどうか分かりませんが…少し気になる事が…」

 

「お?何だ?」

 

「ここ最近()()()()を見掛けないんですよ…この間までは家に温まりに来てたりお喋りしたりしてたんですけど…ある日を堺にパッタリ来なくなって…」

 

「橙?…あの紫の式の式だろ?ていうかお前彼奴と仲良かったのか?」

 

「来雪さんと仲良くなる前から仲良くしてましたよ?何ていうか橙ちゃんを見てると放っとけないって言うか……そう言えば橙ちゃんを見なくなってから辺りの野良猫の姿も見てない様な……」

 

紗綾の呟きを聞いた魔理沙は行動に出る。

 

「何か怪しいな…良し!橙を探してみるか!」

 

魔理沙はそう言うと空へ飛んだ。

 

「あっ!ちょっと!……行っちゃった……う〜ん」

 

紗綾は少し考えた。

 

(異変どうこうの前に何か嫌な予感がしますね…橙ちゃん…もしかして…)

 

紗綾は自身のケルベロスメモリを見つめながら考える。

 

(だとしたらまずいですね)

 

紗綾は集めた枝を投げ捨て走り出した。

 

 

「やっと見つけたわよ」

 

「ん?あらあら?」

 

霊夢の目の前に一人の女性がいた。

 

「この雪景色…あんたの仕業?…()()()()()()()()()()()

 

その女性の名前はレティ・ホワイトロック

 

『寒気を操る程度の能力』を持つ妖怪・雪女で、冬だけに出現する妖怪である。

 

「博麗の巫女ですか…私の仕業って…この雪景色がです?」

 

「雪女のあんたならやりかねないでしょ?」

 

「そうですね〜…確かに一年中雪景色なら私もありがたいんですけど…残念…今回は私では無いですよ?私は唯この景色を眺めながら浮遊してただけですし」

 

「あそう…宛が外れたわ」

 

「それはそうと…博麗の巫女って強いんですよね?」

 

レティは霊夢を見つめながらニヤリと笑った。

 

「は?」

 

「いやね〜…博麗の巫女相手なら…()()…試せるかなぁって」

 

レティの手に緑色のメモリが握られていた。

 

そしてそのメモリには旋風でCの文字が描かれていた。

 

「ッ!」

 

「これの力を試したいんですが…試せる相手が居なくて…ここら一帯の妖怪で試してみたのですがみんな一撃で終わってしまってつまらなかったんですよねぇ」

 

レティの顔は狂気に満ちていた。

 

「私のメモリの力……味わってみて下さい」

 

 

【CYCLONE!】

 

 

サイクロンメモリからガイアウィスパーが鳴る。

 

ブゥン

 

キュピーン

 

レティがサイクロンメモリを前方に投げると、メモリはレティの元に戻り項に挿し込まれた。

 

挿し込まれた項から突風が吹き荒れ、レティは風の記憶の怪物(超人)、サイクロン・ドーパントに変身した。

 

「ドーパント…あんた…そのメモリ何処で…」

 

「これ?落ちてたのを拾ったの…最初は吹雪を作るために使ってたのだけどね…その内これの力を試したくなっちゃってね!」

 

サイクロン・ドーパントは突風を巻き起こした。

 

「クッ」

 

「さぁ付き合って貰うわよ博麗の巫女!」

 

サイクロン・ドーパントは自身の寒気を操る程度の能力とサイクロンの力を合わせて作り出した雪玉を弾丸の様に飛ばす。

 

「ッ!フッ!」

 

霊夢は咄嗟に御札を投げるが、弾丸の様に放たれた雪玉はまるで本物の弾丸の様に御札を粉砕し霊夢の身体を貫いた。

 

「ガックッ」

 

貫かれた部位から血が滴りだし、霊夢はその部位を抑え止血する。

 

「あらあら博麗の巫女がこの程度なの?」

 

サイクロン・ドーパントが腕を上げると、辺りに竜巻が発生し始めた。

 

「チィ!」

 

霊夢は自身の大技である夢想封印の構えを取る。

 

「あらぁ?」

 

「夢想…」

 

「遅いわよ?」

 

バババン

 

今度は霊夢の背後に発生した竜巻から氷柱が発射され、霊夢の背中に数本突き刺さった。

 

「アッ…」

 

「アハハハ…流石に串刺しには出来なかったわねぇ」

 

サイクロン・ドーパントはすかさず雪玉を霊夢に放つ。

 

氷柱が突き刺さり動きが鈍くなった霊夢。

 

そんな霊夢の身体雪玉は容赦なく貫いた。

 

「ッ…」

 

霊夢はそのまま下の森に落ちていった。

 

「アハハハ!まさか私が博麗の巫女を倒せるなんて…最高の気分だわ!アハハハハハハ!」

 

 

 

ズシャ

 

雪が広がる森に墜落した霊夢。

 

サイクロン・ドーパントが発生させた竜巻により、辺りは猛吹雪になっており無慈悲にも霊夢の身体を雪が覆っていった。

 

(私…負けた?…こんな…所で?…博麗の…巫女が……こんな…)

 

霊夢の意識が遠退き始める。

 

(あぁ…出血が酷い……死ぬ?…ここで?……紫…ごめん…私……)

 

猛吹雪の中、霊夢の意識が刈り取られた。

 

 

 

「……ん」

 

霊夢が目を覚ますとそこは何もない白い空間だった。

 

「…私…死んだのね…死後の世界ってこんな殺風景な場所なのね……情けない…」

 

霊夢は何時しか涙を流していた。

 

「こんな所で死ぬなんて……まだ凛の仇も取ってない……来雪と約束したのに…メモリ回収…協力するって……なのに…」

 

コツコツコツ

 

「?」

 

背後から足音が聞こえ、霊夢は振り向いた。

 

そこに居たのは赤いライダースーツに革ジャンを着た男性だった。

 

「…貴方は?」

 

俺に質問するな

 

男は霊夢の問を一言で片付けた。

 

(何なのよこの人…ちょっと怖いんだけど)

 

「お前は何を求める?」

 

「…え?」

 

「こんな所で死ねない…約束を果たせてない……ならお前は何を求める?」

 

「……何を…求める……」

 

霊夢は考える。

 

(異変解決は博麗の巫女の役目…でもレティみたいにメモリによって強くなった者も沢山いる…今の私じゃ勝てない…ましてや来雪の手伝いなんて出来るわけない…私が求めるもの……それは…)

 

「……が欲しい」

 

「……」

 

「力が…欲しい……今の私じゃ…彼奴らは疎か…レティにすら勝てない…来雪との約束を果たせない……そんなの嫌だ…自分が言い出した事なのよ?…来雪を手伝うって…こんな所で投げ出したくない!!」

 

「……ならどうする?…今のお前では勝てないのだろう?」

 

「……分からない…何をすれば良いのかなんて…私には分からない…でも…私は…博麗の巫女として……幻想郷に撒かれてるメモリをどうにかしたい……私はあの時誓ったのよ!これ以上凛みたいな被害者を増やしたくない…私が幻想郷を守るんだって!!」

 

霊夢の叫びを男は唯黙って聞いていた。

 

「…メモリを根絶させる…それは長い茨の道だ…それでもお前はやり遂げられるのか?」

 

「……今の私じゃ無理…メモリの力はそれだけ強大だった…レティと戦って思い知らされた…私はもっと強くならなきゃいけない…強くならなきゃ…誰も守れないもの」

 

「…ふん」

 

男は霊夢の肩を叩き、その場を通り過ぎた。

 

「?」

 

「なら強くなってみせろ…お前の大切なものを守れる位にな…」

 

男は一本のメモリを霊夢に向けて投げる。

 

「ッ!?…これ…」

 

「だが忘れるな…メモリは一種の麻薬だ…使い方を間違えればたちまちお前はメモリの力に呑まれる事になる…復讐心に囚われ、大切な事を忘れていた嘗ての俺みたいにな」

 

男の身体が透け始めた。

 

「ッ!ちょっと待って!貴方は誰なのよ!」

 

「俺に質問するなと言ったはずだ……すぐに分かる…博麗の巫女…そのメモリがお前を導く事を祈ろう…」

 

男がそう言い残すと辺りが光り出した。

 

 

 

「……ッ!」

 

身体中の痛みを耐えながら、霊夢は立ち上がった。

 

「今のは…夢?……ッ!?」

 

霊夢の手には先程見た夢の中で男に渡されたメモリが握られていた。

 

「夢じゃ…ない?…ッ!」

 

メモリを見つめると、霊夢の頭の中に男のヴィジョンが映し出される。

 

それは風の街にて、ガイアメモリ犯罪に立ち向かう一人の男が歩んだ物語だった。

 

「……照井……竜…フッ…貴方から受け継いだこの力…幻想郷を守るため…来雪との約束を果たすために使わせて貰うわ」

 

霊夢は血が不足し始めた身体に鞭打って空へ飛ぶ。

 

 

「アハハ…あら?」

 

サイクロン・ドーパントの前に霊夢が再び現れた。

 

「博麗の巫女…まだ死んで無かったのね?」

 

「死ねるもんですか…幻想郷を守るのが私の使命だもの」

 

「それで?…私にまたやられに来たの?」

 

「……私に…」

 

「うん?」

 

霊夢は男・照井竜から受け継いだメモリを構え、言い放つ。

 

「私に…質問しないで!」

 

 

【ACCEL!】

 

 

アクセルメモリからガイアウィスパーが鳴る。

 

 

「変………身ッ!!」

 

ブゥン

 

キュピーン

 

霊夢がアクセルメモリを前方に投げると、メモリは霊夢の元に戻り腹部に挿し込まれた。

 

挿し込まれた腹部から蒸気が吹き荒れ、霊夢の姿を変えた。

 

その姿は照井竜が変身する仮面ライダーアクセルに似た姿だった。

 

違いとしては腰にアクセルドライバーが着いていないのと、腕にバイクのタイヤ,肘にマフラーが二本ずつ生えている。

 

霊夢は加速の記憶の怪物(超人)、アクセル・ドーパントに変身した。

 

ブゥンブゥン!

 

アクセル・ドーパントのマフラーから爆音と共に炎が吹き出した。

 

「さぁ……振り切るわよ!!」

 

 

 

 

 




はいということで仮面ライダーアクセルこと照井竜を少しだけ登場させました!

やっぱりアクセルメモリを使うなら本人を登場させて継承させた方がいいかなと思った次第です!

まぁ…照井竜の口調が難しくて似てないかもですが……

レティ・ホワイトロックにサイクロンメモリを持たせる案を送ってくれたメモリに憑かれた男様、アクセルメモリを霊夢に持たせる案を送ってくれたヴァイロン様、誠にありがとうございます!

アクセル・ドーパントのビジュアルとしては、アクセルドライバー無しの仮面ライダーアクセルに仮面ライダーギーツブーストフォームの腕のマフラーを肘にくっつけた感じですかね

アクセル特有の背中のタイヤも無くなり、タイヤを腕に付けました。

アクセルドライバー無しでバイクモードになるにはこうするしか無かったので……

さて今年最後の投稿になりますが、1月からこの作品含め3作品の投稿頻度を上げられたら良いなと思っていますが…何とか頑張ります。

それでは皆様良いお年を!
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