東方魔箱録 〜メモリの使役者〜 作:マイスイートザナディウム
現在来雪が使えるメモリはこちら!
PLANT,FLEET,T-REX,ICEAGE,WISDOM,DRACULA,ZOO,ENIGMA,FIRE EXTINGUISHER,HEAT
はいどうも〜マイスイートザナディウムです!
今回は妖夢の戦闘だけ…の筈だったのですが割りと強引に進めました…
穢土転生を導入した事によって結構めちゃくちゃになったな春雪異変…
まぁ後悔はしてないがーーー
それではどうぞ!
「ハァッ!」
ナスカブレードでムッソリーニに斬り掛かるナスカ・ドーパント。
「フッ」
ムッソリーニは軽々と避け続ける。
「避けてるだけでは私は倒せません!」
「知っているとも」
ムッソリーニは無意味に避けていたのでは無かった。
「ッ!」
ナスカ・ドーパントは後ろを振り向き、ナスカブレードを前に突き出した。
カンッ
後ろには丁度再生を終えた典韋が斧で攻撃を仕掛けようと迫っており、ナスカブレードの突きを斧でガードした。
「クッ不死身ですか…」
ナスカ・ドーパントは典韋を見て呟いた。
「ふむ…どうやら死人なだけあって不死身らしい…生憎と私もこの体には慣れていなくてね…しかし奇っ怪な姿をしている…これか?」
ムッソリーニは渡されたガイアメモリを起動する。
【METAL!】
「メタル…鋼か…私には合わん…ほれ」
ムッソリーニはメタルメモリを典韋に向けて投げつける。
メタルメモリは起動によって典韋の右腕に出現した生態コネクタに挿さった。
キュピーン
典韋の身体が金属の様な皮膚になり複眼状の右目が赤く光り、持っていた斧も槌の先端に斧が付いた特殊なメタルシャフトに変化した。
典韋は闘士の記憶の
「ッ!」
メタル・ドーパントに変身しパワーが更に上がった典韋ーーー
徐々に押され始めたナスカ・ドーパント。
「やはりこれがそうか…ふむ」
【ROM!】
「ほうローマとな!私に相応しい物ではないか!フンッ!」
ムッソリーニは右手の甲の生態コネクタにローマメモリを挿し込んだ。
その姿は赤い鎧を身に纏う頭がライオンというシンプルな見た目をしていた。
ムッソリーニはローマ帝国の記憶の
「素晴らしい!力が溢れて来るではないか!私の時代にもこれさえあれば…う〜む」
「ッ」
カンッ
ナスカブレードでメタルシャフトを弾く。
「フッ!」
ジャキン
ナスカブレードで斬られ、怯むメタル・ドーパント。
「ハァァァァァッ!」
ナスカ・ドーパントは青いオーラを纏い、ローマ・ドーパントに向けて飛んだ。
「どれ…この力を試すとしよう」
ローマ・ドーパントが手を翳すと、ナスカ・ドーパントの目の前にいきなり壁が立ちはだかった。
「ッ!」
「ほう!コロッセオの壁か!面白い力だ!」
「フッ!」
ナスカ・ドーパントは壁をぶち破り、そのままローマ・ドーパントに迫る。
「こんな小細工で止められると思わないで下さい!!」
「勿論知っているとも」
ローマ・ドーパントの手に、専用武器であるローマグラディウスが握られる。
カンッ
カンッ
ナスカブレードとローマグラディウスの斬りあいが始まった。
「クッハァッ!」
「フフフ良いではないかこれは!だが私にだけ気を取られて良いのかね?」
ジャキン
「ガッ!」
ナスカ・ドーパントは後ろからメタル・ドーパントに斬りつけられた。
「二対一だということを忘れていたのかね?」
「クッ」
ナスカ・ドーパントは二体のドーパントに囲まれた。
「さて…続きを始めようではないか?
異変の中心にて戦闘が行われている中、それぞれの場所で穢土転生達との闘いが繰り広げられていた。
「起爆殺ーーー
アームズ・ドーパントの右手から黒い煙の様な物が噴射される。
「何だコレッ」
「マズイ!」
霊夢は咄嗟に魔理沙の首根っこを掴み投げ飛ばす。
「ッ!?霊ーー」
カチッ
チュドォォォォォォン
アームズ・ドーパントが両腕の金属部分を擦ると、噴射された黒い煙が大爆発を起こした。
「ッ!!霊夢!!」
投げ飛ばされた魔理沙は爆発を喰らわずに済んだが、霊夢は爆発の中心にいた。
爆煙が晴れると、霊夢が立っていた。
「はぁ…はぁ…ウッ」
「おいおい…あれだけ爆破を諸に受けたってのに五体満足かよ…だが無傷って訳でもねぇな」
アームズ・ドーパントの言う通り、霊夢は爆破を諸に受けたにも関わらず無事だった。
たが無傷では無いーーー
霊夢の身体は至る所に火傷の後があった。
「霊夢!大丈夫か!?…ひでぇ火傷じゃねぇか!」
「はぁ…はぁ…咄嗟に小規模の結界を張ったのよ…でも咄嗟だったから全てを防ぎきれなかった…ッ!魔理沙!」
「ッ!?」
魔理沙の後ろに、霊結が結界を生成していた。
「二人共避けて下さい!」
結界に光が一点集中していた。
「結界砲」
結界から一点に集中された光がレーザーとして放たれた。
「マスタースパーク!!」
魔理沙は持っているミニ八卦炉からマスタースパークを放ち、結界砲を相殺した。
「まさか結界砲を相殺するとは…流石ね魔理沙ちゃん」
霊結は驚きながらも魔理沙の実力を見て安堵した。
「伊達に霊夢の相棒は名乗ってねぇぜ!」
「全く」
霊夢は立ち上がった。
「行けるか霊夢?」
「誰にもの言ってるのよ?」
霊夢は懐からアクセルメモリを取り出した。
「ドーパントは私がやる…そっちは任せたわよ?」
「おう!」
【ACCEL!】
「変……身!」
キュピーン
霊夢は腹部の生態コネクタにアクセルメモリを挿し込み、アクセル・ドーパントに変身する。
「なんだ…博麗の巫女も変身出来んのか」
「さぁ…振り切るわよ!」
ブゥンブゥン
マフラーから爆炎を発しながらアクセル・ドーパントはアームズ・ドーパントに向けて走り出す。
「へっ…そんな訳だ…あんたは私が相手をするぜ六代目」
魔理沙はアクセル・ドーパントを見届けると霊結に向けて言った。
「えぇ構いませんよ…出来る事なら私を止めて下さい」
「行くぜ!!」
魔理沙は霊結に向けて魔法を放った。
「アリス!」
『ギャァァァァァァス!!』
描絵の描いた竜巻の龍が三人に向けて咆哮を上げながら突撃する。
「ハァッ!!」
ドシュゥゥン
アリスが来雪の前に立ち、水魔法で龍の絵を流した。
「クッ…」
アリスがその場に片膝を付いた。
「アリスさん!」
来雪はアリスを支える。
「ごめんなさい…魔力を使いすぎたわ」
「私こそごめんなさい…何も役に立てなくて…」
「来雪!アリスと紗綾を連れて逃げ…クッ」
描絵は次の絵を描き始めた。
「寄りにもよってこれか…作品番号漆ーーー笑うは人か?花か?」
その絵は花畑の中に頭に花を咲かせた人が一人で笑っている絵だった。
描絵の能力で実体化を始めると、花びらが舞い地面に落ちた。
すると一つの芽を出しそして人型の植物・マンドレイクとなった。
大きさは50cm位で、その数がおよそ100体程ーーー
「作品番号漆ッ…魔力さえ残ってれば対処は出来るのに…」
「なんて数…」
来雪はマンドレイクの数に絶句した。
「うっ来雪さん!アリスさん!」
紗綾はモールド・ドーパントの腕を抑えながら二人の名前を叫ぶ。
「クソ…」
描絵は怒りの形相でマンドレイク達に指示を出した。
描絵自身の意志に関係無くマンドレイク達は二人に向けて一斉に走り出す。
「来雪逃げなさい」
「アリスさんを置いては行けないよ!」
アリスが来雪に逃げるように言うが、来雪はアリスを離さなかった。
マンドレイク達が二人を襲うーーー
その時だった。
「二人共伏せて!!」
『ッ!』
突然の声に二人は戸惑いながら伏せた。
「霊繋ちゃん魅魔ちゃん2秒以内に飛び降りてね!」
『はぁっ!?』
ブゥン!
二人の頭上をエアーバイクが飛び越した。
「トゥッ!」
『ッ!』
エアーバイクに乗っていた米亜理,霊繋,魅魔は飛び降りた。
操縦士を失ったエアーバイクはそのままマンドレイクの群れに突っ込んだ。
「ポチッと!」
ドォォォォン
米亜理がスイッチを押すと、エアーバイクがマンドレイク達を巻き込み爆発した。
「ふぅぅ…爆弾取っといて良かったぁ」
「良かったぁじゃないわよ!殺す気か!!」
霊繋が米亜理の胸倉を掴みながら怒鳴った。
「まぁまぁ落ち着いて霊繋ちゃん!…マジで!絞まってる!絞まってるから!」
「よしなさい霊繋…この人はこういう人だったでしょ」
魅魔が霊繋を宥めた。
「えっ?…誰?」
来雪は颯爽と現れた三人を見て呟いた。
「貴女達…」
「ん?…貴女神綺の所の…」
魅魔はアリスを見て言った。
「えぇ…アリス・マーガトロイドよ」
「魔理沙が世話になってるな」
「うちの霊夢も世話になってたわよね?ありがとう」
落ち着きを取り戻した霊繋も礼を言った。
「先代巫女…行方不明って聞いてたけど…」
「先代巫女?…えっ?てことは…」
来雪はアリスの言葉で感づいた。
「えぇ…霊夢の前の巫女…つまり霊夢の母親よ」
「霊夢の…お母さん?」
「えぇ…その流れだと私は霊夢ちゃん?のお婆ちゃんって事?……嫌だぁ!まだ私そんな歳じゃなぁい!!」
米亜理は頭を抱えながら叫んだ。
「馬鹿やってないで構えなさいよ米亜理さん」
霊繋が構える。
「これは驚いた…まさか先代と先々代が来るとはね」
描絵は驚きながらも笑みを浮かべる。
「うぅ」
「先代巫女と先々代巫女…凄い面子だね」
モールド・ドーパントを抑えながら呟く紗綾だったが、モールド・ドーパントが抑えつけられている腕を斬り落とした。
「ッ!自分の腕を!?」
「身体が勝手に…」
モールド・ドーパントは跳び上がり、描絵の隣に立つ。
「お姉さん…」
「分かってる…意識が…段々ね」
描絵は苦しそうに呟く。
「来雪!」
「え?…あっ咲夜ちゃん」
そこに咲夜が怒りながら走って来た。
「置いていくなんて酷いじゃない!」
「ごめん!咲夜ちゃん気を失ってたから…」
来雪は怒る咲夜を宥める。
「取り込み中悪いんだけど…」
描絵が言った。
「私と美絃の意識が…遠退いて行ってる…術者の仕業なのは間違いないが…」
「うぅ…」
「描絵!」
アリスが描絵の名前を呼んだ。
「アリス…私達を…止め……ーーー」
描絵は無表情の状態になり、瞳の色が白くなった。
モールド・ドーパントも言葉を発しなくなった。
「描絵…」
「Dr.ガイスト…外道が…」
魅魔は呟いた。
「Dr.ガイスト?」
「あぁ…こいつ等…穢土転生を操っている術者の名前だ…」
来雪達は魅魔の呟きを聞き、術者の名前を心に刻んだ。
「そいつが描絵をあんなにしたのね…」
アリスは怒りのあまり拳を握り締めており、握り締めた手から血が垂れる。
「アリスさん…」
紗綾はアリスの様子を見て呟いた。
「来雪ちゃんだっけ?」
「えっ?はい」
米亜理は来雪を見つめ言った。
「此処は私と霊繋ちゃんでなんとかする…魅魔ちゃん…その子達を連れて白玉楼に向かって」
「……分かった」
魅魔は了承する。
「十一代目…」
「アリスちゃん…怒る気持ちは分かる…でも貴女が此処に残って戦う必要は無い…恐らくだけど白玉楼に術者が居る」
「ッ!…そう…ならそっちに行かせて貰うわ」
「状況がいまいち分からないけど…行き先は決まったのね?」
咲夜が来雪に尋ねる。
「うん…魅魔さん…連れてって下さい…白玉楼に」
「分かった…お前はどうする犬妖怪?」
「犬飼紗綾です…勿論行きますよ…こんな事する術者を許せませんから」
紗綾の答えに米亜理は笑みを浮かべる。
「じゃあ決まりだ…此処は任せて先に行きな!…あっこれ死亡フラグだ」
「あんた絶対わざとでしょ!」
米亜理の言葉に霊繋がツッコんだ。
「行くわよ」
「はい!」
魅魔は来雪達を連れて飛ぶ。
「さぁて…そっちのカビは任せたよ霊繋ちゃん」
米亜理はAF19アサルトライフルを構えて言った。
「了解…」
霊繋が博麗式武術の構えをとった。
「ハァッ!」
「フッ!」
アクセル・ドーパントのパンチとアームズ・ドーパントの剣がぶつかり合った。
「なんだよ使い慣れてんじゃねぇか」
「そんな訳無いでしょ…さっき使ったのが最初なんだから」
アクセル・ドーパントは肘のマフラーの出力を上げた。
「グッ」
「だぁぁぁ!」
アクセル・ドーパントの馬力が上がり、アームズ・ドーパントを殴り飛ばす。
「ぐわっ!」
アクセル・ドーパントの後ろから魔理沙が吹っ飛んできた。
「魔理沙!」
アクセル・ドーパントは魔理沙に駆け寄る。
「悪い…強すぎるぜ六代目…」
魔理沙とアクセル・ドーパントの目線の先には、霊力を高めお祓い棒から光の剣を生成する霊結の姿があった。
「流石六代目…霊力に至っては歴代最高の巫女…紫から聞いてたけど…これ程とはね」
「お褒めに預かり光栄ね…霊力の高さには自身があるの」
「霊夢…どうするよ」
「どうするって…やるしかないでしょ…」
魔理沙を支えながらアクセル・ドーパントが呟いた。
「いやはやなんとも…恐れ入ったぜ博麗の巫女…」
殴り飛ばされたアームズ・ドーパントも戻ってきた。
「どうやら…まだまだの様ですね…」
霊結は呟いた。
「出来る事なら止めて貰いたかったのですが…」
霊結は光の剣を構えながら二人に迫る。
「こりゃ…終わりか?」
アームズ・ドーパントがシールドソードを構えながら走り出す。
(殺られるッ…魔理沙)
アクセル・ドーパントは魔理沙を先に逃がそうと掴もうとする。
そこにーーー
「ザ・ワールド!」
ドゥゥン
カチッ
飛んできた咲夜以外の時間が止まった。
「魔理沙と一緒にいるドーパント…まさか霊夢かしら?」
咲夜は魔理沙とアクセル・ドーパントを掴み、その場から離れた。
離れた場所には同じく時間が止まった状態の来雪達が居た。
「さて…あれも穢土転生とか言う死人ね…ホントに悪趣味な術ね」
咲夜は離れた場所に止まっている霊結とアームズ・ドーパントを見て呟いた。
「時は動き出す」
キュゥゥゥン
「ッ!?」
「はっ?消えた?」
霊結とアームズ・ドーパントは、いきなり目の前から二人が消えたことに驚愕した。
「ッ!」
「…これは…咲夜?」
アクセル・ドーパントは咲夜を見て察した。
「やっぱり霊夢なのね貴女…」
「霊夢…その姿…」
来雪はアクセル・ドーパントの姿を見て悲しそうな顔をする。
「…ごめんね来雪…私…ドーパントの力を使っちゃった…」
「……姿から見てアクセル…だよね?…アクセルにドーパントの姿があるなんて…」
「えぇ…照井さんから託された力よ」
「照井…」
来雪はあることに気付いた。
(あれ?…何で私…霊夢のメモリが
「来雪さん?」
紗綾が来雪の肩を掴んだ。
「あっ…ごめん…何でもない」
「兎も角助かったぜ咲夜」
魔理沙は咲夜に感謝した。
「お礼なら後にしてちょうだい…あの二人は?」
咲夜は二人を探すアームズ・ドーパントと霊結を見て尋ねる。
「アームズ・ドーパント……あれも穢土転生にされた人が変身してるんだね」
「えぇ…もう一人は博麗霊結…六代目博麗の巫女よ」
『ッ!?』
アクセル・ドーパントの呟きに魔理沙を除く全員が絶句した。
「描絵が復活した時点で考えてたけど…まさか本当に博麗の巫女を穢土転生として…」
アリスは戦慄した。
「アリス…お前も来てくれたのか?」
魔理沙がアリスを見て言った。
「えぇ…穢土転生を操っている黒幕に用があるのよ」
「ッ」
魔理沙はアリスのこれまでに見たこと無い怒りの形相を見て驚愕した。
「アリス…まさか…」
「えぇ…さっきまで友人と戦わされてたわ…許せるわけ無いでしょ?」
「…そうね…」
アクセル・ドーパントは気持ちを切り替える。
「話は終わったか?」
そこに魅魔が遅れてやって来た。
「えっ!?魅魔様!?」
「魅魔…あんた何で…」
「久し振りだね霊夢…それに魔理沙…今は話をしてる場合じゃなくてね…」
魅魔は二人の穢土転生を見て言った。
「霊夢に魔理沙…この穢土転生を操ってる術者は今冥界白玉楼に居る…此処は私が相手をするからあんた達は白玉楼に急ぎな」
「ちょっ…魅魔様一人でやるのは無茶だ!私もーー」
魔理沙が魅魔を追おうとするがーーー
「魔理沙…あんたは霊夢達と行きな…異変解決はあんたらの仕事だ…こんな所で足止め喰らってちゃ意味が無い…それとも何かい?私が負けるとでも思ってんのかい?」
「ッ……そんな言い方…ズルいぜ魅魔様…」
「フッ…分かったら行きな…白玉楼への道のりはそこの犬のお嬢ちゃんに聞きな…事細かに説明してあるから」
「魅魔さん」
来雪が魅魔に言った。
「無理はしないで下さいね」
「……フッ…餓鬼が生意気な…誰にもの言ってんだい?…私はこれでもあの脳筋巫女のお守り役だ…こんな所で殺られる筈無いだろ?…さっさと行きな」
「…頼んだわよ魅魔」
霊夢は変身を解きながら言った。
「…みんな…行くわよ」
霊夢の言葉に皆が頷き、空を飛ぶ。
「…魅魔様…信じてるぜ」
魔理沙はそう言うと、飛んでいった皆を追いかける。
「……私も丸くなったね…分かってるよ魔理沙…」
魅魔は二人の穢土転生の前に降り立つ。
「ん?…今度は誰だ?」
「…貴女…悪霊…ですね?」
霊結は魅魔の正体を見抜いた。
「まぁね…ここからは私の相手をしてもらうよ六代目…それにそこのドーパント」
「そうですか…霊夢ちゃんと魔理沙ちゃんは離脱出来たみたいですね…良かった」
「それは良いが…あんた一人で俺達を止められるのか?」
「さてね…だが時間稼ぎは出来るさ…異変解決までの時間稼ぎはね!」
魅魔はステッキを構える。
そして白玉楼の中庭に場面は変わる。
「………」
白玉楼の主ーーー西行寺幽々子は、中庭に聳える
「……あらあら…招かねざるお客様がいらっしゃいましたか…」
幽々子が振り返ると、そこにはセクト・バグスターを連れたDr.ガイストが立っていた。
「いやはやお初にお目にかかる西行寺幽々子…私はDr.ガイスト…以後お見知りおきを」
「……妖夢が居るのに…どうやって入ったのかしら?」
「魂魄妖夢は私の手駒が相手をしている…侵入するなど容易いこと」
「……セクト…まさか貴女とこうしてまた対面出来るとは思わなかったわ」
幽々子はセクトを見て言った。
「私もだよ幽々子…幽香は元気か?」
「えぇ…相変わらずの戦闘狂だって紫が言ってたわ…それで…どうして貴女がそちらに?」
「…ムカつく話だが…身体が言う事を利かない…この爺さんに逆らえないんだ…嘗ては蟲の女王とまで言われた私も地に落ちたな」
セクトは悔しそうに呟いた。
「そう…道理で魂が無かった筈だわ…貴方が魂を攫ってたのね」
「御名答…既に数多くの魂を穢土転生させて貰ったよ…」
「…それで?一体何用かしら?」
「何…少し欲しい物がありましてね……
「ッ!」
幽々子はガイストを睨み付ける。
「幽々子の体…だと?」
「左様…私のゴーストメモリは魂と器さえあれば穢土転生を作る事が出来る…だがこうも思ってね…あの書物の様に
「……おかしな事言っているね…魂と器が必要なのでしょう?…その理屈なら魂は私自身でしょ?…此処に埋まってるのは私の元の体…魂なんか無いわよ?」
「その通りだ…だが私はある仮説を立てた…そこに埋まってる貴様の死体を使って穢土転生をすれば…
「ッ!」
幽々子は戦慄した。
「ボスから貴様の生前の能力を聞いた…是非とも私の手駒として加えたくてね…亡霊となった貴様と生前の貴様は最早一つの存在とは言い難い…上手く行けば生前の西行寺幽々子を手駒に出来る…これ程使えそうな駒があるか?」
ガイストは笑いながら語った。
すると屋敷から声が聞こえた。
「そんな事させると思ってるの?」
そこにいたのは幻想郷の賢者の一人である八雲紫とその式八雲藍だった。
「紫」
「これはこれは…幻想郷の賢者がお出ましか」
「紫…藍…」
セクトは紫と藍を見て呟いた。
「セクト…こんな形で貴女と再会するなんてね」
紫は悲しそうな顔をしながら言った。
「セクト・バグスター…風見幽香のライバル…そういう認識で穢土転生したが…こうも顔が広いとは」
「………」
「まぁ良い…八雲紫…貴様に相応しい相手を用意しよう…」
カツン
ガイストがステッキで地面を叩くと、棺桶が一つ出現した。
「紫様」
藍が紫の前に出る。
ガガガガガガ
ドスン
中から出てきたのは長い銀髪に火鼠の衣を纏い頭からは犬耳が生えた罅だらけの男性だった。
「ッ!?」
紫はその男性を見て戦慄する。
「…紫様?」
紫の様子を見て藍は不思議に思った。
「……輪…廻?」
「え?」
紫は震えていた。
「感動の再会と行こうか八雲紫…八雲藍…此奴の名は八雲輪廻…貴様の前任者…八雲紫の初めての式だ」
『組み立てる程度の能力』
「…外道が…」
セクトはガイストを睨み付けながら言った。
「フンッ駒をどう使おうが私の自由だ…さて…貴様も人格を縛るか…」
「何?…ッ…これ…は……ーーー」
ガイストが念を込めると、セクトは複眼の全てが白くなり動かなくなった。
「セクト」
幽々子はその様子を見て顔を歪めた。
「さて…話は終わりだ…八雲輪廻…セクト・バグスター…殺れ」
ガイストの命令と同時に二人が動いた。
セクトは幽々子に向けて飛び出し、輪廻は紫達の方に走り出す。
「クッ」
幽々子はその場を飛び、セクトも翅を広げて後を追った。
「紫様下がって下さい!」
迫りくる輪廻を止めるべく、藍が飛び出す。
「藍!駄目!」
紫が静止するが、藍と輪廻は取っ組み合いになる。
「おい!輪廻とか言ったな…紫様の式なのだろ?何故紫様を襲う!」
「ーーーーーー」
藍の問い掛けに反応しない輪廻。
「無駄だ…人格は縛り付けてある…今のソイツは私の殺戮人形だ」
「…貴様…よくも輪廻を」
紫はガイストを睨み付けていた。
その眼光は今までに無いほど殺気立っていた。
「ふむ…私が憎いか八雲紫…なら少しだけ遊んでやろう」
ガイストは懐からメモリを取り出した。
「…ガイアメモリ…」
「フッ」
【GHOST!】
キュピーン
額の生態コネクタにメモリを挿し込み、ゴースト・ドーパントに変身した。
「何処からでも掛かって来たまえ…言っておくが…私の力が穢土転生だけとは思わないことだ…」
はいという事で穢土転生の新キャラとしてSOURさんの八雲輪廻が登場しました!
SOURさんアイディアありがとうございます!
姿はこのキャラのモデルである犬夜叉そのままらしいです。
いっその事イメージCVも同じ山口勝平さんにするか…
さて今回のガイストの目的は西行寺幽々子の死体という事で…
生前の西行寺幽々子を穢土転生させ手駒にする事が彼が春雪異変に出てきた目的になります。
亡霊の幽々子と生前の幽々子…十一代目の博麗米亜理が自分自身と戦うんだから幽々子もありかなと思った次第です。
妖々夢も後2,3話で解決ーーー1話位で後日談をやり空白期に入りたいと思ってます。
空白期の後は萃夢想…萃夢想どんなストーリーだったっけ…
本家を知らない二次創作で東方知識を育てて来た私ですが…暖かい目で見てもらえると幸いです。
次回はいよいよ来雪達が白玉楼へと到着、妖夢と対面です!
次回もお楽しみに!
それでは!