東方魔箱録 〜メモリの使役者〜 作:マイスイートザナディウム
現在来雪が使えるメモリはこちら!
PLANT,FLEET,T-REX,ICEAGE,WISDOM,DRACULA,ZOO,ENIGMA,FIRE EXTINGUISHER,HEAT
はいどうも〜マイスイートザナディウムです!
長い間待たせて申し訳ありません!
漸く春雪異変最終回です。
それではどうぞ!
〝裏〟幻想郷に先代,先々代巫女の封印を終えたみとりが帰ってきた。
「はぁ…終わった終わった…さてと…どうするかなあ」
みとりは仕事が終わり予定が空いたのでどうするか悩んでいた。
「おぉ終わったかみとり」
「ん?」
そこに二人の妖怪が現れる。
一人はフォートレスのメモリを授かった土蜘蛛の八城一輝ーー
そしてもう一人はみとりと一輝と同じ様に〝裏〟幻想郷の番人を任せられ、最後のメモリであるファクトリーを授かった虫妖怪の少女だった。
その少女は着物メイド服を着ており、背中には巨大な鋏を背負っていた。
神斬かそり
『洗脳する程度の能力』
「何だ…一輝にかそりか」
みとりはそう呟くとそそくさとその場を離れようとする。
「おいおいおい!何そそくさ逃げようとすんだよ!」
それをかそりがみとりの肩を掴んで止める。
「…別に…ただ速く家に戻りたかっただけよ」
「ツレねぇ事言うなよぉ〜うい達の仲だろ?これから一輝とういで飲みに行こうかと思ってたんだよ〜付き合えよぉ同じ番人仲間だろ〜」
「そういうのが嫌だから速めに帰ろうと思ってたのに…はぁ」
みとりは肩を組むかそりを引き離しながら溜め息を吐いた。
「……みとり…仕事はどうだった?」
一輝がみとりに訪ねた。
「…終わったわよ…まぁ…記憶を封じるだけの簡単な仕事よ」
「流石みとりだな〜…うい達番人の中で一番の仕事量を誇る功労者殿はお偉いさん方に頼られてて良いねぇ」
かそりが茶化した。
「…別に…そもそも今回の仕事よ…記憶を封じるんじゃなくて…あんたの能力を使えばあの巫女達を配下にも出来たのに…何であんたじゃないのよ」
みとりはかそりを睨み付けながら言った。
「ん?能力って…ういのか?冗談はよせよ…仮にも元博麗の巫女二人を洗脳とか無理に決まってんだろ…出来たら〝裏〟幻想郷に身を置いてねぇし自力で天下取ってるっつうの!」
「…夢のまた夢だな…それは」
一輝はニヤけながら言った。
「一輝!ニヤけながら言うの止めろ!地味に傷付くだろうが!」
「喧しいわよ…だから速く帰りたかったのよ…はぁ」
みとりは再び溜め息を吐いた。
「ほぅ…これはこれは番人の皆様」
そこに帰ってきたDr.ガイストが話しかけて来た。
「…Dr.ガイストか」
「白玉楼に行ってたんじゃねぇの?…そのまま消えてくれたら良かったのにな」
一輝とかそりが顔を顰めながら言った。
「酷い言われ様ですな…同じ〝裏〟幻想郷の仲間ではないですか」
「仲間…ねぇ」
「うい達を下っ端の駒としか思ってねぇ奴がどの口で言ってやがる!」
かそりが背中の鋏を取り出し言い放つ。
「下っ端の駒等とんでもない…貴方方は〝裏〟幻想郷の番人…下っ端では無い…駒であるのは合っていますがね?」
ガイストは3人を嘲笑う。
「てめぇ…斬り刻むぞコラァ!!」
「落ち着きなさいかそり…コイツがこんな性格なのは今に始まった事じゃないでしょうに…」
向かっていこうとするかそりを止めるみとり。
「けどね…」
みとりがガイストを睨み付ける。
「あまり調子に乗るなよ老害…私達は番人である前に執行人だ…ボス達から命令が下れば例え〝裏〟幻想郷の幹部であろうと始末出来る権限を持ってるのよ…命令が降り次第消すから覚悟しときなさい」
「ほ〜う…消すですか…貴方方如きに私を消せるとでも?」
「…Dr.ガイスト…貴様…何か勘違いしていないか?」
「うい達をそこら辺の雑魚と一緒だと思うなよ?…何でうい達が番人に選ばれてると思う?」
番人の3人の眼つきと色が変わった。
「うい達はシルバー幹部クラスまでだったら始末出来るんだよ…幹部にすらなってねぇてめぇを仕留める位…簡単な仕事なんだぜ?…なぁ…Dr.ガイスト?」
「ッ!」
ガイストは戦慄した。
今まで見下していた3人にそんな力があるとは思っていなかったからだ。
「血気盛んで困るね君達?」
『ッ!?』
そこにガイアドライバーREXを腰に巻いている麟がやって来た。
「ぼ、ボス」
みとり以外の3人が姿勢を正した。
「全く…君達はホントに仲が悪くて困る…いずれは君達同士で任務に当たってもらう事もあるから…なるべく仲良く…ね?」
『ッ!?』
みとり以外の3人は麟から発せられる威圧感に震えた。
「…さて…ガイストにみとり…報告をして欲しいから後で円卓に来て貰えるかな?かそりと一輝はシルバー幹部全員を招集して貰えるかな?もうそろそろ春雪異変も終幕みたいだし」
「…承知しました」
「…お、おう…了解です」
一輝とかそりがカードを使って幻想郷に向かった。
「ガイスト…穢土転生の具合はどうかな?」
「問題ありません…今も博麗の巫女達が白玉楼にて戦闘中です…いつでも私の意思で回収も可能です」
「そう…じゃあもうそろそろ回収しても良いかな…君も戻って来たみたいだし…お願いね」
「はっ!」
ガイストはその場を離れる。
「…みとり?」
「はい」
「あっ…今は楽にしていいよ?僕と君しか居ないからね」
「……そう…なら遠慮なく」
みとりは麟を見つめながら呟く。
「はぁ…全く…番人の仕事も楽じゃないわね」
「あはは…他には見せられない態度だねみとり」
「私は元からこんな感じよ…
「やめてよ…
先程のボスとしての威厳を保っていた麟の姿はどこにも無かった。
「ていうかさ…何で僕だけゴールドメモリなのにみとりが一般メモリなの?」
「仕方ないでしょ?マテリアルメモリに選ばれたんだから…その代わり番人として〝裏〟幻想郷には身を置いてるじゃない」
「それでも…僕はみとりにこそ幹部になって欲しかった…」
「またその話?…全く…あんたには頼もしい仲間がいるじゃない」
「克巳も董香も〝裏〟幻想郷が出来上がってからの幹部だし…みとり程の付き合いじゃないし…」
麟は俯きながら言った。
「はぁ…〝裏〟幻想郷のボスがそんな顔しない…忘れてない?これは
「…うん…そうだね…ごめん…気が滅入ってた…」
「分かれば宜しい…さてと報告をしないとね…行きましょ?ボス?」
「……そうだね…行こうか…」
二人はそう言うと円卓に向かった。
「……う、う〜ん」
白玉楼へと続く階段にて、気を失っていた米亜理が目を覚ました。
「頭痛…何か気持ち悪いし……う〜ん」
米亜理は何かに疑問を抱いていた。
「何か大切な事忘れてる様な……駄目だ思い出せない…」
米亜理が考えているとーーー
Prrrrr
米亜理の巫女服のポケットから着信音が鳴った。
「ほえ?…こんな時に誰よ…はいもっし〜今取り込み中…あれ
米亜理が
「一時的記憶の封印?…何でそんなの喰らってる訳?……仕様?…気付いちゃいけない事に首突っ込んでこの
米亜理は内心納得していないが渋々受け入れることにした。
「うん…うん…分かったよ…あまり目立つことはしないよ…分かってるって
米亜理は携帯を切りポケットに仕舞い込む。
「はぁ…
米亜理は未だに気を失っている霊繋を起こしに取り掛かった。
一方の霊夢達は苦戦を強いられていた。
「夢想封印・
初夢は人差し指と中指を合わせ構えながら霊夢の元に跳んだ。
初夢の合わせた2つの指は光を放ち始める。
「避けなさい!さもなければ死にますよ!」
「ッ!」
霊夢はイナバウアーの要領で攻撃を躱し、前髪数十ミリ程掠った。
(危ッーー今の躱せなかったら真っ二つになってたわよッ)
「まだ終わってないわよ!」
初夢が叫ぶと、霊夢の周りには初夢の夢想封印・
「夢想封印・
「ッ」
【ACCEL!】
霊夢は咄嗟にアクセルメモリを起動する。
「変、身!!」
ドォォォォン
霊夢が腹の生態コネクタにメモリを挿したと同時に夢想封印・
「霊夢!!」
「……」
初夢は無言で爆発した場所を見つめる。
「…貴女もガイアメモリとやらを持っていたのですね…霊夢さん」
初夢が後ろを振り向く。
そこにはエンジン音を上げながら立っているアクセル・ドーパントが居た。
「ただのガイアメモリじゃない…照井さんから受け継いだ希望です」
「……そうですか…私にはそれが希望とは思えないのですが…」
両眼をリボンで覆っている初夢の顔はまるで嘆いた顔をしていた。
「…どういうことですか…」
アクセル・ドーパントは初夢に問う。
「私の能力は見透す程度の能力…その名の通り全てを見透す事が出来ます…どうにもその小箱が希望に見えないのです…」
「……」
「私はその小箱がどういった代物か詳しくは知りません…ですが私の能力がそれを見定めている…それは薬の様な物…一度使えばどんな人間だろうとその力に溺れ魔に取りつかれる代物の様ですね」
初夢は自身の能力でガイアメモリを見定めた。
外の世界の街である風都で起こるガイアメモリ犯罪をーー
そしてそれを根絶しようと奮闘する刑事や街の涙を拭う探偵の物語をーー
「どうやら…それはこの幻想郷の希望にも絶望にもなり得る劇薬…貴女はそれを知っても尚…その小箱を使用すると言うのですか?」
「…確かに…これは危険な物よ…あの大人しくて無害なリリーホワイトですら大暴れする様な毒…それは否定出来ない…」
「ならーー」
「それでも…私の友達がこれを集めてる…劇薬であるこのメモリを…悪事の道具としてでは無くね…おかしな話よね?この小さな箱をまるで
アクセル・ドーパントは、未だ戦っているズー・ドーパントを見ながら言った。
「何でかしらね…そう言ってるあの娘を助けたい…あの娘の力になりたい…中立の博麗の巫女としては失格かもだけど…私は友達の…来雪の力になりたい…そう決めたのよ…それにこのメモリは照井さんから受け継いだ物…あの人の想いが詰まった物なのよ…あの人の期待に応えたい…今の私の心はそう言ってる…私は…自分の心を信じる!」
アクセル・ドーパントは拳を初夢に向けて突き出した。
「…そうですか…確かに…博麗の巫女としては失格ですね」
「……」
「ですが…嫌いではありませんよ…貴女の姿勢は」
初夢は呟きながら走り出す。
「ッ!」
「夢想封印・
初夢は霊力を自身の身体に纏い身体強化を施した。
「行きます!」
【ACCEL!MAXIMUMDRIVE!】
ブゥンブゥンブゥン
アクセル・ドーパントはエンジンを吹かし始める。
「ハァァァ!!」
「アクセルグランツァー!!」
初夢の拳とアクセルグランツァーがぶつかり合う。
「この程度ですか?」
「まだですよ…魔理沙!!」
「おうよ!」
アクセル・ドーパントの後ろから魔理沙が現れる。
「ッ!?」
「マスタースパーク!!」
初夢は驚愕した。
車線上にアクセル・ドーパントがいるのに魔理沙はマスタースパークを放ったのだ。
「まさか仲間ごと!?」
「そんな訳無いでしょ?」
初夢が今打ち合っている相手を見た。
そこには半透明になりかけているアクセル・ドーパントがいた。
「それは…その技は…」
それは歴代博麗の巫女達が修得するのに多大な時間と努力を有する博麗の奥義だった。
「奥義・夢想天生」
アクセル・ドーパントはその場から霧の様に消えた。
そして初夢はマスタースパークに飲み込まれる。
「よもやそこまでに至っていましたか…霊夢さん…見事…」
ドォォォォン
「ッ!?初代様!?」
「何じゃ…あの小童…初代様を倒したのか?」
その様子を戦いながら見ていた六代目,八代目は驚愕した。
まさか現代の博麗の巫女とその友の魔女が初代博麗の巫女を倒したのだからーー
「嘘…」
「霊夢と魔理沙の奴…博麗初夢を倒した」
その光景を見ていた幽々子と藍は戦慄した。
「霊夢に魔理沙…やったわね」
「うん!負けられないね!」
強化チャーチ・ドーパントとズー・ドーパントも喜びを顕にした。
「まさか…初代博麗の巫女を…あの二人…凄いんですね」
「そうね…全く…また置いてかれちゃったわ」
ナスカ・ドーパントの言葉に同意しつつ、アリスは苦笑いした。
「はぁ…はぁ…どうだ!」
「ナイスよ魔理沙」
魔理沙の横にアクセル・ドーパントが姿を現した。
爆煙が晴れると、初夢の姿は無かった。
「まさか…初代様を倒すなんて…」
「カッカッカ…やりおるのぉ小童共…見直したぞ?」
初夢がいた場所に霊結と霊斬が集った。
「にしても…後二人か…」
魔理沙がうんざりした顔で言った。
「はぁ」
アクセル・ドーパントはメモリを抜き取り、霊夢に戻った。
「霊夢」
そこに二人の巫女と戦っていた4人が集まる。
「アクセルメモリを使って奥義をやって…流石に…疲れた」
霊夢は肩で息をしていた。
「霊夢は休んでて…私達が後はやるよ」
ズー・ドーパントが前に出る。
「威勢が良いのぉ…じゃが…忘れとらんか?」
「私達は……死ぬことは出来ないんです」
霊斬と霊結がそう言うと、跡形も無く消え去った初夢を形成していた紙が再生し始めていた。
「おいおい…知ってはいたけど冗談じゃねえぜ」
魔理沙が呟くと、初夢が復活した。
「素晴らしい一撃でしたよ魔理沙さん…そう落ち込まないで下さい」
初夢は微笑みながら言った。
「そりゃどうも」
魔理沙はそう言った。
「それにしても…霊夢さん…今のは夢想天生…でしたね?」
「ッ!?その若さであの奥義を!?」
「成る程のぉ…鬼才じゃの十三代目」
初夢の問いに霊結は再び驚愕し、霊斬はニヤついた。
「歴代の巫女達に褒められるとはね…悪い気はしないわ」
「じゃが一度が限界か…そこは修行不足じゃ…精進せい」
「八代目…一度でも凄いことですよ…あの若さでその領域まで至ってるんですから」
「……」
霊夢は霊斬の言ってる事に納得する。
密かに体調が整ったら嫌いだが修行するかと思っていた。
「ですが…死者である私達は死ぬことが出来ない…どうにかして私達を封印なりして欲しいんですが…」
三人の巫女は自身の意思に関係無く戦闘態勢を取った。
「まだ来る気ね」
アリスが呟く。
すると何処からか何かが飛んでくる音が聞こえる。
「…何の音?」
ズー・ドーパントがそう呟くと、後ろからミサイルの様な弾が横切った。
「危な!?」
「博麗ノ型…夢想斬」
すかさず霊斬が妖刀でミサイルを斬り裂き、ミサイルは真っ二つになり三人の横を過ぎて爆発した。
「あちゃあやっぱ無理かぁ」
霊夢達が後ろを向くと、そこには米亜理と霊繋がいた。
「えっ?先代!?」
「漸く来たのね十一代目」
驚く霊夢と待ちくたびれた様に呟くアリス。
「遅くなってごめんねアリスちゃん」
「霊夢…今は再会を喜ぶ暇は無いわ」
「べ、別に喜んでなんか…」
米亜理と霊繋が霊夢達の所に着いた。
「十一代目?…あの時一緒にいた筈じゃ?」
霊結は初めて呼び出された時のことを言っていた。
「何じゃおんし?何時完全に生き返った?」
「いやいや八代目?私はそもそも死んで無いんですよ?どうも連中?…あれ?連中って誰だっけ?」
「連中って…〝裏〟幻想郷の連中でしょ?」
アリスがそう言うと米亜理と霊繋は顔を顰める。
「いや…それがどうも記憶を封じられちゃったみたいでさぁ…詳しいこと覚えて無いんだよねぇ」
「記憶を封じられた?」
「まぁ今はそれは置いといて…というわけで初代様達…ここからは私等も加わるから…宜しく」
「構いませんよ…寧ろその方が良い」
初夢は正直ホッとしていた。
自分達を止められる確率が少し上がったからだ。
「まぁ…生き返ってる理由は分かりませんが…確かにその方が良いですね」
「じゃな…気張れよ十一代目…おんしらに掛かってーー」
霊斬が言いかけたその時だった。
シュゥゥゥン
三人の巫女の後ろに棺桶が出現した。
「ッ!あれは…」
ナスカ・ドーパントは先程まで戦っていた侵入者と同じ現象を見た為察した。
「むっ?…はぁ…またかの?」
「ここまでですか…」
ガタン
霊結と霊斬が棺桶に収納された。
「霊夢さん…それにこの時代を生きる者達」
「………」
「幻想郷を頼みましたよ?」
ガタン
ドドドドド
初夢もそう言い残し棺桶に収納され、3つの棺桶は地面に引きずり込まれる。
「取り敢えず助かったわね」
霊繋が霊夢に近付き呟く。
「まぁ…そうなるわね」
「いやぁ…キツかったぜ今回の異変…」
魔理沙がその場で座り込んだ。
「まだ終わってないわよ魔理沙」
霊夢が言った。
「元々は白玉楼の面々が起こした異変…予想外な敵が現れて異変自体がおかしな方向に行っただけ…首謀者はこっちだし」
霊夢は幽々子を見つつ言った。
「どうする?まだ異変を続ける?」
「そうねぇ…もうそれどころじゃ無くなっているし…こっちの負けで良いわよ」
「幽々子様…」
ナスカ・ドーパントが幽々子に駆け寄る。
「申し訳ありません幽々子様…私が至らなかったばかりに…」
「良いのよ妖夢…貴女のせいじゃないわ…変身を解いて頂戴」
「はい」
ナスカ・ドーパントはメモリを抜き取り、妖夢に戻った。
「…来雪達も変身を」
「分かったよ」
霊夢の言葉に来雪と咲夜は従い、変身を解いた。
「紫様」
「…えぇ分かってるわ」
いつの間にか起きた紫を支える藍。
「ひどくやられたわね紫?」
霊夢が紫を見て言う。
「えぇ…久々に腸が煮えくり返ったわよ…あの老害…今度あったら私がーーー」
(あの紫がここまで怒りを露わにするなんて…)
紫の顔が怒りに染まっているのを見て霊夢は驚いていた。
「まぁまぁ紫…取り敢えずは一件落着…とは言い難いけどそれで良いじゃん」
怒る紫を米亜理が慰め始めた。
「……米亜理…貴女帰って来てたのね」
「まぁね…帰ってきて早々こんな面倒くさそうな異変が起こってるとは…私も運が無い事この上ない…はぁ」
「正直貴女が帰って来てくれた事は嬉しい誤算ね…米亜理…貴女にもーー」
「みなまで言わなくても良いよ紫…私も短い間だったとはいえ博麗の巫女だったんだから…私も手伝うよ…まぁ諸事情あって記憶を封じられちゃったけど…問題は無いしね」
「それよ…記憶を封じられちゃったってどういう事よ?」
苦笑いしながら言う米亜理に霊夢が聞く。
「いやぁね
「とんだとばっちりよ…やっぱり一回殴らせて貰って良いかしら米亜理さん?」
霊繋が指を鳴らしながら近付く。
「いやいやいや待って待って待って!霊繋ちゃん待って!」
「ちょっと待てよ!強すぎるって…最強の巫女って初代だろ?」
魔理沙が間に入り止めつつ米亜理に問う。
「…まあ、私は経験豊富だからね…とはいっても制限は受けているけどね主に
「…マジかよ…頭痛くなってきたぜ」
「十一代目…あんたそんなに強いの?先代からは3ヶ月しか巫女をやってないって聞いたけど?」
「それはまぁ…私は繋ぎの巫女だったから…本当なら私の先代の狂夢さんが次代の巫女を決めるはずだったんだけど…あの人寿命でポックリ逝っちゃって紫に急遽用意されたのが幻想郷に迷い込んだ私だった訳…後強さだったね?じゃあ聞くけど三人の博麗の巫女+α一名合計四人と一人で同時に戦える?しかも自分が劣勢の状態でだよ?」
『えぇ……』
霊繋,幽々子,紫,藍以外の面子が米亜理の言葉で引いた。
「あの…そんなあからさまに引かないでくれる?…私にも心があるから…傷付くんだけど…」
「相変わらず規格外な巫女ね紫?」
「そうね…だからこそ博麗の巫女に選ばれたのよ」
紫が幽々子に言った。
〝裏〟幻想郷による介入で目茶苦茶になった春雪異変は幕を閉じたのだった。
それから数日後、一人のメモリ所有者による新たな異変が起ころうとしていた。
「フフフ…さぁ…始めましょうか…」
その女は金の延べ棒を模したGが描かれたメモリを持っていた。
はいということで…春雪異変編はこれにて完結です。
ちょっと大雑把になってしまいましたが悪しからず…
新たな〝裏〟幻想郷のメンバーとして神斬かそりを登場させました!
みとり同様の二次創作キャラとして良いなと思い取り入れました。
最初は怨霊のオリキャラにしようかなと思ったのですがYouTuberで神斬かそりの解説動画を見て加える事を決めました。
まぁ種族が虫だったのでアレンジして虫の妖怪に変えましたが…
さて…次回からフォーウルムさんとのコラボ回である空白期/異界騎士転移異変編を始めます。
次回もお楽しみに!
それでは!