東方魔箱録 〜メモリの使役者〜   作:マイスイートザナディウム

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はいどうも〜マイスイートザナディウムです!

アイディアがあるうちに書いとこうと思い二話を投稿します。

今回はマグマ・ドーパントとなった少女の戦い?と幻想郷民との出会いを描きます。

ではどうぞ!


Mの記憶/忘れ去られたものの楽園

熔岩の記憶を秘めたメモリ・マグマメモリで熔岩の怪人(マグマ・ドーパント)になった少女は、自分の姿に驚愕していた。

 

「何これ!?私どうなってるの!?」

 

「キサマァァ!コノオレサマニヨクモォォ!」

 

少女が戸惑っていると右腕を燃やされた妖怪が目を赤くして睨んでいた。

 

「ヒッ」

 

いくらドーパントになったと言えど、すぐには対応仕切れない少女は妖怪の威圧に怖気づいていた。

 

「ブッコロシテヤルゾォォ!!」

 

妖怪が少女に迫る。

 

「ヒッ!来ないでぇぇぇ!!」

 

少女が右手を前に出した。

 

ボォォォォ!

 

「グッギャアァァァァ!?」

 

「…へ?」

 

少女が前を見ると自身の出した右手から炎が噴射されており、妖怪を焼いていた。

 

「アツイアツイアツイ!」

 

妖怪は炎の熱さで苦しんでいた。

 

「…もしかして…これ…私がやった?」

 

少女は自身の右手を見つめながら呟く。

 

すると少女の脳裏にあるヴィジョンが見える。

 

 

 

【MAGMA!】

 

 

 

それはとある男が今自分自身が使っているマグマメモリを使用している姿だった。

 

(これは……もしかして…このメモリの?)

 

少女は見た。

 

その男、戸川陽介がマグマメモリで犯してきた罪を見た。

 

WINDSCALEの支店ビルを2軒襲撃。

 

3軒目では支店をビルごと倒壊させ、さらには崩壊させたビルが道路側に倒れたことで、交通渋滞等の二次災害を引き起こした。

 

 

(酷い…リストラされて恨んでたからって…他の人まで巻き込んで…)

 

戸川はその後にWINDSCALE支店を襲うために現れるも、一人の男性に話しかけられる。

 

『戸川陽介…だな?』

 

(この人…誰だろ…)

 

『お前も、ここの社員か?…ならば…燃えろ!』

 

戸川は自身が変身するマグマ・ドーパントに変わる。

 

(!?…やめて!…これ以上()()()で悪さしないで!!)

 

少女は叫ぶが彼女の声は聴こえていない。

 

『…止めてやるよ…俺が、いや…俺たちが』

 

男性は懐からベルトを取り出し、腰に当てる。

 

【JOKER!】

 

(あれは…メモリ?…でもこの子と形が違う…あれ…何で私…メモリの事()()()って呼んでるんだろう?)

 

 

そこでヴィジョンは途切れた。

 

「っ!…何だったの?今の…?」

 

「ニンゲンガァァァ!!」

 

「っ!?」

 

呆けていた所に妖怪が燃えながら突っ込んできた。

 

「ッ!」

 

少女は咄嗟にヴィジョンで見た通りに自身の体を燃やしその熱気を放った。

 

すると熱気はそのまま妖怪まで辿り着き、妖怪までの経路を溶かした。

 

「ナッギャァァァァァァァァァ!!」

 

そのまま妖怪は熔岩と化した地面を踏み、みるみると溶け始めた。

 

 

「ギッギザマァァァァ」

 

妖怪は少女を睨みつけながら、骨も残らず全て溶けていった。

 

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

ギュウウン

 

少女が体の力を抜くと左腕からマグマメモリが出てきて、少女の体は元に戻った。

 

「ハァ…ハァ……」

 

少女は落ちたマグマメモリを手に取る。

 

「…マグマ…メモリ……何だったんだろう…今の」

 

少女が呆気に取られていると…

 

「うわ!?何だコレ!?」

 

「っ!?」

 

突然声がした方向を見るとそこには白と黒をベースとした服装とまるで魔女の様な大きい黒い帽子を被った金髪の少女がいた。

 

「おいおい…何で地面が溶けてんだ!?しかもクサ!?何だこの何か焼け焦げた様なニオイ……って…お前見ない顔だな?…大丈夫か?」

 

金髪の少女が近づいてくる。

 

「……」

 

少女は一歩引いた。

 

「そう警戒すんなよ!まぁこんな所に突然現れた私も悪いけどさ…あっ私は霧雨魔理沙!見ての通り普通の魔法使いだ」

 

「……魔法…使い?」

 

「んあ?何だその反応…幻想郷に住んでんなら魔法使い位珍しくもないだろ?」

 

魔理沙は少女の反応にあたかも当たり前だと言いたげに呟く。

 

「幻想…郷?」

 

「ん?……あぁ!お前外来人か?だったら魔法使い知らなくても無理ないか…あ〜…とりあえず霊夢ん所行くか…アイツに説明して貰うのが早いし…んじゃまぁ付いてきなよ…あ〜お前さん名前は?」

 

「えっ?」

 

一通り自身の中で解決した魔理沙は少女に聞いた。

 

「えっ?じゃなくて名前だよ、私が名乗ったんだから次はあんただろ?ずーっとあんたとかお前とか呼ぶのもなぁ」

 

「……名前…」

 

少女はこの森以前の記憶が無い。

 

しかし少女は自身の名前と思われるものを口にする。

 

「……来雪」

 

「ん?」

 

「来雪……園田来雪(そのだこゆき)

 

「園田来雪…ふ〜ん、いい名前だな!んじゃ来雪!私の事は魔理沙で構わないからな」

 

「……うん」

 

来雪は魔理沙の言葉に頷いた。

 

「それじゃあ行こうぜ!」

 

「……何処に?」

 

()()()()…来雪みたいな外来人がまず行かなきゃいけない所だな」

 

そう言うと魔理沙は箒に跨り()()()

 

「えっ!?」

 

「ん?何してんだ?…もしかして飛べねぇのか?」

 

「飛べるわけ無いでしょ!!ていうか飛べるの!?」

 

魔理沙の素っ頓狂な言葉に来雪は驚愕する。

 

「え〜しょうがねぇなぁ…」

 

魔理沙は再び地面に降り立った。

 

「ほらよ」

 

「え?」

 

「え?じゃなくて乗れよ!連れてってやるから」

 

「え…あぁ…うん」

 

来雪はツッコむのを止めた。

 

「んじゃまぁ…飛ばすぜぇ!」

 

「っ!〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

それ以来、来雪は魔理沙の箒に乗りたいとは一切思わなくなった。

 

 

 

「おし到着!な?早かっただろ?」

 

「ゼェ…ゼェ…もう二度と乗らない」

 

「何だよ折角早く連れてきてやったってのに…んなことより…お〜い霊夢!魔理沙さんが来てやったぜ!」

 

魔理沙は神社の敷地内に家主の許可を聞かずに入っていった。

 

「全く…あんたは何時も何時も…」

 

そこに白と赤をベースとした巫女服に大きな赤いリボンをした少女が現れた。

 

「あんたねぇ…毎回毎回家主を差し置いてズケズケと」

 

「何だよ霊夢〜お前と私の仲だろ〜」

 

魔理沙は巫女の少女・博麗霊夢に言った。

 

「親しい仲にも礼儀ありでしょ…全く…んで?何の用よ」

 

「いやな外の世界の奴が魔法の森に居たんで連れてきたぜ」

 

「は?外の世界?…魔法の森に居たのに良く生きてたわね」

 

「それが妙なんだよなぁ…辺りの地面は溶けてたし、焦げ臭かったし…まぁ生きてたんだから良いだろ!来雪!こっち来いよ!」

 

魔理沙に呼ばれ来雪が歩いてきた。

 

「紹介するぜ!こいつは博麗霊夢!ここ妖怪神社こと博麗神社の巫女だ」

 

「ちょっと!妖怪神社は余計よ!全く…あなたが魔理沙の言ってた外の世界の人ね…私は博麗霊夢…とりあえず()()()が居ないから私が言うけど…ようこそ幻想郷へ、ここ幻想郷は全てを受け入れる場所よ」

 

「全てを受け入れる?」

 

霊夢は来雪に一通り説明する。

 

 

幻想郷

 

忘れ去られたもの達の最後の楽園。

 

そこには人,妖怪,妖精,神等などの種族が暮らし、魔法やら妖力やらが闊歩する世界。

 

時折外の世界から迷い込んでくる外来人が居る事や常識が通用しないこと等など。

 

 

「とまぁこんな感じ…分かったかしら?」

 

「……もう何がなんだか…」

 

「まぁいきなりこんな所に迷い込んじゃったら混乱もするわね……そんなあなたには悪いけど…あなたが取れる選択肢は2つよ」

 

「2つ?」

 

「1つはいつかは分からないけど外の世界に帰る事、もう1つは外の世界を捨ててここで暮らす事…私としては後者の方が楽でいいんだけどね」

 

「………」

 

来雪は考えたが殆ど選択肢等無かった。

 

「…ここで暮らすにはどうしたら良いですか?」

 

「……へぇ…私が言うのもなんだけど、普通なら帰る事を選ばないかしら?」

 

「…その…帰る帰らないの前に…私…あの森の前の記憶が無いんだ」

 

「っ」

 

「はっ!?記憶が無い?」

 

黙っていた魔理沙も驚きで声を上げる。

 

「うん…気が付いたら森に居て…でもどうやって森に来たのか…それ以前に今まで何してたのかすら覚えてない…この名前もふと思い浮かんだ名前なんだ…だから…帰りたくても帰る場所がわからないから…選択肢は1つしか無いんだ」

 

「来雪…」

 

「…そう…ハァ…ならとりあえずは宿が見つかるまでは家に居なさい…何もないけどね」

 

「霊夢さん…良いの?」

 

「ただし、タダでとは言わないわ!それなりに働いて貰いますからね!」

 

「…うん、宜しく霊夢さん」

 

来雪は右手を出す。

 

「…記憶が無いのに握手は覚えてるのね」

 

「……そう言えば…何でだろ?」

 

来雪は無意識だった様だ。

 

「…まぁ良いわ、こちらこそ宜しく来雪」

 

霊夢は左手を出し握手を交わした。

 

「改めてようこそ幻想郷へ」

 

「……うん!」

 

 

この時より記憶の無い少女、園田来雪の幻想郷での生活が始まる。

 

 




はいというわけで東方Projectの顔である博麗霊夢と霧雨魔理沙を出しました!

最初はアリスと出会わせようと思ったのですがここはやっぱり王道に魔理沙と霊夢に出合わせました。

次回はマグマメモリを含めたメモリについて書きたいと思います!

次回も楽しみに!

それでは!
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