東方魔箱録 〜メモリの使役者〜 作:マイスイートザナディウム
今日だけで三話目ですが、アイディアがあるうちに書いとかないとアイディアを忘れそうなので思いつき次第書いてしまってます!
今回はマグマメモリの他にもう一つメモリを登場させます!
なお今回は募集で出たオリジナルではなく既に販売しているメモリからの登場です!
オリジナルのメモリにつきましては異変が起こったときに出したいと思っています。
もう頃くお待ち下さい!
それではどうぞ!
博麗神社に暫く住むことが決まった来雪。
するとその経緯を見ていた魔理沙がふと呟いた。
「そういやさ来雪、お前の能力って何なんだ?」
「ん?能力?」
「またまた隠したって無駄だぜ、お前を見つけた時辺りが凄かったじゃんか!あれお前の能力だろ?」
来雪は考え込む。
(能力って…多分あれだよね?…でもどうやって説明しようかな…)
「まさかの能力持ちだったなんてね」
霊夢は苦笑いしていた。
「う〜ん…参考までに聞くけど二人も能力を持ってるの?魔理沙さんのは…魔法使いって言ってたしやっぱりそっち関係?」
「おうよ!私の能力は【魔法を使う程度の能力】だぜ!」
「私は【空を飛ぶ程度の能力】よ」
来雪は二人の能力を聞いて疑問に思った。
「程度の能力?…何で程度?」
「……そう言えば何でかしら…考えたこと無かったわね」
「確かにな…何でだ?」
「……えっと…霊夢さんの空を飛ぶ程度の能力?…魔理沙さんも空飛べますよね?」
「あぁ私の能力は確かに空を飛ぶ程度の能力だけど、ただ空を飛ぶだけの能力ではないわよ…ただ説明が面倒だから追々話すわね…それよりあなたよ!あなたの能力は何なの?」
「私は…」
来雪は持っているバッグからマグマメモリを取り出す。
「多分…これかな?」
「何だこれ?」
「……箱?」
魔理沙と霊夢はガイアメモリを見てキョトンとしていた。
「えっと…マグマメモリって言うんだけど…えっと…見せた方が早いかな…二人共離れてて」
霊夢と魔理沙は何故かと思ったが言われた通りに離れる。
「……」
来雪はガイアメモリのボタンを押す。
【MAGMA!】
ガイアメモリからガイアウィスパーが鳴るとメモリは宙に浮き、来雪の左腕に入っていった。
キュピーン
ボォ
来雪の体が燃え始め、崩れた。
『!?』
二人はその光景に驚愕する。
来雪は熔岩の記憶の
「はぁぁぁ…はぁ!」
来雪が唸るとマグマ・ドーパントの周りは陽炎が立つほどの熱気になった。
ボォ
「ん?うぉ!」
余りの熱気に魔理沙の帽子に火が点きそうになった。
「…
「えっと…これが私の能力…かな?」
「おいおい来雪……めちゃくちゃ格好いいじゃねぇか!」
「格好…いい?」
魔理沙のセンスに苦笑いする霊夢。
ギュウウン
来雪はマグマメモリを体内から取り出し、人間の姿に戻った。
「マグマ・ドーパントって言うんだって…私も良く分からないけど…妖怪?…に襲われた時にこのメモリが私の左腕に入っていったら変身したんだ」
「道具を用いる能力かぁ…
「メモリ?を扱う程度の能力って所かしら?」
「う〜ん…何だろう…ちょっと違うような…」
「なぁなぁ他には無いのか?他のメモリ!」
「えっ?…えっと」
来雪は困り果てる。
(どうしよう…マグマメモリしかない…でも目を輝かせてるし…う〜ん)
来雪がバッグの中をダメ元で見てみると一本のメモリが入っていた。
(えっ!?…マグマメモリしか入ってなかったのに…何で?…これが私の能力なのかな?…う〜ん)
来雪はバッグの中からメモリを出した。
「おっ!やっぱりまだあるよな!早く見せてくれよ!」
「う…うん」
来雪はメモリのボタンを押す。
【PLANT!】
ガイアメモリからガイアウィスパーが鳴るとメモリは宙に浮き、来雪の首筋に入っていった。
キュピーン
その姿は全身蔦で巻かれており、所々に謎の花や果実がついた植物人間の様な姿だった。
来雪は植物の記憶の
「そのメモリはそんな姿なのね」
「う〜ん…私はさっきのマグマの方が好きだぜ」
「あはは…えっとプラント・ドーパント…能力は……ねぇ霊夢さん…さっき何も無いけどって言ってたけど…その…食に困ってる?」
来雪が聞くと霊夢は苦笑いしながら答える。
「…まぁ……お賽銭も少ないし…一人なら何とかいけるって感じかしら…正直来雪の食事どうしようって…あはは」
「おいおい…貧乏なのは知ってっけどよ…そこまでかよ」
霊夢の言葉に魔理沙も同情していた。
「その問題…解決出来るかも」
「えっ?」
来雪が裏庭に移動する。
「ちょっと!」
「何だ何だ?」
「ふぅぅ……ふん!」
来雪が右腕を地面に付けると体に巻き付いた蔦が裏庭にどんどん広がっていった。
「なっ!?」
「蔦が伸びてる!?」
裏庭全体に蔦が広がると来雪は力を入れる。
「フッ!」
すると広がった蔦から花が咲き、やがて実を付けていった。
その実はみるみると霊夢や魔理沙達が知る野菜に変わっていった。
「おいおい…
「ふぅ…体には害は無いように作ったからちゃんと食べられる…と思うけど…どうかな?」
ギュウウン
来雪はプラントメモリを体内から取り出し、人間の姿に戻った。
プラント・ドーパントの変身を解いても野菜は健在だった。
「……来雪」
「ん?」
霊夢は来雪の手を掴んだ。
「っ!」
「私と商売しない?」
「えっ…商売?」
「おいおい霊夢…まさか…」
良く見ると霊夢の目にはお金しか映っていなかった。
「だってそのメモリ使えば無限に野菜や果物を作れるのよ!この野菜や果物を売れば生活も困らないわ!こうしちゃいられないわ!すぐに人里での販売許可を取りに行かなきゃ!!」
「おい霊夢待てよ!結局それかよ!来雪の善意をお前何だと思ってんだ!」
今すぐにでも人里に向かって飛びそうになる霊夢を抑える魔理沙。
「離しなさい魔理沙!私はこの野菜達を使って儲けるのよ!」
「お前金の事になると急に意地汚くなるよな!少しは考えろよ!第一来雪の宿が見つかるまでだろ!その後はどうすんだよ!!」
「安心しなさい!来雪は此処で暮らさせるわ!」
「来雪どうこうじゃなくて絶対にプラントメモリの為だろお前!?」
「あの……えっと…」
結局この後魔理沙は霊夢が正気に戻るまで止めに入っていた。
正気に戻った霊夢は来雪に謝罪をし、魔理沙は疲れたと言い自宅に帰ろうとした所、来雪は魔理沙にプラントメモリで作った野菜を分け、魔理沙も感謝し帰っていった。
その日の夜
早速霊夢はプラントメモリで作った野菜を使って夕食を作った。
「簡単な野菜炒めだけど…この野菜凄く美味しいわね!」
「気に入って貰えて良かった……うん、美味しい」
来雪もプラントメモリで作った野菜を食べて美味しく感じている。
「うん…やっぱり来雪これで商売した方が良いと思うわよ?人里の八百屋さんには悪いけど凄く美味しいもの」
「う〜ん……正直私は八百屋になりたいんじゃなくて…
「この子達?」
「うん……あっ…まただ…何で私はこのメモリをこの子って呼ぶんだろう?」
無意識にメモリをこの子と呼んだ来雪は首を傾げた。
「…あなたの記憶に関係してるんじゃないかしら?」
「私の…記憶………良く分からないけど…この子達は決して良いことに使われてた訳じゃないみたいなんだ」
「…どういうこと?」
霊夢が尋ねると来雪は悲しそうな顔で語った。
「魔理沙さん…マグマ・ドーパントが格好いいって言ってくれたけど…マグマメモリはある一人の男性が仕事を辞めさせられて……その恨みを晴らすために使われてたんだ」
「………」
来雪の話を霊夢は静かに聞いていた。
「妖怪に襲われた時に頭の中に記憶が流れてきて…これはマグマメモリの記憶なんだと思う…メモリに入ってる熔岩の記憶じゃなくて…
「…そう…ならあなたが正しい使い方をしなさいな」
「えっ?」
「あなたが見た記憶の男と同じ様に使うんじゃなくて、それを人の為に使えれば良いんじゃないかしら?私にやってくれたプラントメモリの様に、使い方次第で人の為になるんじゃない?」
「人の…為に…」
来雪はマグマメモリとプラントメモリを見つめる。
「…そう…出来たら良いな」
「出来るわよ来雪なら、私が保証するわ」
「…何でそんなに自信たっぷりなの?」
「感よ感…私の感って意外と当たるのよ」
霊夢はあたかも当然の様に胸を張る。
「…ふふ…なにそれ」
来雪はそんな霊夢の様子に笑みを溢した。
はいということでマグマの次に出したメモリはプラントメモリでした!
幻想郷で暮らしていく中で生活面で活躍しそうなメモリでしたので登場させました。
他にもツールメモリとかドクターメモリとか使えそうですよね!
次回は来雪と霊夢で人里へ向かいます。
暫くは日常かな?でも戦闘シーンも加えたいので一悶着あるかも?
次回もお楽しみに!
それでは!