賞金稼ぎレミ   作:香芝 緑

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「ニューイヤーちゃん本当に1人で大丈夫なのん?」

 

ボンちゃんが、真剣な顔をして聞いてくる。

 

会合が終わり、これから各々任務の場所へと移動していく。

ボンちゃんとMr.1ペアは、ナノハナまで行き最後の任務を実行する。その後、隣町のカトレアまで行き、ビビ王女と麦わらの一味の捜索と殲滅。その後、首都アルバーナへと移動。

 

Mr.4ペアは、王都に行き国王の誘拐と同じく、ビビ王女と麦わらの一味の捜索と殲滅。

 

レミは、レインベースに留まり、レインベースで麦わらの一味の捜索と殲滅を行い、クロコダイルとともに首都アルバーナへと向かう。

 

「わっちの強さはボンちゃんも知っていると思っていたれすが、もう一度手合わせするれすか?」

 

「のんのんのん。ニューイヤーちゃんが強いのは知っている。でも、相手は複数人いるのよ。1人相手とは訳が違うのよーーーん。」

 

レインディナーズを出てすぐにボンちゃんが声を掛けてきた。

 

レミの身を案じているらしい。

 

本当に、仲間にはいい人なのだが、おかまで騒がしいのが残念れすね。

 

「今更、作戦は変更できないれすよ。それに、最終作戦に革命軍の本拠地カトレアへ向かうボンちゃんとMr.1ペアの方が、出会う可能性は高いれすよ。革命を止めたいなら、カトレアに向かうと思うれすよ。わっちは、レインベースを調べて、そのまま別ルートで王都に向かうれすよ。王都にわっちの仲間もいると思うれすし。」

 

「ぐぬぬぬぬ。確かにそうだわねーーーん。じゃぁ、王都でまた会うわよ。」

 

ボンちゃんが、涙を流しながら親指を立ててから、Mr.1ペアと共に去って行く。

 

おそらくボンちゃんともう会うことはないれしょう。

 

それにしても、よく練られた作戦れすね。

 

Mr.4ペアが、首都アルバーナで国王を誘拐。

ボンちゃんが国王に変装して、ナノハナで反乱軍を煽り反乱の誘導を行う。

Mr.1ペアは、ナノハナの港へ反乱に必要な武器を乗せた船を港に着ける。

 

すべての任務が上手くいけば、反乱は起こり止まることはないれしょう。

 

まぁ、反乱を止めることは、ビビ王女と麦わらの一味に任せるとするれす。

 

わっちは、イガラムから依頼されているクロコダイル討伐をするだけれす。

 

幸い、クロコダイルとともに行動出来るようになった。

機会を伺い、暗殺するれすよ。

 

まずは、クロコダイルの弱点を探るところかられすね。

 

レインベースを一周して麦わらの一味の捜索をしてからクロコダイルのいるレインディナーズに戻るれす。

 

 

 

 

 

 

 

レインベースを一周してみるとこの町は随分と穏やかなようだ。

 

とても、これから反乱がおこる国の町とは思えないれすね。

 

この町は、英雄クロコダイル様がいるから平和なんだそうれすね。

 

町の住民に景気がよさそうれすねと声を掛けると、皆クロコダイル様のおかげと答える。

 

町の人たちは随分とクロコダイルを信頼しているようれすね。

 

そろそろ、クロコダイルのいるレインディナーズに戻ろうという頃、スモーカーに追われている麦わらのルフィを見つけた。

 

まさか本当に見つけれるとは思っていなかったし、それにスモーカーもいる。

まさにレミにとっては棚からぼた餅だ。

 

一人でクロコダイル討伐は困難だが、協力すればなんとかなるかもしれない。

 

レミは、急いでルフィ達を追うスモーカーの後を追う。

 

「クロコダイルーーー!!!出てこーーーーい!!!」

 

列の先頭で、ルフィが叫びながら走って行く。

 

どうやら、彼らの狙いもクロコダイルのようだ。

 

「待つれすよーーー!スモーカーーーー!」

 

彼は、クロコダイルの居場所を知っているかのようにレインディナーズへと駆け込んでいく。

 

廊下を追ってい行くと二手に分かれている。

 

看板には、VIPと海賊と書かれている。

 

通路の奥をそれぞれ覗くも彼らの姿は見えない。

 

完全にはぐれてしまったれす。

 

そこまで距離は離れていなかったと思うれすが、どっちに向かったのれしょうか?

 

どっちに向かったのか痕跡が無いか床を見てみると廊下に筋が四角く入っている。

 

レミが、その四角に囲まれたエリアを足でツンツンと触れてみると、パカリと開いた。

 

ふむふむ。

 

中をよくのぞくと下の方に人が見える。

一寸先は闇とはこのことれすね。

麦わらの一味とスモーカーは捕まったようだ。

 

まずは、彼らをここから救出することろから始めなければいけませんれすね。

麦わらの一味が捕まっていれば反乱を止めることが出来ないし、クロコダイル討伐も難易度が上がる。

 

建物の構造からルフィ達がとらわれている場所は、おそらくわっち達が会合を行った場所れしょう。

 

ルフィ達の牢屋まで行くためにレミは、来た道を引き返し、目的の通路へと駆けていく。

 

牢屋の中には、スモーカーもいる。

ロギアにはロギア、スモーカーを助けることが出来ればロギア対策にもなるかもしれないれすね。

人任せになってしまっていることが情けなくて嫌れすが、今は仕方ないれす。

 

勝つための算段を考えながら目的の通路に入ると、奥に白いシルクハットの女と拘束されながら歩いている王女ビビが部屋に入っていくところが見えた。

幸いにも向こうには、レミの存在は気づかれなかった。

 

これで、わっちが知っている麦わらの一味は、ペットのタヌキとローグタウンでルルーと戦った黒服の男だけれすね。

 

ペットは戦力にならないだろうが、黒服の男は戦力になるれしょう。

中の状況を確認してから、余裕がありそうなら探しに行くのもいいれすね。

 

ビビが連れて行かれた部屋のドアに耳を当てて中の様子を探る。

部屋の中からは、クロコダイルとルフィ達の声が聞こえてくる。

 

ふむふむ、このままビビが牢屋に閉じ込められたら少しは時間に余裕が生まれるれしょう。

 

扉を少し開けて中の様子を見ると王女ビビとクロコダイルが言い争っている。

 

もしこの場で、クロコダイルがビビを殺しに来たら、わっちが止めに入るしか無いれすね。

少し勝算が高くなったと思ったら、戦力元通りなんて悲しいれすね。

 

クロコダイル様、どうかビビ王女を殺さずに牢屋に入れてくらさいな。

 

祈りながら、もう一度中の状況を覗くと武器を手にクロコダイルに戦いを挑んでいる姿が見えた。

 

レミは、自分が見たものを一瞬信じられなかった。

クロコダイルから仕掛けることはあっても、ビビ王女から仕掛けることは毛ほども考えていなかったからだ。

 

走り方で察しが付く、とてもじゃないが勝てる見込みが無い。

 

イガラムは、アラバスタ王国護衛隊隊長。

つまり、ビビ王女もイガラムの近しい人だ。

 

友人の知人を見殺しに出来るわけが無い。

覚悟を決めるれす。

勝ち筋が見えないのであれば、戦いながら探ればいい。

 

よし、行くれすよ。

 

レミが、決心を付けた際、ビビの最初の攻撃がクロコダイルに当たる。

 

クロコダイルは攻撃を受けたところを砂に変え平然と座っているが、

徐々に体全体が砂になりビビ王女の方へ流れていく。

 

クロコダイルが、ビビに攻撃を仕掛けたのだ。

この砂は、会合に登場した際と同じだ。

 

現れる場所は、砂が集まるビビ王女の背後。

 

レミは地面を瞬時に数回蹴ると、もう特急でビビ王女を救うために飛び出す。

 

相手は、攻撃の当たらない砂人間。

だが、砂を蹴散らすことは、出来るれす。

 

レイピアを力強く握る。

 

クロコダイルは、ビビの背後に姿を現しつつあり、レミからすると背中を向けている。

 

「乱れ突き乱舞!!」

 

クロコダイルの姿は砂になりビビ王女の拘束が解けるが、ここには多数の砂が漂っている。

 

この場に留まっていれば、すぐにクロコダイルに拘束されてしまう。

 

レミは、回し蹴りでできるだけ砂を周りに吹き飛ばし、ビビを抱えて壁際まで逃げる。

 

「うおぉ!!レミー。」

 

「レミ!!お前がどうしてここにいる!?」

 

ルフィとスモーカーが驚きの声と疑問を投げかけてくる。

 

あたりに散らかった砂は、椅子に集まり姿を現す。

 

「どういう了見だ?ミス・ニューイヤー。」

 

クロコダイルは、椅子にふんぞり返っている。

ミス・オールサンデーは、扉の前から動こうとしない。

逃げ道は塞がれているが、戦闘に入ってこないのは、助かる。

 

「わっちは、賞金稼ぎのレミ。アラバスタ王国護衛隊隊長イガラムの依頼のもと、クロコダイル、お前を倒す!」

 

クロコダイルは、一瞬いらだったように目を細めるが、すぐにもとの顔に戻る。

 

「クハハハハ。お前のすべてを許そう。ミス・ニューイヤー、いや賞金稼ぎのレミ。なぜなら、俺は誰も信用していない。邪魔をするなら消すだけだ。」

 

「あんたに、仲間を持つ資格は無いれすね。」

 

「資格?おかしなことを言う。ともに過ごすのは利害関係あってのこと、友情などと感情論で付き合う奴は馬鹿のすることさ。」

 

「考え方の根本が違うようれすね。ビビ王女は、柵の近くで身を小さくしているれす。海楼石入りの柵なら、クロコダイルの攻撃も少しはましになるはずれす。」

 

「クハハハ。いい判断だ。だが、それでお前が俺に勝てなきゃ意味は無いがな。」

 

「やれー。やっちまえー。」

 

ルフィと仲間達が応援してくれる。

応援はありがたいれすが、あんた達が捕まってなかったらもっと楽に戦えたんですけどね。

 

「レミ、俺の十手を使え。背の低いお前には扱いにくいだろうが、その十手の先端には海楼石が仕込んである。海楼石が仕込んである武器ならロギア系能力者にも攻撃が通る。」

 

なるほど、これで、ローグタウンでの謎が解けたれすね。

 

ドラゴンは、あの時黒い手袋を付けていた。

おそらく、海楼石でも仕込んでいたのれしょう。

海の強者達は、そうやってロギア系能力者に対して対策をしているのだろう。

 

「なるほど。では、ありがたく使わせてもらうれすよ。正直、全く勝ち筋が見えていなかったれすが、これで少しはまともに戦えるようになるれすね。あと、わっちはチビじゃありませんれす。これくらい扱ってみせるれすよ。」

 

レミは、自身と同じサイズの武器を両手で持ち構える。

 

「それで、俺に勝った気でいるんじゃ無いだろうなぁ。」

 

「負ける気で挑む勝負などありませんれす。」

 

レミとクロコダイル両者が同時に駆け出す。

 

クロコダイルとの戦闘で注意する点は、捕まらないこと。

空気中に漂う砂に注意すること。

今のところは、この2点れすね。

 

レミの振るった十手をかぎ爪で受け、すかさず右手でレミを捕らえようとしてくる。

 

レミはすかさず距離をとる。

 

レミの作戦は、単純明快だ。

ヒットアンドアウェイだ。

 

スピードや小回りはレミに軍配が上がるが、捕まると負けるクロコダイルの能力がやっかいだ。

 

「初めて、扱う武器れすから、なかなか難しいれすね。」

 

「クハハハハ。すばしっこさだけは一流の用だな。だが今日初めて持った武器で勝てるほどこの俺の首は安食わないぜ。」

 

クロコダイルは、余裕の表情を崩さない。

 

今まで出会ってきたほとんどの敵は、レミのスピードを見て少しは渋い顔をするのだ。

だが、こんなに戦闘中に見下されるのは初めてだ。

まるで、お前程度の奴なんて五万といるとでも言いたげな表情だ。

 

 

 

 

 

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