香芝緑です。
これから、アラバスタ編に突入です。
今後ともよろしくお願いします。
グランドラインに入った直後、大きなクジラと灯台に住んでいた老人に歓迎された。
老人と話すと、どうやら麦わらの一味はリトルガーデンという島に向かったらしい。
双子岬を出港して、数日。
天候が荒れて思うように航海が出来ていないレミ一行。
リトルガーデンを目指して航海をしていると、サングラスをかけた鳥とラッコが飛んできた。
甲板に降りてきたラッコと鳥は、しゃべらないが服を着こなしていることから知性ががあるように思える。
ラッコと鳥を見に、ルルーとジョージが甲板に集まってきた。
「ジョージ。お前の仲間がやってきたよし。」
「俺は、動物じゃねぇよ。」
ルルーの軽口にジョージがげんこつで返事をしている。
鳥とラッコは、無言のまま鞄の中からでんでん虫と手紙を取りだし、レミに渡してきた。
ジリリリリリ。
ガチャ。
突然なり出すでんでん虫を反射的に取ってしまうレミ。
「もしもし、わっちはレミ。そちらは、誰れす?」
「手紙は読んでないのか。まぁいい。俺は、Mr.0。バロックワークスの社長をしている。少々、兵力を必要としていてな、腕に覚えのある者を集めている。我が秘密結社で働いてみる気はないか。」
「会社ということは、給料が出るれすか?」
「あぁ。賞金首で今の賞金稼ぎ暮らしよりよい給料を約束しよう。ただ、俺の任務を失敗した場合はそれ相応の報いを受けてもらう。」
「具体的にはどんなことをするれすか?」
「なぁに、ある人物の補佐をしてほしいだけだ。我が社は、2人ペアで任務に就いてもらっているが、一人だけ相棒が決まらなくてな。任務の時はそのでんでん虫で知らせる。それ以外は何をしていても構わない。で、どうする。」
「いいれすね。」
「いや、ちょっと待つよし。無名の俺たちに声がかかるのはおかしいよし。裏があるに決まっているよし。」
レミが返事しかけたとき、ルルーが止める。
「そうだな。どこから俺たちのことを聞いたのか、聞いた方がいい。怪しい回答ならこの話に乗らない方がいい。」
「ふん。得体の知れない奴から勧誘を受けて怪しむのも当然か。お前達のことは、武器商人から聞いたのさ。ローグタウンで革命家ドラゴンと互角に戦って退けたそうじゃないか。どこまで本当の話かは知らねぇが、ドラゴンがローグタウンに現れたのは確かだ。それなりの実力者であると判断したまでだ。それ以上のことは知らねぇ。」
ローグタウンでの戦闘にとんでもない尾ひれがついた噂になっていることに驚きの顔をするレミ一行。
実際のところは、手も足も出ずに惨敗したのだ。
だが、これでわっち達を勧誘してきた理由が分かった。
「アーハハハハ。噂話にとんでもない尾ひれがついているれすね。実際のところは惨敗れすよ。」
「クハハハハ。そんなことは、検討ついている。だが、それなりの実力者であることを示すのに変わりはねぇ。どうだ。俺とともに来ないか。」
「わっちは、賞金稼ぎ。その傍らで、出来ることならいいれすよ。」
「あぁ。それで構わない。お前は任務の際、ミス・ニューイヤーと名乗れ。」
「ミス・ニューイヤーれすね。なんだか秘密結社っぽくなってきたれすね。」
コードネームが気に入ったのか、うれしそうに目を輝かせるレミ。
「早速だが、これからお前はリトルガーデンに向かえ。そこで、Mr.2というおかまと合流してアラバスタへ来い。Mr.2がお前のパートナーだ。では、健闘を祈る。」
がちゃん。
でんでん虫が一方的に切られる。
通話が終わるとラッコは、ようこそバロックワークスへと書いた紙を見せてきた。どうやら筆談出来る知能があるみたいだ。
ラッコは、リトルガーデンへのエターナルポースを甲板におき鳥に掴まり飛んでいった。
「これで、リトルガーデンに行ってMr.2とやらに会えと言うことだろう。」
「本当に、入って良かったのかよし。何をさせられるか分からないよし。」
「アハハハハ。やばい奴なら、逃げればいいれすよ。まずは、リトルガーデンに行くれす。」
鳥が飛んでいった方向を眺めていると、流木にしがみついている男が漂流していた。
「リーダー。あそこに漂流している男がいるぜ。」
「海に出てから、人に出会うのは船に乗った人だけだと思っていたけど、空から降ってきたり、漂流してきたりと、まともな出会い方をしないれすね。ルルー行くれすよ。」
「あいよ。」
ルルーは、バギーと出会ったときのように、海に飛び込むとすーっと泳いでいき、男を抱きかかえ戻ってくる。
ゲホッゲホ。
男は大分衰弱していたのか、甲板に上がると力なく横たわった。
おっさんは、クリーム色の髪をぐるぐるに巻いている大柄の男だ。
「おい。しっかりしろ。大丈夫か?」
「マーマーマー♪ あぁ。助かったよ。ありがとう。私は、イガラム。アラバスタ王国の護衛隊長をしている。」
「ほうほう。アラバスタ王国の軍隊長何れすね。わっちはレミ。賞金稼ぎでバロックワークスっていう秘密結社の社員れす。コードネームはミスニューイヤー。ついさっき社員になったばかりれすけどね。にしても、おじさんは運がいいれすね。わっち達はこれから、リトルガーデンによってからアラバスタに行くところだったのですよ。」
「自ら秘密結社の社員だって言う奴がいるかよし。」
ルルーが、レミの肩をパシンと叩く。
「アハハハハ。それはそうれすね。」
「ほら、ホットミルクだ体が冷えているからこれ飲んで温まりな。」
ジョージが、能力で暖めたミルクをわたすが、イガラムは、目玉が飛び出そうなほど驚いている。
「なっ。」
「おいおっさん。どうしたんだ。」
驚いた顔で固まっているイガラムに声を掛けるジョージ。
「君たちは、私が誰だか知っているのか?」
「ん?アラバスタ王国の護衛隊長なんれすよね。」
「なるほど、まだなにも知らないのですね。先ほど、バロックワークスの秘密結社に入ったと言っていたが、悪いことは言わない。すぐに縁を切って逃げなさい。」
「護衛隊長さんよし。詳しく教えてくれよし。」
イガラムの話からバロックワークスが王下七武海の社長が王下七武海のクロコダイル指導の元、アラバスタ王国を乗っ取ろうとしていることを聞く。
「何れすか。Mr. 0はクロコダイルで、とんでもない悪党ではないれすか。」
イガラムは、姿勢を正して頭を下げる。
「君たちがつい最近クロコダイルに腕を買われて勧誘されたという君たちに頼みがある。今日会っただけの縁だ断ってくれても何も言わない。ビビ王女が必ず内乱を止めてくれる。ただ、それではいけないのだ。もし、王女が国民を説得し内乱が止まってもそれは延命処置だ。私とともにクロコダイルを撃ち取ってくれ。頼むこの通りだ。」
イガラムは、最後まで言い切ると、ゴツンと強く額を甲板に叩きつけた。
「リーダー。どうするよ。」
ルルーとジョージは、判断をレミに聞くが、目がドルマークになっているレミの顔を見て察する。
「イガラム。あんたは、熱い男れすね。わっち達は、賞金稼ぎ。お金を積めば動くれすよ。」
「おぉ。ありがたい。クロコダイルを撃ち取れれば、国の救世主だ。もちろん報酬ははずむとも。」
イガラムは、涙を流しながらレミの手を取る。
「マーマーマー♪。」
イガラムが、船に乗った翌日。
一日一緒にいて分かったことがあるが、イガラムは喉の調子を整えるために、マーマーマーと言う癖がある。
気になり始めると凄く気になってしまう。
「で、リーダーこれからどうするんだ。そのでんでん虫でやっぱりやめますって言うのか?」
「いや。これから予定通りMr.2に会いに行くれす。そのまま、バロックワークスに潜入して、クロコダイルと出会う機会を探るれすね。会った後は、味方の振りをして、背後からドスッと一突きれすね。」
そう言うと、レミは自慢のレイピアで突く。
「クロコダイルは、元8000万ベリーの賞金首だぜ、リーダー。麦わらのルフィーの3倍の賞金だ。」
「だから、闇討ちするって言っているれす。麦わらの3倍なら正面から戦うならこの3人で戦えば勝機はあるはずれす。それに、わっちはローグタウンで麦わらを捕まえているれす。わっちの方がもっと強いれす。」
「闇討ちする際は、慎重にするよし。海賊相手に捕まったらまず命は無いよし。」
「マーマーマー♪。では、これから、レミさんにバロックワークスに潜入してもらうために、リトルガーデンに行きましょう。それ以降のことは、Mr.2と会ってから決めてください。私は、バロックワークスに顔が割れているのでリトルガーデンでは船に隠れていることとします。よろしくお願いいたしますよ。」