東京ミュウミュウ -Rhinoceros Spear- 作:寿垣遥生
オープニングテーマ
『my sweet heart』
歌:小松里賀
エンディングテーマ
『恋はア・ラ・モード』
歌:東京ミュウミュウ
side汐
「はぁ…」
俺は今日もため息をつきながらミュウミュウで働く。俺はこの前、キッシュの前で『いちごは俺の女だ!!』と宣言してしまった。雅也が好きないちごはその後も無理して元気そうに振る舞っていたけど、今日はカフェの仕事は用事があると言って休むことに…相手をここまで追い込んで罪な男だ。いくら幼馴染で親友でも雅也との間に土足で踏み入ったからな…相当悩んでいるのだろう。
「汐さん、今日はため息が多いですね。何かありましたか?」
「れたす、ありがとな。ちょっとこの前のことで悩んでて…」
「まったく…今日はただでさえいちごがいないんですからしっかりしてもらわないと困りますわよ?」
「みんと…」
れたすとみんとは俺のことを心配して声をかけてくる。ここまで俺は深刻に悩んでいるのか…それぐらいにいちごのことが気になっているということだろう。しかし、この悩みを誰に打ち明ければ良いのか?男同士なら分かってくれるだろうし、赤坂さんか白金さんに相談してみよう。
「赤坂さん、今時間はありますか?」
「汐さん、申し訳ありません…私は少し手が離せない状態なのでもうしばらく待ってはいただけないでしょうか?私もなるべく急ぎますので。」
「分かりました…」
赤坂さんにお願いするも、どうやら注文されたスイーツを作る作業でどうしても手が離せないらしい。平日の夕方は学生とか仕事終わりの人が立ち寄る時間帯…ここも山場と言えるところなので忙しくなってしまう。赤坂さんに関しては調理やら飲み物を注いだりと働いている中では1番忙しいからやはり無理だった…
(仕方ない、白金さんに頼もう。こういう相談にまともに乗ってくれるかは分からねえが…話してみるか!)
俺は階段を上がって白金さんがいる部屋へと向かう。ドアの前に着くとやけに静かだ…仕事をしている気配もなくてノックをしてもなかなか出てこないから何がどうなっているのかはサッパリである。
(とりあえず、鍵は閉めてなさそうだしドアを開けてみよう…えっ?)
音を立てないようにドアを開けてみると…中で白金さんが上半身裸で窓際に立っていた。そして、白いバスタオルで頭を拭いていく。お風呂にでも入ったのだろうか…その姿はもうかっこよくて俳優かモデルのようだった。これがいちごに嫌味を言う男とは思えない。
(それにしても、部屋の中はベッドとパソコンだけ…随分とシンプルだな。こんな中でエイリアンの研究をしてるのか?)
俺は白金さんの部屋の寂しさを見てこの環境で仕事をしている彼が凄いと思った。しかし、高校生なのに1人でここに住んでいてこのミュウミュウを経営してるって…この人は何者なんだ!?白金稜という男には謎が沢山ある。
「汐…そこにいるんだろ?」
「えっ、ああっ…バレました?」
「さっきからドアが開いていてそこから見えてたからバレてるよ…お前って男の裸に興味があるのか?」
「違いますよ!俺は貴方に相談したいことがありまして…」
「俺に?」
「はい、赤坂さんはちょっと忙しいみたいなので代わりという意味ではありませんけど…白金さんに話してみようと思ったんです。」
「なるほど、とりあえず部屋の中に入ってベッドに座ってくれ…男同士だから遠慮はいらないぞ。」
「もちろん、そのつもりです。」
俺は白金さんの部屋に入ってドアを閉めてからベッドに腰かける。その間に彼は適当に服を着てから俺の前まで椅子を持ってきてから座って互いに正面を向き合った。
「それで、俺に相談したいことってなんだ?今日はいつもの元気がなかったから深刻な悩みだろうとは思うが…」
「はい、とても深刻ですね。ところで、白金さんって女の子と恋をしたことってありますか?同い年でも年上でも年下でも構いませんので教えてください。」
「恋か。まあ、人なりにはしてきたな…それがお前の悩みとどんな関係があるんだよ?」
「実は俺、好きな人がいるんです。それも、小さい時からずっと…」
「小さい時から…ズバリ当ててやろうか?お前の好きな人っていちごだろ。」
「はい、そうですけど…何で当たったんですか?」
「お前っていちごの横にいるといつもかっこつけていて褒められたらデレデレしてたからな…こんなのは誰の目からも丸わかりだぞ?『俺はいちごが大好きだ〜!!』ってのが全開だったな。」
「お恥ずかしながら。それで、分かっているなら話は早いのですが…俺はこれからどうすれば良いんですか?」
俺はどうすれば良いのかを白金さんに訊ねる。もう言えることは全て伝えた…という以前に読まれていたけど、どんな答えが出てきても覚悟はできている。元々いちごは雅也に惚れていて俺のことはただの友達としか見ていなかった…最初から厳しい中だから諦めろと言われたら潔く諦めよう。ただ、いちごを諦めたら俺は恋をもうしたいとは思わないな…多分。
「どうするも何もお前にやることは一つしかないじゃん。いちごが好きだったら、いちごにそれをぶつけてこい!それが俺の答えだけど、汐がどうしてもネックだと思っていることは『青山くん』だろ?」
「そこも分かってましたか…いちごは彼のことを心の底から好きだと思っています。ただ…この前、俺は割って入るように『いちごは俺の女だ!!』と宣言してしまって。本心ではありますけど、敵のエイリアンであるキッシュがいちごに手を出したからカッとなった部分が大きいんですよね。しかも、いちごの前でしたから…本当にどうしましょうか?」
「いちごに聞かれたのなら開き直って伝えてみたらどうだ?今は片想いかもしれないけど、お前の愛情が伝われば気持ちが変わる可能性もある…僅かな可能性に賭けてみるのが男ってもんだろ!」
「そうですね…もう考えるのはやめました!俺、いちごに気持ちを伝えます。」
「いつもの汐の顔が戻ってきたな。その調子で仕事も頑張ってこい!」
「ありがとうございました。失礼します!」
白金さんと話して心が軽くなった俺は部屋を後にする。GOサインが出たからには必ずいちごは俺のものにしてみせる…もちろん、正々堂々と!そう心に誓う…その時、部屋の外には1人の人物がいた。
「れたす?」
「汐さん、あの…いちごさんが好きなのは本当なんですか?」
「えっ、聞いてた?聞いていたのなら話は早い…アイツには内緒にしてほしいんだ。雅也しか見ていない今は苦しんでほしくないからな…まあ、お前が告げ口するほど口がヤワだとは思っちゃいねえけど。」
「分かりました、いちごさんや皆さんには黙っておきますね。」
「よろしくな…それで、何の用でここに来たんだ?」
「えっと…汐さんがどこに行ったのかを探してまして。今、人手が足りていないので手伝ってもらっても良いですか?」
「ああ、さっき白金さんと話は終わったところだから大丈夫だよ。とりあえず、終わるまでもうひと粘り頑張ろぜ!」
「は、はい!」
れたすからこのことは聞かれていたもののいちごやみんなには内緒にするということで折り合った。それから仕事へと戻ったが、さっきまで重かった身体が空気のように軽くて残りも頑張れた気がする。相談する相手は持たないとな!本当に助かった…白金さん、ありがとうございます。
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sideいちご
学校からの帰り道、今日の私は『用事がある』とだけ汐に伝えてカフェの仕事を休んだ。今の私はみんなだけじゃなくて汐にも顔向けできない…青山くんとは話せたけど、汐とは最低限の会話しかしなかった。あの時、汐はキッシュの前で『いちごは俺の女だ!!』と宣言していたけど、あれはその場しのぎなのか本心なのか今も考えてしまう。青山くんだけじゃなくて汐のことも好きだけど、汐は私の中では昔のように弟みたいだったイメージが残っていて異性として見れないのだ。胸のドキドキが止まらない…
(私、青山くんと汐…どっちを選べば良いの?こんな時に『あの人』がいてくれたら…)
「やあ、いちごちゃん…久しぶり!元気にしてた?」
正面から声をかけられてその方向を向くと、そこには汐のお兄さんである朱我くんがいた。彼と会うのはもう何年ぶりのことだろうか?しばらく見ない間にまたかっこよくなっていて、汐もイケメンで朱我くんもイケメン…やっぱり、この2人は兄弟なんだなって思った。
「朱我くん…うん、私は元気だよ!」
「そうは言うけど、ちょっと元気がないように見えるね。何か悩み事でもあるのかな?」
「えっと…まあ、ちょっとね。」
「とりあえず、久しぶりに会ったことだし近くのカフェで話さない?俺で良かったら力になるよ。」
「ありがとう。」
こうして、私は朱我くんに連れられて近くにあるカフェへと立ち寄ることに…働いているカフェ以外に立ち寄るのは初めてで男の人と行くのはこれが初めてだけど、その相手が朱我くんというのも嬉しい。1番好きな青山くんでも汐でも嬉しいけど、私がいじめられていた時にいつも相談に乗ってくれた朱我くんも特別な存在だ…
(入店後…)
「すみません、コーヒーとショートケーキに紅茶と特製チョコケーキをお願いします!コーヒーはブラックで持ってきてください。」
「かしこまりました…少々お待ちください。」
朱我くんは私の分までを注文した。ちなみに、私が頼んだのは紅茶と特製チョコケーキで朱我くんはブラックコーヒーとショートケーキを頼んだ…ブラックコーヒーを飲める男の人ってかっこよく映る。青山くんもこんな感じかな?
「それで、いちごちゃんのちょっとした悩み事は何かな?」
「うん。私…好きな人がいるんだ。」
「好きな人…それは汐じゃなくて?」
「ううん…青山雅也くんっていう学校一のイケメンだよ。」
「なるほど…汐じゃなくて雅也くんのことが好きだとは。その雅也くんとはどこで会ったのかい?」
「青山くんがかっこいいことは学校の女の子が噂していてどんな感じなのか部活動の朝練を見に行ってみたら剣道をやる姿が凄くて、それで爽やかだったから…一目惚れしたの。」
「デートとかは行ったりした?」
「デートは2回ぐらいかな…でも、まだ気持ちを伝えられなくて。」
「そうなんだ。2回デートに行って好きな気持ちがあるのなら告白しちゃっても良いと思うんだけどね…どうして伝えられないのかな?」
「それは…汐がいるからかな。」
「そっか。汐とは付き合いが長いから迷うよね…」
「それもあるけど、汐はその…私を狙ってきた人に対して『いちごは俺の女だ!!』と言ってきたから、それが本当の気持ちなのかって思うと心が迷っちゃって。私、どうすれば良いの?」
私はその相手がキッシュと名前は出さなかったが、キッシュに対して汐が放った一言についてを朱我くんに話した。彼は真剣な表情になって腕を組んでからしばらく黙り込む…男の人の立場でも難しい質問だったかな?私はとにかくその答えを待つ。
「それじゃあ、逆に君に訊くけど…いちごちゃんは汐のことをどう思ってるの?俺はその答えを知れないと何も答えられないからね。どうなんだい?」
「汐は私の中ではあの時までは弟のような感じで見てなかったけど、今は分からない。彼も彼で一人称を『俺』に変えたり、口調を変えたり、かっこよく見せようとしていたから私のことが好きなんだなって思う…でも、青山くんが私の中にいるから汐の気持ちをどうすれば良いのか悩んでいるの。」
「なるほどね。そういえば、汐はいじめられてから『女の子にモテる方法を教えてくれ!』って俺によく質問してたな…アイツが好きだったのはいちごちゃんだったのか。」
「汐が私のことを?」
「そういうこと…ただ、最後に答えを決めるのは俺じゃなくて君だ。雅也くんの魅力と汐の魅力のそれぞれに触れて最後の結論を後悔しない方向に出していこう。今はまだ迷うかもしれないけど、きっと答えが出ると信じてるから…君はまっすぐな子だ、きっと良い答えは見つかるよ。」
朱我くんは笑顔で私の質問に答えてから励ましてくれた。彼の優しさというのは昔から変わっていない…私がいじめられて汐も傷ついていた時は私と汐を支えてくれた。その時から私の中で朱我くんは『お兄ちゃん』のような存在になっていて両親と共に助けてくれる人である…
「ありがとう、朱我くん…私、必ず答えを出すね!」
「お待たせいたしました、特製チョコケーキと紅茶でございます。」
決意を固めたその時、私が頼んだチョコケーキと紅茶が届く。良いタイミングなのか悪いタイミングなのかはよく分からないけど、最近食欲がそんなに無かった分で食べたいという気持ちが前に出ている。
「お先にどうぞ。ここのケーキは美味しいからゆっくり味わってね♪」
「うん!」
朱我くんに言われて私は先にケーキを味わうことにした。実際に食べてみたら、ミュウミュウのチョコケーキと同じぐらい美味しい。このお店は雰囲気も何もかもが負けてなくて、こっちも負けてられないと思った。それから、朱我くんのも届いて2人でこの楽しい時間を味わうことに…朱我くんはいざという時に私を助けてくれて頼りになるお兄ちゃんみたいな人だ。本当にありがとう!私、必ず答えを出すから…待っててね?青山くん、汐。
side out
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side汐
「キメラアニマ、キメラアニマ!」
相談してから数日後の仕事中、マシャがキメラアニマの反応を検知した。いちごが昨日の分を挽回しようとしていた中で現れるとは…こんな時にも気が休まる余裕が無いとはエイリアンの行動は本当に読めないものだ。
「お前達、出動だ!」
「「「「はい(うん)!」」」」
白金さんの指令により俺達は仕事着から制服に着替えて現場へと急行する。ただ、俺達は中学生なので車どころか車の免許すらない…とにかくマシャが示す方向へと走るのみである。
(25分後…)
「ここ、ここ!」
カフェから走ること25分、案内された先はそんなに遠くないところにある大きな体育館である。確か、ここでは体操の大会が行われているはずなのだが…もしかして、会場内でキメラアニマが暴れていると言うのか?それにしても、会場である体育館に損傷が何一つなくて中にいたと思われる人達は外に避難して全員無事だ。
「確か、ここって体操の大会がやってますよね?」
「それにしては何もなさそうだけど…」
「違う、こっち!」
「もしかして、その近くのプール?」
「そうかもしれねえな…とりあえず、行くぞ!」
俺達はマシャが示す近くのプールの方向へと急いで向かった。このまま止まっているままでは体育館にいる人達も危ない…とにかく、全力疾走で向かった。
(移動中…)
「ハーイ、いちご…今回はみんなも連れて来たんだね?」
「キッシュ!」
プールに着くとそこには俺にとっては憎きキッシュがいた。いちごからは『二度と来ないで』と言われたのにも関わらずに懲りない野郎である…俺もいちごに対する気持ちは強いけど、コイツよりはマシだろう。
「また貴方ですの!?いい加減にしなさい!」
「てめえ、今度は何をするつもりだ?」
「おおっ、怖い怖い…今日もいちごと遊んで邪魔な君達を倒すためにと思ってね。出てきて!」
キッシュがそう合図をすると水の中からキメラアニマが出てきた。今回の媒体はアシカか…ボールを鼻先で操っていて、このボールで何かをすると読んだ。
「来ますよ!」
「みんな…変身だ!!」
「「「はい(うん)(ええ)!」」」
「ミュウミュウシオ…」
「ミュウミュウストロベリー…」
「ミュウミュウミント…」
「ミュウミュウレタス…」
「「「「メタモルフォーゼ!!」」」」
俺達は呪文をいつものように唱えてから変身をする。こうやって4人で揃って変身するのは初めてだけど、息ぴったりで気持ち良い!戦隊を長く観ていた俺の夢が…っと、裏話はこれぐらいにしておこう。
「「「「地球の未来に…」」」」
「ご奉仕するにゃん!」
とりあえず、決め台詞を出したところでキメラアニマが地面に降り立って攻撃態勢に入ってくる。ボールを置いたかと思ったらラッパとフラフープを出してきてラッパを吹いて投げてきた。その威力がとにかくえげつない…
「ヤバい…逃げろぉ!」
「「「うわあああっ!?」」」
さらに、キメラアニマは置いたボールを尻尾で投げてくる。これもまた豪速球で媒体にしたアシカは相当芸をモノにしているのだろう…そのボールがいちごに目がけて飛んでくる。
「いちご、ここは俺が受け止めて…ぐわああああっ!?」
「汐!」
俺は渾身のパンチで弾き飛ばそうとしたが、そのボールは爆弾で衝撃を与えたら爆発して俺は爆風でかなり吹き飛ばされた…あまりの不意打ちに俺は受け身が上手く取れなかったけど、変身の恩恵かダメージは少なく済んだ。
「ミュウシオ…きゃあっ!?」
「このっ…ぎゃっ!」
れたすとみんとも攻撃しようとしたがあっさりと弾き飛ばされる。フィジカルで1対1で勝負しようとすると全く敵わない…大きさ、パワー、芸においてアシカを媒体としたキメラアニマは俺達よりも1枚上手だ。
「みんな!」
「俺は平気だ…」
「私も大丈夫です。」
「それよりも、どうすれば…」
「こうなったら、息を合わせて相手の攻撃を避けつつ攻めていこう!相手のように芸の幅を効かせるぞ!!」
「そうだね。」
「分かりました!」
「こうなったら大船に乗ったつもりで行きますわよ!」
「ムダだよ…君達が何をしてもエイリアンの力には真正面からは勝てないからね。大人しく降参したら?」
「誰が降伏するかよ!頭を使って息を揃えればどんな相手にも負けねえんだ…それを今からお前に見せてやる。ここからは俺達のステージだ!!」
「しょうがない…やっちゃって!」
キッシュが合図を出すとキメラアニマはまたフラフープを投げてくる。もう逃げはしねえ…しっかり連携して攻撃を打ち込んでみせる!
「3方向に分かれろ!俺といちごで正面から行く!!」
「「「…!」」」
俺といちごは正面、れたすは左サイドでみんとは右サイドに阿吽の呼吸で分かれた。まずは俺といちごで攻撃を避けながら突っ込んでいく…攻撃はそれぞれに分散されるもそれをかわしていき、光のフラフープが無くなって隙が生まれた。
「みんと、れたす…今だ!」
「ミントアロー!リボーンミントエコー!!」
「レタスタネット!リボーンレタスラッシュ!!」
みんととれたすはキメラアニマに攻撃を仕掛ける…これには相手も足止めされてどうにもならない。これで一気に畳みかけるチャンスが生まれた…このチャンス、逃すものか!
「ストロベルベル!」
「シオスピア!」
俺といちごは自らの武器を出して足止めされてるキメラアニマと向き合う。ここまでチームプレイで来たんだ…最後は合わせ技で決めることに。
「リボーンストロベリーチェック!!」
「リボーンライノスストリーム(癒)!!」
阿吽の呼吸で放った合わせ技は見事にキメラアニマに命中して元のアシカに戻り、パラサイトエイリアンに関してはマシャが回収に成功した。
「ちっ…」
キッシュはただ俺達を睨んでからこの場から姿を消す。本当にいつ現れるか分からないヤツである…しかし、今回に関しては絶妙どころか神がかったチームワークでキメラアニマに勝ったのだ。絆も深まってきたし、このチームならどんな敵にも負けそうにない気がした…それは俺だけかも分からないが、とにかく嬉しいことである。
~~~~~~~~
「お疲れ様、私をここに呼んで何の用?」
戦いを終えてから、みんととれたすを先に帰らせた上でいちごを体育館の裏へと呼び出した。俺はもう決心がついたんだ…もう迷わない。白金さんから励まされたんだ…怖いものなんて何一つありゃしねえよ!
「まあ…お前に話があるんだよ。すぐに終わるから立ったまま聞いてくれるか?」
「う、うん…」
「ありがとう。それで、今日の俺達ってさ…息ぴったりだったよな!最初はバラバラだった俺達もここまで連携ができるようになって…最高のチームじゃねえかって思うんだ。」
「そうだね。まあ、私と汐は一緒だったからみんながみんなバラバラじゃなかったけど…みんとやれたすと仲良くなって一緒に戦ったりしてるのって凄いなって。それで、汐は何が言いたいの?」
「えっと、だから…」
まずい…本題に入ろうとすると心拍数が上がって緊張してきた。折角、決断したのにこれじゃあヘタレの俺に逆戻りじゃねえか!?それぐらいなら死んだ方がマシ…そう思い俺は深呼吸をしてから本題を切り出す。
「俺、みんなともだけど…1番はお前ともっと良い関係になりたいんだ!」
「えっ?」
「俺は、才川汐は!桃宮いちごのことが大s…「オウ、オウッ!」…オウ?」
俺が決死の告白をしようとしたその時、先ほどキメラアニマの媒体となっていたアシカが何故だか俺達のところへとやって来た…助けてくれたお礼を言いに来たのだろうか?
「あんた、あの時の…って、あらら。」
「ちょっ…お前、くすぐったいって。こらっ、離れろ…あはは!」
そして、アシカは俺を見てはいきなり抱きつく。何かヌメヌメするし生魚の臭いのも鼻に来てもうヤバい…告白の邪魔をするのが人間ならまだしもアシカというのはある意味悪夢と言える。
「随分と気に入られてるみたいね。前までの汐だったら動物はみんな寄り付かなかったのに…不思議かも。」
「感心してないで助けてくれぇ〜!!」
それからも俺はアシカに顔を舐められたりもう散々だった…ああ、またいちごに告白できるチャンスが遠のいていく。今日で決着をつけるつもりが思わぬ妨害工作で失敗してしまいもう涙が出そうだ。俺がいちごに告白できるのはいつの日やら…今日に関してはこの一言で締めよう。なんて日だ!!
後書きトーク
今回もやって参りました!後書きトーク…司会は作者の寿垣遥生でゲストは今回も汐です。
汐「どうも…って、今回も俺がゲストか。まあ、話せるだけは話すからよろしくな…」
とりあえず、恋の行方はそれぞれで動きは見せたよね。今回を振り返ってどうだった?
汐「とんでもなくしんどい!ここまで恋愛に打ち込んだことは人生初だからな…お前はこれぐらい恋で悩んだことがあるのか?」
2度か3度ぐらいは私生活に支障が出るぐらいは悩んだかな。好きな人のことを思うと眠れないし、生活に身が入らない…恋ってのは楽しいけど、その倍は不安があるんだ。
汐「それぐらい悩んでたのか…」
だから、お前がどれぐらいいちごちゃんで悩んでいるのかってのが書けたんだ。凄いでしょ?
汐「まあ、これだけの恋愛が描けるのは作者の経験とかだからな…そこは感謝してるぜ?」
ありがとな!お前はやっぱり優しいヤツだな…顔は無愛想だけどw
汐「うるせえよ。顔のことは言うなって…」
これは失礼w
汐「ひとまずはそれはそれとして…どうしても質問したいことがあるけど、俺の決め台詞って『仮面ライダー鎧武』から来てるだろ?」
バレた?
汐「バレるのも何も『ここからは俺(達)のステージだ!』ってガッツリ言ってるじゃねえか!数年後だし局も違うし…ヤバいだろ!」
だって仕方ないもん。かっこいいセリフだし…それと、朱我くんといちごちゃんの絡みで何か気づいたことはある?
汐「いや、気づくだろ…声が似てる者同士が夫婦なんでしょ?まさか、これを計算してたのか…」
YES!これを計算しての脳内声優起用なんだよ。満足したかい?
汐「満足どころかソワソワしたって…兄貴といちごが声が似てる者繋がりで結婚まで行っちゃうんじゃねえのかって思ったぞ!?」
まあ、お前も強く頑張れ!恋は大きく動いたことだしチャンスを無駄にするなよ?
汐「ありがとな…こんな感じでいちご争奪戦に勝ってみせるんで、よろしくお願いします!」
以上、後書きトークのコーナーでした。感想、お気に入り登録、評価の3点セットも是非よろしくお願いします!それでは、また次回もお楽しみに♪