美柑視点
『ブロロロ~』
「あっヤミさん!コレ、食べる?」
「いただきます。」
えぇ、今、私はバスの中にいます何故かというと・・・前回で言ったからわかるよね?
そう
「海ィィィィ!見ろ!海が見えてきたぞ!!」
「ホントだ綺麗~」
リトの通ってる学校の臨海学校に参加しているから。
勿論、そんな無茶な事を言い出したのはマサさんだ、けど意外とアッサリ同行の許可が出た。
正直な話し、マサさん達が臨海学校に行くって言っていた時に少し羨ましいって思ってたから結構嬉しいかも?って思ってるのは内緒・・・でもないかな?嬉しいし。
でもリトの学校の校長先生は許可を出してくれたけど、他の生徒の人達は大丈夫なのかな?思いながらも、朝、集合場所に行ってみたら
「ン?アレ?美柑ちゃん?にヤミさんなんで?」
「あっ春菜さん、えと私とヤミさんも一緒に行くことになったんです。」
「ええ、急遽ではありますが」
私とヤミさんがそう話したら、少し驚いた顔をしながらも
「マサ君?」
アッサリとマサさんに辿り着いてた
「はい、先々日に帰ってきたって思ったら『美柑!ヤミ!臨海学校の準備をするのだぁぁ』って言い出して」
「気付いたらもう校長室の目の前にいました、恐るべき早業でした、流石は私のターゲットです。」
ヤミさんまだマサさんをターゲット扱いしてたんだ?そういえば毎朝、勝負してるもんね? 一回も当たったのみたことないけど
「むっ?」
あっ!しまったぁ・・・ヤミさん結構負けず嫌いなんだよね?さっき考えてたことがバレちゃったかな?
「気のせいですか?」
ホッ・・・よかった、っと春菜さんほったらかしだった。
っアレ?
「クスッ・・・マサ君らしいかも?昨日の台風もマサ君でしょ?」
マサさん、やっぱり春菜さんにバレてるよ?
そう思いながらもマサさんの方をみたら
「アレって確か・・・結城君の妹さんの美柑さん?それにヤミさんまでマサ君どういうこと?」
「まんまだ!旅は道連れ世は情け!参加する事になったでござる、ヨロシク頼むぜい」
「ハァ~~~~どうせダメって言っても聞かないでしょアナタの場合。」
「うむ!流石は唯!わかってるな!」
アハハ・・・唯さん結構厳しそうな感じがしたんだけどやっぱりマサさんに影響されてるみたい。
あっ!ちなみに唯さんとはプールでマサさんの写真を撮った時に会って、マサさんの紹介で唯さんって呼ばせてもらってる。
「あら?結城君の妹さん、確か美柑ちゃんだったかしら?」
少しだけ唯さんとの出会いを思い出してたら御門先生が話しかけてきた、御門先生ともアノ写真撮影の時に知り合いになったんだよね?
御門先生は凄く大人っぽくて綺麗な人で私から見ても少し羨ましくなるくらいに美人な人、まぁそれを言い出したらマサさんやリトの回りの女の人はみんな美人なんだけどね?
っといけない
「えと、私とヤミさんも参加することになって・・・」
「ええ、よろしくお願いします、ドクター・ミカド」
やっぱり御門先生も何故って顔をしてたから早めにその事を言うと
「なるほど・・・ガクラン君ね?フフ・・・やっぱり面白い子よね?解剖させてくれないかしら?」
ガクラン君って言うのはマサさんの愛称、マサさんは御門先生の事を保健さんって呼んでるみたい
それにしても 御門先生・・・解剖って・・・でもマサさんなら大丈夫かも?ちょっとだけそう思ったら
「NO解剖で!断固拒否!つうか美柑、流石のマサさんでも解剖はキツイっつの!」
御門先生の声が聞こえていたみたい、それに私が考えてたことも読まれちゃってようで、そう言いながら近付いてきて
「全く!保健さん俺なんかの解剖するよかリトの改造をした方が面白えと思うッスよ?リトもそろそろドリル着けたいとか言ってた気が」
「言ってないから!!」
「またまた~ホントは着けたいくせに~」
「御門先生まで!!着けたくないですから!!だから右手の持ってる怪しい薬をしまって下さい!!」
ってリトを弄りだした、マサさんも御門先生もやるなぁ、よし!
「リト?ドリルは右手でしょ?」
私も参加しよ!前の私なら例え顔見知りであってもそう人の輪の中に入ろうとは思わなかったけど、今はそっちの方が楽しそうって素直にそう考えて行動できるようになった
「はっ?美柑まで!!」
「結城 リト、右手だけドリルは淋しいので左手にはハンマーにしましょう。」
ヤミさんもごく自然にその人の輪に入っていく、ヤミさん、最初会った時にくらべて段々と標準が豊かになってきてる気がするな?
「何々リトを改造するの!だったら、コノ万能工具(ばんのうツール)で目からビーム!!」
ララさんも加わってきた
「いったい!俺をどうしたいんだァァァ!!」
「「「「冗談なのに~(ですが)」」」」
「つ・・・疲れる・・・出発前なのに異常に疲れる・・・」
フフ・・・リトには悪いけどやっぱり楽しかも?
、そんな私達をみながら、春菜さんとは苦笑して、唯さんは呆れた顔けど微妙に口元は笑ってるララさんは
「ええ~しないの改造?」
って言ってたけど・・・出発前からコレだけ楽しいんだから向こうに着いたらもっと楽しくなりそうだな?
ううん、きっと楽しくなる、だって・・・
「っとイカンイカン!そろそろバスに乗り込まねば・・・ン?美柑、俺ん顔をジーと見てからに?顔のパーツ以外になんかついてっか?」
「うん、鼻メガネがいつ着けたのマサさん?」
「NOW!なんか着けたくなった」
こんな面白い人が近くにいるしね?
・
・
・
・
ン?アレ?あっ!まだ私?
「美柑、どうしたのですか?」
「ううん、大丈夫だよヤミさん、ちょっと考え事してただけ」
「そうですか」
ビックリしてたらヤミさんに心配されちゃった。
「ねえねえマサ!海ってしょっぱいって聞いたけどなんでなの?」
「うむ、何故に海がしょっぱいかというとな?ンッン!ではでは皆さんお耳を拝借!」
あっ、マサさん昔話を始めてる、マサさんって結構そういう話しを知ってるんだよね?よし私も聞こう。
「マサマサ、マイクあるよ?」
「おっ?悪いね、里沙じゃ使わせてもらうぜい・・・むか~し、むかし、海は今のようにしょっぱくなかったくらいにむかしの話し、ある所に二人兄弟がおりました・・・」
マサさんが話しを始めると、今までそれぞれ好きなことを話していた他の生徒さん達もマサさんの話しを聞き始める
「兄弟の兄はとても裕福だったんだけどスゲェ性格が悪いやつ、弟は逆に貧しいけどスゲェいいやつだったんだと・・・
である大晦日の日、弟はお供え物の米を借りようと思って兄に頼みに行ったんだけどな、兄は知らんがなつって弟ん頼みを断ったんだと」
「むぅイジワルだ!」
「だよな?ちぃとくれぇ譲ってやれつう話しだわな?俺がその場にいたら正座させて説経してんね!」
「マサ君、横道にそれてる」
何時もは私かリトが軌道修正するんだけど今日は春菜さんがしてくれた、マサさんの話しはこうやって少しズレてったりするけどホントは私は好き、話しの続きを早く聞きたい気もするけど、こうやってズレたりするのも面白いって思うし。
「っと悪い悪い、でな?弟は、仕方ないつってガックリ肩を落としながらも家に帰ったわけだ
その帰り道で、腹を空かした爺さんに出会ったんよ、弟はその爺さんを見かねて自分が持ってた弁当を全部上げたんだと、自分も腹は減ってたんだけどな?実に見上げた漢っぷり!」
「漢だな・・・」
「ああ・・・俺達もそういう漢になりたいもんだ」
「フッ・・・なれるさA&Bよ」
「「ウォォ!マサァァァ!」」
ハハハ・・・マサさん人気者・・・なのかな?
「っと続き続き、すると爺さんは弟ん漢気に感動したのか、ある物をくれたんさ」
「漢気って・・・優しさでしょ・・・そこは」
「ナイスツッコミ!その調子で頑張れ唯!」
「ハァ~~~~~」
あっ唯さんため息ついてる、リトはリトで
「やっぱ古手川がいると助かるよな」
って休憩してるし。
「で、その爺さんがくれた、ある物ってのは石臼だったんよ?その爺さんが言うには、その石臼は自分が欲しいって思ってるもんを考えながら回すと
その欲しい物が出てくるっつう不思議な石臼らしい、爺さんはその石臼の使い方を教えっと、フと消えてしまったらしい、弟は不思議に思いながらも家に帰って、その弟ん嫁さんの前で、米出ろ~米出ろ~つって回したら米が出てきたんだと」
「タイヤキは出るのでしょうか?」
「あぁ、何でも出てきたらしいからな?ヤミには後で作ったげっからその物欲しそうな目はやめれ」
「仕方ありませんそこまでいうのなら貰ってあげましょう」
ヤミさんやっぱり負けず嫌いだよね?仕方がないって・・・あっ私も後で貰おう。
「あっガクラン君、私はホットケーキね?材料はちゃんと持ってきてるから」
「なんでやねん、まぁ別にいいッスけど、って、えぇ~い!物欲しげな顔で見るなクラスメイツ女子!後で作ったげるから今は我慢しな!」
「わぁーい!マサありがとう!」
「リトガード!」
「うわっ!バスの中でするなよ!」
御門先生のリクエストに抱き着いてきたララさんにリトを差し出してる、ララさんは文句を言うけど、頭をポンポンと撫でてもらったらすぐに笑顔になった
ちょっと羨ましいかも?まぁ私もお家では結構撫でてもらってるけどね?それに
「やった!」
「私は杏仁豆腐かしらね?」
「マサマサ話せる~」
「うんうん、アレ美味しいよね?」
ハハ・・・話しでは聞いてたけど、マサさんが作るお菓子凄い人気みたい、私はお家で作って貰ってるし、一緒に作ったり作ってあげたりしてるから少しだけ優越感。
「っと何処まで話したっけ?あぁそうだった、米が出てくるまでだったか?でな、弟はその石臼から食べ物とか屋敷とか次々と出してったんさ
そしてその屋敷に知り合いや村の人達をみんな招いて盛大に宴を開いたんだと」
屋敷まで出たのか!!っていうツッコミは無しで!何時もはマサさんからだけど蜜柑からのお願い!
ってアレ?今なにか変なことが頭を過ぎったような・・・?っと続き聞かなきゃ。
「でその宴ん中には、イジワルな兄も来てたらしくてな、その兄は今まで貧しいかったはずん弟が次々と料理をもってくんのを怪しんでコッソリ後をつけたんだと
したら、『お菓子でろ~お菓子でろ~』って弟が石臼を回してお菓子を出してんのを見たわけよ」
「ねえねえなんでイジワルお兄さんまで呼んだのかな?」
「リト並にいいやつだからじゃね?」
「うっ・・・別に俺は・・・」
「照れるな親友!」
フフ・・・仲良いよね?リトとマサさん
「まぁその兄はそんなリト並にいいやつの弟さんの気持ちを気付かねえで、アノ石臼があれば何でも好きな物が出てくる!!ってその石臼が欲しくなっちまったわけだ
そしてみんなが寝静まった時を見計らって、そんバ~タレの兄はその石臼と出してあったお菓子を盗みやがったんよ。」
マサさん、その兄のことが嫌いみたいだね?
「むぅ・・・ヒドイお兄さんだよ!」
「全くだ!俺がその場にいたらツームストンドライバーからのロメオスペシャルに繋げてるね!ギブっても許してはやらん!」
「ロメオか・・・アレ結構痛いよな・・・」
あっ、そう言えばリト、マサさんにその技をかけられた事があったっけ?その後ヤミさんに四の字固め?だっけ?もかけられてたな?
ン?なんでかけられたのかって?マサさんとヤミさんがゲームで勝負してる時に余計なことを言ったからだよ。
二人共、あんまりゲームは得意じゃないみたいだけど、結構頻繁に張り合ってる、私やララさん、リトも混ぜてもらってるけどハッキリ言っちゃっうと・・・
「「美柑何やら不穏な気配を感じたが(ましたが)」」
「アハハ~何でもないよ?うん」
二人共この時はコンビネーション抜群だよね?負けず嫌いだからなぁマサさんもヤミさんも。
「まぁいいさね・・・でそんバ~タレの兄は弟ん家から逃げだして、近くの浜辺に繋げてあった小船に乗り込んで海を渡って更に遠くに逃げようとしたわけよ?
そんで船の上で一緒に盗んできたお菓子を平らげて、腹が膨れっと、甘いもんばっか食ったせいか、しょぱいもんを口にしたくなったわけさ
で早速、そんバ~タレの兄は石臼を使って『塩出ろ~塩出ろ~』と塩を出し始めた」
「それからそれから」
ララさんが身を乗り出して聞いてる、マサさんの話し方って何か引き込まれちゃうんだよね?
「塩を舐めたバ~タレん兄は満足して石臼から塩を出すんを止めようって思ったんだが、そのバ~タレ兄は石臼から『出す』方法は知ってても『止める』方法は知らんかった!
いくら止めようって思っても、後ん祭りだわな?石臼からは塩が出続けて、その塩の重さん耐えられんくなった小船はブクブクと沈んじまった、バ~タレ兄は命からがら逃げたしたんだが石臼は海の底
今でも石臼からは塩が出続けて、海の水はしょっぱくなっちまったつうわけでした、とっぴんぱらりのぷう~」
『『『『パチパチパチ』』』』
自然と拍手が起こってる、それくらいに引き込まれたもんね?私もヤミさんもしてるし
「っと、最後にコノ話しはフィクションです、実際の以下略」
「「「「だぁ~~~」」」」
シッカリと落ちをつける所もマサさんらしいよ・・・・
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マサ視点
意外と昔話盛り上がったな、実に満足!
「あっちなみに海がしょっぱいホントの理由は諸説様々でハッキリとはわぁってねえらしいぞ?もしかしたらホントに石臼があったりしてな?」
「へ~そうだったんだ・・・ねえねえもし、石臼から砂糖出ろ~って言ってたら甘かったのかな?」
「かもな?どうせだったらミ〇ミ〇出して欲しかったぜい」
この広い海が全部ミ〇ミ〇だったら世界は平和になること請け合いだ。
「どんな海よ・・・まぁ確かマサ君が言うみたいにハッキリとはわかってないみたいね、有力なのは昔は海は塩酸みたいでその塩酸と溶けた岩からナトリウムが混ざって塩水になった」
「唯!カンベン、マサさん限界、頭パーンってなる!」
「ハァ~~~アナタはもう・・・」
いや唯さんの物知りっぷりはスゲェですが、難しくなってきたらマサさんヤバイのよ?
「アハハ・・・マサさん大丈夫?」
「うむ、何とか、勉強は苦手なんですわい」
「アナタねぇテストとかどうする気よ?」
むっ・・・テスト・・・
「唯に教えてもらう!なんせ唯先生は俺に初の30点台を取らしてくれたお方だからな!頼むぞ唯先生!」
まぁ小テストではあったけど、アノ時はマジで嬉しかったのだ!
「なんで私が!!ハァ~~~まぁカンニングするとか言い出さないだけマシかしら?」
カンニングはしねえ!するくらいなら玉砕するわい、ってアレ?
「マサさん・・・」
「マサ君・・・」
「マサナリは・・・」
「ガクラン君って・・・」
えっ?何故に皆さん優しい瞳?暖かいけど冷たいよ?
「マサ・・・俺よりマズイんじゃないか・・・」
リトまで!!
「マサ!頑張ろ!」
わぁーい、ララに応援されたぜ、チクソウ・・・
「今に見てろよ・・・少なくとも赤点は回避してやる!!」
目標低いとかは言わんといて!コレが精一杯なんじゃい。
っとイカンイカン、折角の臨海学校、テストん話しはコレまでだ!まぁまだバスん中だけんど
つうわけで!
「第一回、しり取り大会~!ちなみに食べ物縛りだ!隣ん奴とペアを組んでな?」
と、しり取りを提案!みんなノリよくノってくれました。
あっペアを組めと言ったんはララとヤミん為でもありんす。
ちなみに
俺&ララ
リト&エテ山
美柑&ヤミ
唯&春菜
里沙&未央
A&B
他といった組み合わせになりました。
あっ保健さんは審判をするらしいんで不参加です。
校長(変態)はどうしたかとな?朝、美柑とヤミっ子に飛び掛かってきやがったんで即沈めて、バスん上に縛りつけてありますが何か?
っとまぁ校長(変態)んことはいいとして、早速しり取り開始です!
で泊まる旅館に到着するまでん間は、しり取りをして過ごしました
で到着してバスから降りながら
「ハァ?ヤミっ子?最後、アレ時間切れだよね?」
「いえ、シッカリ時間内に答えていました、それに、それを言うならマサナリだってその前の解答が若干遅かった気がします。」
「何言ってんのアレはアレだよ?演出だよ?ギリギリ感を出すための演技?ホントはスゲェ余裕あったしね!」
とヤミっ子と言い合い、最後まで残ったんが俺&ララチームと美柑&ヤミチームでした。
にしても、ヤミっ子め、完全に俺らん勝ちだったつうのに!
「アハハ・・・またやってるし?」
「いっつもだよね?マサとヤミちゃんって」
負けられねえんですよ!つうかヤミっ子が引けばすむ話しだっつうのに・・・まぁ仕方があるまい、マサさん大人だから
「まぁ引き分けにしといてやんよ!」
「いえ、私と美柑の勝ちです」
こっ・・・こんヤミっ子は!!
「どっちもどっちだよな?」
ほう・・・リト君・・・よい度胸だ!
「俺は腕な?」
「では私は足を」
『ギチギチギチ』
「アダダダ・・・ギブギブ!!」
腕十字とアキレス腱固めの刑に処しました。
「さっきまで言い合いしてたのが嘘みたいに意気ピッタリね?」
「アハハ、リト君大丈夫かな?」
「春菜さん、心配しなくても、いつものことですから」
「むぅ・・・マサとヤミちゃん意気ピッタリ、ちょっと羨ましい」
「フフフ、口は災いの元ね?それにガクラン君もヤミさんも引き分けでいいのに二人とも負けず嫌いね?」
とこんな感じで臨海学校はスタートし。
「ギブギブーーー!!」
青空にリトの叫びが響き渡りました。