来る世界(とこ)間違えてね?   作:元・配達人

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閑話っぽい感じ!!

「アン? 俺の中学時代?」

 

みんなで集まってパーチー的なことをしてたら突然ララが俺の中学時代はどういう感じだったのかと聞いてきた。

 

チラッと見てみたら他のみなさんも興味津々って感じらしい。

 

ふむ・・・じゃちょっとだけ。

 

「今よか短気だった終わり」

 

「「「「「短ッ!!」」」」」」

 

そうツッコミ! ナイスチームワークですね。

 

「まっそれだけじゃアレだわな? じゃあ・・・」

 

 

『ベゴォ!!』

 

「おごッ」

 

久々に登校してきたら早速喧嘩を売られた問答無用でそのバカの頭を掴み校門の横の壁に叩きつける壁には衝撃で所々ヒビが入っている。

 

更に俺はそのバカの頭を

 

『ギャリリリリ』

 

マッチを擦るみてえに壁に擦りつけてやった壁には糸を引いたようにベッタリとそのバカの血がついている。

 

そんな俺を見て回りのヤツらはヒソヒソとと何か呟いている。

 

少しだけその声が聞こえたがハッキリ言ってロクなことを言われていない。

 

そりゃそうだ俺・・・鬼島 政成は10人中10人が不良という・・・そういうヤツだった。

 

別にタバコとかを吸ってるわけじゃないただ売られた喧嘩を買ったらそう言われるようになっただけ。

 

まぁ今みてぇにやり過ぎの部分もあるけどな。

 

 

 

そんなことを考えながらも自分のクラスへと向かう、途中やはり教師に呼び止められ、めでたく指導室へとご案内されることになった。

 

まっ予想の範囲だけどよ。

 

 

「鬼島? 二年に上がったばかりだろ後輩も出来たんだ少しは大人しく出来んのか?」

 

「ありゃ俺が悪いわけじゃねぇッスよ? 喧嘩売ってくんのが悪い」

 

「それを買うなと言ってるんだ」

 

そりゃ無理だわ? 基本俺は売られた喧嘩は買う主義だからよ。

 

そうは思っても口は出さずに教師の説教を受け流していた。

 

 

教師が言ったように俺は中学・・・2年に上がったばかり同年代・・・特にこの学校にはダチと呼べるやつはいない。

 

まぁただでさえ学校に来ることが少ねえ上に今みてぇに指導室の常連だし仕方ねぇちゃ仕方ねぇけど。

 

結局その日は。

 

「鬼島・・・もう帰っていい」

 

「折角来たつうのに? 停学ッスか?」

 

「そうだ」

 

え~と・・・何回目だ? まっいいわ何回目かの停学処分となり学校を後にすることに。

 

『プップー』

 

その帰り道クルマのクラクションが聞こえそっちの方を見てみたら見知った顔。

 

「コラ! 不良少年? 学校どうした~」

 

「ッ!! でけぇ声出すなパー子!!」

 

「パー子言うな射殺するよバカナリ!!」

 

この喧しい女・・・香田 葉子 (こうだ ようこ) 歳は・・・三十路前のだっ

 

『ダキュン!!』

 

「ッ!! パー子何すんだゴラ! 俺じゃなかったら死んでんぞ!」

 

撃ちやがった躊躇なく今に始まったことじゃねぇとはいえ何考えてんだコイツは。

 

「チッ避けられた」

 

避けられたとか言ってやがるし! 普通避けるわ! いくら俺でも撃たれたら痛えんだぞ! 死にはしねえけど。

 

「なんかさ~アンタが私のこと三十路前のくせに今だに彼氏がいない寂しい独身女って言った気がしてさ? そりゃ撃つでしょ?」

 

そこまでは言って・・・つうか考えてないっつうに。

 

どんだけ気にしてんだ?

 

「結婚式に出席する度に私以外の友達が既婚になってるのよ? その度に、葉子はまだなの? ってウェディング姿で勝者の笑みをされるこの私の惨めさわかる? クソ・・・離婚しろ! 夫浮気しろ!!」

 

うわ・・・最悪だコイツ。

 

ちなみにパー子、こんなんでも一応刑事なんてのをやっている。

 

俺と知り合いになった経緯もその関係だ、ヤク〇なヤツと喧嘩になりハデに暴れ過ぎて事務所まで潰したということがあったのだが、その時に警察の世話になることになった。

 

で事情聴取したのがパー子ってわけ。

 

「えっ? 何? アンタ中坊? うわ若ッ!若さが憎い!」

 

「知らねぇつうの!」

 

事情聴取の時はこんな感じ。

 

ハッキリ言ってホントにコイツ刑事かって思ったもんだ。

 

で名前を聞いて葉子だったんで勝手に葉(よう)の部分を葉(は)に変えてパー子と呼ぶようにした。

 

その時一回目の射撃を頂戴したが。

 

 

 

「でバカナリ・・・アンタまた停学くらったわけ?」

 

「まぁよ?」

 

パー子との出会いを思い出していたらいつの間にやらパー子のアレな状態・・・嫉妬モードってとこか? は解除され俺にそう聞いてきたんで頷きながら答える。

 

「ハァ~普段から学校行かないくせにたまに行ったら停学って 」

 

「学校行けねぇのはジジイのせいだっつうの! それに停学になったのは喧嘩売られたからだ! 俺は悪くねぇ!」

 

「あ~アンタの爺さんブッ飛んでるもんね~?」

 

「パー子もな?」

 

「ゲッ!! アレと一緒にされるのは心外なんだけどっていうかアレよりはまともだし」

 

一般市民に躊躇なく発砲する刑事の何処がまともなのかとパー子に問いたい。

 

まっ確かにジジイよかはまだマシだけど。

 

 

「あっそうだアンタ停学くらってヒマでしょ? ちょっと手伝ってよ?」

 

パー子は俺を見かけるとこうやって仕事を手伝わす、お陰で俺はパー子ん所の警察署ではかなり認知され、パー子の上司のミヤさんなんかは俺とパー子はコンビだからとか言い出すしまつ。

 

コンビと言えば聞こえはいいが完全にパー子を押し付けてる感は否めない。

 

一度俺がそう言ったら。

 

「すまない・・・キミにしか頼めないんだ・・・本当にすまない・・・うぅ胃が・・・キリキリ・・・」

 

俺に対してもだったが躊躇なく発砲するような女だ、当然手も足も早くミヤさんから聞いた話だとパー子のコンビだった人らは一週間持ったら奇跡というくらいだ。

 

余りに悲痛な顔で言われてしまい流石にミヤさんと胃が大変なことになるんで引き受けたという感じだ。

 

「オラ! バカナリ早く乗れ!」

 

「はいよ」

 

まっ俺自身もパー子の仕事を手伝うのを楽しんでるだけどな。

 

給料出るし。

 

ひそかに危険手当て(パー子的な意味も含め)で結構な額もらってる。

 

『バタン』

 

クルマのドアを閉めシートベルトを着けると

 

「よしよしアンタ、シートベルトとかそういう所ちゃんとしてるわよね? 不良のくせに」

 

パー子にそう言われた、イラッとしたんで。

 

「じゃ仕事頑張れ? 俺は帰る」

 

そう言った瞬間に

 

『カチャ』

 

コメカミに銃口を突き付けられ。

 

「手伝うわよね? こんなか弱き乙女の頼みを聞けないなんて男が廃るぞマサナリ君♪」

 

このアマ・・・

 

「だから結婚できねぇんだよ?」

 

『ダキュン』

 

ギリギリかわした。

 

 

 

「で・・・パー子さん? 何故今俺はオマエのメシを作ってるのかね?」

 

「アンタ料理上手いじゃん」

 

俺が聞いてるのはそこじゃねぇもっとこう全体的な意味だ。

 

そんな気持ちを込めてジト目で見てやると

「ン? 何? まさか・・・惚れた?」

 

「ない! オマエはない! 地球上にオマエしか女がいなくてもない」

 

「コノガキ・・・こんな美人に向かって」

 

アホなことを言うからだ、確かに見た目は結構良い、普通に美人とは言えるんだがいかんせん性格がアレすぎる。

 

「性格を矯正しろ? じゃねぇと一生結婚は無理だな」

 

「にゃにゃにぉ~~~じゃアンタが貰えばいいじゃん! 料理出来るし」

 

「オラ出来た食え」

 

「スルーかい! チクショ~~~~ハグハグハグ! 美味ぇ~~~チャーハン美味ぇ~~~~」

 

そいつぁどうも。

 

はぁ・・・食ってる姿は普通に可愛いんだけどねぇ・・・どうしてこうアレなのか。

 

 

「ウグッ!! ん~~~~ん~~~~」

 

つかえたらしい放置してやろうかと一瞬思ったが流石に可哀相なんで水を飲ませて背中を摩ってやる。

 

「ふぅ~~~危うく母さんと感動の対面するとこだった」

 

「オマエの母ちゃんまだ生きてるべさ? 前会った時オマエのこと貰え貰えってアホなこと延々言われたぞ」

 

「オイ、マイ・マザー何考えてるんだ・・・バカナリ中坊だぞ、干支一回り違うし」

 

俺もそれ言ったし。

 

「いやでも年上の女房は金のわらじを履いてでも捜せって素晴らしい諺もあるし」

 

俺もそれ言われた。

 

「どう? お買い得よ?」

 

「お買い得ならもう売れてるわな? 売れ残りの間違いだな」

 

「ムキィィィ! 売れ残りって言うなァァァ!」

 

間違いを訂正してやっただけだ、って珍しいなパー子発砲しねぇのかよ?

 

いや発砲してほしいわけじゃねぇけど。

 

「仕方ないじゃん、今張り込みしてるんだから撃ったらバレるし」

 

ふむ・・・張り込みか・・・薄々はわかってたけどやっぱし張り込みだったわけか。

 

ちなみに張り込みっつってもクルマの中でしてるわけじゃなく張り込み相手の近くのアパートを借りてそこで見張りをしている。

 

ようするに俺はパー子にエサをやる係ってわけだ。

 

「エサ言うな!」

 

言ってねぇつうの考えただけだ、ってそうだ。

 

「パー子? もしや泊まりになるか?」

 

「なるよ~? あっアンタの爺さんには連絡しといたからコキ使えってさ」

 

今でも十分使ってんだろうに。

 

つかジジイもジジイでアッサリ頷くな・・・いやジジイだし言っても無駄だわな。

 

「おっ!!」

 

ン? 動きがあったか。

 

「むむッ!!」

 

随分と真剣な顔で望遠鏡を覗いてるな? どれ。

 

「俺にも見せろっと」

 

パー子を横にずらし望遠鏡を覗いてみるってオイ。

 

「オマエはオッサンか!!何普通に覗きしてんの張り込みはどうした張り込みはバカなの? バカだろ? バカと言え!!」

 

望遠鏡から見えたのは着替え中の女の人の姿だった。

 

「そんなに怒んないくてもいいじゃん? いいもの見れたでしょ?」

 

コイツは・・・サッと懐から携帯を取り出す

 

「えっなに写メに撮るの?」

 

今だにアホなことを言ってるパー子。

 

『ピ・ポ・パ』

 

通報っていうかミヤさんに報告あわよくばチェンジをお願いしたい。

 

「ン? マサナリ君かいどうしたん」

 

「ミヤさん? ・・・今パー子と」

 

「・・・ただ今留守にしております香田君関連のことに関しては今後も留守なのでかけても」

 

『プッ』

 

シット! 完全に丸投げしやがった!!思わず携帯を叩きつけようか迷ってる俺の肩をパー子はポンと叩き。

 

「あきらめなって~? アンタと私はコンビなのさ?」

 

白い歯眩しくサムズアップして笑うパー子に正直軽い殺意を覚えた。

 

コイツはマジでどうにかならんのか? なんでジジイといいコイツといい俺の周りはこんなんばっかなんだチクソウ・・・

 

「アンタだって似たようなもんじゃん? バグのくせに」

 

「オマエらと一緒にすんな確かにバグだけどオマエら程ネジは外れてねェ!!」

 

「ヤク〇事務所を単身で潰すような中坊のことを普通は外れてると言います」

 

クソ~~~~~言い返してェけど事実なだけに言い返せねえ~~~~~。

 

「まっそう落ち込むなバカナリ君? 飲むかミ〇ミ〇?」

 

落ち込ませたのオマエだろ! とは思ったがミ〇ミ〇は好きなんでありがたく頂いた。

 

ミ〇ミ〇美味ぇ~~~。

 

「うむうむ流石はミ〇ミ〇! 元気の源だね?」

 

「それには同意する」

 

まっ俺がミ〇ミ〇飲むようになったきっかけは今みてぇにパー子から進められたからなんだけど、今では好きな物はと聞かれたらまずミ〇ミ〇ってくらいに好きだ。

 

コレに関しては素晴らしい飲み物を教えてくれたパー子に感謝してる。

 

 

「そうかそうか感謝してるか~うんうん! じゃ足ナメ」

 

『ゴスッ!』

 

あんましアホだったんでつい手がでしまったゲンコツってやつだ。

 

「ッ~~~冗談なのにさ~? っていうか乙女の頭をポカスカ叩くなバカになったら」

 

「安心しろ? オマエはもう手遅れだ? 更に言うと行き遅れだ? やったな倍率ドンだ」

 

「クソッ・・・いつか絶対射殺してやる」

 

殺られてたまるかっつうの。

 

コイツホントにしそうだから怖えんだよな。

 

その後は見張り相手の方に特に動きはなくダラダラと時間だけが過ぎていく。

 

「じゃ私お風呂に入ってくるから~覗くなよガキ?」

 

「フッ」

 

「鼻で笑われた!!」

 

そりゃ鼻で笑うだろ。

 

「この鍛えられたナイスボディ葉子さんに向かって」

 

「ペタンコのくせに」

 

「憎い・・・巨乳なヤツらが憎い・・・BとCの間には越えようのない壁がある・・・」

 

「Aのくせに見えを張るな見えを」

 

「ギクッ!!上げ底バレてる!!うぅ~入ってくるよシクシク」

 

哀愁漂う背中を見ながら俺が感じたことは何故か晴れやかな気分だった。

 

「外道~~~~~」

 

失礼なやっちゃ?

 

さてさてパー子は気にせず見張り見張りっと。

 

望遠鏡を覗き見張りを再開・・・動きなしっと。

 

あっちなみに何の見張りかっていうとヤバイ葉っぱの取引があるんだと。

 

で取引があったら写真に取った上で急いで踏み込みあわよくば確保。

 

コレ・・・パー子はまだしも中坊の俺がやっていい仕事じゃねぇよな? まっコレも今に始まったこっちゃねぇけど。

 

「おっ? ちゃんと見張りしてるね~感心感心!」

 

パー子上がったか?

 

「ちゃんと温まったか? 春とはいえまだ寒いんだから風邪引くぞ? ってコラまだ髪濡れまくってんだろ? マジで風邪引くぞ」

 

「そのうち渇くって」

 

ハァ~~。

 

「チッ! 来い! オラ タオル寄越せ?」

 

半ば強制的にタオルを奪いガシガシと拭いてやる。

 

「アンタってさぁ? 意外と面倒見いいよね~?」

 

俺に頭をガシガシされながらパー子は上目使いでそう言ってくる。

 

「普通だ普通!! つかほっとかんだろ普通」

 

「普通ねぇ? なんでアンタが友達出来ないのか不思議だわ? 面倒見はいいし料理も上手いし、あっ仏頂面だから? でも結構笑うわよね? 私らの前じゃ」

 

「あのな俺ダチいないわけじゃねぇから?」

 

「アンタの学校にはいないっしょ?」

 

グッ・・・確かに。

 

「俺が見ると目え反らすか喧嘩売ってくるかの二択なんだよ・・・」

 

「あ~アンタ目つき悪いもんね? アンタのこと知らないヤツはそうするか? ちょっとは直しなよ?」

 

「生まれつきだっつうに整形しろってか?」

 

まぁする気はサラサラねぇけど。

 

「そういうことじゃないって? 普段からニコニコしてたらいいじゃん? ちょっとは変わるよ印象?」

 

逆に怖えっつうのっと。

 

「ほら終わり! じゃ俺風呂入ってくるわ」

「覗いていい?」

 

「晩メシいらねぇな?」

 

「すいませんでした~~~~」

 

綺麗な土下座だなオイ。

 

まっその土下座に免して晩メシ抜きは許してやるさね。

 

ちなみに俺の着替えやらの荷物はスポーツバックに入ってる普段から持ち歩くようにしてる、こういう事態に備えてな。

 

と説明もそこそこに服を脱いで風呂に入る。

 

風呂はいいやね~やっぱし? ささくれ立つ心が落ち着くわ。

 

パー子との張り込みは内風呂がある部屋が多い察しの通りパー子のわがままだ、それがまかり通るのがパー子の凄い所だ。

 

その度にミヤさんが胃を押さえてるが。

 

最近は俺がパー子の担当をしてることで胃薬の数が減ったよ! と嬉しそうに話したミヤさんに署の人達と一緒に思わず目頭が熱くなったものだ。

 

『ザバッ』

 

ついそのことを思い出してしまい再び目頭が熱くなりかけたが頭を振って風呂から上がりサッと着替えをすませ見張りをしてる部屋へと戻る。

 

「バカナリ~~ごは~ん」

 

ハァ~~早速エサやりの仕事が待っていた。

 

「ちょっと待ってろ?」

 

ため息をはきながらもエサを作ることに、さて何を作るか。

 

「にっくじゃが! にっくじゃが!」

 

肉じゃがが食いたいらしい。

 

まっ材料はあるし肉じゃがにするか。

 

サクサクと準備を進め料理を作っていく、であっという間に完成。

 

「ほれ?」

 

「いただきま~す~~ハグハグ、肉じゃが美味ぇ~~~」

 

ホント美味そうに食うよな? パー子のヤツ、作りがいがあるわジジイは文句しか言わないからな。

 

そう思いながらも自分の分に手をつけていく、ふむ中々。

 

「美味ぇ~~バカナリ~私の嫁に来~い」

 

「イヤだ、オマエはイヤだ例え無人島にオマエと二人だけになってもオマエはイヤだ」

 

「チィクショ~~~~~ハグハグハグ」

 

普通に食えんのかコイツは。

その後パー子はさっさと寝て俺に見張りを任せやがった。

 

まぁコレもいつものことだが。

 

こんな感じで停学&張り込み初日は終了。

 

張り込み2日目。

 

「ふぁ~~~おは~~~バカナリ? 動きあった?」

 

タップリ8時間の睡眠をとり間抜けな欠伸をしながら起きるパー子。

 

「あったら叩き起こしてるっつうの? 顔洗ってこい」

 

「ン!」

 

素直に顔を洗いにいくパー子、で顔を洗い終わると予想通り。

 

「ごはん! タマゴ焼きと~魚と~みそ汁と~白米、あっおしんこもね?」

 

朝メシのリクエスト、メニューまでキッチリと。

 

「はいよ」

 

素直に作るエサを与えないとうるさいのだ。

 

ちなみにコイツは料理は出来ない、俺がいないとインスタントや出前、コンビニ弁当頼りになる。

 

故にたまにパー子の家にメシを作りに行ったりもする。

 

パー子の母ちゃんにも頼まてるしな。

 

そう考えてる間にも朝メシは完成し二人で食う相変わらず喧しく食うパー子であった。

 

その後

 

「じゃ俺2時間くれぇ寝るから」

 

一週間くらいは寝なくても大丈夫だけど一応は軽く寝ておこうと思い横になった瞬間。

 

「ダメ! アンタ寝たら私ヒマじゃん」

 

即効で邪魔された。

 

「見張りをしろ?」

 

それだけ言って目を閉じる。

 

「寝るな~~寝たら死ぬぞ~~~私が! ヒマ過ぎて! いいのか~~」

 

うっ・・・うぜぇ・・・マジうぜぇ、ハァ~~~しゃあないムクッと起き上がり

 

「わぁったよ寝ねえよ・・・つうか寝れねぇよ」

 

まっ別にそこまで眠いわけじゃねえしな。

 

「わぁーい!! だからマサナリ君好き~~~愛してる~~」

 

「オマエの愛はいらん」

 

「にゃ!! にゃにぃ~~~署内きってのアイドル葉子ちゃんの愛だぞ!」

 

「上に暴走がつくな? 後アイドルって年じゃねぇから」

 

「ムガァ~~~張り込み終わったら絶対射殺してやるからなバカナリ~~~~」

 

はいはい。

 

二日目はこんな感じ動きなし。

 

三日目・・・

 

「腰揉んで?」

 

「はいよ」

 

「あっでも変なとこ触っちゃヤ~よ?」

 

「ハッ」

 

「また鼻で笑われた!!」

 

腰やら肩やらを揉まされる動きなし。

 

そして四日目。

 

 

「バカナリ! 行くよ!!」

 

「動いたかよ」

 

とうとう動きがあったようだ、こういう時のパー子は普段と違いシッカリとした顔になる。

 

やはり刑事なんだな、と思う瞬間だ。

 

「写真は撮ったんか?」

 

アパートから出てる寸前にこのことを確認。

 

「当然!!」

 

ならよし! アパートを出てヤツらのアパートに急ぐ・・・ン? マズッ!!

 

「パー子!?バレたッ!」

 

「はっ? マジ?」

 

俺らが向かってるのが相手にバレたっぽい慌てて相手は部屋が飛び出している。

 

ってオイ!

 

「パー子ッ! しゃがめ!」

 

パー子の頭を抱えこむ瞬間。

 

『ダキュンドウッ!!』

 

肩に衝撃、痛ってェェ。

 

「ちょアンタ大丈夫!!」

 

「痛ぇに決まってんだろ? 痣になんなこりゃ? 痛ッてェェェ」

 

「撃たれて痣で済むアンタやっぱおかしいわ? でもサンキュー」

 

どう致しまして。

 

「さぁて・・・とっ!!」

 

ギラッと獲物を狩る目になるパー子。

 

「よくも私の相棒を撃ってくれたわね・・・ヤツら許さん!!」

 

キレてやがる完全に目が座ってやがるし。

 

「殺すなよ捕まえるのが仕事なんだから」

 

俺自身もムカついてはいるんだが一応忠告。

 

「殺さないよ~腕の1、2本は頂くけどね!! 行くよッ!」

 

「じゃ俺は肋骨で」

 

あっ総入れ歯も追加だな、パー子に当たってたらヤバかったし。

 

撃ってきたヤツの処刑方を考えながらも逃走しようとしているヤツらを追い掛ける、追い掛けながらも近くにあった石を拾い。

 

「シャラァァァ!!」

 

『ブォンゴギャァ』

 

俺を撃ってきた相手に投擲。

 

「ストラーイク!! うわ~~痛そ~」

 

パー子の言う通り見事顔面ヒット! よし総入れ歯完了だな。

 

「お~お~慌ててる慌ててる! じゃ私も」

『ダキュン! ダキュン! ダキュン!』

 

楽しそうに撃ってるなオイ! あっ一応足元狙ってるな。

 

「逃げるのやめないと次は当てるよ~~~っていうか逃げろ! さぁ逃げろ! 今すぐ逃げ」

 

『ガツッ!』

 

「ッつ~~~~叩かなくてもいいのに~~」

 

知るか! つか逃走を促すな、そして当てたがるな。

 

あっヤツらは完全に逃走を止めたようだ、パー子の撃ちたいオーラにやられたんだろうな。

 

流石に命は惜しいってか。

 

とこうしてヤバイ葉っぱの取引をしてたヤツらの確保に成功したのだった。

 

ちなみに宣言通り俺を撃ったヤツの肋骨は俺が両腕はパー子が頂いた。

 

その時他の捕まえたヤツらの怯えようはチワワ並の震えっぷりだったことを伝えておく。

 

引き渡した時にやっぱしミヤさんが胃が~~胃が~~~と言っていたが反省も後悔もして・・・いやちょっとは悪かったかもしれねぇなぁ。

 

 

「じゃあねバカナリ? 助かったわ、またお願いね~アンタの爺さんにもヨロシク言っといて~」

 

「ヒマだったらな~」

 

その後はパー子に家の近くまで送ってもらい帰宅した。

 

 

その夜・・・ジジイがビームをブッ放した流石に死ぬかと思った。

 

 

「とまぁこんな感じでごぜえますよ?」

 

中学時代の思い出つうか出来事的な感じのことを話し終えたらみなさんから。

 

「「「「映画?」」」」

 

って言われてまいました・・・否定出来ねえッス。

 

「マサさんっとお爺さんもそうだけど葉子さんって人の影響も受けてるんだね?」

 

むむ・・・確かにそうやも知れんな? つか今の俺ってジジイとパー子を足して割った感じじゃね? こらキッツイ。

 

「ねぇねぇマサ君、その葉子さんとはどうなったの?」

 

恭子君・・・どうなったってどういう意味だ? つかなんでその質問に反応しまっくってんだララ達は。

 

まっいいさね。

 

「どうもこうもずっと振り回されっぱなしだったわ? ジジイと双璧をなす厄介なヤツだったわ」

 

まっお陰つったらアレだけど徐々に俺も砕けた性格になっちまったんですけどね~。

 

「マサ君が振り回されるって・・・想像したくないわね・・・」

 

唯さんや言ってることはわかるがもっとなんかフワッとしたのに包んで欲しいッス。

 

そう思いつつも俺の昔語りは終了したのでありました。

 

 

夜・・・みんなが寝静まった後コッソリと庭に出る。

 

パー子は結局結婚はしなかった、というか出来なかった。

 

何故なら死んじまったからだ。

 

俺が三年に上がる前にクルマに引かれてアッサリ死んだ。

 

道路に飛び出した子供を助けてっつうパー子らしい理由だ。

 

俺が病院に駆け付けた時にはもう助からない状態だった最後の言葉は

 

「結婚したかったな~」

 

最後までソレだった泣いていいのか笑っていいのかわからねぇつうの。

 

久々にパー子のことを思い出し少し笑って少し泣けた。

 

俺も一回死んじまったけど・・・パー子アノ世で結婚できたのかね~。

 

「無理だな」

 

『無理言うなバカナリ!!』

 

どこかでパー子の声が聞こえた気がし少し笑ってから。

 

「笑ってるぜ俺はよ? 四六時中じゃねぇけどよ」

 

ポツリと呟いてミ〇ミ〇を飲んだ。

 

 

 

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