来る世界(とこ)間違えてね?   作:元・配達人

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第三十七話っぽい感じ!!

 

 

リト 視点

 

「うぅ~~~きっ緊張する~~~」

 

心臓の音が凄いことになってるな・・・

 

彩南祭の時にマサに手渡された映画のチケットを見て気を紛らわしながら待ち合わせの場所へと足を進める。

 

映画はドタバタ系のコメディー、マサが言うにはイキナリ恋愛映画とかは厳しい、コッチのが後から盛り上がるとのこと、意外とそういうとこ詳しいだなって思ってたらマサの部屋にそういうレクチャー本みたいのが置いてあった。

 

俺の為にわざわざ買って調べてくれたみたいだ。

 

ホント・・・普段はアレだけど友達思いで良いヤツだと思う。

 

ララ達がマサが好きって気持ちもわかるよな・・・

 

はっ? いや違うから俺はそういう趣味ないからな!!

 

『俺もだぞ~~』

 

いっ・・・今のマサの声が・・・幻聴? いやマサならやりかねないような・・・

 

っていつの間にか待ち合わせ場所のネコ像の前・・・

 

春菜ちゃん私服姿だ自宅に帰って着替えたみたいだ・・・今日も学校だったけど(半日)マサの指示らしい、制服姿でうろうろしてたらめんどくさいことになるからって言ってた、俺も家で着替えてきてるんだけどさ。

 

そういえばララのやつ・・・用事があるって朝から見なかったな・・・っていけね!!

 

「はっ・・・春菜ちゃん!!」

 

「あっリト君」

 

ちょっと吃ったけど仕方ないよな? だって春菜ちゃん私服姿すっげ~可愛い・・・何度か見たことあるけどやっぱり可愛いぜ春菜ちゃん。

 

「あっあのリト君? ボーッとしてどうしたの?」

 

やばっ!! ついほうけちまった。

 

「だっ大丈夫! えっと・・・」

 

「クスッ そっか・・・ならよかった」

 

うぅ~~優しい~~~。

 

「えっと・・・それじゃあコレ 春菜ちゃんの分のチケット!」

 

「えっあっうん・・・ありがとう」

 

取り敢えずマサから貰ったチケットを春菜ちゃんにも渡す。

 

「アレ・・・まだ映画には時間あるみたい・・・」

 

えっ? 慌ててチケットを確認したら春菜ちゃんの言う通り確かに映画まで時間があるみたいだ、しかも結構な・・・どっど・・・どうしよ・・・コレで時間がありすぎるからって帰っちゃったら・・・ってネガティブになるな!

 

折角マサがお膳立てしてくれたのに!!

 

けど・・・うぅ~

 

『クシャ』

 

ン? ポケットの中に何か紙が・・・チラッと確認してみたら。

 

『春菜はイヌが好きらしい・・・ペットショップが近くにあったぞ? 休憩もできるらしいぞ?』

 

というメモっていうか手紙・・・マサ・・・ホントに頼りになる。

 

「あっあの春菜ちゃん時間あるみたいだから近くのペットショップに行かない?」

 

誘う言葉を言うのは俺、マサのメモはあったけど一歩踏み出さないといけないのは俺自身だからな。

 

「えっ? うん! ちょっと行ってみたかったんだ」

 

よしッ!

 

「そっそれじゃあ行こうか?」

 

「うっうん」

 

 

春菜ちゃんと並んでペットショップへと足を進める。

 

「リト君リト君」

 

「えっなっ何?」

 

「ペットショップこっちだよ?」

 

「あっ! 悪い春菜ちゃん」

 

「クスッ謝ることじゃないよ」

 

まっこんな調子だったけど、でも無事にペットショップにつくことができた。

 

そして今は子犬のコーナーにいる。

 

「クーンクーン」

 

『ペロペロ』

 

「きゃっくすぐったいよ~」

 

子犬に頬を舐められてくすぐったそうにしてる春菜ちゃん、でもよかった・・・楽しそう。

 

『ガジガジ』

 

俺他の子犬に何故か足をガジガシとかじられてるんだけど・・・まぁ子犬だから痛くはないんだけど。

 

「春菜ちゃんって犬好きなんだね?」

 

足をかじられてることは気にしないことにして春菜ちゃんにその話しを振ってみる。

 

「うん えっとお家にも一匹飼っててマロンっていう名前でね? ホントはお姉ちゃんのなんだけど面倒を見てるうちに好きになっちゃって」

 

「そっそうなんだ ン? 春菜ちゃんって姉がいたんだ」

 

「うん お姉ちゃん 一人暮らしだったんだけど私が高校に上がってから学校に行くのに都合がいいからってお姉ちゃんのところから通ってるんだ」

 

へぇ~~知らなかったな・・・

 

「お陰でこき使われちゃってるんだけどね?」

 

苦笑しながらそう言う春菜ちゃんだけど仲は凄くいいんだなって思った。

 

それから暫く子犬コーナーで子犬と遊んでる春菜ちゃんと学校こととかの話しをしたり、この前の幽霊騒ぎのことを謝れたり、好きなテレビ番組の話しをしたりして過ごし。

 

小腹が空いてきたんでペットショップ内にある喫茶コーナーに行って軽く摘める物と飲み物を注文。

 

俺はクラブサンドにコーヒー、春菜ちゃんはホットケーキにオレンジだ。

 

トレイに注文の品を乗せてテーブルに座って食べ始める。

 

「結構美味いな・・・でも」

 

「そうだね けど・・・」

 

「「マサ(君)の美味しい」」

 

同じことを考えてたみたいだ、思わず顔を見合わせて笑ってしまう。

 

「店員さんには悪いけどね?」

 

ペロッと舌を出す春菜ちゃんが凄く可愛いかった。

 

思えばこうやって春菜ちゃんのことを春菜ちゃんって呼ぶようになったりこうしてちゃんと・・・いやまぁ少しは緊張してるけど、話せるようになるとは思わなかったな。

 

そのキッカケの人物、俺の親友、変なヤツ・・・まっきっとマサなら

 

『俺がそうしたかっただけだからな』

 

って言うんだろうな。

 

と少しそんなことを考えてたら春菜ちゃんがどこかジーッと見てる場所がある、なんだって思って俺も見てみると 犬用のクッキーが売ってる場所だった。

 

さっき聞いたけど犬飼ってるって言ってたもんな。

 

よしッ!

 

注文の品は全部食べたことだし。

 

「春菜ちゃん コレ片付けて買いに行こっか?」

 

「いいの?」

 

「ああ 行こうぜ」

 

「うん ありがとう」

 

ちょっとだけ前よりも積極的になれたかな? 少しは成長してる気がする、まっホントは心臓バクバクなってるけど。

 

「クスッ・・・百面相みたい・・・」

 

うっ・・・声には出てないけど顔に出てたみたいだ。

 

 

そして会計の時に。

 

「えっ大丈夫だよ」

 

俺が払おうとしたら春菜ちゃんに悪いからって止められた・・・けど。

 

「大丈夫 ちょっと臨時収入があったし」

 

そう言って少し強引気味に俺が払った、あっ臨時ってのは親父の仕事の手伝い、忙しい時(〆切り前)じゃないのに珍しいとか思ったけど。

 

『まっ息子のデ・・・おっとイケね口止めされてんだった』

 

その言葉で大体は察した。

 

まっ取り敢えずは臨時収入があったってこと。

 

だから大丈夫は大丈夫。

 

「ありがとう リト君」

 

うん、この笑顔の為だったら安いもんだよな。

 

そして春菜ちゃんが気になってた犬用のクッキーを買って、再び子犬コーナーで遊んぶ、フと時計を見るとそろそろ映画の時間が近付いて来ていた。

 

「春菜ちゃん そろそろ映画に行こうぜ」

 

「あっ時間なんだ・・・うんちょっと名残惜しいけど・・・バイバイ」

 

ちょっとだけ淋しそうに子犬に手を振る春菜ちゃん。

 

そんな春菜ちゃんに俺は勇気を振り絞って。

 

「まっまた来ような」

 

って言った、やっぱり吃ったけど、そして春菜ちゃんは嬉しそうな顔で。

 

「うん そうだね!」

 

そう言ってくれた・・・勇気を出したかいがあるぜ。

 

心の中でガッツポーズ。

 

ペットショップから出て映画館へ移動した俺と春菜ちゃん、映画のチケットを出し中へと入る、ついでにポップコーンとジュースも・・・さっきも食べたばかりだけどな。

 

席は・・・

 

「リト君こっちだよ」

 

「ああ ありがとう春菜ちゃん」

 

春菜ちゃんが見付けてくれたみたいだ、その席へと移動して並んで腰を下ろす。

 

「面白そうだね」

 

「だね」

 

映画のパンフレットを見ながら上映までの間の時間を潰し、少ししたら上映が始まった。

 

映画はマサが言ってたみたいにコメディーみたいだ、少しだけ恋愛要素も入ってるけど基本はコメディー結構面白いみたいだな

「クスッ」

 

まぁ俺は隣で楽しそうな顔をしている春菜ちゃんを見てる方が楽しいけど。

 

って映画も見ないと! 後で映画の話しを聞かれて見てませんでした、って流石に言えねえし。

 

そのことに気付いてからは、映画を見ながらチラチラと春菜ちゃんを見るって感じだった、たまに目が合った時はドキッてしたけど。

 

「面白いね?」

 

って小声で言ってくれた。

 

うん確かに面白かった・・・気がする、うんさっきはああ言ったけどやっぱり春菜ちゃんが気になって映画の内容が頭に入ってこなかった!

 

あっでもちゃんと見たぞ一応は!

 

内容頭に入ってないけど・・・。

 

 

まっまぁとにかく映画が終わり辺りはスッカリ夕方。

 

「面白ろかったね映画?」

 

「あっああ・・・」

 

覚えてない・・・口には出さないけど。

 

「リト君あの・・・」

 

えっ? あっそうか・・・もう夕方だし帰る時間だもんな。

 

楽しい時間っていうのはホントに過ぎるのが早いよな。

 

もっとゆっくり流れりゃいいのに。

 

そう思いながらも。

 

「送っていくよ」

 

って春菜ちゃんに言う。

 

「あっうん・・・ありがとう」

 

今日の話をしながら春菜ちゃんの家に足を進めていく、映画の話を振られた時は多少焦ったけどなんとかごまかした。

 

そして暫く歩いていると。

 

「あっお家ここだから」

 

あっもう着いたんだな。

 

「ああ それじゃあ 今日は楽しかっ」

 

「あっあのリト君 もうちょっとだけお話ししたいし散歩しない?渡したい物もあるし・・・」

 

思わぬ春菜ちゃんからも申し出、断る理由は全然ない。

 

それに渡したい物って・・・まさか・・・いやいやいやいや思考が猿山みたくなってるし!

 

「あっああ」

 

取り敢えず春菜ちゃんの申し出をクビを縦に振って頷く、すると春菜ちゃんは。

 

「ありがとう ちょっと待っててねマロンも連れてくる」

 

そう言って家の中へと入り、すぐにまた出てきた。

 

「ガウッガウッ!!」

 

ってうわッ!!春菜ちゃんが出てきたと同時に一緒に出てきた犬が俺に向かって吠える。

 

「マロン リト君に吠えちゃダメ!」

 

春菜ちゃんが言ってたマロンって犬ってコイツだったんだ。

 

結構気性荒そう。

 

「ゴメンねリト君?」

 

「いっいいよ全然大丈夫」

 

申し訳なさそうに謝る春菜ちゃんにそう言葉を返し、近くの公園へと散歩に出かけることに。

 

散歩の間にもマロンに吠えられたりしたりして、そのたびに春菜ちゃんに謝られたりしたけど、ちゃんと話しも出来たぞ。

 

そして公園につくとマロンは急に全力で走り出す。

 

急に走り出したもんだから春菜ちゃんはバランスを崩して転びそうになる、慌てて支えると、調度 抱き合うみたいな恰好になってしまった。

 

途端に頭に血が上る、ヤバイ意識が、春菜ちゃんも少し顔が赤い。

 

けど俺はその比じゃないくらいに赤いだろう。

 

バッと離れて必死で気を失わないように意識を繋ぎ止める。

 

「あっありがとうリト君」

 

「うっうん・・・けっケガしなくてよかった・・・」

 

何とかそれだけ口にすることが出来た、そんな俺にマロンが

 

「ガウッ!!」

 

噛み付かんばかりの勢いで吠え出す、オマエが原因だろ!

 

いやちょっとだけ嬉しかったけど。

 

「マロン!! だから吠えちゃダメだよ! もう・・・」

 

 

再びマロンを叱る春菜ちゃんに俺は大丈夫って告げると春菜ちゃん、また俺に謝ってから。

 

「えっと・・・リト君・・・あのコレ!」

 

綺麗に包装された包みを渡された。

 

「お誕生日おめでとうリト君!!」

 

ほうけてる俺に春菜ちゃんがそう告げる・・・ってそう言えば今日って。

 

「俺の誕生日・・・」

 

「えっ忘れてたの!?」

 

いや春菜ちゃんとのデ・・・デート・・・になるのかな? に意識が行き過ぎてて・・・とは流石に言えねえし。

 

「アハハ・・・ちょっとだけ・・・」

 

とりあえず苦笑いしながらごまかし。

 

「えっと・・・開けても?」

 

と春菜ちゃんに聞いてみる。

 

「うっうん気にいってくれるかわからないけど・・・」

 

春菜ちゃんのプレゼントだ、気にいらないはずがないって! そう思いながら包みを開けると中には。

 

ジョウロがはいってた

 

「えっと・・・私がねリト君のことを知ったのって中学の時にリト君がお花にお水を上げてたのを見た時だったんだ・・・それで可愛いジョウロだったから・・・どうかなって?」

 

春菜ちゃん・・・知ってたんだ・・・

 

「そっそれに! ほら前にお花とか育ててるって言ってたから」

 

おっ覚えててくれたんだ・・・

 

「き・・・気にいらなかった?」

 

「そんなことないって!! すっげー嬉しい! 春菜ちゃんありがとう!」

 

「わっ!!フフ・・・よかった!!」

 

ホント最高に嬉しい、俺のことを考えてくれてたんだ、ホント嬉しい。

 

そうだ・・・いっそのこと・・・今・・・告白しちまおうか・・・ちょっと良い雰囲気だし。

 

うん、そうしよう!

 

そう決意をして春菜ちゃんに告白しようとした時・・・

 

「ガウッ!」

 

『ガブッ!!』

 

「痛ってェェェェ!!」

 

「まっマロン!! メッ! ごめんリト君~~~~~~~」

 

マロンに阻止されてしまった・・・クソー・・・。

 

その後は必死に謝る春菜ちゃんに大丈夫って言って(ホントは痛えけど)春菜ちゃんを送ってから帰宅することにした。

 

告白は出来なかったけど・・・凄く楽しかったな。

 

そう思いながら家に入ると。

 

「「「「「誕生日おめでと(うございます)ーーー!!」」」」」

 

マサに美柑、親父にララにヤミまでがもそう言って出迎えてくれた。

 

うん春菜ちゃんの時とは別の嬉しさ。

 

すげぇ嬉しい・・・それから家で俺の誕生日パーティーをしてくれた。

 

料理はマサと美柑がいつもより気合いを入れたって言ってたようにいつもより美味かった気がする。

 

気持ちも嬉しかったしな。

 

そして美柑からストラップを、ヤミからは本をプレゼントしてもらった。

 

でララは・・・

 

「リト~~私もプレゼント! 庭に置いてあるから早く見て」

 

ララのプレゼントは庭にあるらしい、ララについていき庭に出ると、そこには・・・

 

『キシャーー!!』

 

なんかあきらなかに地球の外からきた感じの口がある巨大な花が・・・

 

「プランタス星だけに咲く 宇宙でも凄くレアな花だよ?」

 

いや・・・ララ・・・うっ嬉しいけど・・・

 

「こりゃスゲー!すげぇ~いいの貰ったな~リト~~」

 

親父・・・マジか? いや嬉しいけど。

 

「お世話頑張ってねリト・・・」

 

美柑・・・頑張るけど・・・頑張るけどさ。

 

「コレは・・・プリンセス 奮発しましたね」

 

ヤミはこの花のこと知ってたようみたいだ・・・この花・・・そんなに凄いのか? いや見たら解るけど。

 

「ふむ・・・名前はやっぱしビオラン」

 

「リト! セリーヌにしよ!」

 

マサ危険な発言、確かに一瞬俺もそう思ったけど、そしてナイス美柑!

 

とこうして家に家族・・・まぁ花だけどが増え・・・俺の最高の誕生日は幕を閉じたのだった。

 

少しオマケ

 

早速 春菜ちゃんに貰ったジョウロを使ってセリーヌに水をやっていたら。

 

「おっ それ・・・春菜からか?」

 

マサが料理を持って近付いてきた、セリーヌは水だけじゃなくて花の部分にある口からも食い物を食べるらしい。

 

それでマサが作ってくれたみたいだ。

 

「ああ・・・春菜ちゃんからのプレゼント!!」

 

「よかったなリト 楽しかったか?」

 

セリーヌに食べ物を渡しながらマサが俺にそう言ってくる。

 

「スゲー 楽しかった・・・ありがとなマサ?」

 

「まっ俺がそうしたかっただけだしな」

 

「プッ・・・やっぱり」

 

「アン?」

 

やっぱりマサはそう言ったな、ホント、マサには感謝してる。

 

「ホント・・・サンキューな親友?」

 

「とりあえずどう致しましてと言っておこう親友」

 

ホント・・・マサは最高の親友だと思った。

 

 

 

「う~~~羨ましい~~~」

 

「うん やっぱり仲良いねマサさんとリト妬けるな~~~」

 

「・・・私だってマサナリとは・・・コンビです・・・悔しくなんてありません」

 

ララ達が覗いてるのは気付かなかった。

 

 

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