来る世界(とこ)間違えてね?   作:元・配達人

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第四十話っぽい感じ!!

 

 

「リコ~ちゃんと洗わないとダメだよ~」

 

「ちょララ! だからって揉む・・・やめッ・・・」

 

ただ今、ララ&リコ入浴中。

 

「大変そうだね~リコ君」

 

「大変『そう』じゃなくて大変なんだよ・・・いやホント俺コッチでよかった」

 

風呂場でキャッキャつうかギャーギャーしてる二人を尻目にダラダラとテレビを見てます、リトはなんかホッとコッチでよかった発言してるけど。

 

「リト 父さんと母さんにどう説明しよっか?」

 

「あっ・・・!!」

 

「なんか増えたでいんじゃね? 俺やララ、ヤミのこともあっさり許してくれたんだべなんとかなるんじゃね?」

 

まぁかなり軽いけど多分、大丈夫なような気がする。特に才倍のおっちゃんは。

 

『ギャウ~~~ギャウ~~~』

 

「むっセリーが夜食を所望らしい、 どれラーメンでも作ってやるかねぇ」

 

セリーとはセリーヌのことね、セリーはラーメンが好物なのだ。

 

「なんでわかるんだろうねマサさん?」

 

「さあ? マサナリですし」

 

「だな でも今くらいのだったら俺でも何となくはわかるけど 腹すいてんのかな~くらいには」

 

それがわかれば上出来だリト君、とか思いつつセリーの夜食をせっせと作り食べさせてやりました。

 

でその間にララとリコが風呂から上がってきたようです、リコすっごいゲッソリしてるけど。

 

「ハハ・・・大丈夫か?」

 

「そう言うんだったら代わってくれ」

 

「イヤだ!!」

 

「薄情者・・・」

 

風呂上がりのリト&リコの会話より。

 

「さて・・・明日も学校だけんどリコどうすんの?」

 

まっ今日は俺はアレだったけど、その事をリコに確認。

 

「あ~~どうしよ~~~留守番・・・」

 

「え~リコも一緒で大丈夫だよ!」

 

「まっ家でゴロゴロしてるよりはいいんじゃない行ってくればいいじゃん」

 

「ララ 美柑!! そういうけどさ私 女の子になりましたって言えるかァァァ!!」

 

いやさリコ君。

 

「沙姫達はもちろんのこと春菜に静にもバレとるがな、いまさらじゃね?」

 

「うッ・・・けど・・・オマエからもなんとか言ってくれ」

 

「俺に振るのかよ!! まっまぁ・・・行ってもいいんじゃないか?」

 

「オマエ・・・人事だと思ってるだろリト?」

 

ジト目でリトを睨むリコ、あっリコは普通にリトのことをリコと言います、逆も同じ。

 

「そっそそそんなことないぞ、なぁマサ?」

 

「吃っとるがな まぁでもいんじゃね? 家で一人でいてもつまらんだろうに」

 

「うっ・・・そっそういうなら・・・わかった行くよ・・・」

 

うむ、じゃ明日はリコも学校に行くってことで。

 

 

ってそういや。

 

「制服リトの使うんか?」

 

「あっ・・・そうだったリト?」

 

「あっああでもサイズ合わなくないか?」

 

「そこは俺がチクチクッとサイズ合わしゃいんじゃね? ペケもいるし」

 

『そうですね サイズの補正くらいなら直ぐにできます』

 

うむ、流石はペケ、あっペケ服に変身できるだけじゃなく破れた服の補修とかもあっちゅう間に出来るぞ、俺よか全然精確だし速えし、まぁ頑丈にしたりすんなぁ俺に分があっけど。

 

「今度は負けん」

 

『コスチュームロボのメンツにかけて勝ちは譲りませんよマサナリ殿』

 

たまに服の補修とかの勝負してます。

 

「だったら私の制服は~リコは女の子だよ~女子の制服の方がいいと思う!」

 

「はぁぁぁ!! ララちょっと待て!! 勘弁してくれなんで私が女子の制服着なきゃいけないんだよ!」

 

ララの提案に激しく拒否の姿勢のリコ、そんなリコの肩に優しく手を置く美柑君。

 

「今 女の子じゃん?」

 

「うっ・・・で・・・でも」

 

「諦めたほうがいいと思います」

 

結局は押し切られる形でリコは女子の制服で行くことになりもうした。

 

「ご愁傷様・・・」

 

そんなリコにそっと手を合わせるリトだった。

 

「まっ似合いそうだけどな沙姫のとこのも可愛いかったし」

 

「そっそうかな? まっマサがそういうなら」

 

「リコ・・・なんで赤く・・・いや・・・わかるけど・・・まっマサならいいか」

 

リトよ意味がわからん。

 

「ああ・・・やっぱり・・・」

 

「肉体に引っ張られ過ぎです・・・わずか一日でとは・・・」

 

「元々仲良かったもん・・・」

 

美柑とヤミも意味がわからんつうに。

 

「じゃじゃ早速着てみよ~サイズが合わなかったらペケに直してもらわないといけないもんね」

 

「あっああ」

 

ララはリコとペケを引き連れて着替えに行き、俺とリトは風呂に、やっぱり美柑とヤミの目がプレデターだった。

 

こんな感じでその日は終了したのでありました。

 

ちなみにリコの制服披露は明日になります。

 

 

そして翌日。

 

朝の運動に朝メシと何時も通りに朝の時間を過ごし。

 

『ガチャ』

 

「どっどうかな?」

 

「おぉ~似合っとる似合っとる」

 

「そっそうか? へへ」

 

うむナイススマイル。

 

「ドンドン進んでるなリコ」

 

「うるせ~リト」

 

いやさ何が? 女化?

 

「それだけじゃないと思う」

 

「ですね」

 

はぁ・・・まっいいさね、とにかく出発ってことで。

 

セリーにアイサツしつつ家を出発、で校門まで来たところで。

 

「一応は校長のところに行った方がいいかな?」

 

とのリトの言葉により校長(変態)のとこへ。

 

「テメェは天井とキスしてろッ!!」

 

『ズガンッ!!』

 

『プラ~ン・・・』

 

やっぱし校長(変態)はアレだったんで天井に刺しときました。

 

その後は教室へ。

 

「うぅ~校門からだったけどやけにジロジロ見られてるんだけど・・・」

 

「そういやそうな見慣れねぇ顔だからじゃね?」

 

「でもココの制服着てるのに」

 

「あっわかった!!」

 

おっララが何やらわかったらしい。

 

「ブラつけてないからだよッ!!」

 

「ララァァデカイ声で言うなァァァ!!」

 

まぁまぁ騒がしいこって、つか、うん。

 

「視線がものっそい強くなってね? もうなんかアレな感じ」

 

男子達ギンギラギンのアイウォンチュベイベーになっとります。

 

とりあえず・・・。

 

『ギロリッ!!』

 

 

マサナリはメンチを切った。

 

『『『『『サッ』』』』』

 

男女連中は一斉に目を逸らした、うむうむコレでよし。

 

 

「ハァハァハァ・・・やはりアノ目は・・・」

 

「凛!? 何があったんですのッ!!」

 

「アハハ・・・」

 

何時もなら話し掛けるがあえて今はスルーで。

 

 

大方、何故にリコが居るんだと話し掛けようとしたんだろうけど。

 

とにかく。

 

「教室行くか」

 

「うん」

 

「「ああ」」

 

教室に移動し、教室に入ると。

 

「えっ!? リコさん?」

 

「あっホントです~」

 

昨日から知ってる春菜&静かトコトコとやってきたんで、軽く説明。

 

「そっそうなんだ今日からクラスメイトってことになるんだ なんか変な感じだけどヨロシクねリコさん」

 

「ヨロシクお願いします~」

 

「あっああヨロシクな春菜ちゃん 村雨」

 

うむうむ仲良くしたまえよ。

 

「マサ君? あの人って・・・」

 

「唯か? ふむ・・・」

 

今の内にちゃちゃっと紹介しとくか。

 

「はい注~~~目!!」

 

クラスメイツに呼び掛けつつ。

 

「リコ~~~いらはい」

 

「あっああ」

 

リコを呼び。

 

「嫁です!」

 

ボケた。

 

「ブフ~~~~~~!! マサおまッまたかよ!!」

 

まぁなリトよ、いやぁついつい・・・ってリアクションが・・・。

 

「なっ・・・ちょッ! マサ君!!」

 

「マサ! なんでどういうこと!!」

 

「そうだよマサ君 嫁って何!!」

 

「マサナリ君 冗談だよね冗談だよね!?」

遅ッ!!つか怖ッ。

 

「イッツ・ア・ジョーク!!」

 

サクッと冗談と言っときました。

 

「「「「心臓に悪い!!」」」」

 

どうやら心臓に悪かったらしい、ちょっと反省。

 

「でマサマサ~その子は誰なの ってゆうか結城に似てない?」

 

おっ里沙君鋭いな。

 

「リトの・・・「従姉妹だよ」 はい?」

 

リト君? はて?

 

「あ~マサ従姉妹ってことにすることにしたんだよ」

 

リコがこっそり耳打ち。

 

「何故に?」

 

「そっちのが現実的だろ?」

 

いやさリコ君、現実的ってオマエ・・・。

「いまさらじゃね?」

 

「いいんだよ! とにかく従姉妹ってことで!」

 

はぁ・・・まっいいけどね。

「えっと・・・リトの従姉妹で夕崎 梨子です・・・」

 

あっ苗字は結城じゃねえんだ。

 

「オイ リト オマエこんな可愛い従姉妹がいるってなんで教えてくれなかったんだよ!!」

 

「ちょ猿山落ち着け」

 

まぁ教えようないだろ本人だし。

 

「ねぇねぇリコちゃんっていったっけ俺 リトの親友で猿山!」

 

がっついてんなエテ山。

 

『ササッ』

 

「つかリコ何故に俺の後ろに隠れる?」

 

「あ・・・あの視線はイヤだ・・・」

 

はぁ・・・まぁわからんでもないけど。

 

「だとよエテ山 散れ!シッシッ!」

 

「俺は野良犬かなんかか!!」

 

いやさエテ山。

 

「犬に失礼すぎるだろ 地べたに頭こすりつけて謝れ犬に」

 

「ひどッ!!」

 

そうでもねぇです、俺ン中では犬>エテ山だからな。

 

どっちか切れと言われたら迷いなくエテ山を切ると思う。

 

 

『ガラッ』

 

ン、ティーチャーか?早くね?

 

「マサナリ仕事です」

 

シッカリ作業着(ユニフェーム)姿のヤミっ子だった、どうやら仕事らしい。

 

「つうわけで後ヨロ~」

 

と教室を後にして、おっちゃんのとこで着替えて本日の作業場所へ、ちなみに最近つうか結構前からだけどおっちゃんは完全に俺とヤミっ子に仕事を任せてくれとります、まっおっちゃんはおっちゃんでやることあるらしいけんどね。

 

つうわけで俺とヤミっ子だけで現場へ。

「バイク欲しいな~」

 

「オートバイですか マサナリの場合、自分で走ったほうが遥かに速いのでは?」

 

「まぁそりゃあそうなんだけんどな折角免許あっしな~」

 

まぁ前ンとこで取ったやつだけどこっちでも使えるらしいしな。

 

「プリンセスに頼めば性能の高いのを作って貰えるのでは」

 

「チッチッチ どうせ買うなら80年代とかのバイクがいんだよ手入れが大変なヤツだとなおよし!」

 

「何故ですか?」

 

「愛着わくだろ? カスタムとかも自分でしてェしパーツとか集めてな?」

 

楽しいぞォ~・・・ってそういやアッチに置いてきたバイクどうなったんかねぇ。

 

 

『ピラッ』

 

ン・・・紙が降ってきた・・・どれ・・・おっ久々にアイナじゃん。

 

『お久しぶりデス~あのマサさん・・・ごめんなさいデス~バイク・・・売られてますデス!!』

 

フッ・・・。

 

「クソジジイィィィィィィ!! 孫の形見ぐらい残さんかいィィィィ!!」

 

吠えたね、いやさ吠えざるえねぇだろ!

 

「まっマサナリどうしたんですか?」

 

「ジジイが俺のバイク売っぱらいやがった・・・マジありえん形見だぞ一応 普通 売っぱらうか? マジありえねぇ・・・なんなのあのジジイ本気でバカなの? バカだけど、どこまでバカなんだ あのジジイは!! いつか絶対ブッ飛ばしてやらァァァ!!」

 

100年後くれぇにあの世にで。

 

「まっマサナリ・・・えと・・・確か美柑は・・・よしよし落ち着いて下さい」

 

ヤミっ子になでなでされた、なんか微妙に違う気がしたが気持ちはありがたかったんで素直に受け取り、落ち着くことができた、表面上はね。

 

教室戻ったらエテ山に八つ当たりしてやろうとかチラッと考えたが流石に自重。

 

『ガラッ』

 

「うーッス!」

 

「ガクラン君 いつもの」

 

「私もいつもので」

 

用務の仕事ン後は常に保健さんとこでコーヒータイム。

 

「聞いたわよ 結城君が女の子になった上に男の子と女の子に別れちゃったんですって?」

 

「あらま保健さん耳が早いこって 一応知ってんなぁ一部ッスけどね なっヤミ」

 

「ええマサナリのクラスでは結城 リトの従姉妹として通すらしいです」

 

用務ン作業中にそのことも話しとったんですな。

 

「大変ね~ それにしてもララさんの発明品ぶっ飛んでるわね~この前はガクラン君が小さくなったし」

 

いやさ全く。

 

「ガクラン君が女の子になったのも見て・・・ないわね・・・自分で言った瞬間に後悔したわ」

 

「気持ち悪いことこの上ないですね」

 

いやさ全く、俺もそう思う、かなり気持ち悪いデキになると思う、事故ってレベルじゃねぇくらいに。

 

「まっ何故か俺には効かないらしいけど」

 

「試したの?」

 

ララが興味本位で、もちろんゲンコしといたけど。

 

「前の一件で耐性が出来たんでしょうね」

 

「それかよっぽどガクラン君の我が強いかね?」

 

多分 保健さんが正解な気がする、小さくなったりするくれェなら別にいいけど女の子になるとかマジでイヤだしな、リコには悪いけど。

 

『ガラッ』

 

「ン 保健さんお客さん・・・って」

 

「むっ・・・政成?」

 

凛かよ、はて朝チラッと見た時ぁ具合悪そうに見えなかったけんど、いやある意味アレだったが。

 

「九条院さん どうしたのかしら?」

 

「いや私は大丈夫だと言ったのですが 沙姫様が仕切りに保健室で休めと言ったもので無下にもできず・・・」

 

沙姫の気持ちもわからんでもない。

 

「とりあえずコーヒー飲むか?」

 

「いただこう」

 

凛にコーヒーを出すことにしました体調自体は大丈夫っぽいしな。

 

「ほれ凛・・・あっ保健さん ちなみに凛も知ってる一人ね?」

 

「そうなの?」

 

「美味いな・・・ン? 何がだ?」

 

「リコ」

 

「むっ・・・そうだったな 朝に見掛けたが何故 リコも来ている?」

 

微妙に眉間にシワが寄ったな。

 

「まっ家で一人でいるんもつまらんだろってな?」

 

「昨日 話しをして来ることにしたんです」

簡単に説明。

 

「そうか・・・」

 

「まぁアレだ・・・なんかあったら相談くれぇ乗ってやってくんね? ヤミや保健さんにも言えっけど 女の子だかんな色々とあんだろうし・・・流石に俺にはわからんこともあるしな」

 

こればっかしは俺もリトもわからんしな。

「むっ・・・しかし・・・ふむ・・・」

 

「頼むわ 昨日のが引っ掛かってんだったら頭下げっから半分くれぇは俺も原因なんだわ」

 

「・・・わかった 相談に乗れることなら乗ろう沙姫様に綾にも言っておく」

 

「わかりました」

 

「ええ任せなさい」

 

よしッと。

 

「今のリコには内緒な?」

 

「フッ・・・ああ」

 

「わかってるわよ」

 

「わかりましたが・・・何故?」

 

フッ・・・ヤミっ子よわかってませんな。

「様式美ってヤツだ こういう時は内緒にすんのがセオリー」

 

「はぁ・・・」

 

 

微妙にわかってない顔だな、まっその内ヤミっ子もわかるさね。

 

鐘がなったんで保健室を後にし教室へ、凛も自分の教室へヤミは図書室へとそれぞれ向かいます。

 

『ガラッ』

 

「わおッ! リコちん ノーブラ?」

 

「あッ・・・ちょっと籾岡・・・やめっ・・・」

 

『ガラッ』

 

閉じた・・・ふむ・・・リコ・・・里沙に胸揉まれとるな。

 

『ガラッ』

 

「下はどうかな~」

 

「沢・・・田・・・勘弁して」

 

スカートめくられそうになってんな・・・。

 

「あっ・・・まっ・・・マサ助けて・・・」

 

目が合った、まっ流石にそろそろ助けにゃマズイやね。

 

「指導ッ!!」

 

『ガスン! ガスン!!』

 

「「痛ッた~~~~~!!」」

 

当たり前じゃ痛いようにやったんだから。

「里沙オマエはアレか誰かの胸を定期的に揉まないといけない謎の病にでもかかってんのか? 未央も未央でめくんなつうの、しかも教室で!!」

 

男子連中がギンギンギラギンの以下略やないかい。

 

「いや~~結構いい胸してたからつい食指が?」

 

「ふともも、もすべすべしてたし?」

 

知らんがな。

 

「うぅ~~~アイツら怖い・・・」

 

リコ・・・スッカリ怯えとりますな、俺ン後ろでガクブルしてるし。

 

「唯も止めろっつうに」

 

一番止めるタイプだろうに風紀種的な意味で。

 

「うっ・・・巻き込まれる気がして・・・」

 

はぁ・・・巻き込まれるね・・・そういやいつぞやの臨海学校の時も似たような感じだったな。

 

「唯にゃんの胸もいいよ~」

 

「大きいもんね~」

 

「ちょッ!!そんなこと大きな声で言わないで!!」

 

確かにそうだが唯の声のがデカイ気がする。

 

つか・・・。

 

「わきわきすんな!!」

 

『デシッ!デシッ!!』

 

ダブルチョップ、本格的にアカンはコイツら。

 

リトはリトで助けんかったんかね、とリトを見たら、例によってカッチコチになってた。

 

元・自分でもダメなもんはダメらしい、まっ昨日も言ってたしな。

 

「いいな・・・リコさん・・・男の子だったのに私より大きい・・・」

 

「春菜さん牛乳飲みましょう牛乳」

 

この辺りはあえてスルー。

 

「う~ん・・・ねえねえマサ!」

 

「何さね?」

 

なんかアホなこと言いそうな気がするが。

「おっぱい大きい方がいい?」

 

予想以上にアホな質問だなオイ。

 

「どういう質問やねん 意味がわからんわ!!」

 

「だから~おっぱいが大きい方が」

 

「そういう意味じゃないからなララ君」

 

本気で意味がわからん。

 

「私も気になるぞマサマサ~マサマサってそういうとこどうなの?」

 

「うんうん気になる気になる」

 

「マサ君 私も気になる!」

 

「マサナリ君 教えて?」

 

ぬぉッ! 予想以上にララのアホな質問に食いついてるし。

 

なんか答えねえといけん雰囲気だなオイ、唯も何故かリコも気になるって顔してやがるし。

 

「大は小を兼ねる・・・そして小さいことは技術であると言っておこう」

 

ぶっちゃけどっちゃでんよかってことです。

 

「わかんないよマサマサ~」

 

「んなこと言われてもな~俺ァマジで どっちゃでもいいしな~ あっ強いていうなら」

「「「「うんうん」」」」

 

「小せえ方がからかいがいがあって面白えと思う」

 

ヤミとかこのネタでからかうとすっげぇ面白えッス、めっさ斬りかかられるけど。

 

「アハハ・・・マサ君にこういう事 聞くのって無駄だったよ」

 

「うん・・・どうやって攻めればいいんだろ?」

 

知らんがなルン、つか何故に攻めこまれにゃイカンのだ。

 

「う~ん・・・それじゃあ無駄だと思うけど好みのタイプとかは?」

 

むっ好みのタイプ・・・その手の質問は初めてですな。

 

ふむ・・・。

 

「里沙 無駄だって」

 

「さっきのでもアレだしね」

 

「そうね・・・あっべっ別に気になってるわけじゃないわよ」

 

「う~ん私は気になる~」

 

なんか好き放題言ってやがるけど。

 

「目がこう・・・キューっと吊ってる感じんヤツかな?」

 

指で目尻ん辺りを持ち上げつつ・・・まっ持ち上げなくても吊ってんだけど。

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

オイなんだその反応は。

 

「もっ・・・もう一回・・・幻聴かもしれないし?」

 

「だから こう目がキューっと吊ってる感じんヤツ」

 

もう一度説明、ついでに。

 

「まぁ唯とか凛が近ぇな? あっ後里沙にヤミも結構近え」

 

うんうん確かに近えわ。

 

「まっまともな答えが・・・しかも」

 

「わっ私!?」

 

「ッーーーー!!」

 

おやま、唯は赤くなるんは結構見たことあっけど里沙は珍しい気がする。

 

「マサ待ってて目がキューってなる発明品作る!!」

 

「銀河通販で売ってるかな?」

 

「私も探してみなきゃ!」

 

オイオイ・・・待て待て、意味がわからんぞ? つかリコもリコで何故に目尻を持っちゃげてんだつうの。

 

「そっそれじゃあマサマサが彼女にするならそういう人ってこと?」

 

むっ未央・・・ふむ・・・。

 

「それも微妙 まっあくまでタイプだ ぶっちゃけ惚れちまったらどうでもよくなんじゃね? 『ソイツ』だから惚れるんだろうし・・・まっわかんねぇけどそんな気がするわ」

 

多分だけどな。

 

「やっぱり発明は止め! 私らしく勝負!」

「そっそうしよう」

 

「うん私もそうする」

 

なんの勝負やねん。

 

「そっか・・・で・・・でも・・・すっ少し有利・・・いや私は・・・でも」

 

「う~むビックリした・・・まさかちゃんとタイプを答えるなんて・・・ちょっと意識しちゃうじゃん?」

 

はぁ・・・まぁあくまで好みのタイプってだけだけどな。

 

 

 

ヤミ 視点

 

図書室にて何時ものように本を選んでいるとフと。

 

 

『グッ!』

 

むっなんでしょう・・・何故私は拳を握って・・・所謂ガッツポーズをしてるのでしょうか、わかりません・・・しかし。

 

「フフ・・・悪い気はしません」

 

何故か自然と口元が緩みました。

 

 

凛 視点

 

沙姫様と綾に政成から頼まれたことを伝え終わり、沙姫様と綾も了承してくれ、雑談していた時。

 

『グッ!』

 

「凛 急にどうしたんですの?」

 

「ガッツポーズ?」

 

はて・・・何故か自然に出たな・・・。

 

「わかりません急に・・・ただ・・・フフ・・・とても良い気分です」

 

「また保健室に」

 

それには及びません沙姫様。

 

 

マサ視点

 

もうちょい続くぜ。

 

つうわけで昼休み今日も今日とて保健さんとこでムシャムシャ。

 

「あっマサ君 マサ君が出てる回もう完成したよ~ 今日 放送だから」

 

はい既に撮影は終わっとります、ついこのあいだだったけど。

 

「キョーコちゃんホント 今日マサがマジカルキョーコに出るの?」

 

「うん出るよ~まっ顔は仮面付けてるけどわかる人は一発でわかるよ、性格とか殆どマサ君のまんまだし」

 

「今日は裏の時代劇は特番でないですからそちらを見ましょう」

 

むっ・・・今日は時代劇ないんか・・・残念。

 

「マサ君・・・その顔自分が出てるのに時代劇 優先する気だったね?」

 

「まぁな?」

 

時代劇が好きなんです。

 

「フフ・・・その辺もガクラン君っぽいわね? とにかく今日は私も見てみようかしら?」

 

「私も見るね!マサナリ君・・・あっ私も、もしドラマとかで役が来たらマサナリ君に出てもらいたいな~」

 

「あッ! ルンちゃんもしかしたらマジカル・キョーコに出ることになるかも?」

 

「えっ!?ホント?」

 

「うん・・・まだわからないけど・・・監督さんが目をつけてたよ?」

 

ほう・・・ルンもマジカル・キョーコにね~。

 

「えと何時からかしら?」

 

「8時だよ唯!」

 

まぁ実際は何時からかはアレだけどとメタ発言という名の予防線。

 

みんなもその辺は深くはツッコムなよ!!

とかありつつ昼メシ終了、で保健さんはリコに残るように言ってリコを残し解散。

 

早速頼みを聞いてくれたっぽい、頼りになるますわい。

 

まぁ帰って来たリコは頭から湯気が出てたけど、何があったかはスルーで。

 

そしてそして学校が終わり帰宅。

 

メシやら風呂やらを済まし・・・8時になりました。

 

セリーも気になるんか中を覗いてます。

 

『チャララ~~♪』

 

おっ始まったな、どれ・・・どんな感じかねぇ~。

 

 

???視点

 

 

ガヤガヤと街には何時ものように人が溢れ歩道を行きかっている。

 

『ブォーン』

 

車道に走るクルマ・・・。

 

どれもありふれた光景。

 

そんな地上より奥深い地下・・・深い・・・深い地下・・・そこに現在の街ではそう見られない古い建物、江戸時代などで見られる程に古い屋敷が建っている。

 

その屋敷の中に映る人影。

 

「退屈だ・・・」

 

呟く声・・・広い屋敷のようだがその影以外には誰もいない。

 

「何か面白えこたァねえもんか・・・」

 

声の主は再び呟くと近くの玉・・・占いなどに使われるような水晶玉に目をやる、すると水晶玉は光りを放ち何かを映し始めた水晶玉に映るは一人の少女、それに対峙する異形。

 

『出たわねウザース! もう許さないわ 骨のズイまで燃やしてあげるッ マジカルチェーンジ!!』

 

水晶玉に映る少女が呪文を叫ぶと彼女の体は炎を纏い一瞬の内に衣服が変わる。

 

そして彼女の指先から放たれた炎が異形の怪人を包み異形の怪人を燃やし怪人は倒れた。

 

『今日もバッチリ燃やして解決!! マジカル・キョーコ!』

 

水晶玉に映る少女の名前。

 

その名を確認した影は口元を楽しそうに、まるで新しい玩具を見つけたような笑みをうかべながら。

 

「ハッハッ 炎術師の類か・・・面白ェ・・・どれ久々に地上に出てみるか」

 

影は笑いながら手に仮面を取り屋敷を後にした、後にはその少女が映し出されている水晶玉の光りが残った。

 

 

『私 霧崎 恭子 魔女の血を引く高校生の女の子 世界にストレスをふりまく悪の組織ウザースと戦う魔法少女なの! ちなみに肩に乗ってるのは 相棒のシローネ 言葉が喋れる白猫ちゃんだよ』

 

第××話・・・。

 

「新たな敵? 登場 仮面姿の変なヤツ!?」

 

暗転。

 

「フ~昨日も大変だってねシローネ?」

 

「そうだニャ~キョーコちゃん ウザースにも困ったもんだニャ」

 

肩の白猫と会話をするのは 水晶玉に映っていた少女、マジカル・キョーコ。

 

その恰好は昨日異形を倒した服装ではなくごく普通の高校生の制服。

 

「キョーコく~ん」

 

そんなキョーコに声をかけてくる同じく制服姿、ただし女子のではなく男子の、もちろん性別は男。

 

「あっ池綿センパイ!!」

 

池綿という名前のようだ、確かに名前の通りに整った顔立ちをしている。

 

ただ・・・。

 

「顔だけだけど!!」

 

 

キョーコからは顔だけしか認めてもらってないという少々残念な人だ、この池綿という残念な人物もキョーコの正体を知ってる一人でキョーコと共にウザースと戦うことに協力している。

 

しかし最近は・・・。

 

『ビュウ!!』

 

風が吹きキョーコの短めなスカートが捲れ上がった・・・結果その下着がチラリと見える。

 

「むっ今日は赤!!」

 

キョーコの下着の色を目に焼き付ける池綿、年頃の男なら致し方ないが少々スケベであり、キョーコに協力しているのも このような突発的な事態に出会う為になってきているようだ。

 

この辺りが顔だけしか認めてもらってない所以なのだがもちろん本人は気付いておらず、その上。

 

「もう~池綿センパイのエッチ~お詫びにお昼奢ってもらおっかな~」

 

「安いものさ!!」

 

キョーコの要求にとても良い笑顔で答える池綿であった・・・このように度々キョーコに奢ったり無理めな要求も二つ返事で頷く悲しい男だった、しかし十分過ぎる程の見返りは得られていると思っている所謂、ギブアンドテイクだ。

 

 

そんなキョーコと池綿の前に踊り出る一つの影。

 

「昨日はよくもやってくれたヘヤ~」

 

アフロ頭のこの男。

 

「モジャック将軍!! 昨日の今日で懲りないヤツ!!」

 

モジャック将軍という名前らしい、彼はキョーコと敵対する組織ウザースの戦闘指揮官であり毎回のようにアフロヘヤーを焼かれる残念な怪人である。

 

「昨日はやられたヘヤ~が今日でオマエも終わりヘヤ~いでよ・・・ヘルス会長ッ!!」

 

モジャックの掛け声と共に現れたのは体重計の姿をした怪人。

 

「フハハ~マジカル・キョーコ!! ボクという最終兵器が出たからにはオマエは終わりだァァァ!! くらえィ 必殺の・・・」

 

『カタカタカタカタ』

 

ヘルス会長の額にあるデジタル部分が数字を刻み、そして・・・。

 

「マジカル・キョーコよオマエはニキロ増だ!!」

 

放たれた呪いの言葉。

 

「ああァァァ!!」

 

余りの威力にキョーコの体に電流が走る、実際は走ってはいないが女の子に取ってはそれほどの衝撃なのだ。

 

ちなみに彼女の名誉の為に言っておくが実際は増えていないのであしからず。

 

『ドサッ』

 

ガクリと崩れ落ち地面に座る形になるキョーコ・・・。

 

「やっぱり赤!!」

 

キョーコのピンチにも下着の色を目に再び焼き付ける池綿、だから顔だけしか認めてもらえないのだ。

 

そんな池綿を置いて。

 

「キョーコちゃん大丈夫かニャ!?」

 

「う・・・うん・・・大丈夫だよシローネ」

 

キョーコを心配し気遣うシローネに大丈夫と答えを返しながらも彼女の中の熱き炎は燃えていた。

 

「ヘルス会長・・・女の子の体重を偽るなんて・・・しかもニキロも増えたなんて言うなんて・・・許せない!!」

 

『ボッ!!』

 

彼女の気持ちに答えるように彼女の体から炎があがる。

 

「骨のズイまで燃やしてあげるッ! マジカルチェーンジ!!」

 

『ゴォォォ!!』

 

彼女の呪文で炎は更に燃え上がり、彼女を包む、そしてキョーコは。

 

「なんでもかんでも燃やして解決! 魔法少女マジカル・キョーコ 見参!!」

 

怪人ヘルス会長を倒す為、マジカル・キョーコに変身したのだ。

 

そしてキョーコは何時も如く。

 

「ハァァァ!!」

 

怪人ヘルス会長を焼き尽くそうと指先に炎を集める、そこへ。

 

「見~つけた!!」

 

「ヘッ?」

 

何時もと違う展開・・・彼女に声をかける謎の男の声・・・はたして彼は何者なのか?

 

後編へ続く!!

 

「チャンネルはそのままだよ? じゃないと燃やしちゃうぞ!?」

 

『チャランラ~♪』

 

 

 

「~~~♪~~~~♪~~~~♪」

 

マジカル・キョーコ オープニングテーマ霧崎恭子とファイヤーシンガーズ『燃えろ! マジカル・キョーコ!』 NOW ON SALE!!

 

 

『チャラッチャラ~♪』

 

「見~つけた!!」

 

「へッ?」

 

急に声をかけられたキョーコ声がした方を見てみると今まで戦ってきた怪人とは毛並みが違う謎の和装の男、その顔の半分、口から上の部分には片方しか角がない鬼の仮面をつけている。

 

「新手の怪人!?」

 

一瞬キョーコはそう考えるがその鬼面の男はモジャック将軍とヘルス会長に近づくと。

 

「その炎術師は今から俺と喧嘩すんだ譲れ」

 

炎術師?喧嘩? キョーコは鬼面の男に言葉にクビを捻る。

 

「ヘヤ~ ヘルス会長 コイツが誰だか知らないがコイツもやってしまうヘヤ~!!」

 

「ハッ!! 喰らえ必殺・・・」

 

キョーコがクビを捻っている間にも事態は進展しモジャック将軍の命令によりヘルス会長が鬼面の男に必殺技を放とうとする。

 

「ハッハァ!! 大人しい譲れゃよかったのによ・・・」

 

しかし鬼面の男は楽しそうに笑いながら右手でモジャック将軍ん左手でヘルス会長を掴み持ち上げ。

 

「飛べオラァァァ!!」

 

空に向かってほうり投げ。

 

「今回はアフロ焼かれなかったヘヤ~~~~~~~~~~!!」

 

「モジャック将軍 そういう問題ですか~~~~~~!!」

 

『キラーンッ!!』

 

モジャック将軍とヘルス会長はキラリと輝く程まで高く高く消えていった。

 

その様子を目を丸くして見るキョーコに鬼面の男はニッと笑いかけ。

 

「さぁ~て邪魔者は消えた・・・炎術師・・・喧嘩・・・しようぜェ?」

 

まただ・・・炎術師、喧嘩・・・どういう意味だろう、後者はまだわからないでもないが炎術師とは・・・。

 

「アナタは何者!! 炎術師って何? ウザースじゃないの!?」

 

キョーコは鬼面の男に己の疑問をぶつける。

 

「俺か・・・俺は・・・そうだな・・・鬼面童子・・・ってとこか?」

 

「それ偽名でしょ!!」

 

「ああ偽名だな」

 

素直に偽名と認める鬼面の男、鬼面童子、これには思わずキョーコもずっける、しかし直ぐさま立ち上がり。

 

「後の二つも答えて!!」

 

「炎術師ってのはオマエのことだ 火を自在に操るヤツのことだろうに」

 

「違う 魔法少女!! 魔法少女マジカル・キョーコ!!」

 

強く否定、後に訂正、キョーコにとっては譲れない部分である色々な意味で。

 

「魔法少女・・・時代の流れかねェ・・・今じゃ炎術師のことはそう言うんだな」

 

「炎術師じゃない魔法少女マジカル・キョーコ!!」

 

「わぁった! わぁったよ 魔法少女マジカル・キョーコこれでいいんだなッ!!」

 

やはり素直な鬼面童子である、そんな鬼面童子に満足気に頷く。

 

「はい最後!」

 

「ウザースなんてのは知らん・・・俺ァ見ての通り一人だ」

 

確かに彼は一人のようだ、先程の素直な様子からいっても嘘をついてるようには見えない。

 

「ふ~ん・・・一人・・・友達いないの?」

 

そんな鬼面童子にキョーコは心を焼く炎を放った、無自覚に、その炎を受けた鬼面童子は。

 

「いいい・・・いる!! ダチくれぇいるに決まってんだろ!! 今は連絡取れねェけど!!」

 

凄まじく動揺していた。

 

「嘘っぽいな~?」

 

「いるってホントに!! 俺ァそんなに淋しいヤツじゃねェって!!」

 

「まっいいけど・・・アナタ ウザースじゃないみたいだけど人間? 何の目的で私に?」

 

最後と言っておきながら更に質問を増やすのはご愛嬌。

 

「人間かどうかか・・・人間だぜェ・・・地獄のな? まぁ地上じゃあ鬼と言われてるがな」

 

「地獄・・・鬼? 何しに地上に出て来たの!!」

 

地獄や鬼という言葉に一瞬クビを捻るも、自身も魔法少女であり怪人と戦っているわけだしありえなくはないと納得させるキョーコ。

 

「なんで出て来たのかってなァ・・・地獄ってのはヒマでなァ・・・特に今となっちゃ俺に喧嘩売ってくるヤツなんざいなくてな・・・ヒマ潰しに地上を覗いたら面白そうなヤツを見掛けてな・・・それがオマエさんだ」

 

鬼面童子の答えを聞き疑問が晴れたキョーコは。

 

「やっぱり友達いないんじゃん?」

 

再び心を焼き尽くす炎を放った、しかし・・・その炎は心ではなく。

 

『プチン』

 

「ダチがいねェわけじゃねつってんだろォォォ!!」

 

勘忍袋を焼いてしまったようだ。

 

『ブォン』

 

鬼面童子の拳が唸りを上げ地面を殴りつける。

 

『ズドォォォォン!!』

 

「へッ!?」

 

殴りつけられた地面はコンクリートにも関わらず巨大なクレーターとなっていた、流石のキョーコもコレには間抜けな声を上げ冷や汗を垂らす。

 

「アレ・・・マズッた?」

 

「キョーコちゃんマズイニャ・・・アイツ ウザースと違って正統派に強いニャ」

 

シローネもマズさを悟ったようだ、ちなみに池綿はというと。

 

「キョーコくん負けるな~~~~~~~」

 

かな~~~~り遠い位置から無責任な応援中である、基本 彼は安全な位置から見守るタイプであった、だから顔だけと言われるのだ。

 

「えぇ~い こうなったら仕方ない相手はウザースじゃないけど・・・骨のズイまで燃やしてあげる! ハァァァ!」

 

今回は指先ではなく手の平に炎を集め始めるキョーコ、手の平に集まった炎を巨大な火球へと変えて。

 

「燃えちゃえ!!」

 

鬼面童子に投げ付ける。

 

『ドゴン・・・ゴォォォ!!』

 

火球は鬼面童子し火柱となる。

 

「やったね!」

 

勝利を核心しグッとガッツポーズ。

 

「まだニャ!!」

 

「えっ?」

 

何時も敵・・・ウザースの怪人ならコレで倒せるはずなのだ、寧ろお釣りがくる程の威力で放った炎。

 

しかし・・・。

 

「オオォォォ!!」

 

『ズダンッ』

 

雄叫びと共に地面を踏み鳴らす音。

 

『バウンッ!!』

 

その衝撃で鬼面童子を包んでいた炎は消し飛んでしまった。

 

「う・・・うそ!?」

 

キョーコがそう呟くのも無理はない今までの敵ならば確実に倒れていたのだ、しかしこの鬼面童子は倒れるどころかその炎を掻き消し、その上、多少焦げた程度のダメージしかおっていない。

 

「温いな・・・」

 

ダメ押しのセリフ。

 

「か・・・かつてないピンチニャ!キョーコちゃん飛んで空から攻撃ニャ!!」

 

「うっ・・・うん・・・」

 

シローネの言葉にキョーコは直ぐに反応し愛用の空飛ぶホウキに跨がり、空へと舞い上がる。

 

「へ~面白ェ術 使うじゃねぇか?」

「魔法!!」

 

ピンチとは言えやはり譲れないようだ。

 

「はいはい・・・魔法な・・・魔法」

 

めんどくさそうに訂正する鬼面童子、先程アレだけの事を言われたのにやはり素直だった。

 

「キョーコちゃん!」

 

「うん!」

 

少し小型ながらも沢山の火球を作り出し、鬼面童子に向かって乱射するキョーコ、上空から数で押し切る作戦のようだ。

 

「ハッハァ的当てだなァ!!」

 

襲いくる火球の数は膨大であるが楽しそうに笑いながらその火球を今度は避け続ける鬼面童子、顔は半分隠れているがその口元は子供の・・・悪ガキのようであった。

キョーコが火球を放ち、鬼面童子が避ける、放つ、避ける、放つ、避ける・・・この攻防が続き。

 

「流石に飽きてきた」

 

ポツリと鬼面童子が呟く、同時に彼の姿がヒュンと掻き消える。

 

「消えた!?」

 

姿が見えなくなったことにキョーコは驚きの声を上げる、しかし正確には消えたわけではない。

 

「よっと・・・意外と揺れないな」

 

キョーコの背後から聞こえる声、そう・・・。

 

「えっ!? ちょッなんで私のホウキに乗ってるの!!」

 

鬼面童子である、彼は別に消えたわけではなく、目では捉えられない程の速さでキョーコのホウキに跳躍し乗っただけだ、キョーコのように跨がってるわけではなく両の足でバランスよく立ってはいるが、乗っていることに変わりはない。

 

「面白そうだから乗ってみた」

 

「面白そうって・・・下りてよ!!」

 

「むっ・・・仕方ねェ・・・ン?」

 

キョーコとのやり取りの中、何か気になる物を見つけたのか下・・・車道の部分に目を送り・・・鬼面童子は。

 

「チッ!!」

 

キョーコのホウキから飛び降りると同時に空中を蹴り。

 

『ダンダンダン!!』

 

まるでソコに足場があるかのように空を駆ける。

 

「く・・・空中走ってる・・・」

 

「ビックリニャ」

 

その様子に驚くキョーコとシローネ、ただこの二人も火を出したり猫なのに喋ったり現在進行系でホウキで空を浮遊しているのだが。

 

「ハッ!! そういえばアイツは何を」

 

気を取り直したキョーコが鬼面童子の方を見てみるとその方向には歩道から飛び出し今にもクルマに引かれそうになってる小さな男の子の姿。

 

「クッ・・・!!」

 

急いでキョーコはその方向に飛ぶがいかんせん気付くのが遅すぎた、間に合いそうにない。

 

実際にキョーコは間に合わないだろう、しかし間に合った人物はいた。

 

『ガシッ!』

 

クルマに引かれそうになった子供を助けた人物、それは先程までキョーコと戦っていた相手、鬼面童子であった。

 

鬼面童子は子供を安全な歩道まで運ぶと。

『ガツン!』

 

一発ゲンコツをかます、最初のようなふざけた威力ではないが子供にとっては十分に痛い威力だ、頭を押さえて涙目になる子供に更に鬼面童子は。

 

「ボウズ あんな鉄の塊にぶつかったら死ぬぞ!! 普通の人間のガキは 俺みてェに頑丈じゃねェんだから」

 

「で・・・でもボールが・・・」

 

子供が指差す先には丁度車道の中程に確かにボールが転がっていた。

 

「ボール? あの球っころか・・・チッ・・・待ってろ!! 動くんじゃねェぞ!!」

 

ボールを確認した鬼面童子は再び車道に出ると器用にクルマを避けながらボールを拾い歩道に戻ると子供に。

 

「そら」

 

「わぁ・・・ありがとう鬼さん!!」

 

「いいってことよ もうあんなマネすんじゃねェぞ!!」

 

「うん」

 

鬼面童子の言葉に素直に頷き子供は嬉しそうに去っていった。

 

「な・・・なんかあの人・・・」

 

「いいヤツだニャ」

 

素直なとこといい薄々はそうじゃないかなぁ思っていたキョーコだがもはや薄々どころか問答無用で良いヤツじゃないのかと思い初めてきた・・・そこでフと。

 

「もしかして・・・」

 

何か思い当たる事があったのか、鬼面童子に近付き。

 

「鬼なのに良いヤツだから友達ができないとか?」

 

思い当たった疑問を素直にぶつけてみた。

『ビクッ!!』

 

盛大に反応を示す図星のようだ。

 

「べっ別に良いヤツじゃねェから・・・俺が良いヤツ 何を言いやがる 俺ァ鬼だぞありえないから つかダチなんていらないし」

それは白状してるのと同じである、そんな鬼面童子を見てキョーコは思った。

 

(友達いないとか言って悪いこと言っちゃったかも)

 

(そうニャ ちょっと可哀相ニャ)

 

と・・・そして。

 

「私でよかったら友達になってもいいよ?」

 

無駄に戦わなくて済むし正直勝てなそうだったというのもあるが、キョーコは良いヤツそうだと思ったのだ、ほんの少しだけ、池綿センパイよりは使えそう 主に戦い面でとかも思っていたが、そこはご愛嬌。

 

「ホントか!! ダチになってくれるのか!?」

 

輝く笑顔とはこの事だ、嬉しくて堪らないっといった顔である。

 

余りに嬉しそうな様子にキョーコもつられて嬉しくなってしまう。

 

「うん いいよ」

 

「キョーコちゃんがなるならボクもなるニャ!」

 

「猫もか!! ち・・・地上に出てきてよかった・・・」

 

若干泣きそうな鬼面童子であった。

 

そんな鬼面童子を見ながら顔を見合わせ苦笑するキョーコとシローネであった・・・。

 

そして。

 

「なんかあったら俺を呼べよ!」

 

彼が言うところの地獄に彼は戻っていったとても嬉しそうな様子で・・・。

 

それを見送ったキョーコは。

 

「あっそういえば・・・今日は燃やして解決してない!!」

 

「たまにはそういう回があってもいいニャ!」

 

「そうだねシローネ!」

 

重大な事に気がついたがシローネの一理あるかもと思ったので、その言葉に頷き。

 

「帰ろっかシローネ?」

 

「そうするニャ!」

 

シローネと仲良く家へと帰るのであった。

 

 

立ち去るキョーコの後には綺麗な夕日と・・・。

 

「また忘れられてるなボクッ!!」

 

忘れられることに慣れた様子の残念な人影だ映っていた。

 

つ・づ・く!!

 

 

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