来る世界(とこ)間違えてね?   作:元・配達人

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第四十二話っぽい感じ!!

 

 

『ゴキャッ!!』

 

髪を掴み地面に叩きつける、気絶しないように加減してだ。

 

「オラ・・・とっとと居場所言え 二度と物噛めなくなりてェか? アッ!?」

 

「あぐ・・ら・・・」

 

チッ・・・粘りやがるなコイツ。

 

再び髪を掴み頭を地面から離し・・・。

 

「ここから・・・少し・・・離れた・・・た・・・立・・・入・・・禁止の・・・倉庫・・・」

 

立入禁止の倉庫ね・・・。

 

「ご苦労!!」

 

『ゴシャ!』

 

今度は気絶するくれェの力を込めて叩きつけた。

 

もう物は噛めねェだろうが・・・。

 

「俺の身内を拉致ったテメェらが悪い・・・」

 

それだけ言い残して倉庫へ・・・唯と春菜が居る場所へと向かった。

涼子 視点

 

『シャアアア』

 

起きぬけに目覚めのシャワーを浴びる、ホントは体によくないんだけど、これしないと目が覚めないのよね。

 

『キュッ』

 

「ふう・・・どうも朝が弱くていけないわ・・・」

 

シャワーを止めながら独りごちる。

 

さて・・・着替えて学校・・・。

 

「御門先生~朝ご飯できました~」

 

の前に朝食ね。

 

あっ言い忘れてたけど、お静ちゃんは私の家に住んですわ、人工体のメンテナンスもあるし、丁度、助手も欲しかったしね。

 

『ガシャ』

 

「わきゃ~~~みそ汁が~~~みそ汁が~~~」

 

おっちょこちょいな助手だけどね。

 

朝食を済ませると、お静ちゃんは先に学校へと行っちゃったわ、日直なんですって。

 

すっかり受け入れられてるみたいで安心するわね、まっガクラン君のクラスっていうのもあるんでしょうけど。

 

『ガチャ』

 

お静ちゃんから少し遅れて私も家を出る、暫く歩くと。

 

「あら先生、おはようございます」

 

「おはようございます」

 

八百屋の奥さんがアイサツをしてくれたから私もアイサツを返す、ここ野菜を買ったりしてるから顔なじみになってる。

 

顔なじみ・・・フフ・・・そうね、この惑星にきて、もう3年になるものね・・・はやいものね。

 

感慨深いものがあるわね~。

 

「おい見ろよ、御門先生だぜ!」

 

「うひょ~今日も大人の色気ムンムンだな~~~」

 

学校に近づくにつれて生徒達が増えてくる、そして男子生徒達からそういう声が聞こえてくるのが耳に入る。

 

う~ん・・・大人の色気・・・ね・・・年頃の男の子達だったらそういうのに興味があるのは当然よね・・・普通なら・・・。

 

「おは~ッス保健さん」

 

「おはようございますドクター・ミカド」

 

フフ・・・普通じゃない子のお出ましね。

「おはよガクラン君、ヤミさん・・・今日は少し早いわね? 仕事?」

 

「保健さん正解! はい景品」

 

ガクラン君愛飲のミ〇ミ〇ね、ありがたく受け取る。

 

「ホント好きね~ガクラン君」

 

「チッチッチ・・・上に大が抜けとりますな、マサさんはミ〇ミ〇が大好きなのだ、一日飲まなかったら大変なことになるね」

 

ちょっと見てみたいわね。

 

「マサナリ、私も飲みたいです」

 

「ほれ」

 

ほほえましいっていうかなんていうか・・・フフ・・・ヤミさん可愛くなったわね、恋をすれば女の子は変わるってホントよね。

 

もっともガクラン君は気付いてないけど。

 

 

そのままガクラン君とヤミさんの二人と一緒に登校。

 

「ガクラン君がいると学校、賑やかになるわよね~」

 

「何時でも楽しめ人生を出来れば回りも巻き込んで! なんつって?」

 

フフ・・・確かにガクラン君はそんな感じよね、私だって巻き込まれてるものね、それが結構心地良いのよね。

 

「多少は押さえたほうがいい時もありますが」

 

「それは無理じゃないかしらガクラン君、ブレーキなさそうだもの」

 

「チクソウ・・・自覚はなくはないが人に言われたら何故かモヤッとするんだが」

 

「あら大変・・・このクスリ使ってみる?」

 

遊びで作ってみた薬を取り出してガクラン君に渡してみる。

 

「・・・なんか非常にイヤな予感がするんでノーサンキュー」

 

惜しい・・・。

 

「ドクター・ミカド、その薬は?」

 

「ホ・レ・薬よ?」

 

『ガスッ!』

 

「痛ッ!!」

 

がっガクラン君・・・あっちょっと怒ってるわね。

 

『パシッ』

 

あっ! ホレ薬・・・取られちゃったわね。

 

『トポトポ』

 

流されちゃったわね、まぁガクラン君のことだから・・・。

 

「こんなん作っちゃイケません! マサさん怒るよッ!」

 

やっぱり・・・ガクラン君、こういうのは嫌いみたいね。

 

「一時的なものよ? ちょこっとだけこうなんていうのかしら・・・側にいる子を抱きしめたくなるくらい?」

 

「むっ・・・しかしですな~」

 

堅いわね~。

 

「ジーーー、あの薬、欲しかったです」

 

あらあら・・・ヤミさんは欲しかったみたいね・・・うん・・・ガクラン君はよく頭とか撫でるけど抱きしめるとかしてくれないものね、私もちょ~っとだけ抱きしめてもらいたいものね。

 

あら本音がちょっと出ちゃったわね。

 

「まっとにかくああ言う薬はちょっとな~」

 

「わかったわ、次はコレを元に抱き着き薬を作ってみようかしら?」

 

「完成したら私にも分けて欲しいです」

 

他にも欲しがる子は多そうね。

 

コレくらいだったらガクラン君的にも大丈夫みたいだし、もしダメだったら言い切る前にゲンコツ飛んでくるものね。・

 

マサ視点

 

「ドクター・ミカドは何故この惑星に来たのですか?」

 

ン、そういや聞いたことねェな、ヤミっ子のは知ってっけど。

 

「ガクラン君も気になる?」

 

「ちぃっとだけ? まっ無理に聞こうたァ思わねェけど」

 

「フフ・・・別に深い理由はないわよ、ただ・・・風が吹いたから・・・・かしらね?」

 

なるほどな・・・。

 

「保健さん、乗りたい風には乗れたか?」

 

「ええ、乗れたわ・・・今もね?」

 

そいつァよかった。

 

 

??? 視点

 

フン・・・何が乗りたい風だ、その気まぐれな風のせいで我々がどれだけふりまわされた事か・・・。

 

『ケイズ様・・・いかが致しますか?』

 

「予定通り事を進める・・・お前らはしくじるなよ」

 

『ハッ!』

 

クク・・・待っていろドクター・ミカド・・・我らが必ず・・・。

 

 

マサ 視点

 

「しゃッ終わりっと!」

 

「そうですね」

 

流石にちぃと時間かかったな・・・一時限目に突入すんなァ何時もん事だけんど、今回は三時限目も後半だしな。

 

しっかし・・・ンだろな・・・なぁ~んかこう・・・イヤな予感っつうかなんつうか・・・。

 

「どうしたんですか?」

 

「わかんね? なんかな・・・まっ保健さんとこ行っか?」

 

妙な引っ掛かりがあんだけど、とりあえず何時もの如く保健さんとこへ。

 

『ガラッ!』

 

保健さんとこで何時通りに過ごしてはいるんだが・・・やっぱし、どうにも引っ掛かる。

 

「ガクラン君どうしたのかしら?」

 

「わかりません先程からあの様子です」

 

むむ~~~。

 

『キンコーンカンコーン』

 

むっ、三時限目終わったか。

 

『ガラッ』

 

あっ、今の俺じゃねェぞ、どうやら客、ヒザから擦りむいて少しだけ血を出してる女子に肩を貸してる女子・・・つか二人共クラスメイツ。

 

「あら、どうしたの?」

 

「階段で転んじゃって・・・」

 

「アレか里沙から逃げてたとか?」

 

ハイ、ヒザを擦りむいてるヤツは何故か里沙に毎度の如く胸を揉まれてる別名。

 

「チチ揉まれ娘」

 

「ヒドイ!! マサナリ君までそんな事言うわけ?」

 

いやさスンマセン、ついつい。

 

「まぁまぁ日和、事実なんだし」

 

「直子までッ!?・・・私だって好きで揉まれてるわけじゃないよ~~」

 

だろうね。

 

「こらこらガクラン君、ケガ人からかわないの、ほら、神崎さんはそこに座って、ガクラン君は消毒液お願い」

 

「あいよ」

 

勝手知ったる保健室、ササッと消毒液を取り保健さんに渡します。

 

「ガクラン君が消毒してみる?」

 

「俺? まっそこそこ慣れてっから別にいいけど、いいか日和?」

 

「ポッ・・・痛くしないでね?」

 

何故に頬を染める、つかそのセリフはなんかアレだぞ。

 

まっいいさね。

 

『グリグリグリ』

 

「痛い痛い痛い痛い~~~~~~痛くしないでって言ったのに~~~~~~~」

 

「いやさ振りかと思って?」

 

「そんな振りしないってばッ! 優しくして優しく!!」

 

むっ、しゃあねぇですな。

 

『チョンチョン』

 

今度は優しめに、まっ多少は染みるだろうけど。

 

「はい、痛いの痛いの~~~飛んでけ~~~具体的にはエテ山に」

 

「プッ・・・」

 

「ククッ・・・具体的にはって・・・ププッ・・・」

 

うむ、やや受けだな。

 

「ホントに飛んでいかないでしょうかね?」

 

「だな、確かに飛んでったら面白ェんだけどな? 保健さんそんな薬ない?」

 

「流石にないわね~、あっガクラン君、消毒終わったなら後は」

 

「あいよ」

 

保健さんにタッチ。

チャッチャっと手際よく処置していく保健さん、流石はプロですな。

 

「これでよしっと・・・大したケガじゃないからすぐに治るわ」

 

「俺なら5分で完治かな?」

 

「流石のマサナリ君でも5分は嘘でしょ?」

 

むっ、バレたか。

 

「スマン嘘ついた、1分前後だった」

 

「「短縮してるッ!?」」

 

ナイスコンビネーション。

 

「確かにガクラン君なら、そうでしょうね~解剖」

 

「NO解剖で」

 

されてたまるかっつうに。

 

「残念・・・まっとにかく神崎さん、これからは階段から降りる時はもっと注意しなさいね」

 

保健さんの注意。

 

「そうだぞ~もし頭打ったら普通は大変な事になんだぞ、そうなったらマサさん泣くぞマジで」

 

俺も頭を撫でつつ注意。

 

 

「うん気をつけるよ、御門先生、マサナリ君、ありがとうございました~」

 

「ヤミさんもまたね~」

 

頭を下げて保健室から出る、日和と直子を見送りました。

 

「ってイカンがな俺もボチボチ戻りますわ」

 

今だに何か引っ掛かってる部分はあんだけど教室に戻ることに。

 

『ガラッ!』

 

おうッ? 今のも俺じゃねェぞ、つかリトにララだし、リコもいるな。

 

「あれ~? やっぱりここにもいないな~、あっマサ、春菜と唯見なかった?」

 

「見てねェぞ」

 

学校来てすぐに用務ン仕事してたしな。

 

「おっかしいな~朝来る時、見かけたんだけどな~」

 

はぁ・・・つうこたァ休みってわけじゃねェんだよな。

「一時限目から見てないんだよ」

 

なぬ!? どういうこっちゃ、唯に春菜・・・サボり? いやねぇな、特にあの二人は。

 

『カタカサカサ』

 

アン? ンだアレ・・・クモ? いやクモにしちゃメカチック過ぎだわ。

 

『ピッ・・・ヴンッ!!』

 

おわッなんか光ったレーザー?・・・ってなんだこりゃ・・・。

 

「テレビん画面みてェ」

 

アレね、映画とかでよくある空中に画像が~みたいな感じ。

 

『ジジッ』

 

むっ・・・映ったな、って誰だコイツ、画面には右目んあたりにデカイキズがある妙なグラサンつけたヤツ。

 

「ケイズ!?」

 

保健さん・・・知ってるヤツらしいな・・・つか・・・保健さんの様子からしてコイツは・・・。

 

『やぁお久しぶりですね・・・ドクター・ミカド』

 

「どうしてここが・・・」

 

『フフ・・・我々を見くびってもらっては困りますな』

 

なるほどな・・・ムカつくわ・・・喋り方から何からムカつく・・・気にいらねぇヤツだわ。

 

「御門先生のお友達?」

 

「いや・・・どーみても違うと思う」

 

「同感だ」

 

ったくララは・・・無邪気だねェ、まっそこがララの良いとこだけど・・・。

 

「何か私に用かしら・・・」

 

保健さんの目からしてコイツは完全にダチってわけじゃねェな。

 

『フッ、わかきった事を・・・今日こそはアナタに来ていただきますよ・・・我らが組織『ソルゲム』はアナタの力を必要としているのですから?』

 

アッ? ソルゲム?

 

『ソルゲムですと!!』

 

ペケ知ってんのか。

 

「デビルークと敵対関係にある組織(マフィア)の一つです」

 

『はいヤミ殿の言う通り、殺人の請け負いや武器の密輸、製造などあらゆる悪事を行う組織(マフィア)です』

 

ヤミも知ってたか・・・まっ殺し屋してたんだ、その手の事も詳しいわな・・・。

 

「お断りするわ!! アナタ達とは考えが合わない・・・何度もそう言ったはずよ」

 

ハハ・・・だよなァ・・・保健さんならそう言うわな。

 

「だとよ? とっとと消えろや」

 

『誰だこのガキ・・・フン・・・まぁいいドクター・ミカド、いや御門先生? 大切な生徒と引き換えになっても・・・ですか?』

 

アァ!? 何言って・・・ま・・・まさか・・・。

 

 

涼子 視点

 

「何ですって!? ケイズ何を!!」

 

「アナタの地球での生活は調査済みなんですよ先生・・・ごらんいただこう」

 

『ヴンッ!!』

 

「「「!!」」」

 

画面に映し出されたのは・・・私の生徒・・・西連寺さんに古手川さん。

 

ケイズ・・・アナタなんてこと・・・。

 

『ゾワッ』

 

凄まじい寒気。

 

 

「オイ・・・こりゃなんだ・・・なんで唯と春菜が映ってる・・・」

 

ガ・・・クラン君?

 

『またさっきのガキか? 見て通りだ・・・フハハ、ドクター・ミカド! どうします?』

 

ケイズが何か言ってるけど、それどころじゃない。

 

ガクラン君から出させる怒気・・・いえ、怒ってるなんてものじゃない。

 

「・・・てやる」

 

何かを呟いてガクラン君は出て行った・・・。

 

『ペタン』

 

それと同時にララさんに結城君、リコさんが座り込む、無理もない私だって座り込みたい気分だもの。

 

ヤミさんはまだ大丈夫みたいだけど汗が凄いわ・・・。

 

『フッ・・・なんだあのガキは・・・まぁいい、さてドクター・ミカド答えを聞きたい・・・もちろん我らが望む答えをね・・・さもなくば』

 

映像の中に映されている西連寺さんと古手川さんにゼリー状の物体が襲いかかる。

 

『あのスライムは我々が造った合成生物でね・・・人質の自由を奪い命令一つで彼女らを窒息させる事もできるんですよ』

 

得意気に話すケイズ・・・だけど。

 

「わかったわ・・・言う通りにする・・・けど一つだけ言っておくわ」

 

『何ですかな?』

 

「アナタ達・・・終わりよ」

 

この銀河で一番怒らしちゃいけない子を怒らしたんだから。

 

 

マサ視点

 

「ここか・・・」

 

あのクサレが言ってた倉庫だな・・・唯に春菜は無事か、倉庫に侵入し耳を澄ます。

 

 

「ふひひ・・・いい眺めだなァ」

 

声が聞こえンな・・・ゲスな声・・・耳障りだ・・・。

 

その声の聞こえる方へと進む・・・居たな・・・無事ではあるが・・・なんだァ? なんかスライムみてェのに張り付かれてやがる、しかも半裸だし。

 

「この娘達、本当にミカドを説得できたら解放するのか?」

 

「まさか! どっちも上玉だ、いくらでも商品価値はあるだろうさ」

 

商品・・・価値・・・だと・・・。

 

「オイ」

 

「あっ?」

 

『ゴキャゴギャ!!』

 

商品価値とかほざいたクサレを横殴りにし更にそのまま地面に叩きつける。

 

『ビクンビクン』

 

死んではいない辛うじてだろうだけどな。

「まっまマサ君?」

 

「えっ?」

 

唯と春菜の声を聞いたら少しだけ安心した・・・が。

 

「クサレスライム・・・二人から離れろ」

 

スライムが張り付いてる状態じゃまだ安心は出来ねェ・・・。

 

「はっキサマが誰だか知らんがこのスライムは我らが造った物だ我ら以外の言うことなど」

 

「黙れ」

 

『ゴシャッ!!』

 

裏拳で囀ってたヤツを黙らし。

 

「離れろ」

 

もう一度だけ命令。

 

『ピギーーーー』

 

『ジュルル』

 

離れたな・・・。

 

ようやく一安心だわ。

 

「唯、春菜・・・大丈夫かよ・・・っとまずは服着た方がいいわな」

 

「ちょッマサ君、こっち見ない! ハレンチよ!!」

 

「リアクション薄いけどね・・・グスン」

 

何時ものセリフの唯に、何故が泣きそう春菜、ハハ・・・まっ元気そうで何よりだわ。

 

で二人が着替え終わった後。

 

「あ~~~二人は見ねェ方がいいぞ?」

 

先程転がしたクサレ共・・・まだ一発しか殴ってねェ・・・その程度で済ますにはコイツらはやり過ぎた・・・まだ済ますつもりはねェ、それに聞かねェといけねェこともあっしな。

 

「マサ君、なっ何する気!」

 

「決まってる・・・誰の身内に手ェ出したのかわからせてやんだよ・・・クソ共が・・・商品価値だァ・・・クソボケが・・・」

 

口に出すと更にムカつく言葉だ・・・俺ンダチをコイツらは・・・商品とほざきやがった・・・。

 

『ザザッ』

 

ビクビクと痙攣してるヤツのところまで歩き・・・足を持ち上げ。

 

『ゴキャ!』

 

右腕を踏み潰す。

 

「アギャァァァ!!」

 

ハッ気付けになって目覚めてくれたか。

 

「オイ・・・商品価値ってなんだ?」

 

「アッ・・・アガ・・・ウガッ」

 

ふむ・・・。

 

「答えねェか・・・そっか・・・シッ!!」

 

『ゴキャ!』

 

左手を踏み潰す。

 

「アァァァッ!!」

 

お~お~痛そう。

 

「商品価値・・・って何?」

 

「あっ・・・あっ・・・」

 

また答えねェか・・・。

 

『グオッ』

 

足を持ち上げる次は右足だな・・・と狙いを定め。

 

「マサナリやめてください」

 

アン・・・ヤミか。

 

「ヤミも来たんだな」

 

「ええ・・・心配でしたので」

 

「心配ってなァ? こんなヤツらにやられる俺じゃねェてなァわかんだろ?」

 

毎朝、運動してんだからよ。

 

「そういう意味ではありません、マサナリがやり過ぎる事をです」

 

あっそっち・・・か・・・けどなァ。

 

「コイツら・・・唯と春菜を拉致っただけじゃなくてよォ・・・商品って言ったンだよ・・・商品ってよ? 許せるか? 許せるわけねェだろうがよッッ!!」

 

 

足を持ち上げ・・・ドクサレの右足を・・・。

 

「まっマサ君・・・おっお願いやめて私達は大丈夫だから・・・ねっお願いだから」

 

唯・・・チッ。

 

『スタッ』

 

足を地面に下ろす。

 

クサレ野郎は・・・。

 

「アガ・・・ガ・・・」

 

どうすっかね~。

 

「これで縛っておきましょう・・・もっともソッチのは縛る必要はないでしょうが」

 

ヤミっ子、用意いいなオイ。

 

「にしてもよぉわぁった居場所?」

 

「わかります、行く先行く先で血ダルマの組織の人物が転がってるんですから」

 

アァ~~そういや学校に潜んでたヤツから始めて見つける度に全員血ダルマにしたな~全員妙なグラサンして堅気じゃねぇ感じだったから一発でわぁったしな。

 

まっ反省も後悔もしてねェけど・・・。

 

「まっマサ君・・・もう平気よね?」

 

「おう、見てン通りこんクソボケ共はもう動けんだろ」

 

裏拳で黙らせたヤツはヤミっ子が縛ってるしな。

 

「そっちじゃないわ・・・春菜さんが聞いてるのはマサ君がってことよ」

 

俺? はて・・・。

 

「マサナリ・・・あれは普通の人間にはキツすぎます、保健室の時などプリンセス達が腰を抜かしかけてました」

 

アァ~~~。

 

「かなりドタマにきてたからな・・・って保健さんは!!」

 

そうだっつうの、保健さんはどうなったんよ、まさか・・・。

 

「大丈夫です、マサナリが保健室を出た後に従う振りをしてましたが・・・そろそろ向こうも決着がついてるはずです」

 

そか・・・なら・・・。

 

「とりあえずは・・・保健さんとこ行くか? あのクサレキズ野郎のツラの反対側にも同じキヅつけてやる・・・」

 

「まっマサ君・・・おっ怒ってるのはわかるけど・・・怖いから・・・落ち着いて」

 

むっ・・・そんなに凶暴なツラだったか唯よ。

 

「ハッキリ言って怖すぎます、私はマサナリのその顔は余り好きではありません」

 

むむ・・・。

 

『パンッ!』

 

頬を張って気持ちをリセット、まぁリセットしきれてねェけど、大分落ち着いたことは落ち着いた。

 

「どれ・・・行くか?」

 

「ええ」

 

「うっうん・・・わかった」

 

「わかりましたついてきて下さい」

 

とヤミの案内で保健さん達の所へ、あっ一応クサレ共も引きずってな。

 

 

涼子 視点

 

ゲイズに指定された場所に向かう、私が出来るのは極力時間を稼ぐこと。

 

いえそこまで時間は必要ないかもしれないわね、ガクラン君のあの様子じゃ・・・早ければ私が着く頃には向こうは決着がついてるかもしれないわ。

 

ヤミさんも後からガクラン君を追ってたけど・・・きっとガクラン君がやり過ぎないように・・・ね。

 

「ようこそ・・・待っていましたよドクター・ミカド」

 

ゲイズ・・・勝ち誇った顔をしてるけど・・・アナタ銀河でも指折りのバカよ。

 

「フフ・・・」

 

「何がおかしいんですか、ドクター・ミカド?」

 

「いえ・・・ちょっと・・・ね? アナタの末路がね?」

 

「? わけのわからない事をいいますね・・・まぁいいでしょう、さぁ我々と一緒に来ていただきたい」

 

「その前に・・・生徒達は無事なの?」

 

「もちろん、アナタが我が組織『ソルゲム』に忠誠を誓ってくださるのならすぐにでも解放いたしますよ」

 

忠誠・・・ね・・・イヤに決まってるわよ、チラッと時計を見る、もう解放されてるかしら、そろそろだと思うけど、でも一応は時間を稼いでおこうかしら。

 

「・・・そんなに私の医学が欲しいの?」

 

「ええ、欲しいですねェアナタの医療技術をもってすれば生体に強化改造手術を施し、常識を超えた能力をもつ最強の兵士を造り出す事ができる!!」

 

常識を超えた・・・ねェ・・・頭に浮かぶのは『常識美味しいのそれ?』な男の子、あの子に比べればそんな力なんてそれこそ無意味よね。

 

何せ『最強』より『最高』を目標にしてる子だもの。

 

「そしてそれらが我が組織の『商品』として宇宙に出回ればデビルークが統一した、この宇宙を再び戦乱の世に戻す事も夢ではない!!」

 

語るわね~まっその方が都合がいいけど・・・ただ腹は立つわね、特に・・・。

 

「商品・・・また商品・・・テメエらは・・・」

 

そっ商品って言葉・・・フフ・・・ガクラン君・・・来たみたいね? 早かったわ。

 

「なっキサマ!! あの時のガキ!! それに人質も・・・クソ部下は何をして」

 

「部下・・・コイツらか?」

 

『ブォン』

 

ガクラン君が引きずってた何かを投げる・・・あらら・・・一人は顔が潰れてるだけだけど・・・もう一人は・・・両手砕かれてるわね。

 

ガクラン君を怒らすような事を言ったみたいね。

 

「さぁて・・・俺の身内に手ェ出したんだ・・・しかも・・・また商品とかほざきやがった・・・」

 

ゲイズ・・・アナタの末路は決まったわ・・・。

 

「骨の二三本で済むと思うなよッ!!」

 

破滅よ。

 

 

マサ視点

 

「アガッ・・・許ひ・・・」

 

「アッ? 何聞こえねェなッ!!」

 

『グシャッ!!』

 

ただ今、顔面モチツキ大会開催中。

 

「ガクラン君・・・もうそろそろやめなさい、ゲイズ 顔の原型無くなってるわよ」

 

むむっ・・・確かに大分ガッスンガッスンしたからな。

 

『パッ』

 

「うっ・・・」

 

『ドサッ』

 

仕方がないんで離してやる。

 

「戻った? マサ戻った?」

 

ララ・・・そういや来てたな、リトにリコも。

 

「おっ俺が殴られた時、一回見たことあるけど」

 

「ああ・・・それ以上に・・・怖かったな」

 

「マサ君、お願いだから余りその顔はしないで欲しいわ」

 

むむ・・・ヤミに続いて唯まで。

 

「「「「うんうん」」」」

 

つか寧ろ全員。

 

「しゃぁねぇだろ・・・ドタマに血が上ったんだしよ・・・身内に手ェ出されたらどうも・・・な?」

 

こればっかはな・・・どうしようもねぇ。

 

「ふぅ~」

 

ミ〇ミ〇飲んで落ち着こう。

 

「落差が凄いわね・・・」

 

「ええ先程と同一人物とは思えない程に」

 

まっ切り替えの早さには定評があるからな。

 

「で・・・コイツら・・・どうする五分刻みに解体しちまうか?」

 

「ダメだってマサ!!この人達はザスティンに任せるから大丈夫!!」

 

チッ・・・解体してやろうと思ったのに・・・。

 

「ララ様~マサナリ様~」

 

おっザスティン早ぇな・・・っとそうだ・・・ザスティンに連れてかれる前に言っておかにゃいかんことがある。

 

『グイッ!』

 

あのキズのヤツ・・・まっ顔面がグシャグシャになってるからキズも何もあったもんじゃねェけど、を引き寄せ。

 

「いいか・・・ここにいるダチらも、学校にいるダチらも、家にいるダチも、俺に回りにいるダチは・・・俺の大切な身内なんだ・・・その身内に手ェ出してみろ・・・次は・・・ない・・・確実に殺す・・・わぁったか?」

 

「アッ・・・アガ・・・出・・・出・・ざない・・・出ざない・・・ゆるひで」

 

『パッ』

 

まっこれでよかろ。

 

「つうわけで保健さんもう大丈夫みてェだぞ」

 

「凄い変わりようね・・・けど・・・うん・・・それだけガクラン君が私達の事を大切に思ってるってことかしらね?」

 

当然ですとも。

 

「命だって惜しかねェ・・・とまでは言わんけど、腕の二、三本くれェなら惜しくもねェくらいにはな?」

 

流石に命はアレだしな、一回死んでるけど。

 

「そう言ってくれるのは嬉しいけど・・・もし猿山だったら?」

 

「髪の毛一本たりともやりたくねェな、潔く逝けと言う」

 

何故にエテ山、如きの為に腕をやらにゃいかんのだ。

 

「相変わらず猿山に厳しいなマサ」

 

当然ですともリコ君よ。

 

「まっボチボチ・・・帰るか、腹減ったし」

 

「あっそう言えば今日・・・」

 

「学校・・・もう終わってるわ」

 

夕方だからね、そら終わってんだろ、とか思いつつ一旦は学校に戻ることに、荷物があるしな。

 

「西連寺さん・・・古手川さん・・・ごめんなさい危険な目に合わせちゃって」

 

その帰り際、保健さんが唯と春菜に謝ってたが。

 

「いえ・・・別に先生のせいじゃないですし・・・」

 

「もう二度ごめんですけど・・・マサ君のアレも」

 

「うん・・・怖いもん」

 

「確かに怖いですしね」

 

「あぁ・・・アレは怖い」

 

「怖すぎ」

 

むむぅ・・・。

 

「そうね・・・ガクラン君は、あんな顔より今みたいな・・・まっ今も目つきは悪いけど・・・今みたいな顔の方が・・・私は好きよ? ガクラン君!!」

 

「「「「!!」」」」

 

何故にそんなキミらがそんなリアクション、ララ、唯、ヤミ、リコよ。

 

「アハハ・・・御門先生・・・」

 

「いっ今のって・・・いやまさかな・・・」

 

いやさ。まさかって何だリトよ。

 

「ガクラン君?」

 

「アン?」

 

『チュッ』

 

「「「「あ~~~~~!!」」」」

 

 

なぬ!?

 

頬っぺたにキスされた、まっ直接ズキューンじゃねぇからいいけど。

 

「フフ・・・お礼よ」

 

礼って礼を言われるようなこちゃしてねェだけんど・・・。

 

その後はララが口を尖らせて飛び掛かってきたんで避けまくった。

 

後、唯とヤミ、リコがブツブツ何やら呟いてたんが微妙にアレだった。

 

とにかく、全員無事でよかったよかったって事で。

 

 

「マサ~~チュ~~~」

 

「やめれっつうに、直接ズキューンはアウツだっつうの!!」

 

二度目だけんど頬っぺたくらいならいいけどよ。

 

「フフ・・・大変ね~」

 

原因作った保健さんが言うなっつうに!!

 

 

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