ただ今の競技は、パン食い競争、ウチのクラスからは日和が出とります。
俺も全競技やったろかい!!
とか思ったんだが、流石にアレだったんで、全部は出ない。
まっその分、応援はキッチリとつうワケで。
「オラァァァ行けェェェ日和!! 気合いだ!! 根性だァァァ!!」
腹から声を出し応援中。
「ちょッ・・・マサ君・・・声、大き過ぎる」
あっ、しもうた・・・唯に持ってもらってたんだったわ。
「悪い、ついな? って日和ーーー、気を抜くなーーー!!」
一応は唯に謝りつつも、応援は続け・・・って、オイ・・・。
「なぁ・・・アイツは何をやっとるんだ・・・」
「な・・・何か、上着を捲くり出してるわね・・・って何やってるの!! 神崎さんハレンチよ!!」
ええ、日和のヤツ何を思ったか、上着を意図的に捲くり出してやがりますねん。
しかも何故か、めっさ、俺の方を見てますねん。
いやさ、そんな熱い視線を送られても・・・つうか、どうせいと?
そんな俺の気持ちは関係ござらん、とばかりに日和は、なんか妙にテンションが上がっていっとります。
「本格的にイカンはアイツ・・・」
「は・・・ははハレンチだわ・・・」
『パンパパンッ!!』
あっ・・・いつの間にやら終わっとるし。
さて・・・次は・・・。
『タッタタタ』
「ハァハァ・・・どうだったマサナリ君?」
日和の事はスルーしようと思ったが、そうはいかないらしい。
息が上がってる日和が報告に来た、走ったから息が上がってるんだと思いたい。
「か、神崎さん! アレは何だったの!? は、ハレンチよ!!」
「あっ古手川さん、アレってアレのこと? アレはね、ほらパンを食べる時ってジャンプするよね? その時、チラッてお腹が見えるよね? そこで私は気付いた!! マサナリ君が応援してくれてたし、チャンスって思って・・・フゥ~~~興奮した~~~」
なんだろ、コイツ・・・何うっとりしてんの?
なんか・・・うん・・・アレだな・・・うん。
「日和」
ヒョイと日和の肩に飛び乗り。
「えっ? 何? あっ、新しいプレ」
「もう喋んな!!」
『ゴスンッ!!』
ゲンコ!!
「へにゃ!?」
『ドサッ』
見事に崩れ落ちる日和さんです、崩れっぷりは中々に面白かった、そこは評価してやらんこともねぇ。
「ちょッ! マサ君!?」
「唯、言いてぇこたぁわかるが、あのまま放置して方がマズイだろ、コイツ何処まで突っ走るかわからんぞ?」
「うっ・・・まっまぁ確かにそうね・・・」
そういうことです、つうワケで日和は一旦。
「日和、担当の直子さ~ん、お願いしま~す」
「そろそろ担当外れたいよ・・・ハァ~~それじゃ連れてくね」
ため息混じりに日和を引きずって行く直子です。
つか・・・。
「日和の頭、削れてね?」
ええ直子のヤツ文字通り、日和を引きずってんですわ、しかも持ってる部分が足だから頭がね、ゾリゾリ音を立ててますねん。
「こうすれば、ちょっとくらい回路が直るかなぁってね?」
直子いわく、そう言うことらしい。
なんか色々苦労してるっぽい。
頑張れ直子、負けるな直子!! 日和が戻る(正常)その日まで。
さて気を取り直して。
「次は唯の出番じゃね?」
「えっ、あっ!! そうね・・・それじゃあ」
「唯ーーー! その間、私がマサを預かるよ!!」
というワケで、抱っこちゃん人形な俺、唯→ララにバトンタッチ。
つか・・・フと思ったんだが・・・。
「小っさい状態って競技に出る時だけでよくね?」
「いいの! それじゃマサを抱っこ出来ないもん!!」
さいでっか・・・つか一々、抱っこちゃん人形扱いせんでも、よろしいやん、とか思わなくもねぇが、なんか言っても無駄な気がしたんでスルーした。
あっちなみに唯の出る競技は中距離、400メートル走です。
色物な競技だけじゃなく、こういう普通のもあるみてぇですな。
っと・・・唯の出番だな。
おっ!?
「唯、結構、速ぇ!! しゃッ唯! 行けェェェ!!」
「頑張れーーー唯ーーー!!」
ララと一緒に声援を送る、心なしか、若干、速くなった気がすんな。
『パンパパンッ!!』
「おっしゃーーー!! 唯、よくやった!!」
「やったーーー1番!!」
唯、見事に一位を獲得!!
いやぁ流石だわい。
照れ臭そうに帰って来た唯を盛大に向かえました。
うむうむ、優勝が近付いてるねぇ。
「次は私達だからマサ君、応援してね?」
「頑張っちゃうからね!!」
次の競技は二人三脚、俺らクラスからは、恭子とルン、ペア。
さらには。
「「私達もでるよマサマサ~」」
里沙と未央。
さらにさらに。
「俺達だってやってやるぜ!!」
「一位を取ってマサの背中に追い付くぜ!!」
A&Bの三組です。
つっても、それぞれ出る組はバラバラなんだけんどな。
「全組! 一位を掻っ攫え!! 我がクラスの層の厚さを見せるのだァァァ!!」
「「「「「「おぉ~~~~!!」」」」」」
・
・
・
・
で、結果・・・。
「見てたマサ君! イェーイ!!」
「マサナリ君~~やったよ~~」
恭子&ルン、ペア一位。
「ふっふ~ん! 伊達にコンビ歴は長くないってね~~」
「そうそう! ブイ!!」
里沙&未央、一位。
「くっそ・・・スマン・・・B、俺が・・・あの時、躓まずかなきゃ・・・スマン」
「オマエのミスで負けたんじゃねぇ負けたのは俺『達』の責任なんだ!! オマエのミスは俺のミスなんだ、そういうもんだろ相棒ってよ!!」
A&B・・・惜しくも二位。
ただ・・・。
「よく言ったBィィィィ! Aよ、このまま傅いてていいのか? Bの漢気に応える為に立ち上がるんだ!!
なぁに次の競技は俺が出るでぃビッと一位を掻っ攫ったらァァァ!!
だからAよオマエも次に出る競技で掻っ攫え!! オマエなら出来る! なっB?」
「おう! マサの言う通りだA!」
「ああ・・・あぁ・・・わかった・・・やってやるさ!! ウォーーーー!!」
熱き漢魂(オトコソウル)に日がつく俺達だった。
A&Bよ・・・成長したもんだぜ。
「青春ね~」
そんな俺達の横を、どっかの机妖怪・・・じゃなく、保健さんが通り縋り。
『ヒョイ』
何故か回収される俺だった。
「いやさ、なんでやねん?」
「私も抱っこしたいもの」
保健さんも抱っこちゃん人形にしたかったらしい。
と、そんなこんながありながらも。
俺、出場の、大玉を転がし。
「おっしゃーーー!!」
『速い! 速いぞーーー鬼島ーーーってていうか転がせーーー!! 持って走るなーーー!!』
若干エテ山に突っ込まれつつも一位を掻っ攫う。
で、続いてAも、気合いで一位を取った。
うむ、大分、来てるぜ我がクラス。
と・・・ここで午前の部、終了。
昼メシターイムってなワケで皆で弁当をむしゃむしゃ、あっ流石に俺、元のサイズに戻っとりますよ。
「スポーツのイベント・・・楽しそう・・・ですね」
昼メシを食ってたら、ポツリとヤミっ子の呟く声が聞こえもうした。
ちなみに、ヤミっ子、今まで図書室にいたらしい。
「じゃヤミっ子も参加すりゃええやん?」
「そうだよヤミちゃんも参加しよ? 楽しいよ!!」
「しかし・・・チームが・・・」
むっ、そんなもん俺らクラスに入ればいい気がするが・・・。
「それなら、ガクラン君の二人でチームを組めばいいんじゃないかしら? 二人共、仕事で組んでるでしょ? 用務員チームってことで、どうかしら?」
保健さんの、その一言により、急遽、俺&ヤミの。
1ーA別働隊、M・Y・S・S出場の流れになったッス。
ちなみに、コッチのチームの点数は半分だけ1ーAに加算って事になりました。
俺が二倍、出ないといけんくなるんだが、そこは、まぁ全然大丈夫ってことでスルー。
ヤミが微妙に嬉しそうだったのが可愛いかったッス。
あっ、それと、出場する際の衣装は勿論、作業着(ユニフォーム)ッス。
まっヤミに対して校長(変態)が。
「そ、それより、この『私物』の体操服を貸しましょう! あっ勿論、私物だから返して下さいね? 洗わずに!!」
とかほざいてたんで。
「「ダブル・シャニング・ウィザード!!」」
『『ゴキャン!!』』
の刑に処した。
ホント・・・ダメだコイツ。
とりあえず、校長(変態)を処刑した、M・Y・S・S最初の出場競技は・・・。
「綱引き・・・ですか?」
はい、綱引き。
各クラス、トーナメント方式で一位を決めるらしいッス。
俺クラスとぶつかったらどうなるんよ? と思ったが、そこは、そのまま、対戦することになるらしい。
むろん、我がクラスとは言え、当たったら勝ちは譲らん、まっどっちが勝ってもクラスには点が入っしな。
と、脳内コチャコチャしてる間に、最初の対戦クラスと対決。
「二人対約四十人・・・しかも一人、小人って・・・」
「リト・・・余り深く考えるな・・・それにヤミはともかくマサだぞ? 四十じゃ・・・・」
リトとリコの会話が聞こえてくる中。
『パンッ!』
勝負開始の合図が響き!!
「そぉーーーい!!」
「・・・そぉーい」
ヤミと共に一気に綱を引き。
「「「「ギャァァァァア!!」」」」
対戦クラスの叫び声が青空に響いた。
うん・・・そうだね・・・。
「やり過ぎましたか?」
「うむ、つい張り切っちゃったな?」
次からは少し押さえた方がいいかなぁと思いました。
「なっ?」
「いや、やり過ぎだろ? あっ・・・当たりたくねーーーッ!!」
いやさ、リト君、ちゃんと調整するってばよ。
・
・
・
・
で、結果は、一位、M・Y・S・S、二位、1ーA、でした。
「フハハハ!! 見たか俺とヤミっ子の力!!」
「フハハ・・・」
俺のマネをするヤミっ子が可愛いかったッス。
まぁ向こうからしたら憎らしいだろうけどね。
その後もガシガシと競技が進み。
『さー続いては、男女混合、1Kmマラソンです』
コレには、リト、春菜、唯が出る。
「リトーーー頑張れぃ!! オマエなら行ける!! 春菜も、唯も気合いと根性だーー!!」
「おお!! 絶対優勝してやるぜッ!!」
いいねぇ、リト張り切っとりますぞ。
「燃えてるねリト君」
「そうね、マサ君のが写ったのかしら?」
そんな会話がなされてる中!!
『よ~~~~い、スタート!!』
『パンッ!!』
1Kmマラソンがスタート。
つか・・・。
「1Kmって・・・マラソンって距離じゃなくね?」
「ですが中距離というワケではありません」
むっ・・・確かに、とヤミと暢気に会話をしてたらアクシデントが起こった。
『ドンッ!』
「キャッ!?」
「春菜ちゃん!! 危ねっ!!」
『バッ! ドサッ・・・』
スタート直後の混戦に巻き込まれ、春菜が弾き飛ばされ、それを庇ったリトが足をくじいた。
ヒョコヒョコと春菜に肩を借りて戻ってくるリト、その後ろを心配そうに着いてくる唯。
さて・・・俺は・・・。
「アイツら・・・D組か・・・ちょっくら、ベッコリ殴り込みに行って」
と思った直後。
「ご・・・ごめん・・・ボク、ま・・・回りが見えなくて、ほ・・・ホント、ごめんなさい!!」
春菜を弾き飛ばした太い男子生徒が謝りに来た。
「ど、どうしても一位になりたくて、頑張ればボクでも一位になれるかなって思って・・・ホントにごめんなさい!!」
「ああ・・・いいよ、頑張った結果だもんな」
「うん、仕方ないよ」
そんな太っちょ君を許す、リトと春菜。
ベッコリ殴り込みに行くつもりだったんだが・・・。
その筋を通し太っちょ君に免じて止めとくことにした。
「まっとにかく保健室だな・・・」
「あっ私が連れてくよ」
「頼む春菜!!」
春菜にグッと頭を下げる。
「うん!!」
「マサ、次の競技、頑張れよ・・・って次って」
「敵ってことになんのかねぇ? M・Y・S・Sとして出っからな」
まっどっちゃにしろ、1ーAに点数が入るワケだが。
「そっか・・・じゃララ! 頑張れよ! 頼んだぜ?」
「うん!!」
オイオイ、そりゃあ、ちょっと薄情じゃねぇのかい?
とか思わなくもねぇけど、まぁ仕方ないっちゃ仕方ない。
「手が空いたら整体してやっからな?」
「ゲッ!? 勘弁してくれって・・・ッテテ・・」
「あっ、リト君! あんまり動いちゃダメだよ、ほら保健室に」
春菜に連れられてリトは保健室へGO。
「結城君、大丈夫かしら?」
「見たとこ、ンなに腫れてねぇし、多分、大丈夫だと思うぞ、今日一日大人しくしてりゃ、明日にでも治っだろ」
「それって、マサさん基準?」
「いんにゃ、俺なら2分で即完治」
「ガクラン君って・・・ねっそろそろ解剖」
「NO解剖で!!」
「残念!!」
ったく、なんで、そう解剖したがんのかねぇ保健さんは・・・って待て!!
「なしてコッチにいんの? 今、ケガ人が保健室に行ってんじゃん? なにしてんの?」
「大丈夫よ、西連寺さん、テニス部でも、ケガの処置は慣れてし、ある程度は勝手も知ってるわ、それにほら・・・ね?」
茶目っ気たっぷりにウィンクする保健さん、はて・・・って、なるほろ・・・。
「協力してくれんるスか?」
「少しくらいはね?」
よかったな、リト君!!
保健さんもホント助かります。
「その代わり・・・今度、助手を手伝ってもらうわよ?」
「そりゃいいッスけど・・・静は?」
「あの子は・・・力仕事に向かない・・・ってワケじゃないけど、ほら」
保健さんが指差す方向を見ると。
「わきゃ~~~~~!!」
『ドンガラガッシャン!!』
なんにもないとこで躓いた上に、その横にあった、競技に使った道具に突っ込んで目を回してる静っ子が見えた。
って・・・あっ、魂出てる。
「ねっ?」
「なんとなくわかったッス」
コレは不安が付き纏うわ。
頑張ってるのはわかるんだけどな。
『次の種目は借り物競争です』
っと、出番だな。
「さぁ~て行くべぇ~か」
「ええ」
「マサ! ヤミちゃん負けないからね!!」
俺、ヤミ、ララの三人はスタート位置へ。
「えっ? まっまたマサナリさんと同じ組ですの!?」
どうやら沙姫も同じ組で走るっぽい。
「悪いが一位は貰う!」
「いえ、一位は私です」
「私が1番になるもん!!」
ある意味、コレ個人戦みたいなもんなんで、同じチームでも勝負になる。
特に俺とヤミ!!
で、ララも結構負けず嫌い。
「おやおや・・・俺に勝てるとでも思ってんのかねぇ? こと運動に関しちゃ、一人以外にゃ負けねぇぞコラ?」
「それも今日までです、今日で二人目が刻まれます」
「勝つもん!」
ほっほぅ~・・・生意気な・・・。
「潰したらァァァ!!」
「コチラのセリフです」
「エッヘヘ~ン一位は私~」
かなりヒートアップしてきとります。
「アレ・・・私・・・おいてきぼりですの?」
あっ・・・なんかスマン沙姫、ついつい。
「あっ・・・そっそうですわ! マサナリさんこの競技で私が勝ったら・・・一つ言うことを聞いていただけませんこと?」
微妙に落ち込んでるなぁと思ってた沙姫がバッと顔を上げ、そんな事を提案してきた。
むろん、負けるつもりはサラサラないんで。
「よかよ?」
つったら。
「絶対勝ちますわーーーー!!」
めっさ燃えてた。
それに続くように。
「マサナリ・・・私が勝ったら」
「マサーーー私もーーー!!」
ヤミにララの二人も要求。
「フッ・・・上等!! 勝てたらな!!」
『『『ギラリ!!』』』
俺の一言に目を光らす、ララ、ヤミ、沙姫。
そんなこんなで負けられない借り物競争が・・・。
『パンッ!!』
始まり・・・。
『パンパパン!!』
「凛! 綾!! やりましたわ~~~~!!」
「おめでとうございます沙姫様!!」
「流石です沙姫様!!」
何が何やらわかららんうちに終わったッス・・・。
ええ結果は、あのはしゃいでる沙姫を見てわかる通り、沙姫が一位。
俺、ヤミ、ララ特に俺とヤミは互いに互いの足を引っ張り合った結果、惨敗。
「マサナリが、あそこで邪魔をするからです」
「ハァ!? 邪魔したなぁオマエだろうが!!」
「むぅ~~~二人が、そうやって邪魔しあうから負けちゃうんだよ」
「オイ、コラ、ララ? オマエだって俺とヤミにビームぶっ放してただろうが!! お陰で、借り物カード粉砕だぞ!!」
責任のなすりつけあいは体育祭が終わるまで続いた。
・
・
・
・
あっちなみに沙姫の要求は。
「こ・・・今度、私のお家で、私の執事をしていただきますわ!!」
だとさ?
正直、似合わんだろと思わなくもないが、約束は約束なんで、やらなイカンよな~。