来る世界(とこ)間違えてね?   作:元・配達人

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ものすごく久しぶりの、投稿、結局手直しもできてないですし……。
いや、ホント、すいません。


第五十三話っぽい感じ!

 

 

 

やって来ました、沙姫の家!!

 

ン? 何の為とな? うむ、それはアレだ、前回、なんやかんやで、沙姫に敗北をきっした為に、執事のマネ事をしに来たんですな。

既に一回は侵にゅ・・・ゲフンゲフン、来たことがあったんで、その要領でスッタラスッタラ中に入ろうとし。

 

玄関先についてた、監視カメラに、やっほーする。

 

今回は俺が来るのを知ってたからか。

 

「ようこそ、おいで下さいましたわ!!」

 

と沙姫達が出迎えてくれた。

 

そいで、もって早速、執事服とやらに着替える事に。

 

まぁ言わずもがな・・・。

 

「どうよコレ・・・」

 

「こ・・・怖い・・・です」

 

「に・・・似合いませんわ・・・」

 

「私としては有りだが・・・流石に一般受けはしないだろうな」

 

例によって、どこぞのマフィア? って感じになってまいました。

 

「ホント何でやねん・・・普通さぁ、主人公って、こういうの似合うもんなんじゃねぇの? なんで、マフィアよ・・・」

 

「政成、若干メタだぞ? いや似合ってなくはないが・・・人を選ぶということだ、さっきも言ったが私としては、あっているぞ」

 

凛がそう言って、慰めてくれたが、さっきから、綾が俺を視界に入れないよう必死で目を逸らしてるんですが?

 

微妙に沙姫も距離をとってるし・・・。

 

「沙姫~着替えていいか?」

 

「えっえぇ・・・まっまぁ仕方ありませんわ」

 

いや、ホント、スマンね・・・。

 

つうワケで執事服は却下の流れになりました。

 

 

で、執事服を着替えて、普段着、状態にエプロン(スプーキーズ仕様)を着用。

 

「まっコレで妥協ってことで」

 

「ええ、構いませんわ」

 

「でも、それって執事というより家政婦さんですよね~」

 

うむ、俺も若干そう思わなくもねぇですが。

 

「じゃやっぱしアレを着ろと?」

 

ビッと執事服を指差して、そう言ったら。

 

「怖いからイヤです!!」

 

「却下ですわ!!」

 

即座に綾、沙姫から反対されました、俺もイヤだけどね!!

 

まっ、凛だけは微妙に、悩んでたっぽいが。

 

 

 

「で、執事って何すんの?」

 

はい、いまさらな質問をする俺。

 

そこそこ色んな経験をしとりますが執事の経験はないッス。

 

「それは私が指導をしていこう、代々、九条院家は天条院家に仕えていた家系だ、キッチリと指導してやろう」

 

ほう・・・そう、だったんだな。

 

ってアレ?

 

「綾は?」

 

「あっ私は、その昔、私が男の子達に虐められてた時に、沙姫様に助けていただいて・・・それで」

 

ほうほう、それで恩義を感じてると・・・うむ。

 

「やっぱ良いヤツだな沙姫!! うむうむ」

「そっそうでもありませんわ! 天条院家の者として当然のことをしたまでですわ!!」

 

微妙に照れて赤くなる沙姫です、つか、きっと沙姫なら、天条院家とか、ンなこたぁ関係なく、手を出した気がする。

 

とか思いながらも、勿論、撫でました。

 

そんなこんながありつつも。

 

「では、政成、まずは言葉使いからだな」

 

凛の熱血指導、目差せ執事への道が始まったッス。

 

つか・・・言葉使い・・・か・・・。

 

「無理くせぇ~~~~元々、苦手なんだが、カッチリした言葉使いって」

 

「それはわかるが、今日は沙姫様の執事として来たんだ、苦手だろうが、先ずはやってみろ」

 

むむっ・・・厳しいな凛よ・・・。

 

仕方あるめぇ。

 

「沙姫殿、西洋から仕入れた、茶っ葉がありまする、拙者が入れて、ござそうろう」

 

「何語ですの!!」

 

いや、俺にもわからん、なんか改めて、やれと言われるとテンパった。

 

 

 

ンッン・・・では、改めて・・・。

 

「ナンナンナリトゴメイレイヲ! ナンナリトゴメイレイヲ!!」

 

「怖いですわーーーーッ!!」

 

メカチックにやってみたら、怖がられた、残念。

 

コレもダメっと・・・。

 

「あっあのマサナリ君、こういうのは、どうでしょうか?」

 

綾、何か良い案があるっぽいらしく、俺に耳打ちをしてきた。

 

「えっと~ゴニョゴニョ・・・」

 

えっ? マジでか?

 

「に・・・似合ねぇ~~~~、俺ァどこぞのイケメンじゃねぇんだぞ」

 

「まぁまぁ、とりあえずやってみて下さい」

 

むむ・・・仕方あるめぇ。

 

絶対、似合ねぇ気がすっけど・・・。

 

俺と綾のやり取りを何か言いたそうな顔で見てた、沙姫のところまで近づき。

 

『スッ』

 

と、ひざまずき。

 

「我が姫、我が拳は、我が姫の為に・・・」

 

「えっ? えっ!?」

 

何やら混乱してる、沙姫の手をとり。

 

「我が姫に忠誠を」

 

『チュッ』

 

手の甲にくちづけ・・・。

 

うむ・・・似合ねぇ・・・。

 

つかキャラじゃねぇよ、ってしもた・・・コレ絶対ドン引きされるわ~~~。

 

そう思いつつ顔を上げたら。

 

 

「まっまままマサナリさん!! あっあっ・・・ぷしゅ~~~~~~!!」

 

『ドタッ』

 

沙姫、煙を上げて電源がOFFになってまいました。

 

「そんなにイヤかい・・・いやわかるけど、全然、似合ってなかったしさ、もう二度とやらん」

 

舌が火傷するわ!!

 

「何!? 二度としてくれないのか!! 私にはしてくれないのか!!」

 

「せん!! つか何故に凛にまでせなイカンのじゃ!!」

 

「ズルイぞ! 沙姫様は確かに主だが、沙姫様ばかりズルイではないか!!」

 

「知らねぇーーっつうの!! 大体アレ全然似合ってねぇだろうが!! やる必然性がねぇ!!」

 

「必然性だらけだ! いや・・・寧ろ必然性しかない・・・と言っていい!!」

 

 

いやさ、凛よリフォームも上手いダ○ワ風な感じを出されても・・・微妙に似てたけど。

 

そんな言い合いを続ける横で。

 

「沙姫様~~~大丈夫ですか~~~」

 

「ウフフ・・・あぁ・・・幸せですわ・・・」

 

沙姫を介抱する綾に、何故が微妙に恍惚とした表情で電源OFF中の沙姫でありました。

 

 

「必然性・・・しかないと言っていい!!」

 

そのフレーズ気にいったのか凛よ・・・。

 

 

流石にもうちょい続きます。

 

と恒例のメタ発言をしつつ、沙姫が目を覚ましたんで執事への道、再開。

 

ちなみに、凛にはアレはしなかった、なんかめっさ、ふて腐れてたが、知ったことか、ですわい。

 

沙姫にも、もう一回要求されたが、むろん、それも拒否っといた。

 

アレはやってて、自分でもさぶイボ物だったしな。

 

封印だ、封印。

 

「ンじゃ、先ずはお茶でもいれまする」

 

言葉使いはやっぱし変だが、そこはまぁ妥協しともらい、お茶をいれます。

 

この辺は手慣れたモンです、まっこんな高級そうな、茶っ葉や、道具は使ったこたぁねぇけど。

 

「どうぞ」

 

「ありがとうございますわ・・・ンッ・・・あっ、美味しいですわ」

 

「恐悦至極」

 

フッ・・・一日の長がありますからな、っと俺も・・・。

 

「待て待て、政成、一緒に飲んでどうする」

 

と思ったら凛にダメ出しを喰らった。

 

「えっダメなん?」

 

「一応、執事だろ、主の許可が出たならまだしも、自分からはダメだ」

 

むむっ・・・残念・・・。

 

執事ってめんどくぇせな・・・。

 

「向き不向きってあっけど完全に俺には不向きな職業だな・・・将来、執事だけはせん」

 

「そういうな、見ろ、政成が入れて、お茶で沙姫様が嬉しそうになさっているだろ、それを見て政成も嬉しくならないか?」

 

「なるぞ、美味そうに飲んな~ってな?」

 

あぁまで美味そうにしてくれっと入れた側としても満足ですわい。

 

「その気持ちが執事には大切だ、どうだ将来、執事になりたくなっただろ?」

 

「ならん、堅っ苦しいのは苦手なのよ」

 

「頑固な」

 

カッチカチだからね、つか、なんで、そんなに執事を押すよ凛。

 

「何をコソコソ話してますの? お二人も一緒に飲みましょう」

 

おっ?

 

「コレならおけ?」

 

「うむ・・・というか、既に綾は飲んでるな」

 

ですな、ちゃっかり綾です。

 

さっきのことと言い、以外と油断ならんな、このメガネっ娘は。

 

まっいいさね、とりあえずお言葉に甘えてってことで、お茶タイム。

 

茶菓子はスコーン。

 

コレは市販のヤツ、やっぱ高いんかねぇ~。

 

まっでも・・・自分で作った方が心情的に美味く感じる気がする。

 

若干、自慢っぽいが、メキメキ実力は上がっとるしな。

 

つうワケで。

 

「次は俺が何か茶菓子を作りまするぞ、沙姫、何をお食べになりてぇですかい?」

 

「えっ・・・えっと・・・チーズケーキを、いつかの学園祭の時に食べたケーキが美味しかったですわ」

 

「おけ! です、じゃチーズケーキを作りまする、凛も綾、よかか?」

 

「ああ」

 

「はい」

 

と次の茶の時間はチーズケーキを作ることに。

 

 

 

で、お茶タイムが終わり。

 

「マサナリさん、チェスのお相手を」

 

むっ? チェスか・・・チラッと凛に確認。

 

「主のチェスのお相手を勤めるのも、執事の役目だ」

 

どうやら、そういうことらしい・・・。

 

「では・・・僭越ながら・・・」

 

と沙姫のチェスの相手をすることに・・・。

 

「ポーンとナイトが合体!! 超戦士! ナイトロードが誕生!!」

 

「そんなルールありませんわ!! というか・・・マサナリさん・・・チェス・・・出来ませんの?」

 

うっ・・・。

 

「スンマセン・・・全然、わかんねぇです、将棋なら出来るでごぜえますが・・・」

 

チェスは全くもって、出来ませんねん。

 

「いや・・・ホント、スンマセン・・・」

 

「そっそそんなに落ち込まなくても、いいですわ、私が教えて差し上げますわ」

 

と、沙姫にチェスを教えてもらうことに・・・それで、なんとか、かんとか、ルールだけは、わかったっぽい・・・。

 

で、再戦。

 

「チックショーーー!! 将棋なら負けねぇ!! 将棋盤、持って来ーーーいッ!!」

 

ボロ負け・・・こういうの得意なはずなんだが・・・。

 

チェスとは相性が悪いぞ、チクショー。

 

あっ、後、さっきのアレで、ちょっと凛に怒られた。

 

でも、なんやかんやで将棋盤を持って来てもらって勝負することに。

 

ちなみに、沙姫はチェスとは逆に将棋はわからないらしく、対戦相手は凛。

 

その勝負を見ながら、綾が教えていくって形。

 

で勝負の結果は・・・。

 

『ジャラジャラ』

 

「フハハ・・・さて、凛よ、次はどうするよ?」

 

持ち駒ジャラジャラな俺。

 

「ムググ・・・まさか、政成がここまで強いとは、クッ・・・今まで、父上、以外に負けたことはないというのに・・・」

 

王将が殆ど丸裸な凛。

 

フッ・・・将棋は強いんですよ、将棋は。

「クッ・・・投了だ」

 

「イエース! 見たか沙姫! ワッハハハ!!」

 

主の沙姫に勝利の報告!!

 

「な・・・なにか可愛いですわ」

 

「子供みたいです」

 

可愛いのはオマエさんらの方だっつうに、子供なんは認めるけどね。

 

 

「っと・・・ボチボチ昼メシの時間帯でごぜえますな、昼メシはどうするんでごぜえますかな? 作りまするか?」

 

「マサナリさんの手作りですの? よっよろしくお願いしますわ!!」

 

おっ食いついた! 昼メシだけに・・・うん忘れてくれ。

 

「では厨房に案内しよう」

 

「あいあい」

 

凛に案内されて厨房へ・・・。

 

「うへぇ~デケェなオイ?」

 

「それは、そうだろう、天条院家の厨房だぞ?」

 

まぁ家、自体もデカイしな、しかも高級食材が、どっちゃりやん・・・まっ俺はあえて・・・。

 

「コレだな、後はコレ」

 

「むっ? 何を作る気だ? というか、ソレは食材じゃないだろ?」

 

まぁ、そうなんだがね?

 

ン? では何をってか? それはアレです、鉄板です。

 

更には肉とソバと、炊いた米。

 

「後はガスを引いてっと・・・」

 

上手く、ガスを引っ張って来て、沙姫が待つメシ用の部屋に。

 

「何をいたしますの?」

 

「フフン、今日の昼メシはパフォーマンス込みだ! まっ見てて下され!!」

 

鉄板を繋げたコンロの上に置き。

 

『キンキンッ!!』

 

二本のヘラをうちならして。

 

「先ずは肉だ!!」

 

『ジューーッ!!』

 

と鉄板に乗せて焼き始める。

 

「鉄板焼きのパフォーマンスか?」

 

「凛正解っと!!」

 

『ボウッ!』

 

定番のフランベ。

 

そして。

 

『ヒュックルクル!!』

 

コショウが入ってるアレ・・・確か・・・ミルだったか? を体の後ろから回して投げて、キャッチ。

 

更に、ニ~三回、回転させ。

 

パッパッと味付け。

 

「す・・・凄いですわ」

 

「こういうの生で見るの初めてです~」

 

「やるな、政成」

 

中々に喜んでるっぽいな。

 

「まっ味も・・・美味いはず、つか良い肉だから、美味いわな、コレは料理人の腕とはあんまし関係なさそうだけんど、とりあえずは、召し上がって下され」

 

『カシャカシャカシャ』

 

サクサクと肉を切り分けて、三人に差し出す。

 

うむうむ、中々に美味そうに食べてますな、さてさて。

 

後は・・・。

 

『ジュージュー・・・』

 

軽くパフォーマンスをしながら、作り上げたのは。

 

「なんですのこの、お料理?」

 

沙姫はやっぱし知らなんだか・・・まっしゃあねぇわな。

 

「ソバ飯でごぜえます、以外と美味いから食べて下され」

 

「えっええ・・・ハム・・・あっ美味しいですわ・・・」

 

うむうむ。

 

「そいつぁよかったでごぜえます、凛に綾は?」

 

「美味いぞ」

 

「美味しいです~」

 

よしよし、好評、好評。

 

 

 

一応、自分の分も確保して昼メシは終わり。

 

美味そうに食ってくれたんで満足満足ですしたわい。

 

パフォーマンスも喜んでるくれたしな。

 

で・・・後片付けをしとる時に気付いたワケだが。

 

電球が切れてたり、若干、ホントに若干ではあっけど、微妙に壁のとこにキズが入ってたりした部分が目についた。

 

「何せ広いからな、気をつけてはいるが、どうしても手が回らない事がある」

 

凛に聞いたらそういう事らしい。

 

で、俺、臨時用務員としての血が騒いだんで。

 

「じゃ補修しま~す」

 

とサクサク補修作業に取り掛かる、この辺りの実力もメキメキと上がっとります。

 

今なら一軒家も半日、掛からずに建築出来る気がするぜ!!

 

とか言ってる間にも補修作業は完了。

 

「流石だな」

 

と凛や、通り掛かった、本職の執事さんやら、メイドさんやらに感謝されました。

 

「凄いですね~マサナリ君」

 

「そっそうですわね・・・真剣にお仕事をなさってる姿・・・かったですわ・・・」

 

仕事に手は抜かない、それが職人ってもんですからな。

 

つか、沙姫、小声過ぎて、最後聞こえなかったんだが・・・。

 

まっいいさね。

 

とりあえず、作業も終わったし・・・。

 

さてさて・・・執事の仕事に戻りますかねぇ~。

 

と・・・ココで、ある事に気付いた。

 

「執事ってコレであってるのか?」

 

「違うな」

 

「違う・・・と思いますわ」

 

「違うんじゃないかな~と」

 

やっぱし違うっぽい。

 

つか執事っぽい事を全然、してない気がする。

 

「やっぱ向いてねぇーわ」

 

心底そう思う俺です。

 

「政成はなんでも熟しそうな気がしたんだがな」

 

「ンなワケねぇじゃん、そこそこ色々と熟せなくもねぇけど、なんでも無理よ?」

 

巷で融通が効かないと評判だからな。

 

つか巷って何処のじゃろ?

 

自分で言っておきならが、クビを捻ってたら。

 

「どうしたんですの? 何かお悩みでもありますの?」

 

と、沙姫に心配された。

 

思いきっと聞いてみた。

 

「巷って何処じゃろ?」

 

「へっ?」

 

やっぱりクビを捻られた。

 

そら、そうだろ。

 

「いや、気にせんといて下され、対したこっちゃねぇですからな」

 

「えっええ、わかりましたわ」

 

とりあえず、気にするなと言って置き。

 

次は何をするのかと聞いてみたら。

 

 

「そうですわね・・・お勉強をする時間で」

 

『ダッ!!』

 

離脱を試みた。

 

「待て政成! 何故、逃げる!」

 

「いや、あの、勉強はちょっと? ほら別にテスト前ってワケじゃねぇし?」

 

「何を言ってますの日々の努力が肝心ですのよ!!」

 

グッ・・・沙姫、超正論・・・とか思ってたら。

 

「まぁ私でしたら、お勉強などせずともテストで一位をとるなんて楽勝ですけど!! オーホッホッホ!!」

 

『『ピッピッ』』

 

「だから! それはおやめなさい!!」

 

コレばっかりは定番だから、そう簡単にはやめねぇです。

 

「全く、とにかく、お勉強をいたしますわ」

 

というワケで勉強ターイム。

 

この時間は非常に辛かった。

 

故に語りません。

 

ただ、沙姫、凛、綾は自分の勉強が殆ど進まず、俺に教えるのに時間を取られまくったとだけは言っておきまする。

 

ホント、スンマセン・・・。

 

一応、執事って事になってるのにね・・・。

 

主に迷惑掛ける執事ってどうよ? つったら。

 

「構いませんのよ、というより、マサナリさん、もう執事は結構ですわ、窮屈でしょう?」

 

って言ってくれたッス。

 

いやホント、助かります。

 

「じゃコレからは普通にってぇ事で? いや~、やっぱ執事業務は向いてなかったわ~、ホント、本業の人は尊敬すんね? 目差そうたぁ思わねぇけど」

 

開放感と共にクビをゴキゴキ鳴らす、まぁ全くもって執事としては機能してなかったけんど。

 

「ふむ・・・やはり執事は目差す気にはなれないか残念だな」

 

「凛そう言わないの、マサナリ君、凄く窮屈そうだっし」

 

いや、窮屈だったんですよ。

 

「まっ執事は終了したけんど、チーズケーキは作りまっしょい」

 

こう言うのは以下略だからな。

 

で、チーズケーキを作り、お茶タイム。

 

「そういや、三人って付き合いは長えのか?」

 

チーズケーキをモグモグしつつあの妙な敬語もどきをやめて、その事を聞いてみる。

 

「そうですわね、小さい頃からの付き合いですわ」

 

「そうですよ~」

 

「私の家系の話をしただろ? だから私はそれこそ生まれた時からだな」

 

ほうほう。

 

「その頃からの仲良しさんってワケか? 仲良いもんな?」

 

「そういう政成も、結城 リトと仲が良いだろ」

 

「まぁよ、いっちゃんの親友だからな?」

 

コッチに来てから、ずっと世話になりっぱなしだしな。

 

 

「少し・・・妬けますわね」

 

「そうですね」

 

「フッ・・・羨ましいかね? ってオマエら三人も似たようなもんじゃん」

 

「そういう意味じゃありませんわ」

 

ならどういう意味やねん? とクビを捻ってたら。

 

「やはり鈍いな・・・」

 

「呪い級だって話だから」

 

呪いって何よ?

 

と、こんな感じでダラダラとお茶タイムを過ごし。

 

そろそろタイムセールの時間ってことで。

 

「じゃ、そろそろ帰りますわ」

 

「えっ? もっもうですの!?」

 

「悪い、タイムセールがな?」

 

「主夫だな」

 

「主夫ですね~」

 

なんか最近、俺もそう思う。

 

まっ、それはさて置き、帰りますっと。

 

「スマンな、結局、執事っぽいこたぁ、何もせんくってよ?」

 

「いえ・・・楽しかったですわ」

 

「そうかい、それなら、まぁよかったわ? じゃ~な?」

 

「・・・ごきげんよう」

 

「ではな、政成」

 

「さようならマサナリ君」

 

手をヒラヒラさしながら、沙姫の家を後にしました。

 

沙姫、若干淋しそうにしてたな、また今度遊びに来るべぇ~か。

 

とこうして、執事のマサさんの一日は終わったのでありました。

 

つか、何度でも言うが、全然、執事してなかったけどね!!

 

 

沙姫 視点

 

行ってしまいましたわね・・・。

 

少し淋しいですわ・・・。

 

楽しい時間は早く過ぎ去る・・・この言葉は本当でしたのね。

 

マサナリさんが訪れた、今日という一日は、本当に、あっという間に、それこそ瞬きのように過ぎてしまいましたわ。

 

「ララが羨ましいですわ・・・」

 

マサナリさんと同居してるというララ、その事が羨ましく感じますわ。

 

でも・・・一つだけ優越感を感じることがありますのよ。

 

それは・・・・。

 

そっと右手を握る・・・この手にマサナリさんが、くちづけを、なさって下さったこと。

余りに驚き過ぎて、気を失ってしまったのは不覚ですけど。

 

フフ・・・嬉しかったですわね。

 

「むぅ・・・沙姫様、羨ましいです・・・何故、私には・・・」

 

「まぁまぁ凛、きっと、また何か、アレばやってくれるんじゃないかな?」

 

「それはダメですわ!! アレは私だけの特権ですわ!!」

 

綾の言葉思わず大きな声を上げてしまい・・・。

 

『カァ~~~~~』

 

「お・・・お家に入りますわよ!!」

 

熱くなってしまった、お顔を見られないように、急いでお家に入りました。

 

「むむぅ・・・やはり羨ましい」

 

「うわぁ~~沙姫様、可愛い・・・」

 

 

うぅ~~~恥ずかしいですわ。

 

やはり、マサナリさんが絡むと調子が狂いますわね。

 

イヤじゃないですけど。

 

寧ろ楽し・・・なっなんでもありませんわ~~~~~~!!

 

 

 

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